JPS6225231Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装用噴霧器における弁構成端側のキ
ヤツプ、即ち放出弁構成部の固定キヤツプに関す
るものであり、エアゾール製品あるいはハンドス
プレー等の各種噴霧器に広汎に利用できること、
又これらの容器と弁構成部とを機械的固定手段を
要することなく簡単に密封し、堅牢に固着するこ
とを目的とする。

以下、本考案の実施例を示す図面について説明
すれば、第１図は固定キヤツプがエアゾール噴霧
器に使用されたバルブ部分の部分縦断面図であ
り、第２図は同平面図であり、第３図は固着状態
を切欠いて示したバルブ部分の側面図である。

１は固定キヤツプＡの嵌合筒部で周壁を稍肉薄
くする等して外側への拡開弾性を付与し、内部の
嵌合凹部２にエアゾール容器Ｂの取付口部３を強
制的に嵌合できるようにし、このような嵌合状態
時に周壁に膨出した拡大部分あるいは下方向に末
広がりで傾斜するテーパ拡大部分を形成する。４
は固定キヤツプＡの係止凸部で前記エアゾール容
器Ｂの取付口部３の鍔等下側に係止する。５は固
定キヤツプＡの頂壁で内側部分には小径筒部６を
上方向に同一体に設ける。７は前記小径筒部６の
内部の嵌合凹部、８は小径筒部６の頂壁に開口し
た中心孔である。９は固定キヤツプＡの嵌合緊締
リング９で前記嵌合筒部１と同心円上に設け、か
つ内部孔９ａの直径を前記嵌合筒部１の外径との
間にわずかな間隔１０をあけて大径に設ける。１
１は任意数のゲートで前記間隔１０を埋め前記嵌
合筒部１の頂壁５外縁に嵌合緊締リング９の下縁
を連結し、同一体に成形する。１２は弁ハウジン
グで鍔１２ａを嵌合筒部１の頂壁５の下側に接合
し、１２ｂは弁ハウジング１２の上端凸部で前記
小径筒部１の嵌合凹部２に嵌合してガスケツト１
３を挾持固定する。１４はガスケツト１３を首部
に装着したステム、１５はステム１４のオリフイ
ス、１６は放出孔、１７はステムを復動させるコ
イルスプリング、１８はパツキングである。

以上のような固定キヤツプＡは弁構成部を組立
てた後に、エアゾール容器Ｂの取付口部３を嵌合
凹部２に強制的に嵌合すると前記したように外側
に拡開し、嵌合緊締リング９の内径の外側に嵌合
筒部１の周壁を膨出してあるいは傾斜して拡大周
壁を形成し、しかる後、嵌合緊締リング９をゲー
ト１１から強制的に切離して押し下げることで前
記嵌合筒部１にクサビ状に嵌合状態を形成し、エ
アゾール容器Ｂと弁構成部を堅牢に固定すること
ができる。尚、弁構成部がハンドスプレーの場合
には弁ハウジング１はシリンダであり、固定キヤ
ツプＡの頂壁５の下側に鍔１２ａ部分を嵌め込ん
で垂下固定することになり、ステム１４はピスト
ン棒であつて前記シリンダを摺動するピストンを
具備する構造である。

本考案は以上のように内部に弁構成部を組立て
できる嵌合凹部をもつた固定キヤツプＡにエアゾ
ール容器Ｂの取付口部３との嵌合筒部１を設け、
これに嵌合時における拡開弾性を付与し、かつ嵌
合筒部１と同心円上で外側に嵌合緊締リング９を
ゲート連結し、該ゲートを切離して嵌合筒部１の
外側に強制的に押下げ嵌め込みできるから、容器
の取付口部と弁構成部を組込んだ固定キヤツプと
の嵌合を嵌合緊締リング９を介してクサビ状態で
堅牢に嵌着固定でき、しかも単純な押下げ動作だ
けで手動で行なうことができ、エアゾール製品、
ハンドスプレー等各種の噴霧器に広汎に利用でき
る特徴をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１図はバルブ部分の縦断面図、第２図は同平
面図、第３図は一部を切欠いたバルブ部分の側面
図である。 Ａ……固定キヤツプ、Ｂ……容器、１……嵌合
筒部、２……嵌合凹部、９……嵌合緊締リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周壁とステム１４が貫く中心孔８を開口した
   頂壁とにかこまれたキヤツプ内部の下向き凹部に
   弁ハウジング１２の上方鍔部１２ａとその上側に
   ガスケツト１３、下側にパツキン材１８の弁構成
   部端を固定する固定キヤツプＡの下部周壁に、噴
   霧容器Ｂの取付口３との嵌めつけ時に、すこし外
   側にふくらむ嵌合筒部１を設け、当該嵌合筒部１
   の上面に同筒部１外周で二重筒状に嵌め付け可能
   な嵌合緊締リング９を設け、かつ、これらリング
   ９と筒部１との内・外接続部にチギリ可能ないく
   つかのゲート１１を設けて成る包装用噴霧器にお
   ける放出弁構成部の固定キヤツプ。