JPS622293Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS622293Y2
JPS622293Y2 JP8707682U JP8707682U JPS622293Y2 JP S622293 Y2 JPS622293 Y2 JP S622293Y2 JP 8707682 U JP8707682 U JP 8707682U JP 8707682 U JP8707682 U JP 8707682U JP S622293 Y2 JPS622293 Y2 JP S622293Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
oil
fuel supply
diesel engine
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8707682U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58189358U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8707682U priority Critical patent/JPS58189358U/ja
Publication of JPS58189358U publication Critical patent/JPS58189358U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS622293Y2 publication Critical patent/JPS622293Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、デイーゼル機関に燃料油を供給す
るための装置に関する。
最近、石油価格の高騰により、デイーゼル機関
で用いられる燃料重油が一段と低質化(高粘度・
高比重化)している。このような粗悪油を適正粘
度にして機関に供給するためには、加熱温度を充
分高くしなければならない。ところが、粗悪油
は、比重が大きいため水分を比重分離することが
難しく、多いものでは4%もの水分を含んでい
る。したがつて、上述のように高い温度に加熱し
た場合、油中の水分がリタンチヤンバ内で沸騰
し、発生した水蒸気が油を巻き込んで通気管から
外部に噴き出す。同様の問題は、燃料油に水を添
加ししてこれを油中に細かく均一に分散させた、
いわゆるエマルジヨン燃料を用いる場合にも生ず
る。
この考案は、従来装置におけるこのような問題
を解消することを主目的とする。
この考案を、図示した実施例を参照しながら説
明すると、符号1は船舶の機関室に設置された推
進用のデイーゼル機関であり、これより高い位置
に、燃料油供給源であるサービスタンク2が置か
れている。同タンク内の燃料重油は、重力に従つ
て主ライン3を流れ、燃料供給ポンプ4に達す
る。同ポンプで加圧された後、燃料油は、燃料加
熱器5を通過して例えば130℃ないし140℃の温度
になつて、デイーゼル機関1に達する。この加熱
温度は、機関と燃料油の種類を考慮して定められ
ることはいうまでもない。機関1に達した燃料油
は、一部が機関付きの燃料噴射ポンプ6から機関
の各シリンダ内に噴射されて燃焼し、残りの燃料
油は戻り油管7から、縦に細長い気液分離タンク
(リタンチヤンバ)8に流れ込む。戻り油は、こ
のタンクで、油中に含まれていた空気等の気体分
が除かれ、同時に圧力の脈動が除去された後、燃
料供給ポンプ4の吸入側に返される。返された油
は、サービスタンク2から流れて来る油と合流し
て、再び機関に向けて送られる。戻り油から分離
した気体分は、気液分離タンク8の上部に溜ま
り、通気管9から大気中に放出される。
通気管9の途中には、第2図に示すように、小
さな孔10をあけた円板11からなる絞りが置か
れている。絞りは気体の通過を制限し、気液分離
タンク8の上部圧力pを大気圧より高く保持す
る。この結果、燃料油が100℃を越える温度で気
液分離タンク8に流入した場合に生ずることがあ
る油中水分の沸騰が抑制されるのである。この実
施例では、絞りの孔10の大きさを適当に選ぶこ
とで、圧力pが約0.3Kg/cm2を維持するようにし
ている。この圧力pは、高すぎると装置全体の負
担が大きくなるので、水蒸気の発生が許容できる
範囲内で小さくするのが望ましい。
発生した水蒸気は、他の気体分と共に通気管9
を通過するわけであるが、その間に冷えて一部が
水になる。この凝縮水は、通気管9を伝つて落下
し、通気管9の途中に置かれた回収タンク12の
中に落ちる。この回収タンクの底部からは第1の
ドレン管13が導かれており、凝縮水はこの管を
通つて、機関室下部のドレンタンク14に流れ込
み回収される。
絞り11を設けたことにより気液分離タンク8
の上部圧力pが何らかの原因で異状に上昇するお
それがあるときは、第2図に点線で示すように、
絞り11をバイパスするかたちでリリーフ弁15
(設定圧は例えば0.7Kg/cm2)を接続することがで
きる。
前記回収タンク12の底部からは、第1のドレ
ン管13より太い第2のドレン管16が導かれて
おり、その先はサービスタンク2の通気管17に
接続されている。この第2のドレン管16の開口
18は、出口19の真下にあり、これら2つの口
は1つの円筒形フロート20で開閉される。すな
わち、フロート20は、これから上下に延びるロ
ツド21が、通気管と第2のドレン管のそれぞれ
の管端に取り付けた十字状部材22の中心孔23
に緩く挿通しており、タンク内の液面高さに応じ
て上下に動く。そしてフロートは、第2図に実線
で示すように下がつているときはその底面で第2
のドレン管の開口18を塞ぎ、また同図に鎖線で
示すように上がつているときは、その上面で通気
管の出口19を閉鎖するようになつている。
通常時このフロート20は、回収タンク内に落
ちて来た凝縮水がただちに第1のドレン管13か
ら出て行くので、浮き上がることはなく、したが
つて凝縮水は第2のドレン管16には流れ込まな
い。
このフロートの他の作用を説明するために、こ
こで、気液分離タンク8が通気管9から一時に多
量の燃料油を噴き上げた場合を想定してみる。こ
のような状況は、機関1が急停止し、気液分離タ
ンク8に流入する油の流量が急増したような場合
によく起こる。この場合、噴出した油は、絞り1
1を通り、さらにはリリーフ弁15を作動させこ
れを通過して、回収タンク12の中に突入する。
突入した油は、第1のドレン管13からだけでは
はけないので、回収タンクの内部を満たし、フロ
ート20を第2図鎖線で示すように浮上させる。
この結果、出口19が閉鎖され、開口18が開放
されるので、油は、さらに通気管9から外部に噴
出することなく、第2のドレン管16からサービ
