JPS631125Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、局所または全体の暖房に利用される
縦型石英管等のヒータを有する縦型電気ヒータに
関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の縦型電気ヒータは、第１図〜第３図に示
すように縦型石英管ヒータ１０１が上ヒータ支持
板１０２と下ヒータ支持板１０３によつて支えら
れた一本の比較的長いものであり、また本体ケー
ス１０４を支えるスタンド１０５も安定上から必
要となる。したがつて、ヒータ１０１による暖房
範囲は斜線部Ａとなり人間１０６の足もとから身
体まで暖房することになる。

一般にこの種の電気ヒータはあくまでも局所暖
房であり、身体（足もと除く）は少しの暖房でも
暖かく感じ、常に暖房する必要はなく、局所暖房
の目的とするところは足もと暖房であり、必要と
なる暖房範囲は斜線部Ｂである。しかるに上記し
た従来の縦型電気ヒータは、暖房に際して斜線部
Ｂより上側（斜線部Ａの上部）をも暖房しており
局所暖房の目的からして効率の悪さという欠点を
有していた。

考案の目的 本考案はこのような従来の欠点を解消するもの
で、ヒータを上・下方向に２分割し、足もとだけ
の局所暖房と身体用の全体暖房の２通りの使用を
可能にし、暖房効率を高めることを目的とするも
のである。

本案の構成 本考案の縦型電気ヒータは、本体ケースに内蔵
した上・中・下ヒータ支持板に上・下ヒータ固定
碍子Ａ・中ヒータ固定碍子Ｂにより、ヒータを縦
方向に２本取り付けたもので、ヒータを縦方向に
２本使用しそれぞれ切り替え可能とし、暖房範囲
を変え効率の良い暖房が出来るようにするもので
ある。

実施例の説明 以下本考案の実施例を第４図〜第８図にもとづ
いて説明する。

図において、１はスタンド台１ａ上に取付けた
前面開口の細長い本体ケースで、上ヒータ支持板
２、中ヒータ支持板３、下ヒータ支持板４を取付
けている。５，５ａは上下のヒータで、石英管ヒ
ータ等からなり、上ヒータ支持板２に固定した上
ヒータ固定碍子６と、中ヒータ支持板３の切欠部
３ａに割溝７ａを係合させて取付けた中ヒータ固
定碍子７の間に上ヒータ５を取付け、また中ヒー
タ固定碍子７と下ヒータ支持板４に取付けた下ヒ
ータ固定碍子６ａの間に下ヒータ５ａを取付け、
全体として一直線上に配置している。８，８ａは
上下のヒータ５，５ａの中心を焦点とする放物線
形状の反射板で、多数の爪９を中ヒータ支持板３
の角孔３ｂに、一部を中ヒータ固定碍子７の溝７
ｂに嵌合させて取付けると共に他端は各ヒータ支
持板２，４に取付けている。

上記構成において、上・下のヒータ５，５ａの
暖房範囲は第６図に示す如くそれぞれ斜線部Ｃ・
Ｄに示すことが出来、そして上・下とも通電した
場合は縦型石英管ヒータ１本と同じ暖房を行うこ
とが可能である。また、本来の局所暖房として人
間１０の足もとを暖房する場合は、下側のヒータ
５ａを通電することにより斜線部Ｃに示す足もと
のみを暖房することも可能となる。すなわち、暖
房目的（局所暖房・全体暖房）に合わせて暖房方
法を変えることが出来る。

考案の効果 このように本考案によれば縦長筐状の本体ケー
ス内に上下に分割して配置したヒータを設けると
共にこのヒータの後側に反射板を設け、前記ヒー
タを同時或いは別個に通電制御出来るようにした
ため、暖を得る人に対して全体暖房を行なつた
り、足元のみの局所暖房を行なうことが可能とな
り使い勝手が良くなり効率の良い暖房を行なうこ
とが出来る効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例における縦型電気ヒータの斜視
図、第２図は同断面図、第３図は同暖房範囲を示
す側面図、第４図は本考案の一実施例における縦
型電気ヒータの斜視図、第５図は同断面図、第６
図は同暖房範囲を示す側面図、第７図は同要部の
分解斜視図、第８図は同要部の断面図である。 １…本体ケース、２…上ヒータ支持板、３…中
ヒータ支持板、４…下ヒータ支持板、５，５ａ…
ヒータ、６，６ａ…上下のヒータ固定碍子、７…
中ヒータ固定碍子、８，８ａ…反射板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面を開口した縦長筐状の本体ケースと、この
   本体ケースに内蔵された上ヒータ支持板・中ヒー
   タ支持板・下ヒータ支持板に上・下のヒータ固定
   碍子と中ヒータ固定碍子により保持した上下２本
   のヒータと、この各ヒータの反射板とを有し、上
   下のヒータを同時または単独で通電する縦型電気
   ヒータ。