JPS6311614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子体温計に関する。

従来より使用されている電子体温計においては
測温プローブの長さは固定であり、大人が使用す
るときも小人が使用するときも同一長の測温プロ
ーブが使われていた。そのために小人が測温プロ
ーブを口腔に挿入して使用する際、誤まつて咽喉
付近にまで挿入してしまい痛みや不快感をもよお
し、以後の測温を嫌うようになつていた。

この考案は測温プローブの長さを規制し得るよ
うにした電子体温計を提供することを目的とす
る。

そこでこの考案は、筒体の一方端に円板状のつ
ば部を形成するとともに中心に測温プローブの外
径よりわずかに大きい径の慣通穴を形成した補助
部材を用い、この補助部材の慣通穴に測温プロー
ブを挿通して本体に当接させることにより測温プ
ローブの長さを一定の長さに規制するようにした
ことを特徴とする。

この考案によれば小人が測温プローブを口腔に
挿入して使用する際、測温プローブの長さが補助
部材のつば部により規制されるため誤つて咽喉に
挿入される恐れがない。その上、この補助部材は
本体の一部に当接させてずれを防止しているの
で、口にくわえた状態で、いたずらして補助部材
に力を加えたりしてもずれることがなく、きわめ
て安全な電子体温計を得ることができる。

さらに、補助部材の慣通穴の内径を測温プロー
ブの外径よりわずかに大きくしたので補助部材の
着脱がきわめてスムーズであり、また、補助部材
を挿入して本体に当接させることによりつば部の
位置決めができるので取扱いがきわめて容易であ
る。

以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。

第１図において、１はペンシル型体温計を示
し、測温プローブ２と本体３とが一体的に形成さ
れている。本体３は図示しないAD変換器を本体
３内に内蔵しており、その出力を表示部４でデジ
タル表示するよう構成されている。５は電源スイ
ツチである。

第２図は補助部材７を示し、大径部１０と小径
部１１よりなり、大径部１０、小径部１１を貫通
し、かつ測温プローブ２の外径より大きい孔１２
を有する。

このように構成された補助部材７を第１図仮想
線で示すように測温プローブ２先端に挿入して、
小径部１１の先端が本体３の先端部１３に当接す
るよう挿通され、測温プローブ２の長さを規制す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はペ
ンシル型体温計の斜視図、第２図は補助部材の斜
視図である。 １……ペンシル型体温計、２……測温プロー
ブ、７……補助部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 感温信号をデジタル信号に変換する AD変換器を収納するとともに、前記AD変換
   器の出力を表示するためのデジタル表示器がそ
   の表面に配置された扁平形状の体温計本体と、
   この体温計本体と一体に延設され、先端が棒状
   の測温プローブと、この測温プローブの挿脱が
   自在な内径を有する筒体の一方端につば部が形
   成されてなる測温補助部材とからなる電子体温
   計。 (2) 前記つば部は円板状である実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の電子体温計。