JPS6231129Y2 - - Google Patents
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- JPS6231129Y2 JPS6231129Y2 JP1983043013U JP4301383U JPS6231129Y2 JP S6231129 Y2 JPS6231129 Y2 JP S6231129Y2 JP 1983043013 U JP1983043013 U JP 1983043013U JP 4301383 U JP4301383 U JP 4301383U JP S6231129 Y2 JPS6231129 Y2 JP S6231129Y2
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Links
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Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、不規則に圧力が脈動する流体中に置
かれる液体濾過器に係わり、たとえば、特に、燃
料油や潤滑油を強制的に循環させている圧油流路
中に、その油の汚れを除くために介設される円筒
状濾過器のエレメントが、上記脈動圧で破壊され
ないようにするための改良に関する。第1図は、
改良前の当該円筒状濾過器の縦断側面図を例示し
たもので、濾過器1を構成する濾過エレメント0
2,02′は、金網03を多孔状の金属製円筒0
4の内側に、そして、金網03′を多孔状の金属
製円筒04′の外側に、それぞれ密接して張設、
支持せしめてなる大径および小径の円筒体で、そ
れらの対応する上下両端部の周縁に、上蓋05,
05′または底蓋06を、それぞれ当接させ、一
本の螺軸棒16による締付けを介して、これら上
蓋05,05′と底蓋06とで挾持せしめられて
おり、たとえば、容器本体7内に固定的に吊る
し、給排口8,9に油路を接続すると、1点鎖線
で図示した流れが容器本体7内にでき、金網0
3,03′で油の汚れを除去して、濾過するよう
になつている。
かれる液体濾過器に係わり、たとえば、特に、燃
料油や潤滑油を強制的に循環させている圧油流路
中に、その油の汚れを除くために介設される円筒
状濾過器のエレメントが、上記脈動圧で破壊され
ないようにするための改良に関する。第1図は、
改良前の当該円筒状濾過器の縦断側面図を例示し
たもので、濾過器1を構成する濾過エレメント0
2,02′は、金網03を多孔状の金属製円筒0
4の内側に、そして、金網03′を多孔状の金属
製円筒04′の外側に、それぞれ密接して張設、
支持せしめてなる大径および小径の円筒体で、そ
れらの対応する上下両端部の周縁に、上蓋05,
05′または底蓋06を、それぞれ当接させ、一
本の螺軸棒16による締付けを介して、これら上
蓋05,05′と底蓋06とで挾持せしめられて
おり、たとえば、容器本体7内に固定的に吊る
し、給排口8,9に油路を接続すると、1点鎖線
で図示した流れが容器本体7内にでき、金網0
3,03′で油の汚れを除去して、濾過するよう
になつている。
これら濾過エレメント02,02′は、濾過器
1の容器本体7の蓋10を取り外し、押え兼用の
把手11を持つて該容器本体外に出し、洗浄する
ことで再使用もできるように工夫されており、た
とえば、このような濾過器を並列に配置し、どち
らか一方を交互に使用できるようにし、金網03
または03′の目詰まりの進み具合を見計らつ
て、容易に洗浄できるようにしておけば、使用中
のいずれか一方の濾過器における濾過エレメント
02または02′の目詰まりがひどくなり、油圧
が高くなり過ぎて破壊されるという事故、不都合
の発生は未然に防止できる筈であるが、そのため
に必要な目詰まりの有無、程度を確実に推定、判
断することは、実際にはほとんど不可能であると
いえる。また循環回路中には、油タンクがある高
さ位置に設けられていて、常に一定の設定圧力が
循環油に加えられるようになつているが、たとえ
ば、船舶に使用されているこの種の濾過器におい
ては、船のローリングによつて循環油の圧力は変
動する。したがつて、圧力が変動して高くなり、
瞬間的に目詰まりのゴミなどが網目から抜け落ち
た場合には、急激に圧力が変動して、脈動が生ず
るという現象がみられる。このようにして、脈動
が生ずると、容器本体7内で激しい渦流などが生
じるだけでなく、バルブの開閉に伴なつて、いわ
ゆる鉄砲油が生じることから、円筒状エレメント
の弱い腰の部分、すなわち、該エレメントの上下
両端部で折れて、第5図にみられるように、内側
