JPS6240588Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は折り畳み可能なベツド式マツサージ機
の改良に関するものである。ベツド式マツサージ
機において、嵩張らず、輪送或いは保管の便を計
るために、ベツド主体を２つ折り可能に連結した
ものはすでに知られているが、それらは上半身載
置台内と下半身載置台内とにそれぞれマツサージ
装置と該マツサージ装置を移動させるねじ棒とモ
ータとを設置し、マツサージ装置を各モータによ
つて個別に移動させる構成であるか、又は上半身
載置台内と下半身載置台内とにそれぞれ背中用マ
ツサージ装置と脚用マツサージ装置とを装備せし
め、前記上半身載置台又は下半身載置台のいずれ
か一方の台内に設置された１台のモータと１本の
ねじ棒とによつて前記背中用マツサージ装置及び
脚用マツサージ装置が連動するように構成されて
いた。しかしながら、これら２つ折り可能のベツ
ドマツサージ機のうち、前者マツサージ機は、上
半身載置台及び下半身載置台内にそれぞれマツサ
ージ装置を作動させるモータ及びねじ棒が独立し
て設置されており、これは所謂構造的には独立し
たマツサージ機２台を単に折り畳み可能に連結し
たものにすぎず、モータは２台、ねじ棒は２本そ
れぞれ必要とし、コスト高となる問題点があつ
た。また、後者のマツサージ機においては、１台
のモータと１本のねじ棒でもつて背中用と脚用の
マツサージ装置を駆動できるという利点を有して
はいるが、輪送あるいは保管に便なるよう２つに
折り畳もうとするときは、かならず駆動装置設置
側の載置台内へ背中用及び脚用のマツサージ装置
を移動収納せしめた後でなければ折り畳み不可能
であるという不便があつた。

そこで本考案ではこれらの不都合な点を解消す
べく考案されたものであつて、以下図面に示す実
施例について説明する。

１は、上半身載置台２と下半身載置台３とを２
つに折り畳み可能に連結してなるベツド主体で、
上半身載置台２内及び下半身載置台３内には長さ
方向に延びるガイドレール４，５を架設すると共
に、前記両載置台２及び３内の長さ方向の右側端
部と中央位置には左右１対の背中用マツサージロ
ーラ７，８と脚用マツサージローラ９，１０を備
えた腰部から首すじに至る部分の背骨の両側にマ
ツサージを付与する２つの背中用マツサージ装置
１１，１２と、大腿部からふくらはぎ部分までの
間にマツサージを付与する脚用マツサージ装置１
３，１４とを設け、この両背中用マツサージ装置
１１，１２をアーム１５で連結すると共に脚用マ
ツサージ装置１３と１４とをアーム１６で連結し
て各ガイドレールに沿つて移動可能に設置し、下
半身載置台３内の長さ方向の中央位置に設置され
た脚用マツサージ装置１４は、該載置台３内の長
さ方向の左側端部に設置されて、前記上半身載置
台及び下半身載置台内に架設のガイドレール４，
５に跨がつて乗つているガイドローラ１７と下方
へ彎曲したアーム１８を介して連結されている。
又前記ガイドローラ１７と上半身載置台２内の長
さ方向の右側端部に設置された背中用マツサージ
装置１１とは略Ｕ字形にまがつたリンク１９でも
つて連結されている。

そして前記脚用マツサージ装置１４を、下半身
載置台３内のガイドレール５間に配置されたモー
タ２０によつて正逆回転制御されるねじ棒２１に
螺合している雌ねじ部材２２と結合して脚用マツ
サージ装置１３，１４と背中用マツサージ装置１
１，１２とが連動するように構成してなるもので
ある。

尚図面に示す一実施例においては、モータ２０
及びねじ棒２１を下半身載置台３内に配設し、脚
用マツサージ装置１４と前記ねじ棒２１に螺合せ
る雌ねじ部材２２とを結合したが脚用マツサージ
装置１３と雌ねじ部材２２とを結合してもよく、
又上半身載置台２内にモータ２０、ねじ棒２１を
配設し、該ねじ棒２１に螺合せる雌ねじ部材２２
を背中用マツサージ装置１１又は１２のいずれか
と結合させることによつて背中用マツサージ装置
１１，１２と脚用マツサージ装置を連動するよう
に構成してもよい。尚図中２３は上下の各半身載
置台の上面に張設されるシートを示す。

