JPS6236019A

JPS6236019A - 苛性ソ−ダ精製装置における冷媒供給装置

Info

Publication number: JPS6236019A
Application number: JP17323085A
Authority: JP
Inventors: Takai Yamazaki; 山崎　隆尉
Original assignee: Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Current assignee: Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date: 1985-08-08
Filing date: 1985-08-08
Publication date: 1987-02-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は苛性ソーダ精製装置における冷媒供給装置に関
するものである。

〔従来技術〕

第５図は従来の苛性ソーダ精製装置の工程図であり、竪
型結晶缶１内で苛性ソーダ溶液と冷媒液とを直接接触さ
せて冷媒の蒸発潜熱で苛性ソーダ水和物結晶を晶析させ
たあと、遠心分離機２によって遠心分離して苛性ソーダ
溶液の精製している。

ところで、前記竪型結晶缶１は、第６図に示すように、
冷媒液を上部から散布する方式であるため、気液界面に
ブロックｂが発生し、正常な運転の阻害となった。そこ
で、竪型結晶缶１にジャケット１ａを装備して温水で温
めたがブロックが落下し、スラリー配管系に閉塞現象を
起した。

前記第５図中、符号３は原料貯槽、４は原料ポンプ、５
は脱気塔、６は脱気用圧縮機、７は脱気用圧縮機サクシ
ョンドラム、８は脱気塔塔底スラリーポンプ、９は融解
槽、１０は融解槽送りポンプ、１１は冷媒凝縮器、１２
は冷媒圧縮機サクションドラム、１３は冷媒圧縮機、１
４は冷媒貯槽、１５は母液貯槽、１６は母液ポンプ、１
７は原料液入口、１８は希釈水入口、１９は製品出口、
２０は母液出口を示している。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の如き、従来の欠点を解消するために成
されたものであり、気液界面におけるブロック発生を防
止すること、ブロックによるスラリー配管系の閉塞を防
止すること等を目的とするものである。

〔発明の構成〕

すなわち、本発明の苛性ソーダ精製装置における冷媒供
給装置は、結晶缶に、その中の苛性、ソーダ溶液中に冷
媒液を噴出するノズルを配設すると共に、該ノズルの周
囲に当該ノズルから噴出する冷媒液と結晶缶内の苛性ソ
ーダ溶液との直接接触を阻止する冷媒ガスの噴出口を配
設したことを特徴とするものである。

〔実施例〕

以下、図面により本発明の実施例について説明する。

第４図は本発明にかかる冷媒供給装置を結晶缶に配設し
た苛性ソーダ精製装置の工程図であり、従来と同じ機器
には同じ符号を付与している。また、第１図は本発明に
かかる冷媒供給装置を配設した結晶缶の拡大断面図、第
２図は本発明にかかる冷媒供給装置の断面図である。

冷媒供給装置５０は結晶缶１の缶底に缶内外を連通ずる
ノズル取付管２３を有し、その側面に冷媒ガス還流管４
０を設け、更に、缶外側の端部には支持フランジ２４を
設けている。

また、前記ノズル取付管２３の缶内側の端部には中央部
に噴出口３３を存する出口ブレート２２がノズル取付管
２３の軸心と同心に嵌め込まれ、複数個の止ねじで着脱
可能に取り付けられている。また、ノズル取付管２３内
には複数個（本例では８個（第３図参照））の冷媒ガス
流通孔２５を配設したつば２６を有するノズル２１が挿
入され、前記還流管４０と対向して前記ノズル取付管２
３とノズル２１の躯体との間に冷媒ガス流路３１を形成
している。更に、ノズル２１の先端部と前記出口ブレー
ト２２の間に冷媒ガス流出口３２を形成している。

ノズル２１は、その軸心に冷媒液の流通孔２７を設け、
缶外側の端部にノズルフランジ２８を設けており、また
管４１に取り付けた固定フランジ２９と前記支持フラン
ジ２４との間にノズルフランジ２８を締めつけボルト３
０で締着されている。

前記つば２６はノズル取付管２３の内壁に密着して挿入
されており、また、出口ブレート２２も同様な形態で冠
着されているので、ノズル２１の先端部と出口ブレート
２２の軸心は確実に一致した対偶となっている。また、
この出口ブレート２２やノズル２１の材質はテトラフル
オルエチレン樹脂（商標名テフロン）であることがこの
部分の凍結を防止する上で好ましい。

次に、本発明における冷媒供給装置５０の作用について
説明する。

第１図および第２図において、管４１より供給された冷
媒液は流通孔２７を通ってノズル口３４より結晶管１内
の苛性ソーダ溶液に中に向けて噴出される。

他方、還流管４０より還流する冷媒ガスは冷媒ガス流路
３１に入り、つば２６に配設された流通孔２５を経て冷
媒ガス流出口３２から勢いを得た噴流となってノズル口
３４より噴出する冷媒液と共に噴出口３３から苛性ソー
ダ溶液にの中に噴出される。

