JPS6260359B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6260359B2
JPS6260359B2 JP53131284A JP13128478A JPS6260359B2 JP S6260359 B2 JPS6260359 B2 JP S6260359B2 JP 53131284 A JP53131284 A JP 53131284A JP 13128478 A JP13128478 A JP 13128478A JP S6260359 B2 JPS6260359 B2 JP S6260359B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
data
hook
slave
boom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53131284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5556988A (en
Inventor
Mamoru Tomita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Iron Works Co Ltd filed Critical Tadano Iron Works Co Ltd
Priority to JP13128478A priority Critical patent/JPS5556988A/ja
Publication of JPS5556988A publication Critical patent/JPS5556988A/ja
Publication of JPS6260359B2 publication Critical patent/JPS6260359B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はキヤリヤたる自動車の荷台に搭載され
て使用されるブームを有するクレーンの運転制御
装置に関し、特にマイクロコンピユータ等の情報
処理装置を備え、同期運転を可能とした全く新規
な運転制御装置を提案したものである。
複数のクレーンを用いて一つの被吊物を吊る、
いわゆる共吊り作業を行う場合、従来は各クレー
ン夫々にオペレータが搭乗し、相互に音声連絡を
しながら、又は手振りをしながら協動的操縦を行
うこととしていたが、作業能率が悪く、また操縦
ミスに起因する事故発生を招来し易いという問題
点があつた。
本発明は斯かる問題点を解決するためになされ
たものであつて、いずれか1台のクレーンにオペ
レータを配するのみで、他クレーンとの同期運転
等を可能とする運転制御装置を提供することを目
的とする。
本発明に係る複数クレーンの同期運転制御装置
は主クレーンのブームに吊垂されたフツクの変位
に連動して、主クレーンとの相対的位置可変の1
又は複数の従クレーン夫々のブームに吊垂された
フツク位置を変更させる複数クレーンの同期運転
制御装置において、各クレーンのフツクの3次元
位置に関するデータを夫々に検出するセンサと、
該センサの検出データに基いて各クレーンのフツ
クの3次元位置を算出する手段と、各クレーンの
フツクの3次元位置を夫々に変更するための駆動
部品と、主クレーンのブームの旋回中心を原点と
する3次元座標系と、各従クレーンのブームの旋
回中心を原点とする3次元座標系との間でのフツ
クの位置データの変換手段と、この変換に関連す
る主クレーンと各従クレーンとの相対的位置に係
るデータを入力するための手段と、前記変換手段
にて得た位置データに基き、各従クレーンのフツ
ク位置を主クレーンのフツク位置に追随変化させ
るべく各従クレーンの駆動部品を制御する手段と
主クレーンと従クレーンとの間で、前記センサの
検出データ及び前記駆動部品の制御データを送受
する通信手段とを具備することを特徴とする。
以下本発明をその実施例を示す図面に基いて詳
述する。
第1図は本発明に係るクレーンの略示側面図で
あつて、キヤリヤたるトラツクの荷台に搭載され
た本発明に係るクレーンは、クレーン本体CBの
旋回によるブームBMの旋回、ブームBMの伸
縮、起伏及びウインチドラムWDの回転によるワ
イヤWRの巻上げ、巻下げによりブームBMの先
端部からワイヤWRを用いて吊垂させたフツク
HKを一定範囲内における所望の3次元位置に位
置せしめて吊荷作業を行わせ得るようになつてい
る。
第2図は本発明に係るクレーン2台分の運転制
御装置のブロツク図であつて、両運転制御装置は
後述する如き遠隔操縦運転、又は同期運転のため
に夫々の送受信機5,5間を有線又は無線の適宜
手段で、データ送受を行い得るように連結されて
いる。両運転制御装置は、この実施例の場合には
同構造であるので、第2図の左半分に示したもの
につき詳しく説明する。
なお、図中の′無の番号を付したブロツク
と、′付の番号を付したブロツクとは同一部材を
示している。
6は、この運転制御装置の中枢をなすマイクロ
