JPS62235434A - 蒸気除去方法および装置 - Google Patents

蒸気除去方法および装置

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JPS62235434A
JPS62235434A JP61077762A JP7776286A JPS62235434A JP S62235434 A JPS62235434 A JP S62235434A JP 61077762 A JP61077762 A JP 61077762A JP 7776286 A JP7776286 A JP 7776286A JP S62235434 A JPS62235434 A JP S62235434A
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JP
Japan
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gas
vapor
mesh
cylinder
temperature
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JP61077762A
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English (en)
Inventor
Hajime Yamamoto
元 山本
Shigehiro Shimoyashiki
下屋敷 重広
Masatake Yamakawa
山川 正剛
Hisashi Yamamoto
寿 山本
Koji Abe
阿部 興司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速増殖炉のカバーガス純イヒ系等において
、ガス中に含まれているナトリウムの蒸気を高効率で除
去する方法および装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、たとえば高速増殖炉においては、炉容器内のカバ
ーガス(アルゴンガス)を循環させ、ガス中の成分を分
析することにより、炉心内部の燃料破損を検出している
。ところで、上記カバーガス中には、多量のナトリウム
蒸気が含まれており、このナトリウム蒸気が燃料破損検
出器に流し込むと、検出器の性能が著しく劣化するとい
われている。そこで従来は、特開昭49−53163号
に記載の様に、燃料破損検出器の上流側に、ナトリウム
(以下Naと略す)の蒸気を捕獲し、ガス中のNa蒸気
濃度を低減させる蒸気トラップが組込まれている。
上記公知側記載のシステム構成を第12図に示す。炉容
器1のカバーガス2は、ポンプ3によって一つの閉ルー
プ4内を循環させられる。循環ループ4には、ガス中の
成分を分析する破損燃料検出計5が組込まれており、そ
の上流側に、2段の蒸気トラップ7と1基のアブソリュ
ートフィルタ6が配置されている。
蒸気トラップ7の構成を第13図に示す。蒸気トラップ
7は、金属容器8の中に金属メツシュ9等の蒸気捕捉体
を密に充填したもので、このメツシュの温度を下げるた
めの冷却ジャケット10が容器8の外側に取付けられて
いる。冷却ジャケット10には外部から常温の空気11
が供給される。
Naの蒸気を含んだカバーガス2は、容器8の下部から
入り、メツシュ9を通過する時に、Naの蒸気が、メツ
シュの表面に凝縮して除去される。
通常の高速炉プラントで用いられている蒸気トラップの
殆んどは、この様な型のもので、大きさとしては、直径
=0.5〜1m、高さ=3〜4mの範囲にある。
通常炉容器内のカバーガスには約2X10’(ppm)
のNa蒸気が含まれているが、破損燃料検出計5に悪影
響を与えないためには、Na蒸気濃度を2 ppmまで
低減させる必要がある。たとえば原型炉もんじゆではこ
の値が要求仕様になっている。このために従来の装置で
は、1基の蒸気トラップではNa蒸気を取り切れず、上
述の様に2段の蒸気トラップとアブソリュートフィルタ
を用いているわけであるが、蒸気除去効率の高効率化と
いう点については配慮されていなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、蒸気トラップの蒸気除去効率の高効率
化という点の配慮を欠いており、次のような問題があっ
