JPS63168564A - 赤血球の変形能測定器具 - Google Patents

赤血球の変形能測定器具

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JPS63168564A
JPS63168564A JP31436286A JP31436286A JPS63168564A JP S63168564 A JPS63168564 A JP S63168564A JP 31436286 A JP31436286 A JP 31436286A JP 31436286 A JP31436286 A JP 31436286A JP S63168564 A JPS63168564 A JP S63168564A
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JP
Japan
Prior art keywords
deformability
red blood
inner cylinder
blood cells
red
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Pending
Application number
JP31436286A
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English (en)
Inventor
Fumio Kuzutani
葛谷 文男
Michihiko Hayakawa
早川 道彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、血液中の赤血球変形能を高精度に測定するこ
とのできる赤血球の変形能測定器具に関する。
[従来の技術] 平滑筋を有しない毛細血管の血液の流動調節には最早平
滑筋の作用は考えられず、赤血球の変形能が流動調節機
構の一つであると考えられる。すなわち、このような毛
細血管の領域では血流の改善は血管拡張作用によらず、
血液の流動性を高めるためにその赤血球変形能に影響を
与えることによって達成されるのである。そこで、従来
より記憶獲得増強作用等の脳機能改善剤としての効果、
あるいは脳血管障害に伴う諸症状、特に精神症状に対す
る効果、等を目的として赤血球変形能に影響を及ぼす医
薬が検討、報告されている。
これらの医薬の有益性、有効性を薬理学的に検討する際
等に、赤血球変形能の再現性高い測定が不可欠であり、
その測定法として、現在、マイクロピペット法、マイク
ロフィルター法、逆回転レオスコープ法およびレーザー
回折法等が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記した各種の従来の赤血球変形能測定法にお
いても未だに充分なものではなく、次のような問題があ
った。
マイクロピペット法は種々の別法があり操作は簡単であ
るが、再現性の点において問題がある。
マイクロフィルター法は原理的にフィルターの両側面に
恒常的に圧力差を必要とするため、安定した結果が得ら
れていない。
また、その他の逆回転レオスコープ法およびレーザー回
折法等は、特殊な大型かつ高価な装置を必要とし、多数
の検体の測定には不適格である。
上記した問題点を解決するために、本発明の発明者は既
に臨床的であり、再現性に優れた[赤血球変形能の新し
い測定法」であるスクリーンフィルトレイジョンプレッ
シャー法(現代の診療 20春 4@ 4.1978)
を提案しているが、この新しい測定法によっても使用す
る3Creenの細孔径によっては目詰まり等が発生す
る可能性が内在していた。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたもので、赤血球の
変形能を簡単な操作で臨床的にも多数の検体を容易に測
定することができ、しかも再現性の高い測定を可能とす
ることを目的としている。
発明の構成 [問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するためになされた本発明の構成は、 採血された血液中の赤血球変形能を測定する変形能測定
器具において、 筒体の一方開口部に前記検体となる血液中の赤血球の略
平均直径に等しい細孔を多数有する細孔フィルタを装着
した内筒と、 該内筒の前記細孔フィルタを装着した一方開口部を遊嵌
し、該内筒との間に液体が注入される外筒容器と、 を備えることを特徴とする赤血球の変形能測定器具を要
旨としている。
[作用] 本発明の変形能測定器具における内筒は、血液中の赤血
球の略平均直径に等しい細孔を多数有する細孔フィルタ
ーが一方開口部に装着されており、この細孔フィルター
を底部として検体となる血液が内筒へ注入される。
また、外筒容器は、上述のように血液を注入した内筒を
空隙を介して遊嵌し得る大口径の容器で、その内壁と内
筒との空隙には所望の液体が注入される。
以上のごとき作用を奏する赤血球の変形能測定器具であ
るがため、内筒に検体となる血液を入れた後に外筒容器
に遊嵌し、かつ内筒の血液の液面と一致するまでに外筒
容器の空隙部に所望の液体を注入して遠心分離するなら
ば、内筒内の血液に遠心力が働くことにより比重に比例
