JPS6316974Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子機器に関するものであつて、詳
しくは、共通の部品および機構で、垂直取付にも
水平取付にも適用できる電子機器を提供するもの
である。

一般に、電子機器は、垂直取付や水平取付等の
取付姿勢に応じてそれぞれ設計されることが多
い。たとえば、メータを有する電子機器の場合で
も、メータの位置が垂直方向か水平方向かによつ
て、同等機能を有するものを２系列準備すること
が行なわれている。このようなことは、設計工数
や在庫管理の面からも好ましくない。

本考案は、これらの欠点を解決したものであつ
て、以下、図面を用いて詳細に説明する。

第１図は、本考案の一実施例を示す構成説明図
であつて、１０はケース、２０はフレーム、３０
は前面ユニツト、４０はベゼルである。

ケース１０は、角筒状に形成されていて、開口
部１１はほぼ正方形状に形成されている。

フレーム２０は、内器構成部品や前面ユニツト
３０を取り付けるものであつて、ケース１０に引
出可能に収納されるものである。このフレーム２
０の開口部２１も、ほぼ正方形状に形成されてい
る。本実施例において、フレーム２０の底面２２
にはストツパ２３が設けられ、ケース１０の底面
１２にはストツパ２３の係合する透孔１３が設け
られている。また、フレーム２０の底面２２およ
び上面２４には、前面ユニツト３０を取り付ける
ための透孔２５〜２７が設けられている。

前面ユニツト３０は、前面板３１、フランジ３
２、メータ３３、スイツチ３４〜３９等で構成さ
れている。前面板３１は、フレーム２０の開口部
２１よりもやや大きな正方形状に形成されてい
て、平面部には構成部品であるメータ３３やスイ
ツチ３４〜３９を取り付けるための複数の窓部
（図示せず）が設けられ、隣接する辺ａ，ｂには
それぞれ引出機構を兼ねたストツパ２３のつまみ
２３１に対応した切欠部a′，b′が設けられてい
る。フランジ３２は、フレーム２０の開口部２１
に嵌め合うようにほぼ正方形状に形成されてい
て、前面板３１に重ね合わせて取り付けられてい
る。このフランジ３２の前面板３１と重なる部分
には前面板３１と同様な構成部品を取り付けるた
めの窓部が設けられ、互に平行な面ａ，ｄ（ｄは
図示せず）にはそれぞれフレームの透孔２６，２
７に重なり合うねじ孔が設けられ、隣接する面
ｂ，ｃにはそれぞれフレームの透孔２５に重なり
合うねじ孔が設けられている。メータ３３として
は、たとえば縁形メータを用いる。スイツチ３４
〜３９としては、たとえば第２図に示すような内
照形押ボタンスイツチを用いる。第２図におい
て、３０１は本体、３０２はランプ、３０３はキ
ヤツプ、３０４はストツパである。ストツパ３０
４は、必要に応じて本体３０１内に嵌め込まれる
ものであつて、これにより押ボタンスイツチの押
し込み操作を禁止することができる。これらメー
タ３３およびスイツチ３４〜３９は、各表示面が
垂直取付あるいは水平取付に対応して容易に変更
できるものであつて、共用することができる。

ベゼル４０は、前面ユニツト３０の前面板３１
を囲むようにほぼ正方形状に形成されたものであ
つて、前面板３１に重ね合わせて取り付けられて
いる。なお、ベゼル４０の上辺４１には着脱自在
にタグプレート４２が嵌め込まれている。また、
ベゼル４０の下辺には、ストツパ２３の操作部を
突出させるための切欠部が設けられている。

これらは、次のようにして組み立てる。

まず、前面ユニツト３０を、垂直取付あるいは
水平取付に応じて構成する。この場合、メータ３
３およびスイツチ３４〜３９の表示面を変更すれ
ばよい。このようにして構成された前面ユニツト
３０を、構成部品であるメータ３３およびスイツ
チ３４〜３９の表示面の表示方向に応じてフレー
ム２０に嵌め合わせ、フランジ３２に設けられた
ねじ孔とフレーム２０に設けられた透孔２５〜２
７とを重ね合わせてねじ止めする。ここで、フレ
ーム２０と前面ユニツト３０とは、構成部品の表
示方向に応じて相対的に90度回転させればよい。
その後、ベゼル４０を前面ユニツト３０の前面板
３１に取り付ける。これにより、内器が構成され
ることになる。そして、このように構成された内
器を、ケース１０に収納する。

第３図は、このようにして構成される装置の具
体例を示す正面図であつて、ａは水平取付形の例
を示し、ｂは垂直取付形の例を示している。

なお、これら実施例では、構成部品としてメー
タおよびスイツチを用いる例について示したが、
ポテンシヨメータとメータや、ポテンシヨメータ
とスイツチ等各種の変形が可能であることはいう
までもない。

以上説明したように、本考案によれば、共通の
部品および機構で、垂直取付にも水平取付にも適
用できる電子機器が実現でき、実用的効果は大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す構成説明図、
第２図は本考案で用いるスイツチの具体例を示す
構成説明図、第３図は本考案に係る装置の具体例
を示す正面図である。 １０……ケース、２０……フレーム、３０……
前面ユニツト、４０……ベゼル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 開口部が正方形状に形成され、底面にはストツ
   パ機構の係合する透孔が設けられた角筒状のケー
   スと、 開口部が正方形状に形成され、底面には前面か
   ら操作可能なストツパ機構が設けられ、ケースに
   引出可能に収納されるフレームと、 このフレームよりもやや大きな正方形状に形成
   され平面部には構成部品を取り付けるための窓部
   が設けられ互いに隣接する２辺にはそれぞれフレ
   ームに設けられたストツパ機構の操作部を突出さ
   せるための切欠部が設けられた前面板と、この前
   面板に重ね合わせて取り付けられるとともに前記
   フレームの開口部の内周に嵌め合うように有底角
   筒状に形成され前面板に重ね合わされる底面には
   前面板の窓部に対応する窓部が設けられたフラン
   ジ部とで構成され、これら前面板およびフランジ
   部の窓部に取り付けられる構成部品の表示方向に
   応じてフレームに所定の方向で嵌め合わされる前
   面ユニツトと、 この前面ユニツトの前面板の外周を囲むように
   形成され、上辺の前面にはタグプレートの取付け
   部が形成され、下辺にはストツパ機構の操作部を
   突出させるための切欠部が設けられ、前面板に重
   ね合せて取り付けられるベゼル、 とで構成されたことを特徴とする電子機器。