JPS63189178A

JPS63189178A - 竹刀の割竹

Info

Publication number: JPS63189178A
Application number: JP1961787A
Authority: JP
Inventors: 豊中村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1987-01-31
Filing date: 1987-01-31
Publication date: 1988-08-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、剣道に用いる竹刀の割竹に関するものである
。

従来の技術竹刀の原材料として伝統的に用いられてきた国内産の天
然の竹材料は、旺盛な需要に対して近年不足する傾向に
あり、その原材料を海外から輸入もしているが、安定し
た原材料としての天然の竹材料の供給が困難となってき
ており、ざらに、これら従来の竹材料は折れたり、割裂
を生じたり、ササフレを生じたり、乾燥によって狂いを
生じ易く、その上、現今では竹の伐採期間が短い為天然
の竹材料が弱くなってきている。

しかも、従来の竹刀に使う竹材料は限られた材料の根元
だけを使ってできていたため、−木の竹のすべてを利用
することができず、摩耗性、衝撃性及び弾力性に欠け、
強靭性が十分でなく、打撃部が十分な強度や耐久性を有
していなかった。

また、グラスファイバーあるいはカーボングラフフィト
等によりなる芯材にプラスチック等の合成樹脂材料を被
覆した竹刀の割竹が知られているが、このものは天然の
竹の特性である軽さと弾力性に及ばず、剣道の稽古ある
いは試合時の竹刀を打ち合せた際の衝撃により、芯材に
被覆した合成樹脂材料が浮き上がる恐れがあり、材料が
高価なためコストアップとなり、また剣道の稽古あるい
は試合中に竹刀を打ち合せた際に天然の竹が有する独特
の衝突音を発しなかった。

発明が解決しようとする問題点本発明の目的は、上記欠点を解消して、芯材が折れたり
、割裂を生じたり、ササフレを生じたり、乾燥によって
狂いを生じにくり、一本の竹材料のすべてを利用するこ
とができ、摩耗性、衝撃性及び弾力性に優れ、強靭性が
十分で、打撃部が十分な強度や耐久性を有し、芯材の外
周に両面接着テープを貼着し、前記両面接着テープの周
囲にナイロン又はポリカーボネートよりなる強靭な合成
樹脂材料の被覆を有し、両面接着テープの長期にわたっ
た利用が持続でき、稽古あるいは試合時の竹刀を打ち合
せた際の衝撃による合成樹脂材料の浮き上がり等を防止
することができ、芯材の側部及び裏面の破損も防止して
強度を十分に増すことができ、良質な天然竹から作った
割竹に劣らない軽さ、打合せ音、質感などを備えた竹刀
の割竹を１？供することにある。

問題点を解決するための手段本発明の竹刀の割竹は、長尺の１本の竹材によ／Ｉ′　
　　り芯材を形成し、前記芯材の外周に両面接着テープ
を貼着し、前記両面接着テープの周囲にナイロン又はポ
リカーボネートよりなる合成樹脂材を被覆したことを特
徴とする構成を有するものである。

実施例以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。

第１図において、１は竹刀の割竹であり、前記割竹１は
、長尺の１本の竹材により芯材２が形成され、前記芯材
２の外周には両面接着テープ３が貼着され、前記両面接
着テープ３の周囲にはナイロン又はポリカーボネートよ
りなる合成樹脂材オ゛」４が被覆されている。

また、割竹１は合成樹脂、材料４の肉厚が剣先部５ａと
中間部５ｂ及び柄部５Ｃで順次薄くされ、前記合成樹脂
材料４が溶融状態において両面接着テープ３の外側に吸
引されて前記両面接着テープ３の外周に均一に装着され
る。

そして、割竹１の幅は柄部５Ｃより剣先部５ａに向かっ
て徐々に広く形成されると共に途中から剣先部５ａ先端
に向かって徐々に細くなるように形成されている。

次に、芯材２は第２図及び第３図に示すように、長尺の
１木の竹材により形成され、前記芯材２の表面２ａは複
数の節目６を有し前記芯材２の幅は柄部７ａ、より剣先
側７ｂに向かって途中まで徐々に広くなっており、途中
から剣先側７ｂ先端に向かって徐々に細くなっている。

芯材２の裏面２ｂには第４図に示すように、両側に傾斜
面８が形成され、前記芯材２の裏面２ｂと前記傾斜部８
とのなす角が４５°とされている。

芯材２には第５図及び第６図に示すように、全周に両面
にナイロン又はポリカーボネートと竹とに良好な親和性
を有する接着剤を使用した接着面を有する両面接着テー
プ３が均一に貼着され、前記両面接着テープ３には芯材
２の裏面２ｂに形成した傾斜面８に沿って傾斜する傾斜
部９が形成され、前記芯材２の裏面２ｂと傾斜部９との
なす角が４５°とされている。