にぐしやつと圧し折れるという不都合が発生する
おそれがある。
1の容器本体7の蓋10を取り外し、押え兼用の
把手11を持つて該容器本体外に出し、洗浄する
ことで再使用もできるように工夫されており、た
とえば、このような濾過器を並列に配置し、どち
らか一方を交互に使用できるようにし、金網03
または03′の目詰まりの進み具合を見計らつ
て、容易に洗浄できるようにしておけば、使用中
のいずれか一方の濾過器における濾過エレメント
02または02′の目詰まりがひどくなり、油圧
が高くなり過ぎて破壊されるという事故、不都合
の発生は未然に防止できる筈であるが、そのため
に必要な目詰まりの有無、程度を確実に推定、判
断することは、実際にはほとんど不可能であると
いえる。また循環回路中には、油タンクがある高
さ位置に設けられていて、常に一定の設定圧力が
循環油に加えられるようになつているが、たとえ
ば、船舶に使用されているこの種の濾過器におい
ては、船のローリングによつて循環油の圧力は変
動する。したがつて、圧力が変動して高くなり、
瞬間的に目詰まりのゴミなどが網目から抜け落ち
た場合には、急激に圧力が変動して、脈動が生ず
るという現象がみられる。このようにして、脈動
が生ずると、容器本体7内で激しい渦流などが生
じるだけでなく、バルブの開閉に伴なつて、いわ
ゆる鉄砲油が生じることから、円筒状エレメント
の弱い腰の部分、すなわち、該エレメントの上下
両端部で折れて、第5図にみられるように、内側
にぐしやつと圧し折れるという不都合が発生する
おそれがある。
さらにまた、第6図、第7図に示すように、濾
過エレメント02,02′の交換作業時には、該
濾過エレメントは容器本体7内に急速に沈降せし
められるので、この際網目が細かいため、急激に
外圧を受けることになり、当該円筒形濾過エレメ
ント02,02′の中央帯部で金網が鼓状に押し
拡げられ、その結果、上端部が引つ張られ、切断
されるまでには至らないとしても、当該個所が弱
体化し、ゆるんだ状態にでもなると、上述した好
ましからぬ現象は一段と促進されてしまう。
過エレメント02,02′の交換作業時には、該
濾過エレメントは容器本体7内に急速に沈降せし
められるので、この際網目が細かいため、急激に
外圧を受けることになり、当該円筒形濾過エレメ
ント02,02′の中央帯部で金網が鼓状に押し
拡げられ、その結果、上端部が引つ張られ、切断
されるまでには至らないとしても、当該個所が弱
体化し、ゆるんだ状態にでもなると、上述した好
ましからぬ現象は一段と促進されてしまう。
このような現象を回避するためには、円筒形に
形成された金網03,03′をそれぞれ支持して
いる多孔状金属製円筒04,04′の材料の厚さ
を増せばよいと考えられるが、この濾過エレメン
ト02,02′は、時々交換されるべきものであ
るので、重くなると、この交換作業がしづらくな
る。また、このような円筒形エレメントの中央部
は、円筒形の性質上、本来強く、両端部が弱いも
のであるから、全体的に厚みを増やすことは、無
駄が多く、好ましくない。
形成された金網03,03′をそれぞれ支持して
いる多孔状金属製円筒04,04′の材料の厚さ
を増せばよいと考えられるが、この濾過エレメン
ト02,02′は、時々交換されるべきものであ
るので、重くなると、この交換作業がしづらくな
る。また、このような円筒形エレメントの中央部
は、円筒形の性質上、本来強く、両端部が弱いも
のであるから、全体的に厚みを増やすことは、無
駄が多く、好ましくない。
ところで、上下両端部における圧し折れ現象
は、実際に圧し折れした現物をみると明らかなよ
うに、独得な圧し折れ方をしている。たとえば、
第1図で、a矢印の如き圧力が加えられたとき、
円筒体の上端部Cを実質的に変位不能に支持せし
めておけば、多孔性にしてあるため、弱い腰にな
つている円筒体であつても、円筒体が本来有する
その性質を取戻させて、強い腰のものにすること
が可能である。
は、実際に圧し折れした現物をみると明らかなよ
うに、独得な圧し折れ方をしている。たとえば、
第1図で、a矢印の如き圧力が加えられたとき、
円筒体の上端部Cを実質的に変位不能に支持せし
めておけば、多孔性にしてあるため、弱い腰にな
つている円筒体であつても、円筒体が本来有する
その性質を取戻させて、強い腰のものにすること
が可能である。
本考案は、上記の考えに基づいて、想到せられ
たもので、その目的とするところは、第1図にお
いて、円筒状金網03,03′を多孔状金属製円
筒04,04′にそれぞれ張設、支持せしめてな
る円筒体、すなわち、円筒形の濾過エレメント0
2,02′の上下両端部に、それぞれかぶせる上