スタンク2に流れ込み、再び燃料に供される。
以上説明したようにこの考案は、気液分離タン
ク内での油中水分の沸騰、したがつて水蒸気の発
生を抑制することができ、しかも、水蒸気が通気
管を通過する際にできる凝縮水および気液分離タ
ンクからの噴出油を回収することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すものであり、第
1図は燃料供給装置の系統図、第2図は第1図の
装置で用いられた回収タンクの断面図、第3図は
第2図の−矢視図である。 1……デイーゼル機関、2……サービスタン
ク、4……燃料供給ポンプ、6……燃料噴射ポン
プ、7……戻り油管、8……気液分離タンク、9
……通気管、11……絞り、12……回収タン
ク、13……第1のドレン管、15……リリーフ
弁、16……第2のドレン管、18……開口、1
9……出口、20……フロート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 燃料油をその供給源からデイーゼル機関の燃
    料噴射ポンプに加圧供給する燃料供給ポンプ
    と、この燃料供給ポンプで送られた燃料油のう
    ち、前記デイーゼル機関で消費されなかつたと
    ころの過剰分の燃料油を前記燃料供給ポンプの
    吸入側に戻すための戻り油管と、この戻り油管
    の途中に置かれた気液分離タンクと、この分離
    タンクの上部から導かれた通気管と、この通気
    管の途中に置かれた回収タンクと、前記気液分
    離タンク内の上部圧力を高めるために前記通気
    管の断面積を制限する絞りからなり、前記回収
    タンクは、前記通気管を伝つて当タンクに落ち
    てくる凝縮水を排出する第1のドレン管と、前
    記気液分離タンクから当タンクに吹き上げられ
    た燃料油を排出する第2のドレン管と、当タン
    ク内の液面の高さに応じて上下動し、高液面
    時、当タンクの大気圧に通じる出口を閉鎖し、
    低液面時、前記出口の真下にある前記第2のド
    レン管の開口を閉鎖するフロートを備えている
    デイーゼル機関の燃料供給装置。 2 前記絞りの前後をリリーフ弁で結んだ実用新
    案登録請求の範囲第1項のデイーゼル機関の燃
    料供給装置。の燃料供給装置。 3 前記第2のドレン管が前記燃料油供給源に導
    かれている実用新案登録請求の範囲第1項のデ
    イーゼル機関の燃料供給装置。 4 前記絞りの前後をリリーフ弁で結んだ実用新
    案登録請求の範囲第1項のデイーゼル機関の燃
    料供給装置。
JP8707682U 1982-06-11 1982-06-11 デイ−ゼル機関の燃料供給装置 Granted JPS58189358U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8707682U JPS58189358U (ja) 1982-06-11 1982-06-11 デイ−ゼル機関の燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8707682U JPS58189358U (ja) 1982-06-11 1982-06-11 デイ−ゼル機関の燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58189358U JPS58189358U (ja) 1983-12-16
JPS622293Y2 true JPS622293Y2 (ja) 1987-01-20

Family

ID=30095820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8707682U Granted JPS58189358U (ja) 1982-06-11 1982-06-11 デイ−ゼル機関の燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58189358U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58189358U (ja) 1983-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4279232A (en) Fuel system for internal combustion engines
US5070849A (en) Modular fuel delivery system
US2134877A (en) Carburetor
JPS622293Y2 (ja)
US3612022A (en) Fuel supply system for an internal combustion engine
US1744953A (en) Method and means for priming engines
US2357174A (en) Fuel pumping system
US2252960A (en) Carburetor structure
JPS5741417A (en) Combustion chamber of internal combustion engine
US4129106A (en) Vapor lock and fuel vaporization controls
US2570369A (en) Humidifier for internal-combustion engines
US4231420A (en) Heat exchanger with controls therefor
US1946590A (en) Fuel feeding device
US2268884A (en) Vapor lock eliminator
JPS55118599A (en) Heat exchanger
EP0240132B1 (en) Gas filtration unit
US2415619A (en) Gasoline conserving and power increasing attachment
US1990622A (en) Internal combustion engine fuel compensator
US2485701A (en) Emergency fuel tank
US4100232A (en) Carburetors
JPS6143968Y2 (ja)
US1826119A (en) Liquid fuel supply system
JPH0318910Y2 (ja)
US2844364A (en) Fuel supply system for internal combustion engines
US1271306A (en) Air-moistening device.