コンピユータ(例えば、米国 インテル社製
8080A)等よりなる情報処理装置であつて、入力
データに基く演算を行い、クレーン運転に必要な
データを出力する外、データ送受の制御等を行う
ものであり、その詳細は第3図に基いて後述す
る。
この運転制御装置は、大別すると上記情報処理
装置6と、操縦装置1、これに付随するA/D
(アナログ/デイジタル)変換器2、データ入力
キー3、制御スイツチ4等、オペレータにより操
作される操作部と、A/D変換器8を備え、主と
してフツクHKの3次元位置を捉えるためのセン
サ部11と、D/A(デイジタル/アナログ)変
換器9とフツク位置を変更するための駆動部品部
12と、安全センサ部13、A/D変換器10、
過負荷防止装置としての機能も有する安全判別器
7等よりなる安全監視部と、他クレーンの情報処
理装置との間でデータ送受を行わせるための、
S/P(シリアル/パラレル)変換器14,P/
S(パラレル/シリアル)変換器15及び前記送
受信機5からなるデータ転送部とで構成されてい
る。
操縦装置1は、各種駆動部品の動作を増減速す
るための速度指令信号を発するアクセルペダル1
01、クレーン本体CBと共にブームBMを左右に
旋回させるための旋回指令信号を発する旋回レバ
102、ブームBMを起伏させるための起伏指令
信号を発する起伏レバ103、ブームBMを伸縮
させるための伸縮指令信号を発する伸縮レバ10
4、ウインチドラムWDの巻上げ、巻下げを行わ
せるための巻回指令信号を発するウインチレバ1
05からなり、上記各信号は夫々のペダル又はレ
バの移動量をポテンシオメータに伝えて、これか
ら出力される電圧の形態で、A/D変換器2へ入
力され、ここでデイジタル信号に変換されて、情
報処理装置6へ入力される。
データ入力キー3はテンキー等よりなり、後述
する如き複数クレーンの同期運転を行う場合等に
必要とされる座標変換のためのデイジタルデータ
を入力するためのものであり、打鍵データは情報
処理装置6へ入力される。
制御スイツチ4は、後述する如き各種の運転モ
ードの切換信号を情報処理装置6へ入力するため
のものである。このように操縦装置1、データ入
力キー3、制御スイツチ4等の操作部から発せら
れる操作データは、情報処理装置6の入力情報と
なる。
センサ部11は、フツク荷重検出器111、油
圧ポンプの回転数検出器112、ブームBMの旋
回角度検出器113、同じく起伏角度検出器11
4、同じくブーム長さ検出器115、ワイヤWR
の長さ検出器116、ワイヤ掛数検出器117等
のセンサからなり、各センサはロードセル、タコ
ジエネレータ、ポテンシオメータ、近接スイツチ
等、適宜のトランスデユーサからなり、第1図に
示す所定の位置に取付けられている。そして、ワ
イヤ掛数検出器117のみがデイジタルデータ
を、他はアナログデータを発し、アナログデータ
はA/D変換器8を経て、またデイジタルデータ
は直接、情報処理装置6及び安全判別装置へ入力
されるようにしてある。
検出器113〜116は夫々、所定の基準から
の旋回角度、起伏角度、ブーム長さ及びワイヤ長
さに関する情報の外に、これらの変更速度も捉え
得るようになつているが、変更速度はフツクHK
の3次元位置の特定そのものには関係がなく、上
述の旋回角度、起伏角度、ブーム長さ、ワイヤ長
さと、ワイヤ掛数とに基く情報処理装置6内の演
算によつて、フツクHKの3次元位置が特定され
る。
駆動部品部12はブームBMの旋回、起伏、伸
縮及びワイヤWRの巻上げ、巻下げを夫々行わせ
る油圧モータ122,123,124及び125
と、これら油圧モータへの圧油供給を夫々に制御
するサーボバルブ122′,123′,124′及
び125′と上述のブームBM又はワイヤWRの駆
動動作速度を増減速制御するアクセル用のサーボ
バルブ121′とからなる。
情報処理装置6は前述の如き入力情報に基いて
演算を行い、その結果としての制御データを出力
するが、この制御データはA/D変換器9により
アナログデータに変換され、前記サーボバルブ1
21′〜125′を制御し、制御データに応じてブ
ームBM及びウインチドラムWDを駆動するため
の油圧モータ122〜125を動作させる。
安全センサ部13は吊荷荷重が過大になつたこ
と、ブームBMの伸縮が長短夫々の限度に達した
こと、ワイヤWRがウインチドラムWDに過巻状
態となつたことなど、クレーン運転上危険な状態
になつたことを検出するためのセンサ複数個から
なり、これらのセンサからの出力信号はA/D変
換器10によりデイジタル信号に変換されて、安
全判別器7へ入力され、この安全判別器7におい
て、センサ部11からのセンサデータと併せてブ
ームBM又はワイヤWRが異常状態になつている
か否か、過荷重になつているか否か等の判別が行
われ、判別結果の信号が情報処理装置6に入力さ
れる。そして異常があつた場合には、情報処理装
置6は適宜の警報器を作動するための信号を発
し、また駆動部品部12へ所要の制御データを発
してブームBM、ワイヤWRを停止させるか、又