蓋05,05′または底蓋06の各表面に、上記
円筒体の対応する端部が嵌まり込むような溝を刻
設し、これら円輪状の溝内にそれぞれ嵌合、固定
させ、不規則に圧力が脈動する流体中に置かれる
円筒形濾過エレメント02,02′の破壊を有効
に防止することにより、第1図を引用して、前述
したような、本考案に係る改良前の円筒状濾過器
が折角有する実用価値をさらに高めることにあ
る。
たもので、その目的とするところは、第1図にお
いて、円筒状金網03,03′を多孔状金属製円
筒04,04′にそれぞれ張設、支持せしめてな
る円筒体、すなわち、円筒形の濾過エレメント0
2,02′の上下両端部に、それぞれかぶせる上
蓋05,05′または底蓋06の各表面に、上記
円筒体の対応する端部が嵌まり込むような溝を刻
設し、これら円輪状の溝内にそれぞれ嵌合、固定
させ、不規則に圧力が脈動する流体中に置かれる
円筒形濾過エレメント02,02′の破壊を有効
に防止することにより、第1図を引用して、前述
したような、本考案に係る改良前の円筒状濾過器
が折角有する実用価値をさらに高めることにあ
る。
以下、本考案の実施例としての円筒状液体濾過
器を、図面を参照して、具体的に、詳しく説明す
る。
器を、図面を参照して、具体的に、詳しく説明す
る。
第2図は、濾過エレメント2,2′の部分を、
図示しない濾過器1の容器本体7内から取出し、
それらだけを示したものである。第1図に例示し
た改良前のものと同様に、多孔状の金属製円筒
4,4′の内側または外側に、それぞれ金網3,
3′を密接して張設、支持せしめてなる大径およ
び小形の円筒形濾過エレメント2,2′は、給油
口8(図示せず)および上蓋5に設けた開口5a
を介して、濾過エレメント2内の上部に導入され
た液体を濾過する目的から、通過させる金網の有
効表面積、換言すれば、その流路の合計断面積を
増加させるべく、半径方向に適当な間隔を存んし
て、内外二重に、同心的に配置せしめるととも
に、それらの上下両端附近において、円筒状をし
たそれら金網3,3′がそれぞれ挾示せられるよ
うに、前記多孔状円筒4,4′の反対側から、保
護輪帯12,12が面着されている。図面から明
らかなように、保護輪帯12は、外側の円筒体2
については、金網3の内周面側から、内側の円筒
体2′については、金網3′の外周面側から、それ
ぞれ面着されることになる。なお、面着の手段は
後述する。上蓋5,5′および底蓋6には、円筒
体2,2′の上下両端部が、それぞれ嵌まり込む
溝13,13′13″,13〓が設けられている。
また、たとえば、この溝13は、上蓋5を旋盤で
削つてつくつた円輪状の溝でなくてもよい。すな
わち、第3図にみられるように、多数の突起14
を、1点鎖線で示す仮想線が円輪状を形成するよ
うに並べたものを、溝13としてもよい。あるい
は、改良前における濾過エレメント02の上端部
を示す第1図に見られる段落周面05bの内側に
突起14を並べ、実線と1点鎖線の仮想線とで現
われるものを溝13としてもよい(第4図)。要
は、円筒体の両端部の大幅な変位を不可能にして
おけばよいからである。
図示しない濾過器1の容器本体7内から取出し、
それらだけを示したものである。第1図に例示し
た改良前のものと同様に、多孔状の金属製円筒
4,4′の内側または外側に、それぞれ金網3,
3′を密接して張設、支持せしめてなる大径およ
び小形の円筒形濾過エレメント2,2′は、給油
口8(図示せず)および上蓋5に設けた開口5a
を介して、濾過エレメント2内の上部に導入され
た液体を濾過する目的から、通過させる金網の有
効表面積、換言すれば、その流路の合計断面積を
増加させるべく、半径方向に適当な間隔を存んし
て、内外二重に、同心的に配置せしめるととも
に、それらの上下両端附近において、円筒状をし
たそれら金網3,3′がそれぞれ挾示せられるよ
うに、前記多孔状円筒4,4′の反対側から、保
護輪帯12,12が面着されている。図面から明
らかなように、保護輪帯12は、外側の円筒体2
については、金網3の内周面側から、内側の円筒
体2′については、金網3′の外周面側から、それ
ぞれ面着されることになる。なお、面着の手段は
後述する。上蓋5,5′および底蓋6には、円筒
体2,2′の上下両端部が、それぞれ嵌まり込む
溝13,13′13″,13〓が設けられている。
また、たとえば、この溝13は、上蓋5を旋盤で
削つてつくつた円輪状の溝でなくてもよい。すな
わち、第3図にみられるように、多数の突起14
を、1点鎖線で示す仮想線が円輪状を形成するよ
うに並べたものを、溝13としてもよい。あるい
は、改良前における濾過エレメント02の上端部
