JPS63139269A - クラツタ抑圧装置 - Google Patents

クラツタ抑圧装置

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JPS63139269A
JPS63139269A JP61094181A JP9418186A JPS63139269A JP S63139269 A JPS63139269 A JP S63139269A JP 61094181 A JP61094181 A JP 61094181A JP 9418186 A JP9418186 A JP 9418186A JP S63139269 A JPS63139269 A JP S63139269A
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initial value
clutter
load
complex
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JP61094181A
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Tetsuo Kirimoto
哲郎 桐本
Tomomasa Kondo
近藤 倫正
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、パルスドツプラレーダにおいて受信される
クラブタ等目標からの反射エコー以外の不要な信号を除
去するための信号処理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来パルスドツプラレーダにより受信されるクラッタ等
目標からの反射エコー以外の不要な信号を除去するため
の信号処理装置として、例えばアイ・イー・イー・イー
国際音響信号処理会議(IEEE Internati
onal Conference on Acoust
ics。
5peech、 and Signal Proces
sing )の1984年版の予稿集中の講演番号47
. 8. J、5itterle等による「短波長ドツ
プラ気象レーダ信号処理への線形予測フィルタの応用に
ついて(On Applications of Li
near Prediction Filtering
 t。
Small Wavelength Doppler 
Weather RadarSignal Proce
ssing ) Jに開示されたものが知られている。
第5図は従来のクラッタ抑圧装置の構成を示すブロック
図である。
第5図において、1はパルスドツプラレーダが受信した
入力信号に対してパルスのくり返し時間Tだけe遅延さ
せる゛遅延素子、2は遅延素子1から出力される出力信
号に一定の荷重を掛ける複素乗算器、3は複素乗算器2
から出力される各出力信号の総和を求める複素加算器、
4はパルスドツプラレーダが受信した入力信号と上記複
素加算器3との差をとる複素減算器、15は複素減算器
4の出力信号と各遅延素子1から出力される出力信号に
基づいて一定の荷重を計算する荷重計算手段である。
ここにおいてパルスドツプラレーダが受信する入力信号
をLJb(nl(ただしn=1.2.−5)、荷重をa
 k(1)、  a、 (21,−a 、 (4)、複
素加算器から出力される予測信号をvk、複素減算器か
ら出力される出力信号をy5で表わしている。また米の
印は複素共役を表わしている。
次にパルスドツプラレーダが送受信する信号の説明を第
6図に基づいて説明する。
第6図はパルスドツプラレーダが送受信する信号の波形
図で、図において20a、20bおよび20cは送信信
号、21a、21bおよび21cは受信信号である。
以下上記第5図及び第6図に基づいてパルスドツプラレ
ーダが受信した入力信号に含まれるクラッタを抑圧する
動作を説明する。
パルスドツプラレーダはパルス幅tのパルス電波を複数
個その内部で発生させ、一定のパルスくり返し時間Tで
それらを送信信号として外部空間に放射する。送信信号
は外部に放射される順番に番号がふられ、第6図では2
0aが第1の送信信号、20bが第2の送信信号、20
