JPS631125A - ディジタル通信路ビット誤り系列模擬発生方法 - Google Patents

ディジタル通信路ビット誤り系列模擬発生方法

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JPS631125A
JPS631125A JP14275786A JP14275786A JPS631125A JP S631125 A JPS631125 A JP S631125A JP 14275786 A JP14275786 A JP 14275786A JP 14275786 A JP14275786 A JP 14275786A JP S631125 A JPS631125 A JP S631125A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、変調器、伝送路、復調器等で構成されるディ
ジタル通信路で発生するビット誤りがランダムでない場
合、すなわち、記憶のあるディジタル通信路である場合
に、その通信路で得られるビツト誤り系列(ビット誤り
の有・無に1・0を対応させた時系列)と統計的特性(
例えば、エラーフリー分布など)がほぼ等しいビット誤
り系511を模擬的に発生させる方式、特に、誤り系列
生成モデルに従った誤り発生アルゴリズムによりビット
誤り系列を模擬的に発生させる方式に関するものである
ビット誤り系列データを得る方法としては、(1)現実
の通信路での測定、(2)室内模擬実験、(3)ディジ
タル伝送路の各構成要素の計算機シミュレーション、(
4)変復調器の誤り特性と伝搬路特性による計算機シミ
ュレーション、(5)誤り系列生成モデルによる生成、
等がある。これらの方法には、一長一短がある。現実の
通信路での測定及び室内t!擬実験では、ビット誤り系
列データが実時間で得られるので、誤り訂正符号化復号
器などを接続してディジタル通信システムの評価のため
のi11+1定が可能である。しかし、ディジタル通信
路各部の特性を自由に変更してデータを得ることが容易
でない、−方、計算機シミュレーションでは、ディジタ
ル通信路各部の特性の変更に比較的柔軟に対応できる。
しかし、実時間で動作させることが難しい、誤り系列生
成モデルによる方法は、−種の計算機シミュレーション
であるが、アナログ伝送路部分のシミュレーションを含
まないため、ビット誤り系列の発生が簡易であり、計算
時間を格段に速くできるため、実時間動作の可能性もあ
る。しかし、この方法は、現実の通信路のビット誤り系
列の統計的特性をどの程度まで良好に近似できるかが課
題である。
誤り系列生成モデルに従った誤り発生アルゴリズムによ
りビット誤り系列をtI擬的に発生させる方式には、用
いる誤り系列生成モデルにより各種のものが考えられる
。そして、誤り系列生成モデルとして、G11bert
モデル(Gilbert、 E、N、、  ”1:ap
acity of a Burst−Noise Ch
annel ’ 、 lle目5yst、 tech、
 J、、 vol、39. No、5. pp、 12
53−1265゜5ept、 1960.)  やFr
itchmanモデル(Fritchman。
B、D、、   A  Binary  Channe
l  Characterizationtlslng
Partitioned Markov Chain”
 jEEE Trans。
■nform、τheory、 VOl、XT−13,
No、 2. pp、 221−227、 April
 1987.)など、有限マルコフ連鎖を用いた各種モ
デルが提案されている。既に提案されているほとんどの
モデルでは、モデル化の対象とする伝送路のビット誤り
系列データから統計的特性を求め、その特性とモデルで
生成されるビット誤り系列の統計的特性が一致するよう
にモデルのパラメータを決定する。これらは誤り系列の
観測と同定が必要なモデルである。゛これらのモデルは
、各々の伝送路の特性があまり変わらないような伝送路
のモデル化には適している。−方、陸上8勤ディジタル
通信の場合のように、特性の多様なマルチパスフェージ