た。
(1)装置が大型化するために設置スペースの確保が困
難である。無理に設けようとすると1M子炉格納容器を
大きくしなければならず、建設コストが高くなる。
(2)アブソリュートフィルタを長時間使用していると
、フィルタが目詰りし、定期的に交換する必要が生じる
。フィルタには、放射線強度が高いNa”が付着してい
るので、運転員(交換具)は多量の放射線を被曝する危
険がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消すること
であり、具体的には、コンパクトな装置構成で高効率に
Na蒸気を除去でき、しかもアブソリュートフィルタを
必要としない蒸気除去方法および装置を提供することで
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、蒸気トラップ内
部を通過するガスをある決った速さで冷却し、トラップ
内部で比較的捕捉しにくいNaのミスト(微小な液?i
I)が発生しにくい様な方法ならびに手段を提案するも
のである。
具体的には、まず、ガス中の蒸気の状態を未飽和状態に
保つ方法がある。
次にそのように保つ手段として、前記トラップの流路内
を通るガスを加熱する手段と、ガスの流れ方向に沿って
ガスの加熱量に所定の分布をつける手段とからなる蒸気
除去装置がある。
この加熱手段とトラップ内で蒸気を捕捉する手段とは、
交互に組み込み多段化するようにしてもよい。あるいは
流路を曲げてもよい。
更に、ガス中の蒸気の状態を未飽和状態に保つ手段とし
ては、前記流路出口におけろ蒸気除去後のガスを吸引し
、流量調節手段を介して、前記流路内の各位置に流入さ
せる構成とすることもできる。
他に、加熱手段として、高周波加熱を利用する例も提案
する。
〔作用〕
第14図は従来技術を用いた場合の蒸気トラップの性能
データの一例を示している。蒸気トラップの入口のNa
蒸気濃度を一定(=−3000ppm)に保った時に、
蒸気トラップ出口から放出されるガス中に含まれるNa
濃度を、出口のガス温度に対して整理して示しである。
第14図で実線は、出口ガス温度で飽和するNa蒸気温
度である。仮に、蒸気トラップ内では、ガス中でNaが
気中凝縮せず、蒸気の状1mを保ったまま、メツシュ表
面へ拡11々しそこで凝縮するとすれば、出口ナトリウ
ムiaJばは、出口ガス温度に見合った飽和蒸気濃度ま
で減衰してゆくはずである。ところが、第4図の結果で
は、出口Na濃度は、各出口ガス温度に対する飽和蒸気
濃度よりも10〜100倍も大きい。このことは、出口
ガス中のNaの殆んどは。
ミストの状態になっていることを意味している。
蒸気トラップ入口ではガス中にミストが存在していなか
ったから、このNaミストは、蒸気トラップの中で蒸気
が気中凝縮して生じたもので、メツシュ表面に捕捉され
かなったものになる。
第15図は、メツシュ表面にNaミストが捕捉される割
合を示している。メツシュを構成する一本の金属素m(
直径ll1m1を例にした。)に粒径の異なったNaミ
ストが付着して捕捉される割合をしめしたものである6
図から明らかな様に捕捉割合には粒径の依存性があり、
1〜10μm付近のミストは捕捉しにくいことになる。
またミストの粒径が小さくなる(蒸気の状態に近づく)
につれて、捕捉割合が増加してゆくことが示されている
従って、蒸気トラップの入口で、ガス中のNaがすべて
蒸気の状態であっても、蒸気トラップの中で、−たんN
aミストが発生すると、捕捉が困難なため、多量のNa
が捕捉されないまま出口ガスとともに放出されることに
なる。
そこで本発明では、上記した様に、蒸気トラップ内のガ
スの冷却速度を工夫し、蒸気トラップ内部のミスト発生
を抑止する方法と手段をとる。
第16図は、蒸気トラップ内部でNaミストが発生する
原因を説明するものである。N’ aの蒸気を含んだカ
バーガス2が、低温に保たれメツシュ9の充填層内を下
から上に流れている。第16図(B)は、ガスの流れ方
向に、ガス温度T、ガス中Na蒸気濃度Cがどの様に変
化してゆくかを示したものである。以後、説明を容易に
するため、メツシュ濃度TM、従ってメツシュ表面上の
飽和蒸気濃度CMは一定とする。蒸気トラップ入口12
には、ガス温度T!、Na蒸気濃度CIの飽和蒸気が供
給されるとしている。ガス中の熱とNa蒸気はメツシュ