を示す第1図に見られる段落周面05bの内側に
突起14を並べ、実線と1点鎖線の仮想線とで現
われるものを溝13としてもよい(第4図)。要
は、円筒体の両端部の大幅な変位を不可能にして
おけばよいからである。
保護輪帯12を面着させる手段としては、スポ
ツト溶接機を用いるのがもつとも好都合である。
たとえば、外側の濾過エレメント2についていう
と、多孔状の金属製円筒4の内側に金網3を密着
させて張り、その内側からあらかじめくせをつけ
て適当に丸く曲げてある保護輪帯12の端部を押
し当て、適当な治具、たとえば、やつとこ状のも
のを複数個使つて圧着し、圧着させた状態で、順
繰りに一周しながら溶接を施すようにし、何点か
の位置でスポツト溶接15をすれば、頗る強固な
溶接を行なうことができる。
ツト溶接機を用いるのがもつとも好都合である。
たとえば、外側の濾過エレメント2についていう
と、多孔状の金属製円筒4の内側に金網3を密着
させて張り、その内側からあらかじめくせをつけ
て適当に丸く曲げてある保護輪帯12の端部を押
し当て、適当な治具、たとえば、やつとこ状のも
のを複数個使つて圧着し、圧着させた状態で、順
繰りに一周しながら溶接を施すようにし、何点か
の位置でスポツト溶接15をすれば、頗る強固な
溶接を行なうことができる。
上蓋5,5′および底蓋6を、それぞれ円筒体
2,2′の上下両端に圧着させ、挾持せしめる手
段は、第2図に示すように、一本の螺軸棒16を
用いて容易に実現できるので、説明は省略する。
また、この螺軸棒16による螺着手段の採用のた
め、第1図にみられると同様に、蓋10を外せ
ば、把手11を介して、容器本体7内から、濾過
エレメント2,2′全体を容易に引き上げること
ができるので、それらエレメントの取換え作業に
きわめて好都合である。なお、それらエレメント
2,2′全体の容器本体7内における固定は、第
1図におけると同様に、密着受け座17に、押さ
えスプリング兼用の把手11を、蓋10で押さえ
ることによつて行われる。
2,2′の上下両端に圧着させ、挾持せしめる手
段は、第2図に示すように、一本の螺軸棒16を
用いて容易に実現できるので、説明は省略する。
また、この螺軸棒16による螺着手段の採用のた
め、第1図にみられると同様に、蓋10を外せ
ば、把手11を介して、容器本体7内から、濾過
エレメント2,2′全体を容易に引き上げること
ができるので、それらエレメントの取換え作業に
きわめて好都合である。なお、それらエレメント
2,2′全体の容器本体7内における固定は、第
1図におけると同様に、密着受け座17に、押さ
えスプリング兼用の把手11を、蓋10で押さえ
ることによつて行われる。
濾過エレメント2,2′の上下各端部の対応す
る溝13〜13〓の中における変位可能な幅は、
必ずしも零とする必要はない。むしろ、これら円
筒体、特に、多孔状の金属製円筒4が自ら持つて
いる弾性限界を越えない範囲内であれば、むし
ろ、若干は動けるようにした方がよいぐらいであ
る。
る溝13〜13〓の中における変位可能な幅は、
必ずしも零とする必要はない。むしろ、これら円
筒体、特に、多孔状の金属製円筒4が自ら持つて
いる弾性限界を越えない範囲内であれば、むし
ろ、若干は動けるようにした方がよいぐらいであ
る。
第8図は、上下両端部だけに保護輪帯12を巻
くのではなく、さらに複数個の保護輪帯20を付
加した実施態様を示している。このような付加を
すれば、第7図を参照して説明した鼓状の膨み現
象の発生および金網3,3′の上下端におけるゆ
るみ、変形は阻止できるとともに、第5図にみら
れるような腰折れも、その根本部Bで防ぐことが
できるので、全体的な破壊Aを防止することが可
能となる。なお、保護輪帯12は、溶接15に代
えてボルト、ナツトで結合することも考えられる
が、この種の濾過器1は、一般に、船体の甲板上
などエンジン室に近い部屋の床上に置かれるの
で、振動のために緩るみやすく、ナツトなどが外
れて、落下するおそれが多分にあることから、油
路中にそれらが入り込まないように注意する必要
があり、したがつて、ボルト締めによる方式はき
わめて不適当であるといわざるをえない。また、
ハンダ付け方式は、作動油の種類(たとえば、水
40%、グリコール50%以上、残りの約10%が点火
剤その他不純物であるような作動油)によつて
は、好ましくない。
くのではなく、さらに複数個の保護輪帯20を付
加した実施態様を示している。このような付加を
すれば、第7図を参照して説明した鼓状の膨み現
象の発生および金網3,3′の上下端におけるゆ
るみ、変形は阻止できるとともに、第5図にみら
れるような腰折れも、その根本部Bで防ぐことが