cが第nの送信信号を示している。ついでパルスドツプ
ラレーダはパルス電波の送信と送信の間隔において、受
信電波を捕らえ、これを内部にある受信機により電気信
号に変換し受信信号として内部に蓄える。
受信信号は送信信号の場合と同様受信された順番に番号
がふられ(これらの番号を以下パルスヒツト番号と呼ぶ
)、第6図では20aが第1の受信信号、20bが第2
の受信信号、20cが第nの受信信号を示している。な
お第nの受信信号が第nの送信信号の送信の結果、得ら
れたものであるという対応は必ずし゛も必要ではないが
、以下の説明を簡単にするため便宜上このような対応が
ここでは成立つものとする。
パルスドツプラレーダは捕えた一連の受信電波を位相検
波して、ベースバンドの受信信号に変換した後、これを
標本・量子化してディジタル信号に変換する。また、こ
れら信号は受信電波の位相を保持しており、いわゆるI
  (in−phase)信号とQ (quadrat
ure−phase)信号を各々実部と虚部にもつ複素
信号である。信号の標本化は第6図に示されるように全
ての受信信号に対して同じタイミングで行なわれる。即
ち、送信信号を送信した時点よりtd時間遅れた後一定
周期1.で標本化が開始され、1つの受信信号に対して
複数個のディジタル信号が得られる。例えば第nの受信
信号からは第6図に示されるようにu+ (n)、  
u z (n)−・・。
ukfnl−・・で示される複数個のディジタル信号が
生成される。ここにnはパルスヒツト番号を表し、他の
添字(1,2,−・−に、・・・)は標本化の順番を表
すもので以下これをレンジビン番号と呼ぶ。レンジビン
番号がkであるディジタル信号は全てパルスドツプラレ
ーダから+ (td+(k−1)ts )  (c:光
速)で与えられる距離にある物体からの反射エコーによ
り発生したものである。
以上述べたようなパルスドツプラレーダで取得された後
、ディジタル信号uk(n)がクラッタ抑圧装置の入力
信号として転送される。
入力信号uh(n)には目標信号とクランタ等不要信号
とが含まれており、クラッタ抑圧装置は以下述べる動作
に従い入力信号に含まれるクラブタを消去する。
以下、パルスのヒント数の総数nをn=5としてその説
明を行なう。
まずクラッタ抑圧装置は同一のレンジビン番号を持つ入
力信号において、uk(slを過去4つの入力信号uk
 (4)、  uk (3)、  uk (2)、  
uk (11の線形結合vkにより予測する。
V++ −a k(1)uh (1)+ a k(21
u、、 (2)。
+ am (31u、、 (31+ ak(41am 
(4)    ・−1遅延素子群1はum(5)が入力
されるまで、uII(41゜u k(3)、 −・−、
u b (IIを蓄えるものであり、第1弐    ゛
に示される4つの複素乗算と複素加算は各々複素乗算器
2および複素加算器3によって実行される。
ついでクラッタ抑圧装置は複素減算器4を用いて第2式
に示される出力信号ykを生成する。
)’i+ −uk (51−Vk          
、、−,23salJk(51−(al+ uk (4
)+aku、 (3)+3kuk(21+a、uk (
1)]    −・・2 bこのとき、荷重計算手段1
8は各複素乗算器2に印加する荷重aF(1) (1−
1,〜、4)(7)値を入力信号群um (4)、  
uh (3)、  uk (2)、  uk (1)と
出力信号ykとを用いて計算する。
従来のクラッタ抑圧装置は上記のように構成され、入力
信号uk(nlの持つトンプラスベクトル中の強い周波
数成分を消去するものであった。すなわち、人力信号列
u、(IL  ukf2)、 〜、  ulI(5)は
クラッタ目標などの電波反射体のレンジ方向への移動に
対応して、それらの速度に比例したドツプラ周波数を持
つ信号成分を含んでいる。例えば、第9図には入力信号
uk(n)における周期4Tの信号CIと周期3Tの信
号Ctの■信号成分の波形が示されている。また第10
図には、このような信号を含む信号のドツプラスペクト
ルの波形が示されている。一般にクラブタは異なったド
ツプラ周波数を持つ多くの信号成分からなり、クラッタ
