JPS628900Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブランク受台に係り、特にフイードバ
ーのクランプ内幅切替機構及び中間搬送装置を備
えたトランスフアープレススタンピングセンター
システムの中間搬送装置最終アイドルステージに
利用されるに好適なブランク受台に関する。

一般にトランスフアープレスを対象としたスタ
ンピングセンターシステムにおいては、ブランク
材の大きさに対応してフイードバーの内幅が段階
的に調節可能となつているものが多い。また、材
料供給装置からフイードバー第１フインガーまで
のブランク材搬送には金型及びフイードバーを交
換しても、すなわちブランク材の形状が変つても
そのまま使用できる中間搬送装置が付属し、ブラ
ンク材はデイスタツクフイーダから中間搬送装置
により最終アイドルステージまで送られ、最終ア
イドルステージから第１ステージの金型へはフイ
ードバーの第１フインガーにて送られる。

最終アイドルステージに設けられる従来のブラ
ンク受台は、最小寸法のブランク材をフインガー
にて受け取れる様に、またフイードバー最小内幅
でもブランク受台がフインガーに干渉しない様に
仕様最小ブランク寸法をもとに決定されていた。
従来のブランクの受台は寸法の大きいブランク材
の時に受台が小さ過ぎてブランク材の姿勢が安定
しない。

薄板で大きいブランク材の時は、受台を大きい
ものに交換しなければならない事もあり、作業性
が悪くなる。

本考案の目的はブランク材の大きさ（フイード
バー内幅切換）に対応して受台の上面面積を変更
できるブランク受台を提供するにある。

本考案の構成について説明する。

第１図〜第４図は第１の実施例を、第５図〜第
８図は第２の実施例を示す。第１の実施例におい
て、機体１に固定受台２が固設され、固定受台２
の両側に可動受台３，３′が出入自在に設けられ
ている。

固定受台２部にシリンダ装置４，４′がピン
７，７′で組付られ、ビストンロツド５，５′に可
動受台３，３′がピン８，８′で連結されている。

固定受台２には、ピン６がその両端部を保持さ
れた状態で設けられている。ピン６は、可動受台
３，３′に設けられたガイド用切欠３ａ，３′ａに
適合し、可動受台３，３′を水平方向の運動に対
して案内している。

可動受台３，３′にはマグネツト９，９′が固設
されている。マグネツト９，９′は可動受台３，
３′で受けたブランク材を吸着する役目をしてい
る。

第１の実施例の作用について説明する。

大形のブランク材を取扱うときは第１図に示す
如く、シリンダ４，４′により、可動受台３，
３′を固定受台の両側に張出しておく。大形のブ
ランク材は固定受台２と可動受台３，３′により
受けられ、マグネツト９，９′により吸着されて
位置ずれが防止される。

小形のブランク材を取扱うときは、第４図に示
す如く、シリンダ４，４′により可動受台３，３
を固定受台２の中に引き込む。小形のブランク材
は固定受台２、可動受台３，３により受けられ、
マグネツト９，９′により吸着されて、位置ずれ
が防止される。

次に第２の実施例の構成について説明する。

第５図において、第１の実施例と同様に、機体
１に固定受台２と可動受台３３′が設けられてい
る。固定受台２部にシリンダ装置１５が設けら
れ、そのピストンロツドは可動受台３に連結され
ている。滑車１０は、固定受台２部に設けられ、
この滑車１０に、可動受台３，３′に夫々固設さ
れたフツク１１，１２に両端を固定されたワイヤ
がかけられている。同様にして、滑車１０′は固
定受台部に設けられ、可動受台３，３′に夫々固
設されたフツク１２′，１１′に両端を固定された
ワイヤが、この滑車１０′にかけられている。マ
グネツト１３，１４はその上面を固定受台２及び
可動受台３，３′の上面に合わせて、固定受台２
部に固設されている。可動受台３，３′にはマグ
ネツト１３，１４に対応して逃げ用の切欠３ａ，
３′ａが設けられている。

次に第２の実施例の作動の説明をする。

大形のブランク材を取扱う場合は、シリンダ装
置１５により可動受台３を固定受台２の側面部に
張出す。この動作に伴ないフツク１２′はワイヤ
及び滑車１０′を介してフツク１１′を引くので、
可動受台３′は固定受台２の側面部に張出すこと
になる。

小形のブランク材を取扱うときは、シリンダ装
置１５により可動受台３を固定受台２内に引込
む。この動作に伴ない、フツク１１はワイヤ及び
滑車１０を介してフツク１２を引く。この動作に
よつて可動受台３′は固定受台２内に引き込まれ
る。

上述の構成と作用を有する本考案によれば、中
間搬送装置より受台上に落されるブランク材の姿
勢を大きさに関係なく常に安定させることのでき
るブランク受台を提供できるという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は上面図、第２図は第１図における−
断面図、第３図は右側面図、第４図は作動説明
図、第５図は上面図、第６図は第５図における
−断面図、第７図は第５図における−断面
図、第８図は第５図における−断面図、 １は機体、２は固定受台、３は可動受台、４は
シリンダ装置、５はピストンロツド、６はピン、
７はピン、８はピン、９はマグネツト、１０は滑
車、１１はフツク、１２はフツク、１３はマグネ
ツト、１４はマグネツト、１５はシリンダ装置、
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中間搬送装置の最終アイドルステージに設けら
   れ、小形ブランク寸法に対応する幅を有する固定
   受台と、該固定受台に案内され固定受台の両側に
   張出し可能に設けた可動受台と、前記固定受台に
   内装され、前記可動受台を固定受台から出没駆動
   する手段とを具備することを特徴とするブランク
   受台。