できるので、全体的な破壊Aを防止することが可
能となる。なお、保護輪帯12は、溶接15に代
えてボルト、ナツトで結合することも考えられる
が、この種の濾過器1は、一般に、船体の甲板上
などエンジン室に近い部屋の床上に置かれるの
で、振動のために緩るみやすく、ナツトなどが外
れて、落下するおそれが多分にあることから、油
路中にそれらが入り込まないように注意する必要
があり、したがつて、ボルト締めによる方式はき
わめて不適当であるといわざるをえない。また、
ハンダ付け方式は、作動油の種類(たとえば、水
40%、グリコール50%以上、残りの約10%が点火
剤その他不純物であるような作動油)によつて
は、好ましくない。
本考案では、濾過エレメント2,2′の上下両
端部を、それぞれが対応する上蓋5または5′お
よび底蓋6に、たとえば、刻設した円輪状の溝1
3,13′,13′,13〓内に、嵌合、固定させ
るという、きわめて簡単な手段を採用しており、
したがつて、コスト上昇はなく、むしろコスト低
減にすらなるほどであるにもかかわらず、濾過器
の破壊という重大な事故、不都合の発生を、きわ
めて確実、有効に防止することができる。ちなみ
に、この種の濾過器は、狭隘で危険な甲板上に据
けて使用されることが多く、しかも、そのような
場所で、時には、ローリングが激しい状況下にお
いても、濾過エレメントの取換え作業を行わねば
ならないから、かかる作業を容易にするために
は、濾過エレメントは、できるだけ軽く、取扱い
やすいものにする必要がある。したがつて、円筒
4,4′は肉厚材料でつくらずに、可能な限り厚
みの少ない材料でつくり、円筒体の持つ本来の弾
性的性質を最大限に活用することにより、多孔状
であることから、それら濾過エレメント2,2′
を構成する円筒体の上下両端部において、脈動圧
のための腰折れが生じ、破壊しやすいという、改
良前の濾過器1では、避けられなかつた欠点をほ
とんど完全に除去しえたので、本考案によれば、
円筒状液体濾過器1の容器本体7内に、大径およ
び小径2個の濾過エレメント2,2′をその半径
方向に適当な間隔を存んして、内外二重に、同必
的に、配置するという特殊な構成により濾過効
率、性能の向上ならびに耐久性の増大などという
実用上きわめてすぐれた効果、利益が得られる。
端部を、それぞれが対応する上蓋5または5′お
よび底蓋6に、たとえば、刻設した円輪状の溝1
3,13′,13′,13〓内に、嵌合、固定させ
るという、きわめて簡単な手段を採用しており、
したがつて、コスト上昇はなく、むしろコスト低
減にすらなるほどであるにもかかわらず、濾過器
の破壊という重大な事故、不都合の発生を、きわ
めて確実、有効に防止することができる。ちなみ
に、この種の濾過器は、狭隘で危険な甲板上に据
けて使用されることが多く、しかも、そのような
場所で、時には、ローリングが激しい状況下にお
いても、濾過エレメントの取換え作業を行わねば
ならないから、かかる作業を容易にするために
は、濾過エレメントは、できるだけ軽く、取扱い
やすいものにする必要がある。したがつて、円筒
4,4′は肉厚材料でつくらずに、可能な限り厚
みの少ない材料でつくり、円筒体の持つ本来の弾
性的性質を最大限に活用することにより、多孔状
であることから、それら濾過エレメント2,2′
を構成する円筒体の上下両端部において、脈動圧
のための腰折れが生じ、破壊しやすいという、改
良前の濾過器1では、避けられなかつた欠点をほ
とんど完全に除去しえたので、本考案によれば、
円筒状液体濾過器1の容器本体7内に、大径およ
び小径2個の濾過エレメント2,2′をその半径
方向に適当な間隔を存んして、内外二重に、同必
的に、配置するという特殊な構成により濾過効
率、性能の向上ならびに耐久性の増大などという
実用上きわめてすぐれた効果、利益が得られる。
第1図は、改良前の円筒状液体濾過器を例示し
た縦断面図、第2図は、本考案に係る改良された
濾過エレメントの実施例を示す縦断側面図、第3
図および第4図は、上蓋に濾過エレメントの上端
部を嵌合、固定するために形成させた溝の他の2
つの例を示す平面図、第5図は、濾過エレメント
2上端部の圧し折れの態様を示す斜面図、第6図
および第7図は、濾過エレメント02、円筒状金
網03を濾過器の容器本体7内に挿入するときの
様子を示す正面断面図、第8図は本考案の他の実
施例における要部を示す正面図である。 1……円筒状液体濾過器、02,02′,2,
2′……円筒形濾過エレメント、03,03′,
3,3′……円筒状金網、04,04′,4,4′
……多孔状金属製円筒、05,05′,5,5′,
6……蓋、12,20……保護輪帯、13〜13