は安全側へ駆動させるようにしている。
P/S変換器15は情報処理装置6の出力情報
(例えば、8ビツトのパラレルデータ)を、シリ
アルデータに変換するものであり、このシリアル
データは送受信機5を経て、第2図の右半分に示
す他のクレーンの送受信機5′へ送出されるよう
にしている。
逆にS/P変換器14は他のクレーンの送受信
機5′から送出され、このクレーンの送受信機に
よつて受入されたシリアルデータをパラレルデー
タに変換するものであつて、このパラレルデータ
は情報処理装置6へ入力されるようになつてい
る。
なお、特には図示しないが操縦装置1、A/D
変換器2,8,10、データ入力キー3、制御ス
イツチ4、送受信機5、情報処理装置6、安全判
別器7、D/A変換器9、S/P変換器14、
P/S変換器15等は、クレーン本体CB操作室
内に配設されている。
次に第3図に基いて情報処理装置6の構成を説
明する。
図において61は、この情報処理装置6の演
算、制御の中枢機能を果すCPU(中央処理装
置)、62は制御スイツチ4、又は安全判別器7
からの入力データを符号変換するエンコーダ、6
3,64,65,66,615はデータの通過を
制御するゲート、67はオアゲート、68,69
はこの情報処理装置6を動かせるためのプログラ
ムを格納するROM(読出し専用メモリ)、610
は入力情報、演算結果等を一時的に格納しておく
RAM(ランダムアクセスメモリ)、611,61
2,613,614,616はI/O(入出力)
ポートである。
操縦装置1から発せられた操作データは、A/
D変換器2経由でゲート65及び66へ入力され
るようにしており、ゲート65を通過したデータ
は、駆動部品部12の動作制御のための制御デー
タとして、D/A変換器9へ出力されるようにし
てある。
一方、ゲート66を通過したデータは、P/S
変換器15へ出力されるようにしてある。
データ入力キー3からの操作データはゲート6
4に入力され、これを通過したデータはP/S変
換器15へ出力されるようにしてある。
制御スイツチ4からの操作データは、オアゲー
ト67経由で、及びエンコーダ62経由でCPU
に入力される一方、直接P/S変換器15へ出力
されるようにしてある。
安全判別器7からの安全判別データはオアゲー
ト67を経て、またエンコーダ62を経てCPU
61に入ると共にP/S変換器15へ出力される
ようにしてある。
センサ部11から発せられたセンサデータは、
A/D変換器8を経て、又は直接(ワイヤ掛数検
出器117よりのデータのみ)にゲート63及び
I/Oポート612へ入力され、ゲート63を通
過したデータはP/S変換器15へ出力され、ま
たI/Oポート612へ入力されたデータはこれ
を経由して、CPU61へ取り込まれるようにし
てある。
而して、他クレーンの送受信機5′から発せら
れ、このクレーンの送受信機5で受信されたシリ
アルデータは、S/P変換器14でパラレルデー
タに変換された上で、この情報処理装置6へ入力
されるが、他クレーンの操縦装置1′から発せら
れ、そのA/D変換器2′、情報処理装置6′を経
た操作データは、ゲート615へ他クレーンのデ
ータ入力キー3′からその情報処理装置6′を経た
操作データは、I/Oポート614へ、他クレー
ンの制御スイツチ4′からその情報処理装置6′を
経た操作データは、エンコーダ62及びオアゲー
ト67へ、他クレーンの安全判別器7′からその
情報処理装置6′を経た安全判別データはオアゲ
ート67及びエンコーダ62へ、また他クレーン
のセンサ部8′からゲート63′を経たセンサデー
タはI/Oポート613へ夫々入力されるように
なつている。
そして、ゲート63,64,65,66,61
5の開閉制御は、制御スイツチ4からの操作デー
タ、又は安全判別機7,7′の信号に基いて、
ROM68からCPU61内へ読込まれるコントロ
ールプログラムに基き、CPU61が発しI/O
ポート611経由で各ゲートへ伝えられる開閉制
御信号によつて行われるようになつている。
次に、上述の如く構成された運転制御装置を搭
載されたクレーンの動作、及びこの動作を行わせ
る制御の内容を3つの運転モード別に説明する。
(1) 単独運転 この運転は、従来使用されているクレーン同様
にオペレータが搭乗したクレーンのみの運転を行
わせるものである。
まず、制御スイツチ4の操作により、操作デー
タとして単独運転指令を発する。そうすると、情
報処理装置6は単独運転モードで動くことにな
る。
すなわちCSU61は、前記コントロールプロ
グラムによりゲート63,64,66及び615
を閉門して、諸データの送受信機5側への転送を
禁じ、また送受信機5が受信したデータの受入れ
を禁じる一方、ゲート65を開門して操縦装置1
から発せられた操作データをゲート65、更には
D/A変換器9経由で駆動部品部12に伝える。
すなわち、操縦装置1のアクセルペダル10
1、旋回レバ102、起伏レバ103、伸縮レバ
104、ウインチレバ105の操作量に見合う内
容の操作データがサーボバルブ121′,12
