JPS6240713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器の洗浄装置に関し、構造が簡単に
なるように改良したものである。

第１図ａは従来技術に係る容器の洗浄装置を示
す平面図であり、第１図ｂはその正面図である。
両図に示すようにバンド１が締着された測定管２
は汚泥容量指標計の測定管である。ブラシ３は、
軸４及び減速機５を介してモータ６に連結されて
回転せしめられる。そしてモータ６は、らせん状
のモータリード７により電力が供給されるととも
にチエーン８で吊下されて前記測定管２内を昇降
移動する。この結果、ブラシ３は回転しつつ測定
管２内を移動することになり、測定管２内が洗浄
される。このとき、モータ６及び減速機５を防水
構造にするため防水カバー９が備えられている。
しかも測定管２がガラスで作られているためこれ
を傷つけないよう、防水カバー９の材質も特別の
ものが用いられている。一方、前記チエーン８は
ローラ１０でガイドされてドラム１１に巻かれて
いる。このドラム１１はギヤ１２，ギヤ１３及び
減速機１４を介してモータ１５につながれてい
る。したがつてモータ１５が一方向に回転すると
チエーン８はドラム１１から繰り出されて、モー
タ６やブラシ３等が測定管２内を下降する。また
モータ１５が他方向に回転するとチエーン８はド
ラム１１に巻かれて、モータ６やブラシ３等が測
定管２内を上昇する。またリミツトスイツチ１６
はドラム１１に備えられた接触片により投入・開
放され、ちようどブラシ３が測定管２の上端若し
くは下端に位置すると投入されるようになつてい
る。

ところで上述した従来技術に係る容器の洗浄装
置では次のような欠点がある。

(イ) モータ６とモータ１５という２台のモータが
必要であり、装置が複雑になる。更に各モータ
６，１５に付属される電気的・機械的部品が多
く、組立作業・配線作業に手間がかかる。

(ロ) モータ６、減速機５を防水構造とするため防
水カバー９が必要であり、この点からも装置を
複雑にしてしまう。また防水カバー９自体も、
測定管２に傷をつけないようにという配慮か
ら、特殊な材料で且つ高精度であることが要求
され、問題であつた。

本考案は、上記従来技術に鑑み、構造が簡単な
容器の洗浄装置を提供することを目的とする。か
かる目的を達成する本考案の構成は、ブラシが回
転しつつ容器内を往復移動することによりこの容
器を洗浄する容器の洗浄装置において、スライド
ベースをスライド自在に設置し、更に前記ブラシ
とこれに回転力を与えるモータとをフレキシブル
シヤフトにより連結するとともに、前記スライド
ベースのスライド方向と少なくともモータ側に占
位するフレキシブルシヤフトの軸方向とが一致す
るように前記モータをスライドベースに備え、し
かも前記モータの回転によりスライドベースがス
ライド方向に移動せしめられるようにしたことを
特徴とする。

以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。なお、従来技術と同一部分には同一番号を
付し重複する説明は省略する。

第２図ａは本考案の実施例を示す正面図であ
り、第２図ｂはその側面図である。両図に示すよ
うにブラシ３はユニバーサルジヨイント１７を介
してフレキシブルシヤフト１８の一端に連結され
ており、このフレキシブルシヤフト１８はガイド
ローラに導びかれて逆Ｕ字形に曲げられ、その他
端が継手１９，２０及び減速機２１を介してモー
タ２２につながれている。モータ２２及び減速機
２１は、スライドレール２３に沿い昇降自在にス
ライドするスライドベース２４に固定されてい
る。また継手１９と継手２０との間にはウオーム
ギヤ２５が設けられており、モータ２２が回転す
るとウオームギヤ２５を介してピニオン２６に回
転力が伝わるようになつている。更にピニオン２
６はラツク２７に噛合している。そこでモータ２
２が正転するとスライドベース２４が上昇し、ブ
ラシ３は回転しながら測定管２内を下降する。ま
たモータ２２が逆転するとスライドベース２４が
下降し、ブラシ３は回転しながら測定管２内を上
昇する。なおリミツトスイツチ２８は、スライド
ベース２４に備えられた接触片により投入・開放
され、ちようどブラシ３が測定管２の上端若しく
は下端に位置すると投入されるようになつてい
る。

このように本実施例によれば１台のモータ２２
によりブラシ３を回転させ得るとともに測定管２
内を昇降動させることができるため、装置が簡略
化される。更にこれに伴い付属部品の点数も削減
され、組立作業・配線作業も省力化される。また
防水構造も不要となる。

なお上記実施例では、洗浄される容器は汚泥容
量指標計の測定管２を挙げて一例として説明した
が、これに限らず本考案は各種容器を洗浄するの
に適用できることは言うまでもない。

以上実施例とともに具体的に説明したように本
考案によれば、構造が簡単な容器の洗浄装置を実
現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来技術に係る容器の洗浄装置を示
す平面図、第１図ｂはその正面図、第２図ａは本
考案の実施例を示す正面図、第２図ｂはその側面
図である。 図面中、２は測定管、３はブラシ、１８はフレ
キシブルシヤフト、２２はモータ、２４はスライ
ドベースである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラシが回転しつつ容器内を往復移動すること
   によりこの容器を洗浄する容器の洗浄装置におい
   て、スライドベースをスライド自在に設置し、更
   に前記ブラシとこれに回転力を与えるモータとを
   フレキシブルシヤフトにより連結するとともに、
   前記スライドベースのスライド方向と少なくとも
   モータ側に占位するフレキシブルシヤフトの軸方
   向とが一致するように前記モータをスライドベー
   スに備え、しかも前記モータの回転によりスライ
   ドベースがスライド方向に移動せしめられるよう
   にしたことを特徴とする容器の洗浄装置。