JPS6228382Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧、空圧、電動さく岩機等の打撃装
置における耐久性のある強固な取付構造の改良に
関する。

従来の打撃装置は打撃機構を収容した筒状ケー
シングに複数個のボルト孔を穿設し、これにサイ
ドボルトを嵌挿してナツトで緊締する構造のもの
であつたが、打撃機構から発生する強い振動衝撃
とケーシング等のもつ固有振動との共鳴現象等に
よつてサイドボルトに繰り返し荷重、疲労が生じ
てサイドボルトの付根部分から折損し、300時間
（１〜３ケ月使用時間）程度しかもたないという
欠点があつた。本考案はかかる欠点を解消し、極
めて耐久性に優れた打撃装置を提供せんとするも
のである。

この考案は打撃機構を内蔵させた筒状ケーシン
グ１に複数個のボルト孔２を穿設し、同ボルト孔
に同ボルト孔径より僅か小さい径をもち、且つそ
の中間にポリウレタン，ゴム等の環状弾性体３を
被着したサイドボルト４を挿入して打撃機構収容
ケーシング１を機構ペース５側にナツト６で緊締
して一体化したことを特徴とする打撃装置に係る
ものである。ここで、ボルト孔径サイドボルト径
の差は数ｍ／ｍ程度であり、サイドボルトにゴ
ム・ポリウレタン等の環状弾性体を焼付等の手段
によつて被着させ、組込むものである。

尚、図中７はピストン室、３はピストン、９は
タガネ、１０はエア口、１１はリテナーピン、１
２はオートチツクバルブ、１３はフロントカバ
ー、１４はワツシヤである。

この考案によれば打撃機構を収容したケーシン
グ１をボルト孔２の孔径より小さい径をもち且つ
中間に弾性体３を吸着したサイドボルト４、ナツ
ト６によつて機構ベース５に緊締して一体化させ
たことによつて打撃機構が発生する強い振動・衝
撃に対し、サイドボルト４がある程度の変曲振れ
してサイドボルト４の付根に生じる集中荷重、疲
労を緩らげ、しかもそのエネルギーを中間に被着
した環状弾性体３で吸収緩和させ、且つ振動音の
発生を防ぐことができ、よつて従来300時間（１
〜３ケ月使用日数）程度で交換せねばならなかつ
たサイドボルトを1200時間（１年間使用）まで大
巾に延ばすことができるという優れた効果を得る
ことができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案打撃装置の実施例を示す一部切
欠正面図、第２図は同側面図である。 １：ケーシング、２：ボルト孔、３：弾性体、
４：サイドボルト、５：機構ペース、６：ナツ
ト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 打撃機構を内蔵させた筒状ケーシング１に複数
   個のボルト孔２を穿設し、同ボルト孔に同ボルト
   孔径より僅か小さい径をもち、且つその中間にポ
   リウレタン・ゴム等の環状弾性体３を被着したサ
   イドボルト４を挿入して打撃機構収容ケーシング
   １を機構ペース５側にナツト６で緊締して一体化
   したことを特徴とする打撃装置。