2′…125′に伝えられ、アクセスペダル101
の操作量に従う速度で、ブームBMの旋回、起
伏、伸縮、ワイヤの巻上げ、巻下げが所望量行わ
れ、フツクHKを所望位置へ移動させ、従来通り
の吊荷作業を行わせることができる。
なお、この間安全判別器7がワイヤ過巻、巻出
し過ぎ、過負荷、キヤリヤの傾斜等の異常事態発
生を検知した場合は所定信号を発し、この信号が
オアゲート67、またエンコーダ62経由で
CPU61に入り、CPU61はI/Oポート61
1を経てゲート65を閉門し、操縦装置1からの
操作データの駆動部品部12への転送を禁じる。
そして、第3図には特には図示していない安全
判別データの流れによつて、CPU61は異常状
態の発生を告げ、警報動作を行うとともに、I/
Oポート616を経てブームBM、ワイヤWRの
安全側への自動的移動を行わせるか、又は操縦装
置1による操作の安全側への操作のみが有効に駆
動部品部12に伝えられるようになつている。
なお、第3図には示されていないが、操縦装置
1からの操作データをCPU61へ読込むように
し、この操作データとI/Oポート612経由で
CPU61へ読込まれるセンサデータとに基く演
算を行わせ、その結果とROM69に予め用意し
たプログラムとによつてフツクHKの軌跡を所望
形状とするような運転を行わせることも可能であ
る。
(2) 遠隔操縦運転 この運転は1台のクレーンにオペレータが搭乗
し、このクレーン(以下主クレーンという)側か
らの操縦により、他クレーン(以下従クレーンと
いう)の吊荷作業を制御せんとするものである。
この場合は、まず第2図に示すように適宜手段
で主クレーン、従クレーン夫々の送受信機5,
5′をデータ送受可能に連結する。そして主クレ
ーンの制御スイツチ4の操作により、操作データ
として遠隔操縦運転指令を発する。そうするとこ
の指令は、主クレーンのCPU61及び従クレー
ンのCPU61′に伝えられ、主クレーンのCPU6
1は遠隔操縦モードで、また従クレーンのCPU
61′は被遠隔操縦モードで動くことになる。
すなわちCPU61は、ROM68のコントロー
ルプログラムに従つて、ゲート63,64,6
5,615を閉門すると共にゲート66を開門
し、主クレーンの操縦装置1から発せられる操作
データを従クレーンの情報処理装置6′へ送出さ
せる反面、この操作データを主クレーンの駆動部
品部12へ転送すること、並びにデータ入力キー
3からの操作データ及びセンサ部11からのセン
サデータを、従クレーンの情報処理装置6′へ送
出することを共に禁じるようにしている。
一方、CPU61′はROM68′のコントロール
プログラムに従つて、従クレーンの情報処理装置
6′内のゲート63′,64′,65′,66′を閉
門すると共にゲート615′を開門し、主クレー
ンの操縦装置1から発せられ、ゲート66経由で
送出された操作データをゲート615′経由で従
クレーンの駆動部品部12′へ転送させることを
可能とする反面、従クレーンの操縦装置1′、デ
ータ入力キー3′からの操作データの主クレーン
側への送出、及び従クレーンの駆動部品部12へ
の転送を禁ずると共に、従クレーンのセンサ1
1′からのセンサデータの主クレーン側への送出
を禁じることとしている。
従つて、主クレーンの操縦装置1′を操作する
ことによつて発せられる操作データは、ゲート6
6,P/S変換器15、送受信機5経由で従クレ
ーン側に入り、送受信器5′,S/P変換器1
4′を経て情報処理装置6′へ入り、開門している
ゲート615′から駆動部品部12′へ至る。これ
により、恰かも従クレーンの操縦装置1′を用い
て、この従クレーンを前述の単独運転をさせた場
合と同様の態様で従クレーンを遠隔操縦すること
ができる。
なお、この場合において従クレーン側に異常が
発生した場合、その安全判別器7′からの信号
は、P/S変換器15′、送受信機5′を経て主ク
レーン側へ入り、送受信機5,S/P変換器14
を経、更にオアゲート67、またエンコーダ62
を経てCPU61へ伝えられ、主クレーンに危険
状態の発生を報知すると共にCPU61′の働きに
よりゲート615′を閉門し、従クレーンの動作
を停止せしめるか、又はI/Oポート616′経
由の信号で適宜の安全回復動作を行わしめる。
(3) 同期運転 この運転は、複数(2〜3台)のクレーンを用
いて一つの被吊物を吊る共吊り作業を、1台のク
レーンにオペレータが搭乗し、このクレーン、す
なわち主クレーン側からの操従により主クレーン
と他のクレーン、すなわち従クレーンとを同期的
に運転して行わんとするものである。
この場合も、第2図に示すように適宜手段で主
クレーン、従クレーン夫々の送受信機5,5′を
データ送受可能に連結する。そして、主クレーン
の制御スイツチ4の操作により、操作データとし
て同期運転指令を発する。
そうすると、この指令は主、従クレーンの
CPU61,61′に伝えられ、CPU61は同期運
転主モードで動き、CPU61′は同期運転従モー
ドで動くことになる。
すなわち、CPU61はROM68のコントロー