両面接着テープ３の外側には、第７図に示すように、全
周にわたってナイロン又はポリカーボネートよりなる合
成樹脂材料４が被覆されて割竹１が構成され、前記割竹
１の裏面１ａには両側に傾斜部９に沿って傾斜する係合
面１０が形成され、前記芯材２の裏面２ｂと前記係合面
１０とのなす角が４５°とされている。

芯材２の外周に両面接着テープ３が貼着され、両面接着
テープ３の全周にわたって合成樹脂材料４が被覆された
割竹１は、第８図に示すように、４本の割竹１．１．１
．１を前記割竹１の裏面１ａがそれぞれ内側に位置する
ように円周上に配置し、前記割竹１の裏面１ａに形成し
た係合面１０は隣接するもの同士が互いに係合されて竹
刀本体１１が形成されている。

次に、この実施例の割竹１を使用した竹刀の組立て方法
を説明すると、始めに、第９図に示すように、割竹１を
４本寄せて竹刀本体１１を形成し、前記竹刀本体１１は
先端に向けて徐々に細くなり、先に前記竹刀本体１１の
割竹１を結束する中結革１２に弦１３を挿通した後、前
記竹刀本体１１の剣先１４に取付ける先革１５に前記弦
１３の一端を締結し、前記先革１５を前記竹刀本体１１
の前記剣先１４に嵌挿し、前記中結革１２を締結するこ
とにより４本の割竹１を結束する。次いで、前記竹刀本
体１１の柄部１６に柄革１７を嵌挿した後、前記柄革１
７に弦１３の他端を締結し、さらに柄革１７に鍔１８を
嵌めることにより第１０図に示すように、竹刀１９が組
立てられ、前記竹刀本体１１の剣先１４に相当する部分
を包む先革１５と前記竹刀本体１１０割竹１を結束する
中結革１２と前記竹刀本体１１の柄部１６に相当する部
分を包む柄革１７とを相互に連結するように弦１３を取
付ける。

次に、この実施例の竹刀の割竹１の製造法を説明する。

第１１図に示すように、それぞれ２重の筒体よりなる外
筒体２０と内筒体２１とからなり、その断面が割竹１の
断面と略相似形の変形ダイ２２を有し、前記外商体２０
が溶融して可塑化したナイロン又はポリカーボネートよ
りなる合成樹脂材料′・′　　　□□あいいい６．□、
。４、□２７筒体２１が図示しない真空装置に連絡され
、前記変形ダイ２２内にはあらかじめ芯材２の外周に両
面接着テープ３を貼着したものを挿通する通路２３が形
成されている。

また、変形ダイ２２の上方には外周に両面接着テープ３
を貼着した芯材２を変形ダイ２２内の通路２３に送り出
すための上部送出装置２４が配設され、前記変形ダイ２
２の下部には芯材２の外周に貼着された両面接着テープ
３の周囲に被覆された後の合成樹脂材料４を直ちに冷却
する水スプレー等の冷却装置２５が配設され、前記変形
ダイ２２の下方には両面接着テープ３の周囲に合成樹脂
材料４を被覆した芯材２を送り出すための下部送出装置
２６が配設されている。

変形ダイ２２の下端には、第１２図に示すように、外筒
体２０の吐出口２７が形成され、前記外筒体２０の吐出
口２７の内側には内筒体２１の吸引口２８が形成され、
前記変形ダイ２２の下端の形状は芯材２の外周に両面接
着テープ３を貼着したものの最大断面よりもわずかに大
とされている。

そして、芯材２はあらかじめ外周に両面接着テープ３を
貼着し、これが変形ダイ２２の上方に配設した上部送出
装置２４により変形ダイ２２内部の通路２３を通って矢
印Ｐ方向に送られ、前記変形ダイ２２の外筒体２０の吐
出口２７より図示しない押出機によって溶融されたナイ
ロン又はポリカーボネートよりなる合成樹脂材料４のパ
リソンを排出すると共に、前記変形ダイ２２の内筒体２
１の吸引０２８より図示しない真空装置によってパリソ
ンを均一に内側に吸引することにより、芯材２外周の両
面接着テープ３の周囲に均一に合成樹脂材料４を被覆す
る。次いで、変形ダイ２２の下部に配設した冷却装置２
５が両面接希テープ３の外側に被覆した合成樹脂材料４
を急速に冷却して、前記合成樹脂材料４が収縮されて芯
材２外周の両面接着テープ３の周囲に完全に密着し、両
面接着テープ３の周囲に合成樹脂材料４が順次被覆され
ながら割竹を形成し、前記変形ダイ２２の下方に配置し
た下部送出装置２６が割竹を下方に送り出し、合成樹脂
材料４を両面接着テープ３を介して芯材２に確実に固着
する。