〓……構、14……突起、15……スポツト溶
接、16……螺軸棒。
た縦断面図、第2図は、本考案に係る改良された
濾過エレメントの実施例を示す縦断側面図、第3
図および第4図は、上蓋に濾過エレメントの上端
部を嵌合、固定するために形成させた溝の他の2
つの例を示す平面図、第5図は、濾過エレメント
2上端部の圧し折れの態様を示す斜面図、第6図
および第7図は、濾過エレメント02、円筒状金
網03を濾過器の容器本体7内に挿入するときの
様子を示す正面断面図、第8図は本考案の他の実
施例における要部を示す正面図である。 1……円筒状液体濾過器、02,02′,2,
2′……円筒形濾過エレメント、03,03′,
3,3′……円筒状金網、04,04′,4,4′
……多孔状金属製円筒、05,05′,5,5′,
6……蓋、12,20……保護輪帯、13〜13
〓……構、14……突起、15……スポツト溶
接、16……螺軸棒。
Claims (1)
- 金網3,3′を対応する多孔状の金属製円筒
4,4′の外側または内側に、それぞれ密接して
張設、支持せしめてなる大径および小径の円筒形
濾過エレメント2,2′を、半径方向に適当な間
隔を存んして、内外二重に同心的に配置した所定
の状態で、濾過器1の容器本体7内に挿入し、保
持させるようにするとともに、それぞれの上下両
端部の周縁に上蓋5または5′および底蓋6を密
着させ、一本の螺軸棒16による締付けを介し
て、対応するそれら上蓋と底蓋とで挾持せしめる
に当り、それら濾過エレメントの上下両端を、対
応する上記蓋5,5′または6の表面に、円輪状
に、たとえば、刻設した、あるいは多数の突起1
4により形成させた溝13内に、嵌合、固定させ
るようにしてあることを特徴とする円筒状液体濾
過器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301383U JPS59150507U (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | 円筒状液体濾過器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4301383U JPS59150507U (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | 円筒状液体濾過器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59150507U JPS59150507U (ja) | 1984-10-08 |
JPS6231129Y2 true JPS6231129Y2 (ja) | 1987-08-10 |
Family
ID=30173541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4301383U Granted JPS59150507U (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | 円筒状液体濾過器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59150507U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100341410B1 (ko) * | 1999-05-21 | 2002-06-21 | 최충현 | 크로스플로우 타입 가변세공 정밀 여과장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS539276B2 (ja) * | 1972-08-18 | 1978-04-04 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5729584Y2 (ja) * | 1976-07-08 | 1982-06-28 |
-
1983
- 1983-03-24 JP JP4301383U patent/JPS59150507U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS539276B2 (ja) * | 1972-08-18 | 1978-04-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59150507U (ja) | 1984-10-08 |
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