のドツプラスペクトルは第10図に示すような線スペク
トルではな(、第11図に示すような連続スペクトルで
あり、ある周波数帯域に集中して分布する場合がほとん
どである。クラッタに対するドツプラスペクトルの分布
は複数の連続したレンジビンにわたってほぼ一定である
とみなすことができる。これはクラッタ源である地表、
海面、雨。
雲などは1つのレンジビン対応する距離に比べて広範囲
にわたって電波反射率、移動速度が統計的に一定であろ
うと考えられるからである。
さて、第11図に示すような連続ドツプラスペクトルを
持つクラッタを効率よく消去するために、荷重計算手段
18は出力信号ykの2乗電力が最小になるようにaζ
(1)、−、a W (41を調整する。
第7図は荷重計算手段18の構成を詳細に示すブロック
図である。図において8は複素共役演算器、9aは複素
行列乗算器、11は標本化周期t、相当時間だけの遅延
素子であり、19はゲイン行列計算手段である。「=」
は演算手段間を転送される信号がスカラー量であること
を示し、「悼」は転送される信号が行列あるいはベクト
ル量であることを示す。複素行列乗算器9aは大きさL
−Mの複素行列(要素が複素数の行列)と大きさM−N
の複素行列モの積Fを求める演算手段である。
V・ID−E n−1,〜、N  −・・3 ココニ、f I Jl  d ’l Ml +  e1
1+ 1%は各々複素行列ID。
E、Fの要素であり、一般に複素数である。行列の乗算
はスカラー量の乗算と違って交換剤は成立しない。即ち
、第3式においてlD、Eを入れ換えて計算することは
できない。そこで以下の図面において表示される複素行
列乗算器ではオペランドの左右を明確にしている。図中
において、Lは左オペランド(第3式のIDに相当)を
示し、Rは右オペランド(第3式の記に相当)を示す。
荷重計算手段18には複素減算器4の出力信号ykおよ
び遅延素子1の各出力信号uk (1)(j!−1,〜
、4)が入力され、これらからレンジビン番号に+lの
入力信号uk、、(51の予測に必要なam*+(1)
D’=1.〜.4)が生成される。
このとき、遅延素子11群、複素共役演算器8群の働き
によって、レンジビン番号にの入力信号uh(5)を予
測に用いられる荷重aF(j2)(、n=1、〜.4)
が荷重計算手段18から出力されている。まず、信号y
kは複素共役演算器8を介して各複素乗算器2に印加さ
れる。一方、入力信号uk(ll)(j!=1.〜.4
)はまず複素行列乗算器9aに入力され、ここでゲイン
行列計算手段19が生成するゲイン行列Pkとの積が計
算される。このときP、が左オペランドであり、ψヶが
右オペランドである。ψiは次式で定義される入力信号
ベクトル(行列)である。
ついで、複素行列乗算器9aの演算結果は複素乗算器2
群に転送され信号yFとの積が計算され、さらにそれら
の計算結果は複素加算器3群に転送され遅延素子11群
の出力信号ak(f)C1=1、〜.4)との和が計算
される。以上の演算手順を数式で表すと第5式が得られ
るや A、。r −A* + )’ * P *申h    
  −= 5に−1,2,・− ここに 、は次式で定義される複素ベクトル(行列)で
ある。
lA、はレンジビン番号kにおける荷重ベクトルの複素
共役である。
次に第8図を用いてゲイン行列計算手段19の動作を説
明する。第8図はゲイン行列計算手段の構成を詳細に示
すブロック図である。図において、9b、9c、9d、
9eおよび9fは複素行列乗算器、11は複素行列割算
器、12は複素行列減算器、13.14aはメモリ、1
5は共役転置演算器である。共役転置演算器15は入力
される複素行列の複素共役転置行列を生成するもので、
入力される複素行列IDに対して次式の演算を実行すこ
こに+は複素共役転置を示す記号であって、1pは次式
で定義されるL−M複素行列である。
入力信号行列φ、は共役転置演算器15および複素行列
乗算器9bおよび9eに転送され、共役転置演算器15
の演算結果びは直ちに複素行列乗算器9cおよび9fに
転送される。一方、メモリ14aにはレンジビン番号か
に−1までの入力信号行列ψi  (i=1.〜に−1
)を用いて生成されたゲイン行列pk−,の値が記憶さ