ルプログラムに従つて、ゲート615を閉門する
と共に、ゲート63,64,65,66を開門
し、従クレーンの操縦装置1′からの操作データ
が主クレーン側の駆動部品部12へ入るのを禁じ
る反面、主クレーンの操縦装置1からの操作デー
タを駆動部品部12へ転送させ、また該操作デー
タ、データ入力キー3からの操作データ及びセン
サ部11からのセンサデータの従クレーン側への
送出を可能とする。
一方、CPU61′はROM68′のコントロール
プログラムに従つて、ゲート63′,64′,6
5′,66′,615′を閉門し、従クレーンの操
縦装置1′からの操作データを従クレーンの駆動
部品部12′へ転送させずまた、該操作データ、
データ入力キー3′からの操作データ及びセンサ
部11′からのセンサデータの主クレーン側への
送出を禁じる一方、主クレーンのゲート66を経
た主クレーン操縦装置1からの操作データを駆動
部品部12′に転送しないようにする。
このようなゲートの開閉を行つておくことによ
り、従クレーンの操作部が誤つて操作されても不
要のデータが入力されて誤つた制御が行われる虞
れはない。
而して次には、主クレーンのフツクHKの位置
を従クレーンの情報処理装置に認識させるために
必要とされる座標系変換のための情報を、主クレ
ーンのデータ入力キー3を用いて入力すると、こ
の情報はゲート64を経て従クレーン側へ送出さ
れ、従クレーンのROM69′に格納されているプ
ログラムによりI/Oポート613′を経て、
RAM610′に記憶される。
これにより従クレーンは、自からのセンサ部1
1′からのセンサデータに基き、そのフツク
HK′(第4図参照)の3次元位置を監視認識する
と共に、主クレーンのフツクHKの3次元位置の
監視認識も併せて行うことになる。
ここで、第4図に基き座標系変換の原理につい
て説明する。
図においてCRNは主クレーンを、CRN′は従ク
レーンを夫々示しており、主クレーンCRNのブ
ームBM回動中心を原点Oとする3次元のX−Y
−Z座標系と、従クレーンCRN′のブームBM′回
動中心を原点O′とする3次元のX′−Y′−Z′座標
系とを考える。両座標系の各軸方向は、Y,
Y′軸が各クレーンのキヤリヤの前後方向、また
X,X′軸がY,Y′軸に直交する方向となり、X
−Y平面、X′−Y′平面が水平面となるように、
更にZ−Z′軸が鉛直方向となるように定める。
而して、主クレーンCRNのフツクHKのX−Y
−Z座標系における座標位置をP(x,y,z)
とし、このフツクHKの位置のX′−Y′−Z′座標系
における座標を(x′,y′,z′)とすると、両者間
には の関係が成立する。
但し、(a,b,c)は、X−Y−Z座標系に
おける他座標系の原点O′の座標を表わし、また
θはX軸とX′軸と(又はY軸とY′軸)との同一
水平面内での開き角度である。
x,y,zは、センサ部11からのセンサデー
タがゲート63,I/Oポート613′経由で従
クレーンCRN′側のCPU61′に入ることにより
CPU61′に認識される。
一方、データ入力キー3から入力される座標系
変換のための情報として、上記a,b,c及びθ
を与えると、これらは主クレーンCRN側から従
クレーン側のRAM610′にI/Oポート61
4′を経て格納される。これには、ROM69′に
用意されていた演算処理プログラムが関与する。
このように、情報処理装置6′に(x,y,
z)及び座標系変換情報が与えられるので、
CPU61′はこれに基いて(1)式の演算を行い、
X′−Y′−Z′座標系におけるフツクHK座標(x′,
y′,z′)が認識されることになる。
なお、従クレーンCRN′自体のフツクHK′の
X′−Y′−Z′座標系における位置は、そのセンサ部
11′からI/Oポート612′を経て、CPU6
1′に入力されるセンサデータによつて認識され
ることは勿論である。
このような状態にした後、主クレーンCRNの
操縦装置1を操作すると、操作データはゲート6
5経由で駆動部品部12へ伝えられ、フツクHK
の位置が変更される。そうすると、従クレーン
CRN′の情報処理装置6′は、逐次変化するフツク
HKの位置を追随把握していき、この位置情報に
従つて従クレーンのフツクHK′を追随移動させる
ように制御を行う。
第5図は、上述の如くフツクHK′をフツクHK
に追随させて、同期的に変位せしめるための演算
の概念を示している。
原点OからフツクHKに至る距離及び方向をベ
クトルP〓で、原点O′からフツクHK′に至る距離
及び方向をベクトルP〓′で夫々表わすものと
し、この状態で主クレーン、従クレーンは、被吊
物WTを安定的に共吊りしているものとする。
さて、操縦装置1の操作によりフツクHKを移
動させて、原点Oからの距離、方向がベクトルP〓
で表わされる位置に至らしめたとすると、フツ
クHKの偏位量を表わすベクトルD〓は D〓=P〓−P〓 …(2) として算出される。次に D〓′=F〓・D〓 …(3) として、ベクトルD〓に対応して行わせるべきフツ
クHK′の移動偏位量のベクトルD〓′を求める。