表面へ拡散してゆくので、第・16図に示す様に、流れ
とともに単調に減衰してゆく。しかし、ガス温度に対す
る飽和Na蒸気濃度Caqは、ガス温度の低下につれ急
激に減少してゆくので、蒸気トラップの内部は、いたる
所で過飽和状態、すなわち、C> Ceqとなる。この
ため、ガス中に含まれるNa蒸気は、メツシュ表面に捕
捉される前にガス中で気中凝縮し、Naのミストが発生
する様になる。
第17図は上記ガス温度TとNa蒸気濃度Cが変化して
ゆく様子を示したものである。図中、実線はガス温度T
に対する飽和蒸気濃度Ceqを示す。
点Tは、蒸気トラップ入口における蒸気の状態を示す。
図の例では、ガス温度=460℃、Na蒸気濃度800
ppm(飽和蒸気)としである。図で点線は、蒸気トラ
ップ内部のNa蒸気濃度が、ガスの冷却とともに変化し
てゆく径路を示す。点Mは、蒸気トラップの長さが無限
大であった場合に最終的に到達するガス温度とNa蒸気
濃度、したがって、メツシュ温度Tsとその温度に対す
る飽和蒸気濃度CMを示している。後述する様に単なる
ガス冷却だけでは、Na蒸気の状態は径路I→A−4M
を通って変化する。この場合、蒸気トラップ内のNa蒸
気濃度は、いたるところで過飽和状態となりガス中でN
aミストが発生する。
ところで何らかの手段によって、Na蒸気の状態が・ 
I→C→Mの様な径路を経て変イヒできたすれば、蒸気
トラップ内のNa蒸気は至るところで未飽和状態(C<
 Ceq )となり−Naミストは発生しなくなる。こ
の様にするには、次に述べる様にガスをただ冷却するだ
けでなく、ガスの冷却速度を所定の値に保持する必要が
ある。
以下、Naミスト発生を抑制するための条件について説
明する。
第17図に示される様なガス温度TとNa蒸気濃度の状
態変化を数式を用いて表わしてみる。
まず蒸気トラップ内部のガスの温度変化には次の熱収支
の式で評価できる。
CpρQdT=−hσ(T−Tに)dZ ・・・(1)
また、Na蒸気濃度の変化は9次の物質収支の式で評価
できる。
QdC=−にσ(C−CM)dZ   ・・・(2)こ
こで。
CP :ガスの比熱(erg/ g ’C)ρ :ガス
の密度(g/cd) Q :ガスの体積流量(cl/s) h :ガスからのメツシュ表面への熱伝達率(erg/
 al−s ) σ :メッシュ充填層の単位長さあたりのメツシュ全表
面精(cII/am) k :ガスからメツシュ表面への蒸気の物質伝達率(■
/s) 式(1)9式(2)からZを消去すると式(3)で示さ
れる様に、Na蒸気濃度Cとガス温度Tが変化してゆく
様子(第17図点線で示される径路の形)は上記の因子
φの値によって決まる。φ=1の場合は第17図の径路
L4A→Mで示される様に蒸気濃度とガス温度が直線に
沿って変化する0式(3)の物質移動係数(k)、熱伝
達率(h)はさらに次の様に表わされる。
ここでλは熱伝導率(erg/am″Cs)、dzはメ
ツシュの素線の直径(co+)、Dはガス中の蒸気の拡
散率(aJ/s) 、Nuおよびshはヌツセルト数、
シャーウッド数と呼ばれるもので、円柱に対する値は1
次の様な実験式で記述される。
β ここで、Reはレイノズル数、Prはガスのプラントル
数、SCは蒸気のシュミット数である。
α、βは定数で、それぞれ0.891.0.33という
値をとる。式(4)、(5)の関係を式(3)のφに代
入すると因子φは、次の様にルイス数Leの関数となる
Cpρ       Cpρ ・・・・・・ (6) 上式にナトリウム蒸気、アルゴンガスの物性値を代入す
ると、φの値はほぼ1となる。なお、ルイス数は物性値
だけで決まる値である。したがって蒸気トラップ内部で
はNa蒸気濃度とガス温度は、第17図に示される直線
径路I→A4Mに沿って変化することになる。この場合
、前にも述べた様に蒸気トラップ内のNa蒸気はいたる
ところで過飽和状態(C> Ceq)となり、蒸気トラ
ップ内部でNaミストが発生する。すなわち、従来技術
にみられる様に、蒸気トラップ内のガスを、ただ単に、
冷やすだけでは蒸気トラップの中でNaミストが必らず
発生することになる。
蒸気トラップ内部でミストを発生させないためには、蒸
気トラップ内のいたるところで蒸気を未飽和の状態にし
ておく必要がある。このためには第17図においてNa
蒸気濃度とガス温度を飽和蒸気濃度曲線より下を通る径
