JPS63200029A - 薄形ロ−ドセル - Google Patents

薄形ロ−ドセル

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JPS63200029A
JPS63200029A JP3159587A JP3159587A JPS63200029A JP S63200029 A JPS63200029 A JP S63200029A JP 3159587 A JP3159587 A JP 3159587A JP 3159587 A JP3159587 A JP 3159587A JP S63200029 A JPS63200029 A JP S63200029A
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東藤 善三郎
Mamoru Sekine
関根 守
Hiroshi Muto
武藤 紘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)  技術分野 本発明は、薄形ロードセルに関し、より詳しくは、外形
が厚肉円板状を呈し中心部に円形孔が穿設され荷重が印
加されると弾性変形する起歪体の起歪部にひずみゲージ
が添着され、このひずみゲージにより印加荷重を電気信
号に変換して検出する薄形ロードセルに関するものであ
る。
(b)  従来技術 この種のロードセルは、円筒状の起歪部を有するものと
、円板状の起歪部を有するものとに二分される。
このうちの円筒状の起歪部を有するものは、第7図に示
すように、縦断面が略工字状に形成された円筒状の荷重
印加部1を有し、この荷重印加部1の中央に円筒状の起
歪部2が形成され、この起歪部2の外周面の略中央に圧
縮ひずみ(または引張ひすみ、以下同じ)検出用のひず
みゲージ3が接着されている。このようなロードセルの
外周部の上下部には、環状のフランジ部4,5が延設さ
れ、その先端にはシール板6が取付けられている。
εのような構成よりなるロードセルは、使用に際して不
動部材7上に荷重印加部1とは反対側の底面が載置固定
され、荷重印加部1の上面側が図示省略の被測定対象物
に当接または固定される。
被測定対象物から荷重印加部1の上面に荷重が印加され
ると、起歪部2には荷重印加方向に圧縮ひずみが、荷重
印加方向とは直交する方向に引張ひずみが生じる。この
ときの圧縮ひずみおよび引張ひすみは、それぞれひずみ
ゲージ3によって検出される。
このように構成された円筒状のロードセルは、起歪部2
の高さを低くして薄形とすると1円筒状起歪部2におけ
る応力分布が不均一となり、そこに添着されたひずみゲ
ージ3によって印加荷重に正確に対応した電気信号を得
ることができないという欠点があるはカベ印加荷重の当
り面の状態によって検出出力が大きく変動してしまうと
いう欠点がある。
このような欠点を解消するために工夫されたものとして
、例えば第8図に示すような円板状起歪部を有するロー
ドセルがある。
即ち、厚肉円板状の荷重印加部11の外周面の中間部か
ら薄肉円板状の起歪部12が延設され、その外周端は、
厚肉円板状の固定基部13の内周端に一体に連接されて
いる。このような起歪部12の内面の荷重印加部11寄
り部位と固定基部13寄り部位のそれぞれには曲げひず
み検出用のひずみゲージ14と15が接着されている。
このひずみゲージ14.15へ外気の侵入を防止するた
めに上記固定基部13の下端部には内方に延びる円板状
シール板16が取付けられ、このシール板16の内方端
は、非常に弱い弾力を有するベローズ状のシール部材1
7を介して荷重印加部11の下端に連結されている。
このようなロードセルにおいて、固定基部13の下面を
不動部材7上に載置固定し、荷重印加部11の上面から
矢印方向の荷重を印加すると、起歪部12に曲げひずみ
が生じ、ひずみゲージ14゜15のそれぞれに異なる方
向の抵抗値変化が生じる。この抵抗値変化を適宜のホイ
ートストンブリッジ回路で検出することによって印加荷
重の値を検出するように構成されている。
しかしながら、このようなロードセルにおいては、起歪
部12の曲げひずみを検出する形式であるので小さな荷