但し、F〓は前掲(1)式の であり、座標系変換ベクトルと称すべきものであ
る。
そして、移動後のフツクHK′の原点O′からの距
離、方向を示すベクトルP〓1′は P〓1′=P〓0′+D〓′ …(4) の関係を有しているので、(4)式で与えられるP〓
1′になるように駆動部品部12′へI/Oポート
616′を経て制御データを送り、フツクHK′を
移動せしめる。
次に、センサデータと上記演算との関係につい
て詳しく述べる。
第6図は、第4図同様の基準で定めたX−Y−
Z座標系と主クレーンとを示している。
主クレーンの状態を図示の如く LB:ブーム長さ LW:ワイヤ長さ(ブーム基端から先端シーブ
及びフツクシーブを巻回して索端に至る長
さ) n:ワイヤ掛数 θe:起伏角度(X−Y平面基準) θs:旋回角度(Y軸基準) とすると、フツクの位置を示すベクトルP〓は一般
で表わされる。なお、LB〜θsは検出器113
〜117により求められる情報である。
さて、クレーンの操作によりクレーン状態がS0
(LB0,LW0,n,θe0,θs0)からS1(LB1
W1,n,θe1,θs1)に変化した場合におけ
る、フツクHK位置P〓(x0,y0,z0)からP〓
(x1,y1,z1)への偏位量D〓(Δx,Δy,Δ
z)、既ち(2)式のD〓=P〓−P〓に相当する偏

量は下記(6)式により求められる。
さて、P〓からP〓への移動を従クレーンの
X′−Y′−Z′座標系からみると、点(x0′,y0′,
z0′)から点(x1′,y1′,z1′)への移動とみなせ、
その偏位量のベクトルD〓′(Δx,Δy,Δz)
は(1)式により すなわち、これは(3)式そのものである。
而して、X軸とX′軸(又はY軸とY′軸)との
なす角度、即ち第4図のθをθとすると(7)式は となる。従つて、(8)式に(6)式を代入すると Δx′=(LB1cosθe1sinθs1 −LB0cosθe0sinθs0)cosθ +(LB1cosθe1cosθs1 −LB0cosθe0cosθs0)sinθ …(9) Δy′=−(LB1cosθe1sinθs1 −LB0cosθe0sinθs0)sinθ +(LB1cosθe1cosθs1 −LB0cosθe0cosθs0)cosθ …(10) Δz′=LB1sinθe0−LB0sinθe0 −{(LW1−LB1)−(LW0−LB0)}/n…(1
1) となる。
要するにCPU61′は、主クレーンのセンサ部
11から得られるそのフツクHKの移動前後の3
次元位置情報LB0,LB1,LW0,LW1,θe0,θ
e1,θs0,θs1及びその前後において、不変のn
並びに主クレーンと従クレーンのキヤリヤ方向に
て定まり、データ入力キー3から与えられる座標
系変換情報θに基き、(9),(10),(11)式の演算を行
い、これによつて得たΔx′,Δy′,Δz′の偏位を
行わしめるべく、駆動部品部12′に対して制御
データを発する。これにより従クレーン
CRN′は、主クレーンCRNと共吊りを行うべく同
期運転されることになる。
なお、a,b,cの値はCPU61′によるフツ
クHKのX′−Y′−Z′座標系における絶対位置の認
識には、例えば、フツクHKとHK′との衝突回避
のための判断のためには必要であるが、(9)〜(11)式
より明らかな如くフツクHK′の移動制御そのもの
には特には必要としない。
なお、安全判別器7等の安全監視部は、前述の
遠隔操縦運転及び上述の同期運転においても単独
運転の場合同様、危険な作業の回避を図るべく動
作することは勿論であるが、同期運転の場合には
両方の安全監視部が、リンクしてその監視動作を
行うようにしてある。
また、従クレーンが2台以上である場合には、
前述の処理動作を夫々について行わせればよい。
而して、上述の実施例は各クレーンが単独運
転、遠隔操縦運転及び同期運転のいずれをも行い
得、且つ各クレーンが、オペレータが搭乗すべき
主クレーン、又は従クレーンいずれとしても機能
し得る主クレーン/従クレーンコンパチブルなも
のとして構成したものであるが、本発明はこれに
限らず、各クレーンが主クレーン専用機又は従ク
レーン専用機となつて両者で同期運転が行える
(単独運転は勿論可能)ような構成とすることも
可能であり、機能が少い程ハードウエアの構成部
品数及び夫々の容量並びにソフトウエア量が削減
されることは言うまでもない。また従クレーンの
フツクを主クレーンのフツクに連動させるための
演算処理は前述した例に限らず、例えば主クレー
ンのCPU61にてX−Y−Z座標系での演算処
理を行わせた上で従クレーンでのフツク位置制御
に要するデータを従クレーンのCPU61′に与え
る構成とすることも可能である。演算方式は本発
明に係る同期運転制御以外にCPU61,61′に
行わせる処理の量に応じて適宜決定すればよい。
以上詳述したように本発明による場合は共吊り
の場合における複数クレーンの協動的同期運転が
容易、且つ正確に、しかもオペレータ一人で行い
得、本発明が作業能率の向上、省力化、安全性の