ング伝搬路を各種の変復調方式で使用すると、ビット誤
り系列の特性がそれらの特性に依存して大きく変化する
。このような伝送路を従来のモデルによりモデル化する
と、各々の場合に対してビツト誤り系列の測定が不可欠
となり、大変である。それゆえ、変復調器特性及びフェ
ージング伝搬路の特性からビット誤り系列の統計的特性
を推定するようなモデルがあれば大変便利である。この
ようなモデルは、バースト性誤りの発生機構を考慮した
ものであることが最低限必要である。
バースト性誤りの発生機構を多少とも考慮したモデルに
は、^ulinそデル(^ulin、 T、、  Ch
aracしeristics  of  Digita
l  Mobile  Radio  Channel
  ”、  IEEE  Trans、  Vehic
、Tech、、  vol、VT−30,No、2゜p
p、 45−53. May、 1981.)やMcC
u I 1oughモデル(McCullough、R
,H,、”  The  Binary  Regen
era−t+ve  Channel″ 、Be1l 
 5yst、Tech、J、、vol、47゜No、 
8. pp、1713−1735. Oct、 196
9.)がある。
Au1Inは、陸上移動通信を対象とし、電界強度過程
が含まれるディジタル誤り過程のモデルを見つけるため
に、遷移確率が電界強度の関数となるような一般化され
たG11bertモデルを考えた。このモデルは、モデ
ルそれ自体が平均誤り率の異なる状態間の遷移を与えら
れないため、従来のマルコフ連鎖モデルのように完備な
生成モデルでない。McCulloughモデルでは、
誤り系列を誤り発生機構と関連付けて三種類(バースト
、中間、ランダム)に分類し、それらの状態間の遷移確
率を求めてモデル化を行っている。しかし、このモデル
は、ディジタル通信システム各部の特性とモデルのパラ
メータとの関係が明確でない。このように従来のモデル
は不十分であるので、新しいモデルを検討する必要があ
る。望ましいモデルは、誤り発生に関係する各種のディ
ジタル通信システム各部の特性からモデルのパラメータ
が算出可能なモデルである。
本発明は、ビット誤り系列の模擬発生において、バース
ト誤りの発生機構を考慮し、かつ、ディジタル通信路の
各部特性との関連付けが容易な誤り系列生成モデルの一
つとして、伝送路状態の時間変化の模擬及び各状態での
誤り発生のmlにマルコフ連鎖を使用した誤り系列生成
モデルを採用することが特徴でありて、その目的は、多
種・多様なビツト誤り系列に対してモデルのパラメータ
の設定が容易であるとともに、ビット誤り系列を高精度
に模擬発生ができることである。
また、第2の発明は、ビット誤り系列の模擬発生におい
て、ディジタル信号処理用マイクロプロセッサ等を用い
るのが特徴であって、その目的は、ビット誤り系列を簡
易に、かつ、高速に発生で診ることである。
また、第3の発明は、伝送路の状態変化の模擬に関して
、フェージング伝搬路の状態を包絡線レベルと位相変化
量で分類し、状態の時間変化をマルコフ連鎖で表すのが
特徴であって、その目的は、陸上8勅ディジタル通信路
のビット誤り系列を良好に模擬できることである。
本発明では、新しい誤り系列生成モデルを用いてビット
誤り系列を模擬発生させているので、まず、ディジタル
通信路の記憶性の発生原因の考察とそれに基づく新しい
誤り系列生成モデルの原理について説明する。ディジタ
ル通信路の記憶性は、大部分がアナログ伝送路の記憶性
に依存していると考えられる。すなわち、各伝送路状態
において、ディジタル通信システムではほぼランダムな
誤りが発生するが、伝送路が記憶性を持っているので、
その結果としてディジタル通信路が記憶性を持つことに
なる。ここで、伝送路状態の時間変化が、ビット伝送速
度に比べ緩やかとすると、適当な時間刻み(ビット間隔
の整数倍)の間で伝送路状態が一定と見なせるので、伝
送路状態の時間変化を模擬し、次に各状態での誤り発生
を模擬することによりビット誤り系列を発生できる。
記憶のある伝送路の状態変化を模擬する方法には、線形