重で大きな出力が得られるものの、大荷重には耐えられ
ず、大荷重用、即ち高容量用とするためには起歪部12
の厚みを大きくせざるを得ない。起歪部12の板厚を厚
くすると、荷重印加部11と起歪部12の境界部分と、
起歪部12と固定基部13の境界部分に大きな応力集中
が生じ、それ程大きくない荷重によって弾性限界を超え
たり比較的短期間のうちに疲労破壊を生じる等の事故を
引き起す虞れがある。このためこの形式のロードセルは
、実際に印加される荷重の値を低めに設定せざるを得す
、従って高容量用には不向きなロードセルであると考え
られていた。
そこで、本発明者等は、上述の問題に対処すべく、第9
図および第10図に示されるような薄形ロードセルに係
る考案(以下「先願考案」という)を先に提案した(実
願昭61−158187号)。
即ち、第9図は、上記先願考案の一実施例である薄形ロ
ードセルの縦断面図、第10図は、第9図のX−X線矢
視方向断面図である。
同図において、21は荷重を受けると弾性変形する材料
、例えばニッケルークロム鋼、ニッケルクロム−モリブ
デン鋼、アンバ(商品名)、ベリリウム−銅合金、アル
ミニウム合金等をもってほぼ厚肉円板状に形成された起
歪体である。この起歪体21は、中心部に円形孔22が
穿設されている。この円形孔22と起歪体21の外周と
のほぼ中間部に、起歪体21の一面側(第9図において
は上面側)より所定の深さく実施例の場合、起歪体21
の板厚の約1/3の深さ)に達する一定幅W1の環状(
円形孔22と同心円)の溝23が形成されている。一方
、起歪体21の他面側(第9図においては下面側)にも
、その他面側より所定の深さに達する前記一面側の溝2
3よりも広い幅W2 の環状の溝24が形成されている
。このような2つの環状の溝23.24を形成すること
によって、起歪体21の円形孔22と溝23.24との
間に、厚み方向に厚肉とされた剛性大なる荷重印加部2
5が形成され、また溝23,24と起歪体21の外周と
の間に、同様に厚み方向に厚肉とされた剛性大なる固定
基部26が形成され、さらに溝23の底面と溝24の底
面との間には定格容量に応じた所定の厚みを有する薄肉
の起歪部27が形成される。
このことを言い換えれば、荷重印加部25の他面側(第
9図における下面側)の外径D1.一面側の外径D2、
固定基部26の一面側の内径り1、および固定基部26
の他面側の内径り、の4つの直径の間には、D工<D2
<D、<D4なる関係がある。
荷重印加部25の一面(上面)は、荷重印加時の変位を
考慮して固定基部26の一面(上面)よりも幾分突出さ
せてあり、反対に荷重印加部25の他面は固定基部26
の他面よりも引込ませである。
他面側の溝24の底部、即ち起歪部27の他面上には、
大きな曲げ応力の生じる荷重印加部25寄りの部位と、
固定基部26寄りの部位に、4対。
即ち第10図に示すように、90°間隔で4対のひずみ
ゲージSGI〜SG8が接着、蒸着、スパッタリングそ
の他の手段により添着されている。
このひずみゲージSGI〜SG8が添着されている他面
側の溝24の開口端近傍には、ひずみゲージSG1〜S
G8の吸湿による絶縁抵抗の低下や酸化による劣化を防
止するため、剛性の低い円板状のシール板28が嵌挿固
定されている。
次に、このような構成よりなる先願考案の作用につき説
明する。
先ず、固定基部26の底面を例えば被測定対象物の不動
部材上に載置固定し、荷重印加部25の上面を例えば被
測定対象物の下部に当接または取付は固定する。
荷重印加部25の上面(−面)側から下面(他面)側に
向う方向に荷重が印加されると、荷重印加部25が下方
に変位し、これに伴って起歪部27に曲げひずみが生じ
る。
このときの起歪部27のひずみゲージ添着面側(溝24
の底部)の半径方向ひずみ分布は、起歪部27の荷重印
加部25寄りの部位において大きな引張りひずみが生じ
、固定基部26寄りの部位において大きな圧縮ひずみが
生じ、起歪部27のほぼ中央部には曲げひずみが生じな
い、従って起歪部27の荷重印加部25寄りの部位に添
着されているひずみゲージSGI、SG3.SG5゜S
G7の抵抗値は増大し、一方起歪部27の固定基部26
寄りの部位に添着されたひずみゲージSG2.SG4.