また、押出様により外筒体２０の吐出口２７より排出す
るパリソンの吐出圧力やダイスリットの変更あるいは上
部送出装置２４と下部送出装置２６による外周に両面接
着テープ３を貼着した芯材２の送り速度を変更すること
により、前記芯材２外周の両面接着テープ３の周囲に被
覆する合成樹脂材料４の肉厚を例えば剣先部１ｍｍ、中
間部０．５ｍｍ、柄部０．２ｍｍあるいは剣先部Ｑ、５
ｍｍ。

中間部Ｑ、３ｍｍ、柄部０，２ｍｍとなるように自在に
調整する。

すなわち、外周に両面接着テープ３を貼着し、た芯材２
の送り速度を大にすれば合成樹脂材料４の肉厚が′小と
なり、前記芯材２の送り速度を小にすれば合成樹脂材料
４の肉厚が大となる。

なお、変形ダイの内筒体外側に２つに分割した分割体よ
りなる外筒体を設け、前記外筒体の分割体にそれぞれ異
なった色のナイロン又はポリカーボネートよりなる合成
樹脂材料を押し出すための押出様を連絡することにより
、芯材外周の両面接着テープの外側には表面と裏面にそ
れぞれ異なった色の合成樹脂材料が被覆され、表と裏が
異なった色の割竹となる。また、変形ダイを４層あるい
は５層とし、複数の押出機を使用すれば、芯材の外周に
貼着した両面接着テープの周囲に多層の合成樹脂材料の
被覆が行え、ざらに、前記両面接着テープの周囲に合成
樹脂材料を被覆した後、直ちに水槽よりなる冷却装置に
通すことにより合成樹脂材料を冷却してもよく、ナイロ
ン又はポリカーボネートの層は剣先から柄部に向けて無
段階に厚さを薄くすることもでき、さらに同層は剣先か
ら柄部に向けて同一の厚さとしてもよい。

発明の効果以上に述べたように、本発明の竹刀の割竹によれば、長
尺の１本の竹材により芯材を形成し、前記芯材の外周に
両面接着テープを貼着し、前記両面接着テープの周囲に
ナイロンまたはポリカーボネー１−　にりなる合成樹脂
材料を被覆したことにより、芯材が折れたり、割裂を生
じたり、ササフレ／ｉ　　　　、生Ｉ；え０、乾燥、よ
つ工狂い、生ＵＧＣ＜＜、一本の竹材料のすべてを利用
することができ、他の合成樹脂に比較して摩耗性、衝撃
性及び弾力性に１憂れ、強靭性が十分で、打撃部が十分
な強度や耐久性を有する。

また、両面接着テープの周囲にナイロン又はポリカーボ
ネートよりなる強靭な合成樹脂材料の被覆を有し、前記
合成樹脂材料を両面接着テープを介して芯材に確実に固
着でき、前記両面接着テープの長期にわたった利用が持
続でき、（を古あるいは試合時の竹刀を打ち合わせた際
の衝撃による合成樹脂材料の浮き上り等を確実に防止す
ることができ、芯材の側部及び裏面の破損も防止して強
度を十分に増し、良質な天然竹から作った割竹に劣らな
い軽さ、打合せ音、質感等を（苗える。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例における竹刀の割竹の斜視図
、第２図は、同上の芯材の正面図、第３図は、芯材の正面図、第４図は、芯材の要部横断面図、第５図は、両面接着テープ取付後の芯材の平面図、第６図は、両面接着テープ取付後の芯材の要部横断面図
、第７図は、竹刀の割竹の要部横断面図、第８図は、竹刀
の割竹組立時の竹刀本体の要部横断面図、第９図は、竹刀本体の正面図、第１０図は、竹刀の正面図、第１１図は、竹刀の割竹を成形する成形用機械の概略正
面図、第１２図は、変形ダイ下端の底面図である。１・・・竹刀の割竹、１ａ・・・裏面、２・・・芯材、
２ａ・・・表面、２ｂ・・・裏面、３・・・両面接着テ
ープ、４・・・合成樹脂材料、５ａ・・・剣先部、５ｂ
・・・中間部、５Ｃ・・・柄部、６・・・節目、７ａ・
・・柄部、７ｂ・・・剣先側、８・・・傾斜面、９・・
・傾斜部、１０・・・当接面、１１・・・竹刀本体、１
２・・・中結革、１３・・・弦、１４・・・剣先、１５
・・・先革、１６・・・柄部、１７・・・柄革、１８・
・・鍔、１９・・・竹刀、２０・・・外筒体、２１・・
・内筒体、２２・・・変形ダイ、２３・・・通路、２４
・・・上部送出装置、２５・・・冷却装置、２６・・・
下部送出装置、２７・・・吐出口、３０・・・吸引口。

Claims

【特許請求の範囲】

長尺の１本の竹材により芯材を形成し、前記芯材の外周
に両面接着テープを貼着し、前記両面接着テープの周囲
にナイロン又はポリカーボネートよりなる合成樹脂材料
を被覆したことを特徴とする竹刀の割竹。