路(たとえば径路工→C−4M)に沿って変化させてや
る必要がある。
式(3)が示す様にφの値が大きくなると、たとえば、
第17図の様な入口温度と入口濃度であればφ〉4にな
ると、上記の関係が満足される様になる。しかし、ただ
単にガスを冷却するだけではφ=1となるので上記の関
係は満足されない。
そこで1本発明では、ガスを加熱して人工的にφのみか
けの値を大きくする方法をとる。以下その原理を説明す
る。
本発明では、蒸気トラップ内部のガスを、ガス温度Tと
メツシュ温度TMの差に比例して加熱する方法をとる。
式(1)に示される熱収支の式に上記の加熱量を追加す
ると。
CpρQdT=−hσ(T −T阿)d Z + E 
(T −TM)d Z・・・・・・(7) ここでEは比例定数である。上式はさらに、CpρQd
T=−(hσ−E)(T−Ts)dZ=−(h−一)σ
(T−TM)dZ σ = −h ’  a (T −TM)d Z     
−(8)ここでh′は見かけの熱伝達率で1元の熱伝達
率よりE/σだけ減少している。
この熱伝達率h′を式(3)の因子φの式に代入すると
、 h′ となり、元の値Cpρに/h  より大きくすることが
て1きる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。本実
施例では、金属の容器8の中央部に円筒13を配置し、
その外周部をメツシュ9のブロック14で取囲んである
。上記円筒の中心部には電気ヒータ15を挿入しである
。容器8の外側には従来技術と同じく冷却ジャケット1
0があり、内部に空気11を流入させ、容器内部のメツ
シュブロックを一定温度まで下げている。各メツシュブ
ロック14の底部は仕切り板16により封じである。電
気ヒータ15は支持板17により円筒に固定しである。
支持板17を各メツシュブロック14の最上部の位置に
配置しており、円筒13内の空間を仕切る役目もさせる
6円筒13には、円筒13とメツシュブロック14とが
接する位置、ならびに、メツシュブロック14とメツシ
ュブロック14間の空間の位置に孔18が設けられてい
る。
Na蒸気を含んだカバーガス2は容器8の下部から入り
、カバー矢印で示す様に流れる。まず円筒13に流入し
たのち孔18から第一段目のメツシュブロック14に入
り込む、メツシュブロック内で、カバーガスは半径方向
に流入したのち、上部にある空間19に出て、再び孔1
8から円筒13内に入り込む。円筒内は支持板17によ
って仕切られているので、ガスは孔18を通過して第2
段目のメツシュブロック14に流入する。上記の様なジ
グザグした径路を繰返しながら、ガスは容器8内を下か
ら上方向に流れ、上部空間に出たのち、流出口20から
外部に放出される。カバーガス中のNa蒸気は、メツシ
ュブロック14を通過する時に凝縮し除去される。また
、ガ°スは、円筒13内を流れる時に加熱される。ガス
の加熱量をガス温度とメツシュ温度の差に比例する様に
するため、電気ヒータ15の単位長さあたりの出力、す
なわち出力密度を軸方向に所定の分布をつけである。こ
の方法として1本実施例では、ヒータ素線21の巻き数
を軸方向に変化させである。通常のプラントにおいては
、ガス流量と負荷されるNa蒸気濃度にほとんど変化が
ないため、ヒータ素線の巻き数の分布は一度決めるだけ
でよい。
第2図は、上記実施例における電気ヒータ15の関する
他の実施例を示す。この実施例ではヒータ素線21の電
気抵抗rが、温度Tによって、第2図の様に変化する電
気ヒータ15を用いる。すなわち、メツシュ温度Tにま
では、抵抗rが小さく、メツシュ温度より高い温度では
、温度Tに比例して増加する様な電気ヒータ15を用い
る。この電気ヒータ回路には定電流源22が組込んであ
る。この場合、電気ヒータ15の局所的な発熱密度qは
、 q=ri” =ro(1+ζ (T −Ts)  )  i ”=ζ
roi” (T  Ts)       −(10)と
なる。ここで+ roはメツシュ温度TMにおける電気
抵抗、ζは抵抗温度係数(’C−”) 、iは定電流源
の電流(A)である。
式(10)において、ζ、 ro、 i  はすべて一
定なので、発熱密度(q)は、常時ガス温度Tとメツシ
ュ温度TMに比例する。通常メツシュ温度は100℃〜
300℃の間にある。この様な温度範囲で、上記の様な
抵抗一温度特性を示すものとしてチタン酸バリウム(B