SG6.SG8の抵抗値は減少する。そして、第9図に
示すように、溝幅W1を溝幅W2 よりも幅狭とするこ
とによって、溝幅W工を溝W2と同じくしたものに比べ
、ひずみ感度を低下させずに最大ひずみおよび最大応力
を大幅に低下させることができるのである。
これは、荷重を受ける面(上面)側の溝23の溝幅W、
を幅狭とし、荷重を受ける面とは反対面(下面)側の溝
24の溝幅W2 を幅広としたことによって応力の分散
が図られたためと考えられる。
また、溝23の底部において、起歪部27と荷重印加部
25および固定基部26間が、比較的大きな半径RLよ
りなる円弧面でそれぞれ連ねられていることも、応力の
集中を減じることに寄与している。
つまり、先願考案に係る薄形ロードセルは、構成が簡単
で製作が容易であり、ひずみ検出感度を低下させること
なく応力集中による最大ひずみを大幅に低減化でき、低
容量から高容量に至るものが容易に製作でき、またひず
みゲージを多数起歪部27に添着せずとも、荷重印加部
25に偏って印加される荷重をひずみゲージにより該荷
重に対応する電気信号に変換して検出することができる
しかしながら、このように構成され且つ動作する先願考
案に係る薄形ロードセルは、荷重印加部25および固定
基部26の剛性が充分高いか、荷重印加部25および固
定基部26が堅固に不動部材に固定されている場合には
、起歪部27には。
第11図に示す変形による曲げ応力のみが生じ、上述し
たようにひずみゲージSG1〜SG8によってその曲げ
応力に対応したひずみ出力を得ることができるが、荷重
印加部25および固定基部26の剛性を十分高くできな
い場合には、荷重Wが印加されたとき、第12図に示す
ように荷重印加部25および固定基部26が変形して起
歪部27を反らせるモーメントによる変形が生じ、その
曲げモーメントによる誤差が荷重検出出力に混入(付加
)されるという問題が生じる。
即ち、薄形ロードセルという形状上の制限により荷重印
加部25および固定基部26の剛性を十分大きくとるこ
とができない場合があり、そのような場合には、荷重W
が印加されると、第12図に示す如く起歪部27の荷重
印加部25側に時計回り方向の曲げモーメントMが生じ
、起歪部27の固定基部26側に反時計回り方向の曲げ
モーメントM′が付加された状態で起歪部27に曲げ応
力が生じる。
このときの曲げモーメントMおよびM′に基づく成分の
ひずみは、第13図において破線で示すひずみ分布曲線
から分るように、ε3およびi4になる。しかしε□お
よびε、は1曲げモーメントM、M’が荷重印加部25
および固定基部27とそれぞれ接する面の摩擦状態によ
り左右されるため、負荷荷重に比例したものとはならな
い。
また、このとき、第13図において実線で示すひずみ分
布曲線から分るように、ひずみゲージSGl、SG3.