確率システムのモデル化によく用いられるAR(自己回
帰)過程モデル、MA(移動平均)過程モデル、ARM
A (自己回帰−移動平均)課程モデル等を使用する方
法もあるが、マルコフ連鎖モデルを用いる方法が簡単で
ある。そこで、本発明に関係するマルコフ連鎖について
説明する。マルコフ連鎖とは、マルコフ課程に従うマル
コフ系列(時間的に離散的なもの)のうち、離散形で、
有限個の状態のものをいう、有限マルコフ連鎖は、数学
的取扱いが容易という長所がある、定常の一次マルコフ
連鎖の場合に、その遷移確率は、状態間の一次遷移行列
を与えることにより完全に決定される。したがって、有
限マルコフ連鎖モデルによるモデル化とは、現実の伝送
路を模擬するように18行列を決定することにほかなら
ない。次に、各伝送路状態での誤り発生の模擬は、誤り
状態と誤りなし状態とからなるマルコフ連鎖モデルを用
いて行える。
第1図は、第1の発明にかかわるビット誤り系列模擬発
生方式の構成を示すブロック図である。
図において、1は伝送路状態信号模擬発生部、2はビッ
ト誤り発生模擬部、3は伝送路パラメータ算出部、4は
誤り発生パラメータ算出部、5はデータ入力部である。
また、8はクロック、9は伝送路状態信号、10はビッ
ト誤り系列、11は伝送路パラメータ、12は誤り発生
パラメータ、13は伝送路特性データ、14は誤り発生
特性データ、である、3,4.5から構成されるパラメ
ータ事前設定部7は、1及び2のパラメータの設定を行
う部分である。データ入力部5は、13を3に、−方、
14を4に人力する。伝送路パラメータ算出部3では、
1で模擬する伝送路状態変化の統計的特性が、現実の伝
送路のものとほぼ等しくなるようなパラメータを伝送路
特性データを用いて算出し、1に人力する。−方、誤り
発生パラメータ算出部4では、各伝送路状態での誤り発
生を特徴付けるパラメータを誤り特性データを用いて算
出し、2に人力する。1.2から構成されるビット誤り
系列模擬発生部6は、クロック8に同期してビット誤り
系列10を発生する部分である。伝送路状態信号B Q
発生部1では、事前に設定されたパラメータに基づき、
クロックの整数倍の時間刻みで伝送路の状態変化を模擬
し、伝送路状態信号9を出力する。ビット誤り発生模擬
部2では、事前に設定されたパラメータ及び1からの信
号9に従い、ビット誤りの発生をt!擬し、クロックに
同期してビット誤り系列を出力する。
伝送路状態信号模擬発生部では、マルコフ連鎖モデルに
従って伝送路状態信号の時系列を発生する。第2図は、
その原理を示す状態遷移図である、図では、説明を簡単
にするため状態数が3の場合を示している。図のS、、
S、、S、、は各伝送路状態であり、QIJは(i =
 1.2,3、j−1,2,3)はS、状態からSJ状
態への状態l!!8確率である、このQzは、伝送路パ
ラメータとして事前に与えられる。伝送路状態48号の
時系列は、現在の状態3皿に対し、確率QIJに従って
確率的に次の状態S」を選択し、同様の操作を繰り返す
ことにより得られる。例えば、SlからSl、Slから
S8、Slから52、SlからS3、の遷移が接続すれ
ば、Sl、Sl、Sl、Sl、S3.・・・の時系列が
得られる。なお、伝送路状態変化の模擬にマルコフ連鎖
を用いず、AR過程モデル、MA過程モデル、ARMA
J程モデル等を用いる方法も可能である。この場合に、
パラメータは、モデルの係数列となる。次に、ビット誤
り発生模擬部では、マルコフ連鎖モデルに従ってビット
誤り系列を発生する。第3図は、原理を示す状態遷8図
である0図では、説明を簡単にするため状態数が二つで
、ランダム誤りを発生する場合を示している、図でGは
ビット誤り不発生状態、Eはビット誤り発生状態である
。状態遷移確率は、伝送路状態がiの場合にその状態で
の平均誤り率2皿を用いて設定される。ビット誤り系列
は、ビット間隔ごとに状態遷8を起こさせ、ビット誤り
発生状態のと@1をビット誤り不発生状態のとき0を出
力することにより生成できる。なお、連続性誤りやバー
スト性誤りの発生も、複数の状態からなるマルコフ連鎖
を用いて発生で計る。
次に、第2の発明の説明を行う、第2の発明は、第1図