した圧力が均一に細孔フィルターに向けて作用すること
になる。
すなわち、他の血球に比較して比重の大きな赤血球に均
一な圧力が作用し、細孔フィルターを通過することにな
る。このとき赤血球の変形能に比例した通過性が観測さ
れることは従前のスクリーンフィルトレージョンプレッ
シャー法からも明らかであり、従って、この細孔フィル
ターの通過性により赤血球の変形能が測定されるのであ
る。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を挙
げて詳述する。
[実施例] 第1図は、実施例である赤血球の変形能測定器具の使用
状態を表わす斜視図である。図示する内筒10に検体と
なる血液を注入するのであるが、内筒径は検体とする血
液量によっていかように選択してもよい。この内筒10
の下方開口部を閉塞して検体となる血液を収容可能とす
るために、細孔直径5μm〜12μm、好ましくは6μ
m〜10μmの細孔フィルター12を荒目の合成繊維か
らなるストッパー14により挟持する閉塞栓が装着され
る。ここで、細孔フィルター12およびストッパー14
は、ともに血液が付着、凝固しない材質のもの、例えば
本実施例ではポリカーボネイト、テフロン、ダクロン等
の高分子化合物のものを用いており、また細孔フィルタ
ー12の細孔径は8μmのものを使用している。
このような内筒10に注入される検体は血液の凝固を防
ぎ、かつ血球の変形能に影響を与えない抗凝固剤、例え
ば0.1容の3.18%クエン酸ソーダを添加した1d
の血液16であり、その赤血球の数R1は予め公知の赤
血球自動計測器で計測されている。また、本実施例で変
形能を測定する血液は人のものである。従って、その赤
血球の直径は生理上6μ〜10μ、平均8μmであるこ
とから、上記細孔フィルター12の細孔直径として8μ
mのものを使用している。
検体の注入された内筒10は外筒容器20に空隙22を
介して遊嵌された後に、その空隙22には検体となる血
液16の液面と一致するまで生理食塩水24が注入され
る。これは、後述のごとく本実施例の赤血球の変形能測
定器具を遠心分離機に装着して血液16に細孔フィルタ
ー12へ向かう遠心力を作用させたとき、細孔フィルタ
ー12を経て流出する赤血球に溶血反応が生じないよう
に、また血液16中の大半(約80%)を占ろ水分(血
漿)に対して細孔フィルター12の両側面に同一圧力を
作用させ、より以上に質量の大きな血球、すなわち赤血
球、白血球および血小板等に有効な細孔フィルター12
へ向う遠心力を作用させるためである。公知のごとく、
血球の比重は赤血球が、白血球および血小板より大であ
り、このため主として赤血球に対してのみ細孔フィルタ
ー12を通過して生理食塩水24中へ流出するような圧
力が作用することになる。また、生理食塩水24と血液
16との液面が一致しているため検体となる血液16中
のクエン酸ソーダの濃度は一定に維持される。
すなわち、外筒容器20に注入される液体の作用は、赤
血球の溶血反応防止および細孔フィルター12に掛かる
血漿の遠心力を相殺して血漿が細孔フィルター12を通
過することを阻止するものであるから、いわゆる糖類(
蔗糖、ブドウ糖等)や塩類(生理食塩水等)で、等張性
および比重が血漿に近似しているものであればよい。例
えば、糖類を使用するときには検体である血液16のエ
ネルギー代謝を可能のとするため測定に長時間を費やす
場合に有効である。また、塩類は分子量が小さく変形能
の測定に及ぼす影響が少ないこと、更には濃度や成分の
調整が容易であること等の面で有利となる。本実施例で
は後述のごとく遠心分離に要する時間は5分であり、短
時間で完了すること等から前述した生理食塩水24を使
用している。
以上のようにして、第1図に示すごとく血液16および
生理食塩水24の注入がなされた赤血球の変形能測定器
具には、続いて遠心分離が施される。ここで、遠心分離
による血液16の変化は以下の通りとなる。まず、前述
のごとくより質量の大きな赤血球には最大の遠心力が作
用し、細孔フィルター12へ向って押圧される。これに
より細孔フィルター12近傍の他の血球は、質量の大き
な赤血球に押し戻されて内筒10の上方開口部へ向けて
浮き上がる力が作用する。すなわち、変形能の測定対象
である赤血球のみが細孔フィルター12に向って生理食
塩水24の比重との差に比例する圧力によって押圧され
ることとなるのである。
従って、赤血球16の平均直径に等しい細孔を有する8
μmの細孔フィルター12を通過して赤血球が生理食塩
水24中へ流出する。この流出量は遠心分離の強度およ
び時間に左右されるが、健常人の正常な変形能である赤
血球の約30%〜70%が流出する条件に設定すればよ
い。本実施例では赤血球の約40%が流出する条件とす
るために、1500Q、5分間の遠心分離を施している
以上の説明より明らかなように、遠心力により赤血球は
細孔フィルター12を通過するため血液16中の赤血球
の数は減少し、この減少の割合はスクリーンフィルトレ
ージョンプレッシャー法と同じ原理であり、赤血球の変
形能に比例する。従って、遠心分離後の血液16中の赤
血球の残数R2を測定し、遠心分離前の赤血球の数R1
との比R2/R1を算出するならば、その算出値は赤血