向上に寄与するところは極めて多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
1図は本発明に係るクレーンの略示側面図、第2
図は本発明に係る運転制御装置2台分のブロツク
図、第3図は情報処理装置要部の略示ブロツク
図、第4,5,6図は本発明に係る複数クレーン
の同期運転制御方法の説明図である。 1……操縦装置、3……データ入力キー、4…
…制御スイツチ、5……送受信機、6……情報処
理装置、11……センサ部、12……駆動部品
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主クレーンのブームに吊垂されたフツクの変
    位に連動して、主クレーンとの相対的位置可変の
    1又は複数の従クレーン夫々のブームに吊垂され
    たフツク位置を変更させる複数クレーンの同期運
    転制御装置において、 各クレーンのフツクの3次元位置に関するデー
    タを夫々に検出するセンサと、 該センサの検出データに基いて各クレーンのフ
    ツクの3次元位置を算出する手段と、 各クレーンのフツクの3次元位置を夫々に変更
    するための駆動部品と、 主クレーンのブームの旋回中心を原点とする3
    次元座標系と、各従クレーンのブームの旋回中心
    を原点とする3次元座標系との間でのフツクの位
    置データの変換手段と、 この変換に関連する主クレーンと各従クレーン
    との相対的位置に係るデータを入力するための手
    段と、 前記変換手段にて得た位置データに基き、各従
    クレーンのフツク位置を主クレーンのフツク位置
    に追随変化させるべく各従クレーンの駆動部品を
    制御する手段と 主クレーンと従クレーンとの間で、前記センサ
    の検出データ及び前記駆動部品の制御データを送
    受する通信手段と、 を具備することを特徴とする複数クレーンの同期
    運転制御装置。
JP13128478A 1978-10-24 1978-10-24 Crane controller and method of synchronous operation of plural cranes Granted JPS5556988A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13128478A JPS5556988A (en) 1978-10-24 1978-10-24 Crane controller and method of synchronous operation of plural cranes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13128478A JPS5556988A (en) 1978-10-24 1978-10-24 Crane controller and method of synchronous operation of plural cranes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5556988A JPS5556988A (en) 1980-04-26
JPS6260359B2 true JPS6260359B2 (ja) 1987-12-16

Family

ID=15054344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13128478A Granted JPS5556988A (en) 1978-10-24 1978-10-24 Crane controller and method of synchronous operation of plural cranes

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5556988A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219253A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Tadano Ltd 移動式クレーンの共吊り制御装置
US10730725B2 (en) 2015-03-31 2020-08-04 Tadano Ltd. Display apparatus for traveling cranes and synchronizing aparatus for traveling cranes

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50112960A (ja) * 1974-01-31 1975-09-04
JPS5361844A (en) * 1976-11-12 1978-06-02 Nishishiba Denki Kk Connection controller for two deck cranes