の伝送路状態信号模擬発生部及びビット誤り発生模擬部
を、ディジタル信号処理用マイクロプロセッサ等を用い
て実現する方式である。その原理は、マルコフ連鎖モデ
ルに従う確率的な状態遷移による状態変化を、マイクロ
プロセッサによる一様乱数の発生を用いて模擬するもの
である。また、マルコフ連鎖モデルに従う確率的な誤り
発生を、マイクロプロセッサにより一様乱数の発生を用
いて模擬するものである。伝送路状態信号模擬発生部の
アルゴリズムの一例を第4図に示す。このアルゴリズム
は、15から始まり、初めに、16で一様乱数を発生さ
せ、次に、17で乱数の値にあらかじめ対応付けである
状態を求めることにより初期状態を設定する。17で得
られた状態信号は、 18でクロックとタイミングを合
わせ、19で外部に出力する。20では、試行回数があ
らかじめ設定した数に違したかを判定し、違した場合に
は、21で終了する。−方、達しない場合には、22で
現在の状態からの状態遷移確率を設定するとともに、2
3で一様乱数を発生させ、24では状態遷り確率と一様
乱数を用いて状態遷移先を決定する。24で得られた状
態イエ号は、18でクロックとタイミングを合わせ、1
9で外部に出力する。このようなフローチャートに従い
あらかじめ定められた回数だけ試行を繰り返す、ここで
、24での状態遷移先の決定の仕方を第2図を用いて例
を挙げて説明する。現在の状態を仮に51とする。22
では、状態遷移確率Q ll+ Q +21 Q 1s
が設定され、23では、−様乱数Xが求まっている。こ
のとき、24で、0≦X<Qzの場合に、遷8先を31 Q目≦X<(lz+Q+□の場合に、遷り先を52Q 
目+ Q 12≦X < Q z+ Q 12+ Q 
+3)場合に、遷移先をS。
とすると、確率Q II+ Q +2. Q 13に従
って1!!U先を選択できる。
次に、ビット誤り発生模擬部のアルゴリズムの一例を第
5図に示す。このアルゴリズムは、25h)ら開始され
る。初めに26では、伝送路状態信号模擬発生部からの
状態信号により、状態設定更新を行い、27では、各状
態に応じてランダム又はバースト等の誤り発生モードの
設定を行い、28では、パラメータの設定更新を行う。
次に、29では、−掻乱数を発生させ、30では、パラ
メータと一様乱数とを用いて誤り発生を模擬する。31
では、クロックとタイミングを合わせて、32ではビッ
ト誤り系列を外部に出力する1次に、33では、あらか
じめ設定した各状態でのビット数に試行回数が達したか
を判定し、判定結果が“Yes”、の場合には、34に
進み、“NO”の場合には、29に戻り試行を継続する
。34では、状態設定更新回数があらかじめ設定した回
数に達したかを判定し、判定結果が“Yes ”の場合
は、35に進み終了し、“NO”の場合には、26の戻
り試行をPJ統する。
次に、第3の発明の説明を行う、第3の発明では、陸上
下3動ディジタル通信路のビット誤り系列の模擬に適す
る誤り系列モデルを用いるので、まず、陸上8動ディジ
タル通信路での誤り発生機構とそれに基づく誤り系列生
成モデルの原理について説明する。陸上8勤ディジタル
通信において、バースト性誤りの発生原因には、(1)
受信波の包絡線の激減に伴うCNR(搬送波対雑音電力
比)の低下時に誤り発生確率が激増するため、(2)受
信波の位相の急激な変動に伴う復調器の動作不良時に誤
り発生確率が激増するため、(3)選択性フェージング
による符号量干渉が顕著となりアイ開口の閉じる時に誤
り発生確率が激増するため、などが考えられる。以下で
は、簡単化のため選択性フェージングに起因するものを
検討の対象外とする6包絡線変動の影響については、急
激な変動による復調器の動作不良が生じないとすると、
CNRの変動の影響のみを考慮すればよい。更に、CN
Rの変動速度がデータ伝送速度に比べ緩やかな場合には
、CNHの変動に伴い短時間平均の誤り率が時変化し、
その誤り率に従って誤りがランダムに発生すると考えら
れる0位相変動の影響については、変復調方式及びその
回路の特性により影響の現れ方の異なることが考えられ
る。PSKの同期検波方式等では、同期検波のための基