球の変形能を表わすことになる。
第2図は、検体30例を従来のスクリーンフィルトレー
ジョンプレッシャー法および実施例の測定器具を用いて
測定比較した実験結果を表わしている。これら30例に
ついて第3図に示すようにスクリーンフィルトレージョ
ンプレッシャー法による測定結果と本実施例の測定器具
を利用した測定結果との相関関係を検討したところ、回
帰直線Y=0.057855XX−25,019で相関
係数R=0.838、有意水準P<0.001という極
めて強い相関関係があることが明らかとなった。
すなわち、本実施例の測定器具による赤血球の変形能測
定は、極めて簡便で操作性に優れ臨床的測定に最適であ
るとともに、その再現性、精度においても充分実用的な
ものであるといえる。
しかも、従来のスクリーンフィルトレージョンプレッシ
ャー法等のように本実施例の原理に近似した赤血球のフ
ィルター通過性能に基づき変形能を測定する手法では、
赤血球よりも大型の白血球等の他の血球や粘性の高い血
漿等がフィルターの目詰まりを招来し、測定精度や再現
性に問題を起こす可能性があった。しかし、本実施例に
よれば赤血球と他の血球とのRffl差を巧みに利用し
て細孔フィルター12に対して赤血球のみの抑圧現象を
引き起こしているため、真に赤血球の変形能にのみ起因
する細孔フィルター12の通過性が観測され、良好な測
定結果が得られる。
更に、赤血球の細孔フィルター12への押圧力は遠心力
により発生するものであるから、恒常的な圧力を極めて
容易に得ることができ、測定の再現性、精度とも大きく
向上する。
[発明の効果] 以上実施例を挙げて詳述したごとく、本発明の赤血球の
変形能測定器具によれば、細孔フィルターに対して赤血
球のみを安定した圧力で押圧することができ、簡易な操
作であるにも拘らず、高精度に、かつ再現性良好な変形
能の測定が可能となる。また、血液中の他の血球による
細孔フィルターの目詰まりも回避され、一層再現性が向
上し、臨床的測定に対して極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である変形能測定器具の使用状
態を示す斜視図、第2図は同実施例とスクリーンフィル
トレージョンプレッシャー法との結果比較図、第3図は
同結果の相関関係の分析説明図、を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 採血された血液中の赤血球変形能を測定する変形能測定
    器具において、 筒体の一方開口部に前記検体となる血液中の赤血球の略
    平均直径に等しい細孔を多数有する細孔フィルタを装着
    した内筒と、 該内筒の前記細孔フィルタを装着した一方開口部を遊嵌
    し、該内筒との間に液体が注入される外筒容器と、 を備えることを特徴とする赤血球の変形能測定器具。
JP31436286A 1986-12-29 1986-12-29 赤血球の変形能測定器具 Pending JPS63168564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31436286A JPS63168564A (ja) 1986-12-29 1986-12-29 赤血球の変形能測定器具

Applications Claiming Priority (1)

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JP31436286A JPS63168564A (ja) 1986-12-29 1986-12-29 赤血球の変形能測定器具

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Publication Number Publication Date
JPS63168564A true JPS63168564A (ja) 1988-07-12

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ID=18052419

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31436286A Pending JPS63168564A (ja) 1986-12-29 1986-12-29 赤血球の変形能測定器具

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JP (1) JPS63168564A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022555A (ko) * 2018-06-15 2021-03-03 가부시키가이샤 레오로지 키노쇼쿠힝겐큐죠 적혈구 노화도의 평가 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210022555A (ko) * 2018-06-15 2021-03-03 가부시키가이샤 레오로지 키노쇼쿠힝겐큐죠 적혈구 노화도의 평가 방법

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