SG5.SG7が添着された荷重印加部25寄り(内側
)部位に生ずる印加荷重に対応するひずみはε□であり
、ひずみゲージSG2、SG4.SG6.SG8が添着
された固定基部26寄り(外側)部位に生ずる印加荷重
に対応するひずみは+  ’2 となる。このようにし
て生じるひずみε、〜ε4は、等測的にみると、第14
図に示すように、荷重Wに対応したひずみε1およびε
2に、上述の曲げモーメントM、M’ に基づくひずみ
E、およびE4が、(ε□+ε3)および(ε2+ε4
)のように誤差成分として付加されてしまうことになる
また、曲げモーメントM、M’に基づく起歪部27のひ
ずみ量は、荷重印加部25への印加荷重の大きさには比
例したものとはならない。このため、荷重−ひずみ特性
としては、印加荷重を次第に定格荷重まで増加させた場
合の出力の直線性が悪化する。また、反対に印加荷重を
定格荷重から次第に減少させた場合の特性とが一致せず
、いわゆるヒステリシス特性が悪化する。
即ち、第5図に示すように、荷重を増加していった場合
の出力の直線(ゼロ荷重の出力点と定格荷重負荷時の出
力点とを結んだ直線)よりの偏差値は、特性線図Q1゜
から分るように、各荷重値において割合に大きい値であ
り、しかも荷重を減少していった場合の偏差値は、破線
で示す特性線図Q2゜から分るように、大きな値になり
、これらが荷重測定の誤差要因となる。
(c)  目的 本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、簡素な構成で安価に製作できると共
に荷重印加部および固定基部の剛性を充分に大きくせず
とも、またロードセルの設置面や荷重印加面のロードセ
ルへの当り状態が多少悪くても、印加荷重に正確に対応
した検出出力を得ることができる薄形ロードセルを提供
することにある。
(d)  構成 本発明は、上記の目的を達成させるため、外形が厚肉円
板状を呈し中心部に円形孔が穿設され荷重が印加される
と弾性変形する起歪体の起歪部にひずみゲージが添着さ
れ、このひずみゲージにより印加荷重を電気信号に変換
して検出する薄形ロードセルにおいて、前記円形孔と前
記起歪体の外周との間に、前記起歪体の一面側より他面
側に向けて一定幅の環状の凹溝を形成すると共に前記起
歪体の他面側より所定の深さに達する環状の凹溝を形成
することによって、前記起歪体の前記円形孔と前記両溝
との間に荷重印加部を、前記両溝と前記起歪体の外周と
の間に固定基部を、前記一面側の溝の底面と前記他面側
の溝の底面との間に薄肉の起歪部をそれぞれ設け、前記
起歪部の他面側の前記荷重印加部寄り部位および前記固
定基部寄り部位にひずみゲージを添着してなり、前記ひ
ずみゲージのそれぞれの添着部位における前記起歪部の
断面部の断面係数を略等しくなるように構成したことを
特徴とするものである。
以下、本発明について添付図面を用いて詳細に説明する
本発明の詳細な説明するに先立ち本発明の詳細な説明す
る。
本発明は、基本的な構成としては、第9図、第10図に
ついて上述した先願考案に係る薄形ロードセルと同様で
あり、第12図〜第14図について上述した先願考案の
欠点を改善した点に特徴を有する。
先ず、本発明者等は、第12図について説明した曲げモ
ーメントM、M’に基づくひずみε、。
ε、の値を等しくすれば、該曲げモーメントM。
M′に基づく誤差成分を除去し得る点に着目したのであ
る。
即ち5曲げモーメントM、M’ に基づくひずみε3.
ε4は、 (曲げモーメント:M、M’)÷(ひずみゲージの各添
着部位の断面係数:Z)の値に比例するので、上記ひず
みε、およびE4のそれぞれの値を等しくしてホイート
ストンブリッジ回路で相殺させるには、ひずみゲージS
GI、SG3.SG5、SG7およびひずみゲージSG
2.SG4゜SG6.SG8が添着された部位における
断面係数(Z)を等しくすればよい。
ところが、起歪部27の内側(荷重印加部25寄り)の
ひずみゲージ添着部位は、外側(固定基部26寄り)の
ひずみゲージ添着部位に比べ、起歪体21の中心からの