準信号(再生搬送波)の位相ジッタが誤り率特性を劣化
させない程度に、搬送波再生回路のループ帯域幅を狭く
する。そのため、受信波の位相の急激な変化に再生搬送
波の位相がすぐに追随できず、受信波と再生搬送波との
間に位相差が生じる。この位相差の量と復調器の方式及
び特性とに依存して、誤りの発生確率が増加する。この
ようなバースト誤りの発生原因を考慮すると、伝送路の
状態変化の模擬においては、フェージング伝搬路の状態
を包絡線レベルと位相変化量で分類し、状態の時間変化
をマルコフ連鎖で表すと、各状態での誤り発生の模擬が
容易となる。
このような原理により一般的なモデルが作成できるが、
モデルのパラメータの算出を容易にし、また、モデルに
よるビット誤り系列の生成を容易にするためには、モデ
ルの簡単化が望まれる。そこで、状態分割を単純化し、
状態遷穆可能範囲を制限することによりモデルを簡単化
した一例について説明する。状態分割については、位相
変化ユで状態を二種類に分類する。これには、位相変化
の影響で誤りが発生しやすい場合とそうでない場合の二
つに分ける簡単化を行った。状態遷穆可能範囲の制限に
ついては、包絡線レベルの変化を隣接レベルまでに限定
する。この限定は、状態遷りの時間刻み及び包絡線レベ
ルの分割間隔を適切に設定すれば、妥当なものである。
また、位相変化あり状態へは、包絡線レベルの小さい状
態からのみ遷穆可能とする。この限定は、大きな位相変
化が包絡線レベルの小さい場合に発生しやすいことから
、妥当である。このような簡単化を行ったモデルを第6
図に示す0図のSl (i=1.・・・・。
n+m )は、包絡線レベル及び位相変化量で分類され
た状態である。このうちS 1(i = 1 、・・・
、n)は、位相変化なし状態であり、包絡線レベルの順
に番号が付けられており、状態遷8がIA接状態まで可
能となっている。−方、S 1(i =n+1 、・・
・。
n+m )は、位相変化あり状態であり、状態遷Uが包
絡線レベルの小さい状態からのみ可能となっている。状
態変化は、現在の状態iから次の状態jに遷移確率Q目
に従いランダムに遷移を起こさせて模擬する。
次に、第6図のモデルに従って状態変化の時系列及びビ
ット誤り系列を発生させた実験例について説明する。こ
の実験では、包絡線レベルで分類された状態数nをlO
とした。また、レベル分割は、包絡線の rms平均レ
ベルを1に正規化した条件の下で、0.3刻みとした。
第7図は、包絡線レベルの時間波形である。モデルを用
いて生成された結果は、量子化に伴う不自然さがあるも
のの、現実の伝搬路を忠実に計算機シミュレーションし
た結果と統計的なふるまいが似ている。第8図に包絡線
レベルの累積分布を示す、レベルを有限個に分割したこ
とによる不一致があるものの、モデルにより生成した結
果は現実の伝搬路をかなり良く近似していることが分か
る。第9図は、包絡線レベルの変化の様子をスペクトル
の観点から比較した図である。一次マルコフ連鎖では、
多少近似が不十分であるが、二次マルコフ連鎖を用いれ
ば、かなり改善が見られる。第10図にビット誤り系列
の統計特性の比較を示す0図の横軸は、誤りと誤りとの
間隔(ギャップ長)であり、縦軸は、確率である。状態
変化の模擬に二次マルコフ連鎖を用いた誤り系列生成モ
デルによる結果とディジタル通信路の忠実な計算機シミ
ュレーションによる結果は、はぼ−致している。
以上のように、本発明のディジタル通信路ビット誤り系
列模擬発生方式によれば、実際に変復調器等の装置を用
いて実測することなく、容易にビット誤り系列を得るこ
とができる。また、本発明の方式を用いればビット誤り
系列を高速で発生できるので、実時間で動作するディジ
タル通信路ビット誤り系列模擬発生装置を実現できる。
それゆえ、本発明は、記憶のあるディジタル通信路での
通信システムの評価、特に、誤り訂正符号化復号器及び
音声符号化復号器等の性能評価を簡易に行う上で有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ビット誤り系列模擬発生方式の構成である。 第2図は、マルコフ連鎖モデルによる状態信号系列の模
