JPS6243786Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、所望分割部位での分割が正確かつ
容易に行えるようにしたペーパーコアに関するも
のである。

（従来技術） 元来、例えばドアやテーブル天板などに使用さ
れる軽量合板（ハニカム合板）用のペーパーコア
は、ハチの巣状などに構成されているため、一般
にハニカムコアとも呼ばれている。このペーパー
コアは、クラフト紙を合成樹脂加工した材料など
で作られていて、屈曲若しくは弯曲した曲線帯条
相互またはこれと直線帯条とを交互に並列してそ
の接触部を接着して多数の区画洞が形成された構
成となつているものである。

そして従来、このペーパーコアは規格寸法サイ
ズのものをユーザー側が必要に応じて自社製品に
合わせた所望のサイズに分割して使用するもので
あるが、従来はこの場合に分割部を計測すること
なく、勘によつて目測で定め、その分割部位を刃
物などを使用して分割していたもので、正確な寸
法で正しく分割することの至難を余儀なくされ、
所望の分割作業が容易正確に、かつ能率的に行え
なかつたものである。

（技術的課題） そこでこの考案は、顧客の注文に応じた所望の
分割部位が容易に窺知できると共に該部位での正
確な分割が容易に行えるようにすることを技術的
課題とする。

（技術的手段） この考案は上記技術的課題を解決するためにな
されたものであつて、この考案のペーパーコアを
以下図面実施例について説明すると、１は屈曲若
しくは弯曲した曲線帯条２相互またはこれと直線
帯条３とを交互に並列してその接触部４を接着
し、多数の区画洞６が形成されるよう構成される
ペーパーコアであつて、樹脂加工したクラフト紙
などが材料として使われる。なお第１〜３図は屈
曲した曲線帯条２相互を並列して接触部４を接着
したもの、第５図は弯曲した曲線帯条２相互を並
列した接触部４を接着したもの（ハニカム）、ま
た第４図は弯曲した曲線帯条２と直線帯条３とを
交互に並列して接触部４を接着したもの（フエザ
ー）が夫々例示してある。

しかしてこの考案は、上記ペーパーコア１にお
いて、顧客の注文に応じたその所要分割部位に異
質または異形の帯条５を介在させて該部位での分
割を容易ならしめたものである。なお第１，２図
では、所要分割部位におけるペーパーコア１の構
成部品である２条の曲線帯条２を異質材料として
２条の異質帯条５とした場合、第３図では、同上
１条の曲線帯条２を異質材料として１条の帯条５
とした場合、第４図では、同上１条の直線帯条３
を異質材料として１条の帯条５とした場合、さら
に第５図では、他の曲線帯条２よりも弯曲線の大
きい２条の異形の弯曲した帯条５を介在して所要
分割部位における各区画洞６を他の部位の各区画
洞６よりも大きい異形とした場合が夫々例示して
ある。また図面では例示してないが、ペーパーコ
ア１の構成部品である曲線帯条２、直線帯条３と
は別個の異質の帯条５を所要分割部位に介在させ
るようにしてもよいものである。なお異質の帯条
５としては、例えば他の帯条２，３と比較して比
重，積層数及び組成，含有物（パルプ，故紙，顔
料等），含有物の割合が異なるもの或いは紙以外
のシート条のもの（プラスチツクシート，金属
箔）などが使用できるが、なるべく他の帯条２，
３と識別し易い例えば色彩が異なるものなどが望
ましい。

（考案の効果） この考案のペーパーコアは叙上のように、顧客
の注文に応じた所要分割部位に予め異質または異
形の帯条を介在させて該部位での分割を容易なら
しめたものであるから、所要分割部位が従来の勘
による目測と違つてきわめて容易に識別でき正し
く窺知確認できると共に従来のような刃物など使
用せず正確な寸法での分割が手作業で頗る容易に
行えるなどの優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案ペーパーコアの実施例を示すも
ので、第１図は平面図、第２図は要部拡大斜視
図、第３図は別の実施例の要部拡大斜視図、第４
図及び第５図は夫々さらに別の実施例の要部の平
面図である。 １……ペーパーコア、２……曲線帯条、３……
直線帯条、４……接触部、５……帯条、６……区
画洞。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屈曲若しくは弯曲した曲線帯条相互またはこれ
   と直線帯条とを交互に並列してその接触部を接着
   するペーパーコアにおいて、その所要分割部位に
   異質または異形の帯条を介在させて該部位での分
   割を容易ならしめたペーパーコア。