aTiO+)  などがある。
第3図に装置に関する他の実施例を示す0本実施例では
、容器8の中央部に円筒13を取付け、その外側にメツ
シュブロック14を配置しである。
メツシュブロック間の空間19に電気ヒータ15を取付
けである。ヒータは上記円筒13に巻きつけガス温度T
に対して出力密度を変化させるため。
その巻き数は軸方向に所定の分布をつけである。
メツシュブロック14は容器8の外側に取付けた冷却ジ
ャケット10により低温に保持される。
Na蒸気を含んだカバーガス2は図中矢印の様に。
メツシュブロック14内を通過し、蒸気は凝縮により除
去される。メツシュブロック14を出たガスは電気ヒー
タ15により、加熱され、再びメツシュブロック14内
に入る様になっている。
第4図に装置に関する他の実施例を示す。この実施例で
は、容器8の中央部にフィン23の付いた円筒13が取
付けである。円筒13の中には第2図に示した様な温度
特性をもつ電気ヒータ15を挿入しである。フィン23
とフィン23の間にはメツシュ14を埋込んである。し
かし、フィン23とメツシュ14は直接触れない様にし
ておく。
メツシュ14は容器8の外側に取付けた冷却ジャケット
10により冷却される。Na蒸気を含んだカバーガス2
は図中矢印の様に流れ、蒸気はメツシュ14内で凝縮し
てゆく。またカバーガスはフィン23を介して電気ヒー
タ15により加熱される。本実施例では、フィン23と
メツシュ14は直接、接触していないので、メツシュ1
4はフィン23によって加熱されることはない。
第5図に装置に関する他の実施例を示す。本実施例では
、容器8の中に仕切り板16をちどり状に配置し、その
間にメツシュのブロック14を詰めである。メツシュブ
ロック14の中央部にはNaK等の液体金属24で冷却
する円筒13がある6円筒13は二重になっていて、液
体金属24は内側の円筒25から入って下降し、底部2
6で折返したのち、外側の円環状流路27を上昇し、外
に出る。メツシュブロック14の内側は上記円筒13に
接しており、冷却される。容器8の外側には電気ヒータ
15を巻き付けてあり、内側を流れるカバーガス2を加
熱できる様にしである。また、加熱量を調節するため、
電気ヒータ15の巻数は、容器8の軸方向に分布をもた
せである。
ガスは第5図の矢印が示す様に、仕切板16の間をジグ
ザグ状に流れる。Na蒸気はメツシュブロック14の中
で凝縮される。一方、カバーガス2は容器8の内面近傍
を通過する時に加熱される。
以上、電気ヒータを用いてガスを加熱する実施例につい
て説明したが、ガスの温度をモニターして加熱量をさら
に厳密に制御してもよい。第6図は第3図に示した実施
例に上記の制御を施した例を示す。電気ヒータ15の下
流側のメツシュブロック14内に2本の熱雷対28を挿
入し、内部を流れるカバーガス2の温度Tとメツシュの
温度TMを測定できる様にする。2つの温度信号を差動
増幅器29に入り、両者の差を増幅する。この出力信号
3oを後段の電流調節器31に入れ、電気ヒータ回路3
2に入力信号に比例した電流iが流れる様にする。
第7図に関する他の実施例を示す。この例では、容器8
内のカバーガス2は電気ヒータで加熱する代りに、高温
のガス33で加熱する方法をとる。
高温のガス源として、装置出口のNa除去後のガス34
を用いる。装置の出口配管35には、ガスを抽出する配
管36と吸引ポンプ37ならびにガスを加熱する電気ヒ
ータ15が取付けである。ヒータ15を出たガスは、メ
ツシュブロック14間の空間19へ供給配管38を通じ
て供給される。
上記空rIIJ19でカバーガス2と高温ガスが混合し
、カバーガスの温度が上昇することになる。この場合ガ
スの加熱量は、各段の供給配938に取付けた弁39の
開度を変えて調節する。
第8図は、第7図の実施例から吸引ポンプを取除いた構
成例を示す。メツシュブロック14間の空間19に、ノ
ズル40を取付け、カバーガス2がこのノズル40を通
って上昇してゆく様にする。
供給配管38は、このノズルの最も狭くなった流路部4
1に開口している。この構成では、ノズル40の部分で
カバーガスの流速が速くなる(したがって動圧は増加す
る)ので、静圧P1が減少する。この静圧Psが、出口
配管部の静圧P2に比べて低くなると、供給配管38か
ら高温ガス33が、空間19に供給される様になる。す