れており、pk、は複素行列乗算器9b、9d、9e、
および複素行列減算器12に転送される。ゲイン行列計
算手段19は複素行列乗算器9b、9c、9dにより次
式で表される複素行列乳を生成し、その後Sを複素行列
割算器11へ転送する。
3、=P、−、u/、 ψ、i P、−、−(?これと
同時にゲイン行列計算手段19は複素行列乗算器9e、
9fを用いて次式で表わされるスカラー量Mkを生成す
る。
Mk ”ψ龜Pl+−+ψつ          −1
0さらにM、は複素加算器3に転送され、メモリ13に
記憶されているスカラー量との和が演算される。メモリ
13には1.0なる数値が記憶されており、その結果、
複素加算器3から1十M、が生成される。ついで1+M
mは複素行列減算器11へ転送される。
複素行列減算器11は複素行列をスカラー量で割る演算
を実施するもので、次式で表わされる複ここに5ij(
1r  J −1+ 〜、4)は複素行列$8の要素で
ある。ついでRつは複素行列減算器12に転送され、次
の演算が実行されてゲイン行列P6が生成される。
P、 =Pk−,−Rk         ・・・12
ついでP、は複素行列乗算器9aに転送されるとともに
、メモリ14aに転送され、メモリ14aにはPkが記
憶される。P、はP川の生成に用いられる。以上のゲイ
ン行列P、の生成手順を1つの数式で表現すると次式の
ようになる。
k=1.2.・・− このようにゲイン行列P、はkに関して逐次的に計算さ
れる。この再帰式における初期値P。は一般に次式で示
される行列が用いられる。
ここに、εは非常に小さい正定数である。
第5式および第13式は例えばアイ・イー・イー、音響
・音声・信号処理に関するトランザクション、 ASS
P−28巻、3号(TEEE Transactior
is onAcoustics 、  5peech、
  and Signal  Processing。
VOL、 ASSP −28,llh 3) ニ掲載の
論文「適応型ノンチフィルタの再帰的考察(Seque
ntial Regression Con5ider
ations of Adaptive Notch 
Filters) Jに開示された5ER(Seque
ntial Regression)アルゴリズムを応
用したもので、出力信号yllの2乗電力を最小化する
荷重をレンジビン番号kに関する再帰式によって計算す
るものである。即ち、レンジビン番号がkである入力信
号u−(n)に対して用いた荷重a讐(iり(j!−1
,〜、4)の生成過程で得られたak (1)(1,〜
、4)を遅延素子11群により一時記憶しておき、これ
に修正量を加えて最適化を図りレンジビン番号に+1の
入力信号ui++1(n)に対する荷重aF −+(1
)<Il =1、〜.4)を生成するものである。修正
量は入力信号行列かとゲイン行列Pkと出力信号ykの
積によって与えられる。このようにして計算された荷重
を用いて出力信号y、の2乗電力の最小化が図られる。
これはドツプラ周波数領域において、第11図に示すよ
うなりランクのスペクトル5c(Z)(Z−e−78+
ゝ )に対して逆数特性ξ/5c(Zlのフィルタをか
けて出力信号yllを生成することに相当する。第I2
図にクラッタのスペクトル5c(Z)。
逆数特性フィルタの伝達関数および出力信号スペクトル
の関係を示す。
図において、(ア)はクラッタのスペクトル、(イ)は
出力信号のスペクトル、(つ)は逆数特性フィルタの伝
達関数を示す。第12図に示されるようにクラッタ抑圧
装置はクランクのスペクトルが集中する周波数領域にお
いて減衰量の大きいフィルタを構成し、クラッタを抑圧
しようとするものであった。従って、目標信号のドツプ
ラスペクトルがクラッタのドツプラスペクトル上に重畳
されない限り目標信号は減衰することなく出力信号y、
に現われる。また目標信号が第5式の荷重計算に影響を
与えることはほとんどない、なぜならば、第S式に示さ
れるように荷重はレンジビン番号にの再起式によって与
えられるが、目標はたかだか2レンジビンにしか存在し
ないため、再起演算にほとんど影響を与えないからであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
