JPS631869Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、衣服類の収容に適する縦長袋状部の
両端を、内部の吊着に掛止める衣服用かばんに関
するものである。

従来のこの種衣服収容袋を内装したかばんにお
いては、衣服を収容した袋体の一端を吊着し、袋
体の他端は遊動状態に支持するか、また多くは、
反対のかばん内面に支持部を設けて収容袋体の二
つ折支持を行うものであつたが、通例として可撓
柔軟素材で製出する衣服類の収容袋体は、かばん
の持ち歩きに際して、収容した衣服類の重みで吊
着端より下方に垂れて、かばん内部での重量バラ
ンスを不均一にするほか、収容した衣服に不測の
シワや折目をつける等の支障を生じるものであつ
た。

そこで本考案は、可撓性で柔軟な素材で製出
し、中央の縦方向に設けたフアスナー（図示を省
略）で開閉する収容袋体をその内部に収容した衣
服類と一緒に二つ折とし、該袋体の一端は通例の
掛け鉤により、又袋体の他端は収容されている衣
服ごとフツク鉤で、両方ともかばん主体内に吊着
し、衣服類に不測のシワや折目を生じない状態に
収容せしめることを目的にしたものである。

本案の構成を図面について説明すると、かばん
主体１の表版２と裏版３とは、中央のマチ片４を
めぐつて設けたフアスナー５で開閉自在に設けら
れ、表版２と裏版３の中央上辺には、それぞれ提
手６，７が任意の状態に取付けられている。

かかる、かばん主体１の表裏両版２，３とも、
その内面に対称的に掛け環８，９を設けると共
に、衣服類の収容に適する。縦長の収容袋体１０
を、前記かばん主体１内に収容する際、通例の如
く、袋体内で衣服類（図示しない）を掛け吊つた
掛け鉤１１でかばん主体１の掛け環８に吊着し、
袋体１０の他端は、収容した衣服の端辺をフツク
１２で袋体１０の外側から一緒に掴み持ち、フツ
ク１２に一体に形成されている掛け鉤１３をもつ
て、かばん主体１の掛け環９に吊着することで、
収容袋体１０を衣服を収容したまま、二つ折とし
その両端を同時にかばん主体１内の一方の掛け環
８，９に吊着する結果、袋体内部の衣服は折畳ま
れた両端で掴持吊着されるので、かばんの持ち歩
きに重量で垂れ下がらず、従つてかばん内部に重
量のアンバランスを生せず、また衣服に不測のシ
ワや折目をつける虞れもなく、さらに収容袋体１
０は、かばん主体１の内部に左右二個所で吊着支
持できるという実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は本案か
ばんを開いた状態の全体斜面図、第２図は同じく
かばんを閉じた状態の縦断面図である。 符号の説明、１……かばん主体、２……表版、
３……裏版、４……マチ部、５……フアスナー、
６，７……提手、８，９……掛け環、１０……収
容袋体、１１……掛け鉤、１２……フツク、１３
……掛け鉤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フアスナー５により縦方向に展開するかばん主
   体１において、該かばん主体１内部の表裏両版
   ２，３の各上部に何れも二個の掛け環８，９を取
   付け、中央部を展開する収容袋体１０の上端部に
   取付けた掛け鉤１１を掛け環８で常時吊着すると
   共に、該収容袋体１０の下端部を挾持するフツク
   １２の掛け鉤１３を、前記表裏両版２，３の上部
   に取付けた掛け環９に掛止めて、かばん主体１内
   部の表裏両版２，３に相対向して各吊着せしめて
   なる衣服用かばん。