JPS6244469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は全電圧式（変圧器なし）と変圧器付の
ものに対応することのできる表示灯用ソケツトに
関する。

〔従来技術とその問題点〕 従来の表示灯用ソケツトは低電圧用の全電圧式
のものと、変圧器付のものとがあるが、これらは
次に列挙するような欠点がある。

(1) 全電圧式のものから変圧器付のものに変更す
るには(A)変圧器の二次側リード線をソケツト端
子にねじ止めまたは溶接する構造のもの、(B)ソ
ケツト端子をばね性のある導電材料による構造
に組替えて、変圧器二次側固定端子を接触さ
せ、変圧器をソケツト部ケースにボルトで固定
するもの、(C)全電圧式の端子ねじを外して、変
圧器二次側のリード端子を介して導電体となる
変圧器取付ボルトを全電圧式端子にねじ込み固
定するもの等があるが、いずれも部品の専用
化、組立工数大による長納期対応となり、簡単
に変更することができなかつた。

(2) 変更した場合、信頼性が作業者によつて異な
る。

〔考案の目的〕

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、全電
圧式と変圧器付とに簡単に変更することができか
つ短納期、低コストでできる表示灯を得るにあ
る。

〔考案の実施例〕

以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に
説明する。

第１図乃至第７図の実施例において、１は制御
盤、配電盤等の取付パネル２に取付けられる表示
灯用ソケツトで、この表示灯用ソケツト１は絶縁
材で形成された本体ケース３を基に組立てられて
いる。この本体ケース３には内部に口金接触片４
が設けられ、電球８の口金５を受け入れるソケツ
ト部３ａと、外周に形成したフランジ部３ｂと、
前記取付パネル２に形成された取付孔２ａ内へ挿
入される外周に締付けナツト６と螺合するねじ部
７が形成された挿入部３Ｃと、前記ソケツト部３
ａに取付けられた電球８を覆うグローブ９のねじ
部９ａと螺合するねじ部３ｄと、前記電球８の電
極１０と当接するとともに、表示灯用変圧器１１
の二次側端子１２と接続する接触片１３が折曲げ
られて突出形成された電球用端子金具１４がビス
１５によつて取付けられる取付部３ｅと、前記口
金用接触片４と接続されるとともに、表示灯用変
圧器１１の二次側端子１６と接続する接触片１７
が折曲げられて突出形成された口金用端子金具１
８がビス１９によつて取付けられる取付部３ｆ
と、背面側の略中央両端に一体的に弾性を有する
ように成形され前記表示灯用変圧器１１の本体１
１ａの側壁に形成した掛合部２０と掛合う複数個
の掛合孔２１を有する掛合脚３ｇ、３ｇと、背面
側に突出形成されたガイド３ｈ，３ｈと、前記電
極用端子金具１４に一体に形成され端子ねじ２２
が取付けられたねじ端子部２３の取付部３ｉと、
前記口金用端子金具１８に一体に形成され端子ね
じ２４が取付けられたねじ端子部２５の取付部３
ｊと、前記露出端子２３，２５間に設けられた絶
縁隔壁としての端子壁３ｋと、前記露出端子２
３，２５の両側に形成したカバー２６が取付けら
れる取付孔２７が形成された壁突面３ｉとが設け
られている。２８は前記取付パネル２とフランジ
部３ｂとの間に介装される調整パツキンである。

前記表示灯用変圧器１１の二次側端子１２，１
６はそれぞれ変圧器本体１１ａに取付けられたス
リツト溝２９が形成された絶縁材で形成された係
合筒３０と、この係合筒３０内に取付けられた二
次側端子片３１に当接された接触ばね３２とで構
成されている。なお、３３は一次側端子片、３４
は前記一次側端子片３３に接続された端子ねじ３
５が螺合された一次側電源端子である。

上記構成にあつては低電圧用の全電圧式の表示
灯用ソケツトとして使用する場合には表示灯用変
圧器１１を結合しないで、そのままねじ端子部２
３および２５に電源線を接続して使用すればよ
い。

次に表示灯用変圧器１１付の表示灯用ソケツト
にするには第４図に示すように表示灯用変圧器１
１を絶縁ケース３方向へ押し付けると変圧器本体
１１ａの両側に形成された掛合部２０が本体ケー
ス３の掛合脚３ｇ，３ｇの掛合孔２１と掛合い、
相互に結合する。この時、電極用端子金具１４と
口金用端子金具１８の接触片１３，１７はそれぞ
れ変圧器１１の掛合筒３０，３０のスリツト溝２
９，２９内に挿入され接触ばね３２，３２と接触
している。

なお、小形の2W位までの白熱電球の定格電圧
は50V以下となり、この電球の定格電圧で用いる
ものを全電圧式表示灯と呼ばれる。そして50Vを
越える電圧階級においては変圧器を付けて対応す
ることが一般的である。これを変圧器付表示灯と
呼んでいる。このことから表示灯の所要の電圧に
対応するためには変圧器付と無しのものが必要と
なる。なお、直流の場合には変圧器に変つて抵抗
器を取付けるが、本考案はこの抵抗器を取付ける
構造のものにも同様に応用することができる。

〔考案の効果〕

以上の説明から明らかなように本考案にあつて
は次に列挙する効果が得られる。

(1) 表示灯用ソケツトと表示灯用変圧器とを別々
に構成できるので、所要の註文に対し単品およ
び組合せることにより自由に対応することがで
きる。

(2) 表示灯用変圧器と表示灯用ソケツトとは掛合
による保持構造であるため、作業者の作業方法
に影響されず組合せ性能が得られる。

(3) 生産方式が分離構造により、各々の量産効果
が得られ、短納期、低コスト組立が可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は全電圧式で使用する場合の一実施例を
示す断面図、第２図は第１図の底面図、第３図は
口金用端子金具を示す斜視図、第４図は変圧器付
表示灯用ソケツトとして使用する場合の分解斜視
図、第５図は変圧器の断面図、第６図は変圧器の
二次側端子の説明図、第７図は第４図の組立てた
状態の側面図である。 １……表示灯用ソケツト、２……取付パネル、
３……本体ケース、３ｇ……掛合脚、１１……表
示灯用変圧器、１１ａ……変圧器本体、１２……
二次側端子、１３……接触片、１４……電極用端
子金具、１６……二次側端子、１７……接触片、
１８……口金用端子金具、２０……掛合部、２１
……掛合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面側に電球を受入れ保持するソケツト部が形
   成され、背面側に変圧器本体に設けられた掛合部
   と掛合する掛合脚が突出形成され、かつ絶縁材か
   らなる本体ケースと、中央部に折曲により突出形
   成した変圧器の二次側端子と接続するための接触
   片を備え、かつ端部に端子ねじの取付けられたね
   じ端子部を備えた口金用端子金具と、中央部に折
   曲により突出形成した変圧器の二次側端子に接続
   するための接触片を備えかつ端部に端子ねじの取
   付けられたねじ端子部を備えた電極用端子金具と
   からなり、前記本体ケースの背面側に前記口金用
   端子金具および電極用端子金具をそれぞれ前記ソ
   ケツト内の口金接触片および電球の電極に接触さ
   れ、かつ前記両金具の接触片およびねじ端子部が
   互に対向するように配設し、かつ前記両金具のね
   じ端子部間および両側に絶縁隔壁を設けてなるこ
   とを特徴とする表示灯用ソケツト。