JPS6314340Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物の外郭照明あるいは工事現場等に
おいて使用するランプホルダのパツキン取付構造
の改良に関する。

従来のランプホルダのパツキン取付構造には
種々のものがある。例えば第１図に示すように内
部にソケツト２を有するランプホルダ本体１の先
端内周にパツキン装着用のＶ字状の凹溝３を形成
し、同凹溝３に、凹溝３の形状と対応する形状部
分を有するパツキン４を装着し、同パツキン４の
凹部５に環状のリング６を嵌入している。またソ
ケツト２はコイルスプリング７によりランプホル
ダ本体１の後方に引張りソケツト２に光源８を装
着した場合、パツキン４の一部が光源８の外面に
密接するように構成してある。

しかるに上記構造においては、ランプホルダ本
体１におけるパツキン取付用の凹溝３がＶ字形に
なつているので、ランプホルダ本体１の先端部の
肉厚を例えば５ミリメートル程度と相当厚くとる
必要がある。

しかしこの種のランプホルダにおいてはランプ
ホルダ本体の肉厚を厚くとるのはパツキン取付の
ためで、機械的強度を保持するには通常のアルミ
鋳物で構成した場合3.5ミリメートル程度あれば
十分である。

ランプホルダ本体の肉厚が厚いとコスト高とな
り、また重量が大きくなる欠点がある。

本考案は上記の諸点に鑑み考案したものであつ
て、ランプホルダ本体の肉厚を薄く構成し得ると
共に環状パツキンの装着を容易にし防水性も十分
保持することのできるランプホルダのパツキン取
付構造を提供することを目的とする。

以下本考案を第２図について説明する。図にお
いて、１１はランプホルダ本体であつて、先端近
傍の内周面全体にパツキン取付用の角形の凹溝１
２を形成してある。またランプホルダ本体１１の
パツキン取付用の凹溝１２付近の肉厚は例えばア
ルミ鋳物材で構成した場合3.5ミリメートル程度
に構成する。

１３はパツキン取付用の凹溝１２に装着した環
状パツキンであつて、パツキン取付用の凹溝１２
の内壁平面に対応し一定の間隔１４を有して二つ
の環状の突起１５，１６を構成してある。

また同環状パツキン１３には、取付用の脚部１
７と、光源押圧部１８が一体的に達成してある。

１９は環状パツキン１３の突起１５，１６の反
対面より突起１５と突起１６の間に位置して装着
した押圧用のスプリングであつて、一部を切欠い
て環状に構成してある。

２０はランプホルダ本体１１の内部に装着した
ソケツトであつて、光源２１を装着したときコイ
ルスプリング２２によつて後方に引張られるよう
に構成してある。

次に上記構造における環状パツキンの取付と環
状パツキンの機能について説明する。

上記構造によると、ランプホルダ本体１１のパ
ツキン取付用の凹溝１２に環状パツキン１３を装
着し押圧用のスプリング１９で支持することによ
り環状パツキン１３は容易に取付けられる。そし
て環状パツキン１３の突起１５と突起１６の間に
押圧用のスプリング１９が位置するので環状パツ
キン１３はパツキン取付用の凹溝１２の内面に強
く押圧され、防水性を高めることができる。

本考案は上記したように、ホルダ本体の先端近
傍の内周面全体にパツキン取付用の角形凹溝を形
成したので、従来のＶ字状の凹溝に較べパツキン
取付部のホルダ本体の肉厚を小さく構成すること
ができ、ホルダ本体の重量を軽くし、経済的に構
成することができる。

またパツキン取付用の凹溝の内壁面に対応し、
一定の間隔を有して二つの環状の突起を設けて環
状パツキンを構成し、同二つの環状の突起の間に
位置して押圧用のスプリングを突起の反対面より
装着した構造であるので、上述のごとく環状パツ
キンをホルダ本体のパツキン取付用の凹溝の内面
に強く押圧することができ、防水性を高めること
のできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のランプホルダの概略断面図、第
２図は本考案に係るランプホルダの概略断面図で
ある。 １１……ランプホルダ本体、１３……環状パツ
キン、１９……押圧用スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホルダ本体１１の先端近傍の内周面全体にパツ
   キン取付用の角形凹溝１２を形成すると共に同凹
   溝１２に、凹溝１２の内壁平面に対応し、一定の
   間隔１４を有して二つの環状の突起１５，１６を
   有する環状パツキン１３を嵌着し、さらに同環状
   パツキン１３の突起１５，１６の反対面より突起
   １５と１６の間に位置し押圧用スプリング１９を
   装着したことを特徴とするランプホルダのパツキ
   ン取付構造。