距離(半径)が小さいため、円周断面積が小さくなり、
従って断面係数は、内側のひずみゲージ添着部位の方が
小さい。
そこで、以下に、起歪部27上におけるひずみゲージ添
着部位の断面係数を等しくするための実施例について説
明する。
第2図は1本発明の第1実施例に係る薄形ロードセルの
要部を拡大して示す縦断面図である。
この第1実施例は、原理的な構成を示すもので、起歪部
30の上方の凹溝31と下方の凹溝32の溝幅を等しく
し、起歪部30の内側のひずみゲージSG5 (以下、
内側のひずみゲージSGI、SG3.SG7についても
同様であるため、SG5を代表として説明してその説明
を省略する)の添着部位の厚みt□を、外側のひずみゲ
ージ5G6(以下、外側のひずみゲージSG2.SG4
.SG8についても同様であるため、SG6を代表とし
て説明してその説明を省略する)の添着部位の厚みt2
 より厚くすることによって断面係数を等しくシ、内側
および外側のひずみゲージSG5およびSG6に生じる
。第12図に示す曲げモーメントM、M’ に基づくひ
ずみ量を等しくするようにしたものである。
第1図は、本発明の第2実施例に係る薄形ロードセルの
要部を拡大して示す縦断面図である。
この第2実施例は、上方から所定の深さに達する凹溝3
4の溝幅を、下方から所定の深さに達する凹溝35の溝
幅より小さく形成し、しかも上方の凹溝34の中心P□
を、下方の凹溝35の中心P0 より外方側(固定基部
26側)に偏位させることによって、内側と外側のひず
みゲージSG5とSG6のそれぞれの添着部位における
断面係数を略等しくなるように構成したものである。こ
の第2実施例のものは、第1実施例のものが基本的(あ
るいは原理的)であるのに対し、実用的なものといえる
第3図は1本発明の第3実施例に係る薄形ロードセルの
要部を拡大して示す縦断面図である。
この第3実施例では、起歪部36の上方の凹溝37と下
方の凹溝38の中心を一致させると共に上方の凹溝37
の溝幅を下方の凹溝38の溝幅より狭く形成した点で、
第9図に示す先願考案と共通しているが、上方の凹溝3
7の内周側アール部の曲率半径R工を、外周側アール部
の曲率半径R2より大きく形成しである点で相違してい
る。
このように上方の凹溝37の内周側アール部の曲率半径
R1を、二点鎖線で示す曲率半径R’  (第9図に示
したものに相当する)より大きな値に設定したことによ
り、内側のひずみゲージSG5が添着された部位の起歪
部36の厚さを実質的に増大させ、外側のひずみゲージ
SG6が添着された部位の断面係数と一致させることが
できるのである。
第4図は、本発明の第4実施例に係る薄形ロードセルの
要部を拡大して示す縦断面図である。
この第4実施例は、上方の凹溝40の溝幅を下方の凹溝
41の溝幅より狭く且つ両凹溝40゜41の中心を一致
させて形成した点で第9図に示したものと共通するが、
ひずみゲージSG5.SG6の添着位置に相違がある。
即ち、内側および外側のひずみゲージSG5およびSG
6の添着部位を、ともに内方(荷重印加部25寄り)に
偏位させた点に特徴を有する。この第4実施例の場合。
起歪部39の内方側(荷重印加部25側)における曲げ
モーメント成分と、外方側(固定基部26側)における
曲げモーメント成分が同一となる部位で且つ起歪部39
のひずみ量がさほど低下しない部位にひずみゲージSG
5.SG6をそれぞれ添着しである。換言すれば、内側
および外側のひずみゲージSG5およびSG6は、断面
係数が略等しい起歪部39の部位に添着されていること
になる。
上述した第1〜第4実施例によれば、荷重印加部25お
よび固定基部26の剛性が外形寸法上、あるいはコスト
上の制約から軸方向寸法(高さ)および半径方向寸法(
厚さ)を大きくすることができず、従って、剛性を充分
大きく設定できず、その結果荷重印加部25および固定
基部26の倒れによる曲げモーメントが起歪部30(ま
たは33.36.39以下同様)に付加されたとしても
、内側ひずみゲージSG5と外側ひずみゲージSG6に
生ずる曲げモーメントM、M’ に基づくひずみε3.
