JPS6314760Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は掃除機本体の後部に連結した操作ハンド
ル棒にコードリール収納ケースを備えた電気掃除
機に関するものである。

(ロ) 従来の技術 従来この種電気掃除機においては、操作ハンド
ル棒に取付けたコードリール収納ケースより電源
コードを引き出してコンセント等に接続し、掃除
機本体に内蔵された電動送風機に給電するように
している。

而して前記コードリール収納ケースに巻込状態
で収納されている電源コードの一部は使用中に発
熱するため適当な手段でこの熱を除去しなければ
ならない。

従来はコードリール収納ケースを構成する前部
ケースと後部ケース及びコードリール等に大きな
スリツトを設けて内部の熱を外部に排出するよう
にしている（特公昭55−2293号公報等参照）が、
外観上も悪くまた強度も劣る等の問題点がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本案は、操作ハンドル棒に取付けられたコード
リール収納ケースの外観を損うことなく且つ強度
もあまり低下させないで効果的に冷却を行い得る
ようにすることを解決課題とするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本案の電気掃除機は、吸込口と移動用車輪を備
え且つ電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該本
体の後部に一端を連結し他端に把手を有した操作
ハンドル棒と、該ハンドル棒に装着されたコード
リール収納ケースと、前記掃除機本体と操作ハン
ドル棒との間に設けた集塵袋体とより構成し、前
記集塵袋体と対向する前記コードリール収納ケー
スの壁面に通気孔を設けることにより問題点を解
決するものである。

(ホ) 作用 コードリールの温度上昇で一番問題のある摺動
リング部を通気孔側に設け、ここに集塵袋体の排
気風を送り込んでコードリール収納ケースの冷却
が行なわれる。

(ヘ) 実施例 １は掃除機本体で下面前部に横長吸込口及び後
部側に移動用車輪２，３等を備え且つ電動送風機
（図示せず）を内蔵している。４は操作ハンドル
棒で一端部は前記掃除機本体１の後部に回動可能
に枢支されており他端部には把手５が設けられて
いる。

６は前記掃除機本体１の後面部と操作ハンドル
棒との間に設けた集塵袋体で該袋体は電動送風機
の排気管７に袋口８が接続された袋状のペーパー
フイルター９と該フイルターを収納する袋状のダ
ストカバー１０とより構成されており、掃除機本
体１より前記排気管７を通つて運ばれた塵埃はペ
ーパーフイルター９で捕集されダストカバー１０
より排気風を排出する。

１１は前記操作ハンドル棒４に装着されたコー
ドリール収納ケースで該ケース内にはコードリー
ル１２が内蔵されている。前記コードリール収納
ケース１１は前部ケース１３と後部ケース１４に
より形成されている。また前記コードリール１２
は２部材により構成されると共にリール支持体１
５を介して前記コードリール収納ケース１１内に
枢支されている。１６はコードリール１２の前部
ケース１３側に設けた巻込用のゼンマイばね、１
７はリール支持体１５側に設けた摺動リング、１
８はコードリール１２に巻回される電源コードで
先端にはプラグ１９を有している。２０はコード
リール１２のブレーキ手段である。前記電源コー
ド１８のプラグ１９はコードリール収納ケース１
１の側壁に設けたコード引出口２１に位置してい
る。

而して前記コードリール収納ケース１１を構成
する後部ケース１４には操作ハンドル棒４に位置
決め保持されるため溝部２２と係止突起２３，２
３を設け、前記係止突起２３，２３に操作ハンド
ル棒１４側より螺子２４を螺込むことにより前記
収納ケース１１は固定されると共に集塵袋体６と
対向する前記後部ケース１４には横方向にスリツ
ト状の通気孔２５，２５……を設けている。

またコードリール収納ケース１１を構成する前
部ケース１３と後部ケース１４の内周側部にはコ
ードリール１２の軸方向に突出する複数のリブ２
６，２６……及び２７，２７……を設けて電源コ
ード１８の巻込時にコードリール１２の外周端よ
り落ち込まないようにしている。

(ト) 考案の効果 本考案による電気掃除機は上述の如く構成した
ものであるから、集塵袋体より排出される掃除機
本体からの排気風がコードリール収納ケースにあ
たりスリツト状の通気孔よりケース内に入りコー
ドリールを冷却する。したがつて外観上を損うこ
となく且つまた強度を低下させることなく効率の
よい冷却を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を実施した電気掃除機の一部断面
せる側面図、第２図は第１図の要部断面図、第３
図はコードリール収納ケースの平面図、第４図は
第３図の後部ケースを除いた平面図である。 １……掃除機本体、４……操作ハンドル棒、６
……集塵袋体、１１……コードリール収納ケー
ス、２５……通気孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 吸込口と移動用車輪を備え且つ電動送風機を
   内蔵した掃除機本体と、該本体の後部に一端を
   連結し他端に把手を有した操作ハンドル棒と、
   該ハンドル棒に装着されたコードリール収納ケ
   ースと、前記掃除機本体と操作ハンドル棒との
   間に設けた集塵袋体とより構成し、前記集塵袋
   体と対向する前記コードリール収納ケースの壁
   面に通気孔を設けたことを特徴とする電気掃除
   機。 ２ 前記通気孔をスリツト状に形成したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   電気掃除機。