なわち本実施例は、吸引ポンプの代りに、エジェクター
ポンプを使った例である。
第9図は、メシュブロック内に凝縮したナトリウム液体
を、除去(ドレン)する方法に関する実施例を示す。な
おこの実施例では、第1図で示さ九る実施例のベーパト
ラップを対象にしである。
容器8の内側には、金属ウール等の目の細かい毛細管4
6を取付けである。毛細管46は、メツシュブロック1
4の外側と接している。仕切板16の一端は毛細管46
の中に埋め込んである。毛細管46の下端は液体ナトリ
ウム溜め47の中に浸されている。メツシュブロック1
4内に凝縮したナトリウム液は、実線の矢印48で示す
様に9毛細管46の中を通って下部の液体ナトリウム溜
め47に流下する様になる。なお、毛細管46の中にカ
バーガス2が流れると、凝縮液の流下が困難になるので
1毛細管46の断面構造は細かい方がよい(ポアサイズ
で10〜1ooμmが最適である)。
第10図に装置に関する他の実施例を示す。この例では
、カバーガス中のNaミスト43を高周波加熱によって
加熱し、再蒸発させる方法をとる。
容器8の中央部に非電導性の物質(たとえば耐熱ガラス
、セラミックス等)で作った円筒13を取付け、その内
部に高周波コイル42を挿入する。
高周波コイル42は高周波電源44に結線しである。円
[13の外側にメツシュブロック14を配置する。メツ
シュブロック間の空間19に、高周波コイル42を図で
示す様にら線状に巻く。高周波数加熱法では、電導性の
物質のみが加熱されるため、上記高周波コイル42内を
通ったNaミスト(電導性)43は加熱され再蒸発する
ことになる。メツシュブロック14を詰込んで容器8の
外側にはフィン23を配置してあり、外気への自然循環
放熱によってメツシュブロックは冷却される。
Na蒸気を含んだカバーガス2は下方向から流入し、N
a蒸気はメツシュブロック14内に凝縮してゆくが、ガ
ス中にミストができた場合でも、上記高周波加熱によっ
て再蒸発する様になっている。
このため、常時、容器8の中では蒸気だけの状態を保持
できる。
第11図に装置に関する他の実施例を示す。この例でも
、ガス中のミストを高周波加熱によって蒸発させる方法
をとる。容器8、メツシュブロック14は非電導性の物
質(たとえば耐熱ガラス。
セラミックス等)で作る。容器8の中央部に冷却用の円
筒13を取付け、その中は非電導性の液体(たとえば、
アルコール、水)応警循環できる様にする。容器8の外
周部に高周波コイル42を配置し、高周波電源44に結
線しである。
Na蒸気を含んだカバーガス2はメツシュブロック14
内で凝縮し、下方向に滴下して除去される。ガス中に発
生したNaミスト43だけが、高周波加熱によって加熱
されるので、容器8内は常に蒸気の状態に保た九る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ナトリウム蒸気の除去効率を大幅に向
上させ、流路出口での濃度を出口濃度に対する飽和蒸気
濃度まで無理なく下げられるので、次の様な効果がある
(1)アブソリュートフィルタを使用しなくてもよく、
それに関連して必要だったメンテナンスは一切不要にな
り、運転具の放射線被曝量が軽減される。
(2)装置がコンパクトになり、原子炉格納容器が小さ
くてよい。このため、建設コストが低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるNa蒸気除去装置の一実施例の構
成を示す図、第2図は第1図実施例に用いる電気ヒータ
の他の実施例を示す図、第3図はメツシュブロック間の
空間に電気ヒータを分割して取付けた実施例を示す図、
第4図はフィンを用いた実施例を示す図、第5図は仕切
り板を用いてガス流路を長くするとともに液体金属を用
いて冷却する実施例を示す図、第6図はガス温度をモニ
ターし加熱量をさらに厳密に制御する系M構成を示す図
、第7図はNaを除去したガス自体を再び送り込み加熱
する系統構成を示す図、第8図はガス送り込みにエジェ
クタポンプを用いる系統構成を示す図、第9図はメツシ
ュブロック内に凝縮したナトリウム液体を除去する実施
例を示す図、第10図は高周波加熱によりミストを再蒸
発させる実施例を示す図、第11図は高周波加熱により
ミストを再蒸発させる他の実施例を示す回、第12図は
従来のNa除去システムの構成の一例を示す図、第13