E、は、略等しい値となるので、これをホイートストン
ブリッジによってキャンセルすることが可能であるから
、結局、印加荷重のみに対応した検出出力を得ることが
できるのである。
また、上述したいずれの実施例においても、非直線性は
良好であり、第6図に示すように、荷重印加部25への
荷重を増加していった場合の出力の直線よりの偏差は、
特性線図Q、。から分るように、第5図に示す特性曲線
Q1゜よりも全荷重範囲に亘って小さい。また、荷重を
減少していった場合の偏差も、破線で示す特性線図Q、
。から分るように、第5図に示す特性線図Q211より
も大幅に減少しており、特性線図Q、。と殆んど同程度
小さい。
このことは、上記各実施例のものは、極めて出力の直線
性、ヒステリシス特性が良好であることを示すものであ
り、測定精度を著しく向上させ得ることを意味する。
また、上記各実施例のものは1曲げモーメントM、M’
による誤差成分を除去することができるものであるから
、ロードセルの固定基部26および荷重印加部25の被
測定対象物に対する設置状態、あるいは当接状態が多少
悪くても、そのことによる誤差成分が測定値に付加され
る虞れは極めて少なく、極めて安定度が高いものとなる
また、上述したように構成は頗る簡素であり。
機械加工も容易であるから、製造コストも安価ですむと
いう利点がある。
さらにまた、ひずみゲージSGが添着された凹溝32 
(35,38,41)は、下端が開口しているだけであ
るので、この部分だけをシーリング部材で閉塞すればよ
いから、シーリングに要するコストも低線ですみ、シー
リング効果も良好となる。
尚1本発明は、上述し且つ実施例に示されたものに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形実施が可能である。
例えば、上記各実施例のロードセルにおいては、荷重印
加部25の上面側を固定基部26の上面側−より突出せ
しめであるが、被測定対象物のロードセル取付面が、荷
重印加部25の直径D2 と同程度であれば、上記突出
量はゼロあるいはマイナスであってもよい。
また、当然のこと乍ら、ひずみゲージ添着枚数は、適宜
増減することができる。
(e)  効果 以上詳述したように本発明によれば、簡素な構成で安価
に製作できると共に固定基部の剛性を充分に大きくせず
とも、またロードセルの設置面や荷重印加面のロードセ
ルへの当り状態が多少悪くても荷重印加部に印加させる
荷重を、ひずみゲージにより印加荷重に正確に対応する
電気信号に変換して検出し得る薄形ロードセルを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第2実施例に係る薄形ロードセルの
要部を拡大して示す縦断面図、第2図は。 本発明の第1実施例に係る薄形ロードセルの要部を拡大
して示す縦断面図、第3図および第4図は。 本発明の第3および第4実施例に係る薄形ロードセルの
要部をそれぞれ拡大して示す縦断面図、第5図および第
6図は、先願考案に係るロードセルおよび本発明に係る
ロードセルのそれぞれ出力特性線図、第7@は、従来の
円筒形ロードセルの一例を示す縦断面図、第8図は、従
来の円板形のロードセルの一例を示す縦断面図、第9図
は、先願考案に係る薄形ロードセルの構成を示す縦断面
図。 第10図は、第9図のx−X線矢視方向断面図。 第11図および第12図は、先願考案の問題点を説明す
るためのそれぞれ模式的断面図、第13図は、第11図
と第12図に示すロードセルの起歪部に生ずるひずみの
分布を示す線図、第14図は。 同じく先願考案の問題点を説明するための回路図である
。 21・・・・・・起歪体、    22・・・・・・円
形孔、23.24・・・・・・溝、   25・・・・
・・荷重印加部。 26・・・・・・固定基部、   27・・・・・・起
歪部、28・・・・・・シール板。 30.33,36,39・・・・・・起歪部、31.3
4,37.40・・・・・・上方の凹溝。 32.35,38,41・・・・・・下方の凹溝。 SGI〜SG8・・・・・・ひずみゲージ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外形が厚肉円板状を呈し中心部に円形孔が穿設さ
    れ荷重が印加されると弾性変形する起歪体の起歪部にひ
    ずみゲージが添着され、このひずみゲージにより印加荷
    重を電気信号に変換して検出する薄形ロードセルにおい
    て、前記円形孔と前記起歪体の外周との間に、前記起歪
    体の一面側より他面側に向けて一定幅の環状の凹溝を形
    成すると共に前記起歪体の他面側より所定の深さに達す
    る環状の凹溝を形成することによって、前記起歪体の前
    記円形孔と前記両溝との間に荷重印加部を、前記両溝と
    前記起歪体の外周との間に固定基部を、前記一面側の溝
    の底面と前記他面側の溝の底面との間に薄肉の起歪部を
    それぞれ設け、前記起歪部の他面側の前記荷重印加部寄
    り部位および前記固定基部寄り部位にひずみゲージを添
    着してなり、前記ひずみゲージのそれぞれの添着部位に
    おける前記起歪部の断面部の断面係数を略等しくなるよ
    うに構成したことを特徴とする薄形ロードセル。
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