JPS6226927Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は固定端子に矢形リード線端子、丸形
リード線端子のほかにバナナチツプ形リード線端
子と接続可能にした端子用ネジに関する。

従来の固定端子は第１図に示すように基板１１
に形成された孔１２上に端子のブロツク１３が配
され、その端子ブロツク１３より突出したネジ１
４が孔１２により突出され、その突出したネジ１
４にボルト１５が締付けられて基板１１に端子ブ
ロツク１３が固定されている。ブロツク１３の上
面にはネジ孔１６が形成され、これに対してネジ
１７をしめつける。その際に第２図Ａに示すよう
な矢形リード線端子、あるいは同図Ｂに示すよう
な丸形リード線端子をネジ１７のつばと端子ブロ
ツク１３の上面との間に挾んでリード線端子を固
定端子に接続している。

あるいは第３図に示すように接続部１９及びこ
れと直角に折り曲げられた一体の端子部２１で固
定端子とされ、その端子部２１が樹脂材のブロツ
ク１８に挿通保持され、接続部１９はブロツク１
８の上面に対接される。接続部１９に形成された
ネジ孔２０に対してネジ２２をねじ込み、その際
に第２図に示したようなリード線端子を接続する
ようにされていた。

このように従来の固定端子においては第２図に
示すような矢形リード線端子或いは丸形リード線
端子のみしか接続できなかつた。一方、リード線
端子としては第４図に示すようにリード線の端部
にバナナの戻のように、弾性材の短冊状金属の複
数を中間部を互に外側に膨出させて寄せ集めた、
いわゆるバナナチツプ形リード線端子がある。こ
のバナナチツプ形リード線端子はこれに対する専
用の固定端子を設けていた。

この考案はこれらの点より固定端子に取りつけ
るべきネジを改良して従来の丸形リード線端子、
矢形リード線端子のみならずバナナチツプ形リー
ド線端子も接続できるようにしようとするもので
ある。

例えば第５図及び第６図に第３図と対応する部
分に同一符号を付けて示すように、この考案にお
いては固定端子のネジ孔２０にねじ込むべきネジ
本体２５と、そのネジの頭部２６とより構成さ
れ、このネジ頭部２６をネジ本体２５の上端と一
体の金属ブロツクで構成されており、この考案に
おいてはネジ頭部２６の頂面に、バナナチツプ形
リード線端子と結合する孔２７が形成されると共
にネジ２５を回動するためのネジ回動用溝２８
が、この例においてはマイナスネジ用に形成され
る。

この構成によれば、例えば丸形リード線端子３
１を接続する場合は第７図に示すように頭部２６
と接続部１９との間に丸形端子３１をはさみ、ネ
ジ２５をネジ孔２０にしめつせて電気的に接続す
る。

一方、バナナチツプ形リード線端子を接続する
場合は第８図に示すようにネジ本体２５をネジ２
０にしめつけた状態において頭部２６のバナナチ
ツプ端子結合孔２７にバナナチツプ形リード線端
子３２を圧入すればよい。

このようにこの考案の端子用ネジによれば、丸
形リード線端子、矢形リード線端子のみならずバ
ナナチツプ形リード線端子をも固定端子に接続す
ることができ、しかもこれは第３図に示したよう
な従来のネジを用いた固定端子に対してのみなら
ず第１図に示したような固定端子など、要するに
ネジ止めによりリード線端子を固定端子に接続す
るようにしたものにおいてはそのネジの代りにこ
の考案の端子用ネジを用いれば、バナナチツプ形
リード線端子の接続としても使用することもでき
る。

なお頭部に形成するネジ回動用溝２８としては
プラスネジ用の十字溝としてもよく、また頭部２
６の形状は円柱状のみならず角柱状としてもよ
く、さらに頭部全体を金属ブロツクにするのみな
らず、例えばネジ本体２５に対してわずか太くか
或いは同程度の太さのものの外側に樹脂材を固定
したものでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の固定端子を示す断面図、第２図
は丸形リード線端子、矢形リード線端子を示す平
面図、第３図は従来の他の固定端子を示す断面
図、第４図はバナナチツプ形リード線端子を示す
図、第５図はこの考案によるネジ端子の一例を示
す正面図、第６図は第５図の平面図、第７図及び
第８図はこの考案による端子用ネジを使用してリ
ード線端子を接続する例を示す図である。 ２５……ネジ本体、２６……ネジ頭部、２７…
…バナナチツプ端子結合孔、２８……ネジ回動用
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定端子ネジ孔にねじ込まれるべき金属製ネジ
   本体と、そのネジ本体の上端と一体に形成され
   て、頂面にバナナチツプ形リード線端子結合用孔
   及びネジ回動用溝とが形成された頭部とより成る
   端子用ネジ。