さて、上記のような従来クラッタ抑圧装置が第12図に
示すような逆数特性フィルタを構成し、効果的にクラッ
タを消去するためには、第5式を用いて生成される荷重
aζ (Jり(l−1,〜。
4)が精度よく推定されることが必要である。
荷重の推定精度はゲイン行列P、の値により大きく影響
され、特にゲイン行列P、を算出する再帰式11が収束
しないで発散気味に推移した場合、荷重の推定精度は著
しく劣化することが知られている。
荷重計算の精度が劣化した場合、クラッタ抑圧装置の伝
達関数は第12図(1)に示されるようになり、クラッ
タのスペクトルが集中する周波数領域において減衰量が
大きい逆数特性の伝達関数を生成することができなくな
る。その結果、クラッタ抑圧装置の効果が著しく劣化す
ることになる。
るゲイン行列トの計算精度を確保することが心数行列の
逆行列を逐次的に導出するもので、入力信号u、(n)
が定常な不規則信号である場合には、第1+式で与えら
れる行列を初期値として第13式が求める色は入力信号
u、(nlの共分散行列の逆行列の真価に収束し、再帰
計算過程における導出するらが上記逆行列の真価に収束
する保証はなく、再帰計算過程におけるP、の精度が劣
化したり、再帰計算が発散するという問題が生ずる。
一般にクラッタは定常な不規則信号ではないために、従
来のクラッタ抑圧装置ではゲイン行列トの計算精度を十
分に確保できなくなり、クラッタ抑圧効果が著しく劣化
したり、演算が発散するなど動作が不安定になるという
問題があった。
即ち、従来装置ではいわゆる信号処理のロバスト(Ro
bust)性が極めて低いという問題点があった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、クラブタの統計的性質の定常性が弱い場合にも、ク
ラッタ抑圧効果の劣化や演算の発散等動作の不安定がな
いロバスト性の優れたクラッタ抑圧装置を供給せんとす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るクラッタ抑圧装置は、各遅延素子から出
力される出力にもとづいて上記荷重計算手段6で荷重を
計算する際の初期値を計算する初期値計算手段7門を設
けたことを特徴とするものである。
C作用〕 この発明にかかる初期値計算手段7は各遅延素子から出
力される出力にもとづいて荷重計算手段6で計算する際
の初期値を計算する。
〔実施例〕
以下この発明の実施例を図について説明する。
第1図はこの発明の一実施例であるクラッタ抑圧装置の
構成を示すブロック図で、図において5aは各遅延素子
lから出力される信号を切り換えるゲートスイッチ、7
はゲートスイッチ5aで切り換えられた遅延素子1の出
力に基づいて初期値を計算する初期値計算手段である。
なお、従来と同一の構成要素については同一番号を付し
てその説明を省略する。
まず、ゲートスイッチ5aは接点Aと接点Cが導通する
ように働き、入力信号u、(n)(n=1゜〜、4)を
初期値計算手段7に転送する。ゲートスイッチ5aは初
期値計算手段7に初期値P・を生成するのに必要な個数
だけの入力信号を転送した後、接点Cと接点Bが導通す
るようにして入力信号の転送先を荷重計算手段6に切替
る。入力信号が初期値計算手段7に転送されている間、
荷重計算手段6は荷重aζ (f)(ffi−1,〜、
4)を0に設定しており、従ってこの間入力信号u1(
5)に含まれるクラッタは抑圧されない。初期値計算手
段7に転送する入力信号の個数は予め設定されており、
実用的には5〜10の値を用いることができるが、ここ
では一般的にその個数をKとして説明を進める。即ち、
入力信号として第4式のベクトル表現を用いると甲、〜
、甲、は初期値計算手段7に転送され、ψ、。1以降の
入力信号が荷重計算手段6に転送される。その結果レン
ジビン番号かに+1より大なる入力信号uh(51(k
>K+1)からクラッタの抑圧が開始される。
次に初期値計算手段7の動作について説明する。
第2図は初期値計算手段7の構成を示す詳細ブロック図
であって、図中5Cはゲートスイッチ、9gは複素行列
乗算器、14bはメモリ、16は複素行列加算器、17