本考案はこのような構成としたので、下半身載
置台３内に設置した１台のモータ２０と１本のね
じ棒２１とによつて、主として、ふくらはぎ部分
をマツサージする脚用マツサージ装置１３と大腿
部をマツサージする脚用マツサージ装置１４及び
主として、腰部から肩胛骨部に至る部分をマツサ
ージする背中用マツサージ装置１１と肩胛骨部分
から首すじ部分に至る部分をマツサージする背中
用マツサージ装置１２を同時に１方から他方へ、
そして他方から１方へと往復移動させることがで
きる。しかも前記各マツサージ装置１１〜１４の
移動ストロークは上半身載置台及び下半身載置台
の長さのそれぞれ半分の長さであり、この距離を
往復移動するだけで背中及び脚全体をマツサージ
することができる。従つてねじ棒も短かくて済む
ので経済的であると共にねじ棒のふれも少なくマ
ツサージ装置をスムースに往復移動させることが
できる。

また、本考案においては、上半身載置台２をガ
スあるいは油圧シリンダー２３等のリクライニン
グ制御装置を用いて第３図の鎖線で示す如く傾斜
させた楽な姿勢で背中及び脚用マツサージ装置を
往復動させてもアームが身体に接触することがな
い。そして上半身載置台を折り畳むときは、前記
ガス又は油圧シリンダーの連続ピンをはずした
後、第２図に示すように、上半身載置台２内には
背中用マツサージ装置１１，１２が、また下半身
載置台３内には脚用マツサージ装置１３，１４が
収納された状態において、前記上半身載置台２
を、第１図の矢印ａで示す方向へ折り畳むと、枢
支部６を支点として上半身載置台３はＵ字形のリ
ンク１９で連結されたまま同図の鎖線で示すよう
に下半身載置台３上に完全に２つに折り畳まれ、
不使用時におけるベツド主体の占有面積の縮少が
達成され輪送、保管に嵩ばらず便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものであつ
て、第１図は正面図、第２図はベツド主体上面に
張設されているシートを除去して内部構造を示し
た平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図であ
る。 １……ベツド主体、２……上半身載置台、３…
…下半身載置台、４，５……ガイドレール、７，
８……背中用マツサージローラ、９，１０……脚
用マツサージローラ、１１，１２……背中用マツ
サージ装置、１３，１４……脚用マツサージ装
置、１５，１６……アーム、１７……ガイドロー
ラ、１８……アーム、１９……リンク、２０……
モータ、２１……ねじ棒、２２……雌ねじ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上半身載置台と下半身載置台とを折り畳み可能
   に連結してなるベツド主体の前記両載置台内に長
   さ方向に延びるガイドレールをそれぞれ架設する
   と共に上記両載置台内の長さ方向の一方の側端部
   と中央位置に左右１対のマツサージローラを備え
   アームによつて連結された２つの背中用マツサー
   ジ装置と脚用マツサージ装置をガイドレールに沿
   つて移動可能に設置し、更に下半身載置台内の中
   央位置に設置された脚用マツサージ装置は、該下
   半身載置台内の一側端部に設置されて、前記上、
   下半身載置台内に架設の両ガイドレールに跨がつ
   てのつているガイドローラと下方へ彎曲したアー
   ムを介して連結され、前記ガイドローラと上半身
   載置台内の一側端部に設置された背中用マツサー
   ジ装置とを略Ｕ字形のリンクでもつて連結し、前
   記下半身載置台又は上半身載置台のいずれか一方
   の載置台内のガイドレール間にモータによつて回
   転制御されるねじ棒を配設し、１つの脚用又は背
   中用マツサージ装置を前記ねじ棒に螺合された雌
   ねじ部材とを結合してなるを特徴とするベツド式
   マツサージ機。