JPS5361848A (en) * 1976-11-12 1978-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Device for controlling width of twin crane
JPS5380654A (en) * 1976-12-27 1978-07-17 Fukushima Ltd Jib crane followwup controller

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50112960A (ja) * 1974-01-31 1975-09-04
JPS5361844A (en) * 1976-11-12 1978-06-02 Nishishiba Denki Kk Connection controller for two deck cranes
JPS5361848A (en) * 1976-11-12 1978-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Device for controlling width of twin crane
JPS5380654A (en) * 1976-12-27 1978-07-17 Fukushima Ltd Jib crane followwup controller

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006219253A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Tadano Ltd 移動式クレーンの共吊り制御装置
US10730725B2 (en) 2015-03-31 2020-08-04 Tadano Ltd. Display apparatus for traveling cranes and synchronizing aparatus for traveling cranes

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5556988A (en) 1980-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN201358142Y (zh) 伸缩臂起重机自动控制系统
CN112429647B (zh) 起重机的控制方法和控制装置
US11286137B2 (en) Crane with anti-collision device and method for operating multiple such cranes
CN107269275A (zh) 一种悬臂式掘进机截割臂摆速自适应控制系统及方法
SE1350766A1 (sv) System och metod för att med ett första och ett andra handstyrt kontrollorgan kontrollera rörelse på ett arbetsredskap till en entreprenadmaskin
CN108263952B (zh) 基于云服务器的智能塔吊集控系统的工作方法
CN102807170A (zh) 起重机及其双卷扬同步控制装置、控制方法
CN110271965A (zh) 塔吊机器人
CN101973489A (zh) 带有图像传感器的双起升桥吊控制系统及控制方法
CN207210470U (zh) 一种转炉炼钢自动兑铁控制系统
CN105110191A (zh) 双机协同吊装的控制方法及系统
CN111422739A (zh) 一种基于视觉技术的桥式起重机电子防摇方法
CN102295236A (zh) 双门机抬吊装置
CN105217454A (zh) 一种回转式起重机吊重防摆防撞的控制系统及控制方法
JPS6260359B2 (ja)
CN102079484B (zh) 双起升场桥双吊具同步控制系统
CN112320595A (zh) 一种多台起重机多吊点联合起吊壁筒的平衡作业方法
CN113247771A (zh) 一种起重机防电缆触碰系统及方法
CN102701076A (zh) 六自由度起重吊装协作柔索并联构型装备控制装置及方法
CN215828194U (zh) 基于机器视觉的吊具精准定位装置
CN214570194U (zh) 一种桥架型起重机自动定位与闭环防摆控制系统
CN113955640A (zh) 基于机器视觉的吊具精准定位系统及方法
Eberharter et al. Control for synchronizing multi-crane lifts
CN116969334B (zh) 一种多天车协同作业系统
RU2780593C2 (ru) Кран с устройством для предупреждения столкновений, а также способ эксплуатации нескольких таких кранов