は逆行列計算手段である。
まず、ゲートスイッチ5aから転送された入力信号中1
は共役転置演算器15と複素行列乗算器を生成し、これ
を複素行列加算器16に転送する。
複素行列加算器16では、複素行列乗算器9gの出力と
メモリ14bに記憶されている値との和を演算するが、
最初メモリ14bにはOが記憶されている。従うてこの
場合、複素行列加算器16か十 らは田、・ψ、が出力され、これがメモリー4bに記憶
される9以上の動作を初期値計算手段7は入力信号ψZ
 + w 3 + ・・・、kに対してくり返し、最終
的にメモリー4bには、 が記憶される。上記IR,がメモリー4bに記憶される
時点においてゲートスイッチ5Cは接点Bと接点Cを導
通させ、Roを逆行列計算手段17に転送する。逆行列
計算手段17はRoの逆行列をGauss−Jordo
nの消去法あるいは掃き出し法等の公知逆行列計算アル
ゴリズムを用いて計算し、初期値P。を生成し、荷重計
算手段6に転送する。
次に荷重計算手段6の動作を説明する。
第3図は荷重計算手段6の詳細な構成を示すブロック図
である。図において10はゲイン行列計算手段であり、
他の符号は第7図に示す従来の荷重計算手段18を構成
するものと全(同等である。
第3図に示される荷重計算手段6が第7図に示される従
来装置の荷重計算手段18と相違するところは、ゲイン
行列計算手段10内部で用いられるゲイン行列の初期(
11P、が従来装置では第12式に示される固定値であ
るのに対して、初期値計算手段7が出力するP、を用い
ているところにあり、入力信号に応じて初期値が変化す
ることであり、その他の動作は従来のものと全く変わり
はない。
次にゲイン行列計算手段10の動作について説明する。
第4図はゲイン行列計算手段10の詳細な構成を示すブ
ロック図である。図中5bはゲートスイッチであって、
他の符号は従来装置のゲイン行列計算手段19を構成す
るものと全く同等である。
ゲイン行列計算手段10が従来のゲイン行列計算手段1
9と相違するところは、ゲートスイッチ5bを具備し、
初期値計算手段7が出力する初期値P=と複素行列減算
器12の出力P、とを切替えてメモリ14aに記憶でき
るところにある。まずゲートスイッチ5bは接点Aと接
点Cを導通しており、初期値計算手段7が出力する初期
値P・をメモリ14aに転送し、これを記憶させる。つ
いでゲートスイッチ5bは接点Bと接点Cを導通させる
。ゲートスイッチ5aとゲートスイッチ5bの切替動作
は同期がとられ、ゲートスイッチ5aが入力信号ωk 
 (k=に+1.に+2.−’)を荷重計算手段6に転
送を開始するとき、ゲートスイッチ5bは接点Bと接点
Cを導通させる。以降、ゲイン行列計算手段10は従来
のゲイン行列計算手段19と全く同等の動作を行ないゲ
イン行列P、を生成する。
以上説明したように本発明によるクラッタ抑圧装置では
、入力信号u、(5)に含まれるクラッタの消去におい
て最適の荷重を次式に示す一連の再帰式により生成する
Al −x、  +3’ * P * uJb  、k
・に+1.に+2.−・・・・・・1ら第18式に示さ
れるように本発明によるクラッタ抑圧装置ではゲイン行
列生成の再帰演算における初期値を入力信号を用いて生
成しているため、クラッタの統計的性質が定常でない場
合にも、第17式に示されるゲイン行列生成の再帰演算
の精度を確保でき、ひいては第(6弐に示される荷重生
成に必要な演算を高い精度で実施できる。その結果、定
常でないクラッタに対してもクランク抑圧効果が劣化し
ない動作の安定したいわゆるロバスト性の高いクラッタ
抑圧装置が実現できる。
従来装置では、ゲイン行列生成の初期値が入力信号の性
質とは全く間係なく再帰演算が収束に向かう値、即ち真
価と全く異なる値に設置されていたため収束速度が遅く
、再帰演算の初期において精度が確保できない。また、
演算が発散するという問題が生じていたが、本発明に係
る装置ではゲイン行列生成の初期値として入力信号の性
質に呼応して再帰演算が収束する値に近い値を用いるこ
とにより、収束速度を格段に向上させ、再帰演算の精度
の向上、演算の発散の防止を図り、タラッ夕の統計的性
質に係りなくその抑圧効果を確保できるようにしたもの
