JPS626092Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、カツプが肩紐に沿うて摺動するこ
とができるようにカツプの上縁端に挿通孔を設け
たブラジヤーに関するものである。

従来のブラジヤーはカツプの上縁端に沿うて肩
紐を縫着してカツプが移動しないように固定して
いるため年令の差異によつて、乳部の垂下力にて
肩紐を下方に締めつけるので肩こりその他胸部の
圧迫等の原因となつていた。

ところがこの考案は、之等の欠点を除去したも
のであつて、その実施例を図面について詳述する
と、１，１′はカツプ２，２′は袋部であつて、前
記カツプ１，１′の上縁端に沿うて三ツ折り縫い
或は袋織を取りつけて形成した挿通孔３，３′に
肩紐４，４′を挿通して構成する。５は伸縮調節
装置であつて、左右カツプ１と１′との中間の肩
紐４，４′に設ける。６，６′はアンダーバストで
あつて一方を止金Ａとし、他方を伸縮自在に構成
した引掛部Ｂに形成する。

この考案は以上のように構成されているので、
ブラジヤーを身に当てる場合は一般の着用方法と
同様に、カツプ１，１′部を乳部に被せ肩紐４，
４′を肩部にかけ、そしてアンダーバスト６，
６′の引掛部Ｂを長短調節しながら他方の止金Ａ
を背部において引掛けて固定させるものである。
この場合伸縮調節装置５の調節により肩紐の長短
を図つて胸部を持ち上げることもできると共に、
年令によつて乳部が垂れた場合はカツプ１，１′
の袋部２，２′が肩紐４，４′に沿うて垂れるので
肩紐４，４′に張力を与えることがないのであ
る。

次に他の実施例として第４図〜第６図について
説明すると、同一符号は第１図〜第３図における
同一箇所を示すものであつて、その構成を共通に
するものであるから説明を省略する。そして、異
なるところは、カツプ１，１′と一体的に形成さ
れた袋部２，２′の両外端部に調節金具７，７′を
取りつけ、前記袋部２，２′に挿通させた肩紐
４，４′を該金具７，７′にくぐらせて調節するよ
うに構成したものである。

従つて、乳部とカツプ１，１′との状態に応じ
て適応するよう前記金具７，７′を肩紐４，４′に
スライドさせて調整しながら使用するものであ
る。

以上のようにこの考案は左右カツプ１，１′の
上縁端に沿うて袋部２，２′を形成し、該袋部
２，２′の挿通孔に肩紐４，４′を挿通して移動が
できるようにしたので、従来のような縫着け式と
は異つて乳部の垂下に従つてカツプ１，１′が肩
紐４，４′に沿うて垂下するので肩部に喰い込む
ことがなく又伸縮調節装置５により肩紐の長短調
整で胸部を持ち上げることが容易であるので、肩
こりその他胸部の圧迫感を消去しうるの実益があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ブラジヤーの一部切欠正面図、
第２図は同上の裏面図、第３図は本考案品の使用
状態を示す背面図、第４図は本考案ブラジヤーの
他の実施例を示す一部切欠正面図、第５図は同上
の裏面図、第６図は本考案の要部の一部切除した
一部切欠拡大平面図である。 １，１′……カツプ、２，２′……袋部、３，
３′……挿通孔、４，４′……肩紐、５……調節装
置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 左右カツプ１，１′の上縁端部に沿つて袋部
   ２，２′を形成し、該袋部２，２′内に設けた挿
   通孔３，３′に肩紐４，４′を挿通したブラジヤ
   ー。 ２ 左右カツプ１と１′との中間に伸縮調節装置
   ５を設けている実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のブラジヤー。