このとき、冷媒ガス流出口３２から流出する冷媒ガスは
ノズル口３４から出る冷媒液を囲繞して噴出口３３から
噴出するので、冷媒液と苛性ソーダ溶液にとの直接接触
を遮断させることによりノズル口３４、並びに噴出口３
３付近における結晶ブロックの発生を阻止することが可
能になる。

また、冷媒ガスは苛性ソーダ溶液に中に噴出されると無
数の気泡となって苛性ソーダ溶液に中を立ち上るため、
苛性ソーダ溶液Ｋが攪拌されて苛性ソーダ溶液にと冷媒
液との熱交換が促進される。

他方、つば２６がノズル取付管２３の内壁に密接してノ
ズル２１の躯体を支持しているため、常にノズル先端部
のセンタリングが確実に保持され、これにより還流管４
０から流入する冷媒ガス熱の片当たりに起因するノズル
の曲り変形や、高速噴流ならびに噴出口３３近傍におけ
るガス気泡等によるノズル振動の発生を抑止する。

また、第３図に示すように、つば２６に配設したガス流
通孔２５により冷媒ガスの噴流速度はガス流出口３２の
全周にわたり均等化され、ガス還流管４０からの流入量
が増加しても偏流しに（く、ノズル口３４から冷媒液に
対する囲繞効果を良好に保持する。

なお、支持フランジ２４とノズルフランジ２８との間の
シム調整等により出ロペレート２２とノズル２１先端部
との隙間寸法を調節することにより、冷媒ガス流出口３
２の絞りを任意に設定可能である。

〔発明の効果〕

上記のように、本発明は、結晶缶に、その中の苛性ソー
ダ溶液中に冷媒液を噴出するノズルを配設すると共に、
該ノズルの周囲に当該ノズルから噴出する冷媒液と結晶
缶内の苛性ソーダ溶液との直接接触を阻止する冷媒ガス
の噴出口を配設したので、下記の如き、種々の効果が得
られる。

すなわち、（ａｌ　　気液界面におけるブロック発生を防止できる
。

（ｂｌ　　ブロックによるスラリー配管系の閉塞を防止
できる。

（Ｃ）　　ノズル先端でのブロックによる閉塞がない。

（ｄｌ　　冷媒の蒸発潜熱が有効に利用できる。

（ｅ）　　気泡攪拌効果がより攪拌機が不要になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる冷媒供給装置を配設した結晶缶
の拡大断面図、第２図は本発明にかかる冷媒供給装置の
断面図、第３図は第２図における■−■断面図、第４図
は本発明にかかる冷媒供給装置を結晶缶に配設した苛性
ソーダ精製装置の工程図、第５図は従来の苛性ソーダ精
製装置の工程図、第６図は従来の結晶缶の拡大断面図で
ある。Ｋ・・・苛性ソーダ溶液、１・・・結晶缶、２・・・遠
心分離機、３・・・原料貯槽、４・・・原料ポンプ、５
・・・脱気塔、６・・・脱気用圧縮機、７・・・脱気用
圧縮機サクションドラム、８・・・脱気塔塔底スラリー
ポンプ、９・・・融解槽、１０・・・融解槽送りポンプ
、１１・・・冷媒凝縮器、１２・・・冷媒圧縮機サクシ
ョンドラム、１３・・・冷媒圧縮機、１４・・・冷媒貯
槽、１５・・・母液貯槽、１６・・・母液ポンプ、１７
・・・原料液入口、１８・・・希釈水入口、１９・・・
製品出口、２０・・・母液出口、２１・・・ノズル、２
２・・・出口ブレート、２３・・・ノズル取付管、２４
・・・支持フランジ、２５・・・冷媒ガス流通孔、２６
・・・つば、２７・・・冷媒液の流通孔、２８・・・ノ
ズルフランジ、２９・・・固定フランジ、３０・・・ボ
ルト、３１・・・冷媒ガス流路、３２・・・冷媒ガス流
出口、３３・・・噴出口、３４・・・ノズル口、４０・
・・冷媒ガス還流管、４１・・・管、５０・・・冷媒供
給装置。

Claims

【特許請求の範囲】

結晶缶に、その中の苛性ソーダ溶液中に冷媒液を噴出す
るノズルを配設すると共に、該ノズルの周囲に当該ノズ
ルから噴出する冷媒液と結晶缶内の苛性ソーダ溶液との
直接接触を阻止する冷媒ガスの噴出口を配設したことを
特徴とする苛性ソーダ精製装置における冷媒供給装置。