擬発生法を示す原理図である。第3図は、マルコフ連鎖
モデルによるビット誤りの模擬発生法を示す原理図であ
る。第4図は、伝送路状態信号模擬発生部のアルゴリズ
ムを示すフローチャートである。第5図は、ビット誤り
発生模擬部のアルゴリズムを示すフローチャートである
、第6図は、陸上8勤ディジタル通信路の誤り系列の模
擬に適した誤り系列生成モデルである。第7.8,9,
10図は、第6図のモデルに基づく実験例であり、第7
図は包絡線レベルの時間波形、第8図は包絡線レベルの
累積分布、第9図は包絡線レベル変化のスペクトル、第
10図はビット誤り系列のギャップ長分布である。 1・・・・伝送路状態信号模擬発生部、2・・・・ビッ
ト誤り発生模擬部、3・・・・伝送路パラメータ算出部
、4・・・・誤り発生パラメータ算出部、5・・・・デ
ータ入力部、6・・・・ビット誤り系列模擬発生部、7
・・・・パラメータ事前設定部、Is、25・・・・開
始、1B、23.29・・・・−様乱数の発生、17・
・・・初期状態の決定、18.31・・・・クロック同
期処理、19・自・状態信号出力、20,33.34・
・・・試行回数判定、21.35・・・縫子、22・・
・・状態遷移確率設定、24・・・・状態遷り先の決定
、26・・・・状態信号設定更新、27・・・・誤りモ
ード更新、28・・・・パラメータ更新、3o・・・・
誤り発生、32・・・・ビット誤り系列出力。 特許出願人 郵政省電波研究所長 時間 名絡線レベル(dB) 憚81刀 竿91渇

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)伝送路状態の時間変化の模擬及び各状態でのビッ
    ト誤り発生の模擬にマルコフ連鎖等を用いた誤り系列生
    成モデルを使用し、ディジタル通信路の各構成要素の特
    性が多様な各種の通信路におけるビット誤り系列を模擬
    するために、ビット誤り系列の統計的特性のデータを必
    要とせず、伝送路特性及び変復調特性に対し、モデルの
    パラメータを設定変更することにより、特性の多様な通
    信路のビット誤り系列の模擬に柔軟に対応できることを
    特徴とするディジタル通信路ビット誤り系列模擬発生方
    式。
  2. (2)ビット誤り系列の発生を簡易にかつ高速に行うた
    め、誤り系列生成モデルに従つた誤り生成アルゴリズム
    がプログラムされたディジタル信号処理用マイクロプロ
    セッサ等を用いることを特徴とする特許請求の範囲1項
    記載のディジタル通信路ビット誤り系列模擬発生方式。
  3. (3)陸上移動ディジタル通信路で発生するビット誤り
    系列を良好に模擬するため、マルチバス・フエージング
    伝搬路の状態を包絡線レベル及び位相変化量により複数
    状態に分割し、現実の伝搬路の状態変化を良好に近似す
    るように状態遷移確率を算出して、状態変化をマルコフ
    連鎖(一次マルコフ連鎖のほかに高次マルコフ連鎖も含
    む。)で模擬する誤り系列生成モデルを用いることを特
    徴とする、特許請求の範囲1項及び2項記載のディジタ
    ル通信路ビット誤り系列模擬発生方式。
JP14275786A 1986-06-20 1986-06-20 ディジタル通信路ビット誤り系列模擬発生方法 Expired - Lifetime JPH0716185B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2699303A1 (fr) * 1992-12-16 1994-06-17 Houdoin Thierry Procédé de génération d'erreurs cellule et dispositif de mise en Óoeuvre du procédé.
KR20180022972A (ko) * 2015-07-02 2018-03-06 인닉심 인광판 판독기

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