図は従来のNa除去装置の構成を示す図、第14図は従
来技術を用いた場合の蒸気トラップの性能データの一例
を示す特性図、第15図はメツシュ表面にNaミストが
捕捉される割合を示す図、第16図は蒸気トラップ内で
Naミストが発生する原因を説明する図、第17図はガ
ス温度とNa蒸気濃度が変化してゆくイ最子を示す図で
ある。 2・・・カバーガス、7・・・蒸気トラップ、8・・・
容器、10・・・冷却ジャケット、13・・・円筒、1
4・・・メツシュブロック、15・・・電気ヒータ、1
6・・・仕切り板、17・・・支持板、18・・・Jt
、19・・・メツシュブロック間の空間、21・・・ヒ
ータ素線、22・・・定電流源、23・・・フィン、2
8・・・熱電対、29・・・差動増幅器、31・・・電
流調節器、33・・・高温ガス、34・・・Na除去後
のガス、37・・・吸引ポンプ、38・・・供給配管、
39・・・弁、40・・・ノズル、42・・・高周波コ
イル、43・・・Naミスト、44・・・高周波電源、
46・・・毛細管、47・・・液体ナトリウム溜め、4
8・・・凝縮液、T・・・ガス温度、TH・・・メツシ
ュ温度、C・・・ガス中蒸気濃度、CM・・・メツシュ
表面上の蒸気濃度、C11q・・・飽和蒸気濃度、Z・
・・ガスの流れ方向、■・・・入口の蒸気状態点、M・
・・最終到達点の蒸気状態点、r・・・電気抵抗、i・
・・電流、PI・・・静圧、Pz・・・静圧。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、凝縮性の蒸気を含んだガスを低温に保った捕捉体表
    面に接触させながら流動させガス中の蒸気を捕捉体表面
    に凝縮させ回収する蒸気除去方法において、ガス中の蒸
    気を未飽和状態に保つことを特徴とする蒸気除去方法。 2、凝縮性の蒸気を含んだガスを流す流路とこの流路内
    に置かれ表面が低温に保たれた蒸気の捕捉体とからなり
    、ガス中の蒸気を捕捉体表面に凝縮させ回収する蒸気除
    去装置において、前記流路内のいたるところで蒸気を未
    飽和状態に保つためのガス加熱手段を設けたことを特徴
    とする蒸気除去装置。 3、特許請求の範囲第2項に記載の蒸気除去装置におい
    て、前記ガス加熱手段がガスの流れる方向に沿って、加
    熱量に所定の分布を有することを特徴とする蒸気除去装
    置。 4、特許請求の範囲第2項または第3項に記載の蒸気除
    去装置において、前記蒸気の捕捉体とガス加熱手段とが
    ガスが流れる方向に交互に設置されたことを特徴とする
    蒸気除去装置。 5、特許請求の範囲第2項〜第4項のいずれか一項に記
    載の蒸気除去装置において、前記ガス加熱手段が電気ヒ
    ータであることを特徴とする蒸気除去装置。 6、特許請求の範囲第2項〜第4項のいずれか一項に記
    載の蒸気除去装置において、前記ガス加熱手段が、前記
    流路出口から蒸気除去後のガスを吸引しこのガスを前記
    流路内の各位置に流入させる手段と、各位置への流入ガ
    スの流量を調節する手段とからなることを特徴とする蒸
    気除去装置。 7、特許請求の範囲第2項〜第4項のいずれか一項にお
    いて、前記ガス加熱手段が高周波加熱装置であることを
    特徴とする蒸気除去装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5538702A (en) * 1993-02-11 1996-07-23 The Boc Group Plc Gas stream purification apparatus
US5753201A (en) * 1994-03-28 1998-05-19 Lin; Ping Wha Method for manufacturing sulfuric acid
US6287534B1 (en) 1994-03-28 2001-09-11 Ping Wha Lin Method for manufacturing sulfuric acid
KR20200038976A (ko) * 2017-08-08 2020-04-14 할도르 토프쉐 에이/에스 에어로졸 액적의 제거 방법

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