である。
なお、上記実施例ではゲイン行列の初期値を生成する間
、クラッタの抑圧の処理は実行しない場合について説明
したが、初期値生成に必要であった入力信号を一時的に
記憶する手段を具備させ、初期値生成後に記憶した信号
を転送して処理することによりすべての入力信号に対し
てクラッタを消去するようにできる。
ンジビン当り合計5つの入力信号uk (1)(β−1
,〜、5)を用いてクラッタを抑圧する場合について説
明したが、一般にこの種遅延素子lはいくつ用いても同
様な装置が構成でき、その効果もそれに応じたものが期
待できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば各遅延素子から出力さ
れる出力に基づいて上記荷重計算手段で荷重を計算する
際の初期値を計算する初期値計算手段−を設けたので、
入力信号の統計的性質にか、千かわらず荷重計算過程が
発散しないクラッタ抑圧効果の安定したロバスト性の高
い装置を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例であるクラッタ抑圧装置の
構成を示すブロック図、第2図は初期値計算手段の構成
を示す詳細ブロック図、第3図は荷重計算手段の構成を
示す詳細ブロック図、第4図はゲイン行列計算手段の構
成を示す詳細ブロック図、第5図は従来のクラッタ抑圧
装置の構成を示すブロック図、第6図はパルスドツプラ
レーダにおける信号の送受信タイミングを説明する図、
第7図は従来装置の荷重計算手段の構成を示す詳細ブロ
ック図、第8図は従来装置のゲイン行列計算手段の構成
を示す詳細ブロック図、第9図および第10図はそれぞ
れクラッタ抑圧装置への入力信号における!信号の波形
図およびドツプラ周波数成分にて表わしだ締スペクトル
図、第11図は任意のクラブタのスペクトルを示す図、
第12図は従来のクラッタ抑圧装置およびこの発明によ
るクランク抑圧装置が具現する伝達関数を示す図である
。 図中1は遅延素子、2は複素乗算器、3は複素加算器、
4は複素減算器、5a、5b、5cはゲートスイッチ、
6は荷重計算手段、7は初期値計算手段、8は複素共役
演算器、9a、9b=  9c+9d、9e、91.9
gは複素行倒乗算器、10はゲイン行列計算手段、11
は遅延素子、12は複素行列減算器、13はメモリ、1
4a、14bはメモリ、15は共役転置演算器、16は
複素行列加算器、17は逆行列計算手段、18は荷重計
算手段、19はゲイン行列計算手段、20a。 20b、20cは送信信号、21a、21b。 21cは受信信号、(ア)はクラッタのトンプラスベク
トル、(イ)は出力信号のトンプラスベクトル、(つ)
、(1)はクラッタ抑圧装置の伝達関数である。 なお、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 パルスドップラレーダが受信した入力信号に対してパル
    スのくり返し時間に相当する時間遅延させる遅延素子を
    複数個直列に接続し、各遅延素子から出力される各出力
    信号に荷重計算手段で計算された荷重を掛け、この荷重
    を掛けた上記各出力信号に基づいてクラッタを抑圧する
    クラッタ抑圧装置において、 上記各遅延素子から出力される出力に基づいて上記荷重
    計算手段で荷重を計算する際の初期値を計算する初期値
    計算手段を設けたことを特徴とするクラッタ抑圧装置。
JP61094181A 1986-04-23 1986-04-23 クラツタ抑圧装置 Pending JPS63139269A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018220825A1 (ja) * 2017-06-02 2019-11-07 三菱電機株式会社 レーダ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018220825A1 (ja) * 2017-06-02 2019-11-07 三菱電機株式会社 レーダ装置

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