JPS62224528A - 工具の製造方法 - Google Patents

工具の製造方法

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JPS62224528A
JPS62224528A JP6662686A JP6662686A JPS62224528A JP S62224528 A JPS62224528 A JP S62224528A JP 6662686 A JP6662686 A JP 6662686A JP 6662686 A JP6662686 A JP 6662686A JP S62224528 A JPS62224528 A JP S62224528A
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JP
Japan
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powder
less
tool
welding
manufacturing
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JP6662686A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Kato
喜久 加藤
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、切削加工用工具、圧延、転造、鋳造等の塑
性加工用工具、耐衝撃用工具、金型などに利用される工
具の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、工具の素材としては、炭素工具鋼(SK)、合金
工具鋼(SKS 、SKD 。
5KT)、高速度工具鋼(SKH)などが広く利用され
ており、なかでも高速度工具鋼は比較的高価であるもの
のその優れた特性から切削加工用工具や塑性加工用工具
の素材として広く用いられている。
この高速度工具鋼は、従来の場合一般的には。
溶解→造塊→鍛造→熟処理の工程を経たもの、あるいは
粉末→成形→焼結→熱処理の工程を経たものが使用され
、炭化物を均一に分散させることによって特性の向上を
はかるようにしている。また1分割成形した部品を機械
的に結合させて工具としたものもある。
(発明が解決しようとする問題点) このような工程により製造される高速度工具鋼製の工具
は一体成形品が多く、素材自体が高価であることに加え
て、硬質粒子の分散にも問題があり、難加工性であるた
め加工コストが高いという問題点を有している。また、
ヒートクラックや衝撃による割れを生じやすいため、一
体成形して使用した場合には熱的あるいは機械的衝撃に
より欠けたり割れたりしやすいという問題点あった。
この発明は、上述した従来の問題点に着目してなされた
もので、ヒートクラックや衝撃による割れが発生しがた
く、工具の交換頻度を少なくすることができると共に、
工具コストの低減を実現することが可能である工具の製
造方法を提供することを目的としている。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明による工具の製造方法は、重量%で、C二0.
2〜3.5%、Si :3.0%以下、M n : 2
 、0%以下、Cr:1.O〜20.0%、Mo:1.
O〜5.0%、W:11.O〜30.0%、  V:0
.5〜5.0%、Co:0.2〜15.0%、必要に応
じて前記以外の炭化物形成元素の1種または2種以上を
合計で5.0%以下、同じく必要に応じて炭化物の1種
または2種以上を合計で50%以下を含有し、残部実質
的にFeよりなる化学成分の粉末を高エネルギー密度熱
源柱内に供給して溶接または肉盛することを特徴として
いる。
次に、この発明において使用される粉末の成分範囲(重
量%)の限定理由を説明する。
C: CはCr、Mo、W、V、Nb、Ta、Ti。
Zrなどの炭化物形成元素と結合して硬い複炭化物を生
成し、工具として必要な耐衝撃性の向上に著しい効果が
あり、また基地中に固溶して所要の硬さを得るのに有効
な元素であるので、このような効果を得るために0.2
%以上含有させる。しかし、多量に添加すると耐摩耗性
は増大するものの靭性および加工性が低下するため3.
5%以下とした。
S i : Siは主に脱酸剤として作用すると共に炭化物の析出反
応を促進させて炭化物の微細化をはかり、また、焼入性
を向上させると共に基地を強化して降伏点を高め、疲労
限を向上させるのに有効な元素であるが、多量に添加す
ると熱伝導性の低下による工具寿命の劣化をきたし、ま
た、熱間加工性を害すると共に靭性を劣化させるので3
.0%以下とした。
Mn: MnはSiと同様に脱酸剤として添加するが脱硫剤とし
ても作用し、鋼の清浄度を高めると共に焼入性の向上に
も寄与する元素であるが、多量に添加すると靭性や焼も
どし軟化抵抗性が低下し、また、加工硬化能が高くなっ
て加工性や被削性を低下させるので2.0%以下とした
Cr: CrはCと結合して複炭化物を形成し、耐摩耗性の向上
に大きく寄与する元素であり、また、基地中にも多量に
固溶して、高温強度および耐熱衝撃性を高めるとともに
耐酸化性の向上にも大きく寄与する元素であるので1.
0%以上含有させた。しかし、多量に添加しすぎると焼
もどし軟化抵抗性が低下し、また、加工性や靭性を劣化
させるので20.0%以ドとした。
Mo 、W: Mo、WはCと結合して微細なM2C型あるいはM、C
型の複炭化物を生成しかつ基地中にも固溶して基地を強
化するので、耐摩耗性および高温硬さを増大させるとと
もに、焼もどし軟化抵抗性の向上や耐ヒートチェック性
の改善にも有効な元素である。したがって、このような
効果を得るためにMoは1.0%以上、Wは11.0%
以上含有させた。しかし、多すぎると複炭化物の量が多
くなるとともに粗大となり、塑性加工性および靭性が低
下すると共に疲労特性にも悪影響を及ぼす(7)で、M
Oは5.0%以下、Wは30.0%以下に限定した。
V: VはCと結合して非常に硬くかつ固溶しにくいMC型炭
化物を生成し、耐摩耗性の向上や焼もどし硬さの増大に
大きく寄手し、さらには結晶粒を微細化して靭性を向上
させるのに有効な元素であり、このような効果を得るた
めに0.5%以上含有させた。しかし、多量に添加する
と硬さの大きいMC型炭化物が多くなり、耐摩耗性は向
上するものの被削性や靭性が劣化する傾向となるので5
.0%以下とした。
CO: COは基地中に固溶して基地を強化し、炭化物の析出お
よび凝集をおくらせ、高温における硬さと耐力を著しく
向上させる元素であるので、このような効果を得るため
に0.2%以上含有させた。しかし、多量に添加すると
固溶による内部歪が大となり、靭性が低下する傾向とな
るため15.0%以下に限定した。
そのほか、高温特性を改善し、また耐摩耗性を向上させ
るために前記以外の炭化物形成元素の1種または2種以
上を添加するのも必要に応じて望ましく、例えば炭化物
形成元素としてNb。
Ta、Ti 、Zr、Hfの1種または2種以上を添加
するのもよい、しかし、多量に添加すると巨大炭化物が
晶出すると共に、これら元素の結晶粒界への優先析出が
起って靭性を低下させるので、添加するとしても合計で
5.0%以下とする必要がある。
また、耐摩耗性のより一層の向上をはかるために、炭化
物の1種または2種以上を添加するのも必要に応じて望
ましく、例えば炭化物としてWC,NbC,TaC,V
C,Tic等々の1種または2種以上をより望ましくは
3%以上添加するのもよい、また、炭化物に加えてSi
3N4゜TiN、BN等々の窒化物や、A立203゜5
i02.ZrO2等々の酸化物を加えることも場合によ
っては望ましい、しかし、多量に添加すると靭性が低下
するので、添加するとしてもこれらの合計で50%以下
とする必要がある。
さらに、MC,M、CおよびM23c、型炭化物の析出
反応に影響を及ぼし、炭化物を微細にしかも均一に分計
させて靭性および耐亨詐什を而1−させるためにREM
 (Yを含む希土類元素)の1種または2種以上を0.
005〜0.60%程度の範囲で添加する。ことも必要
に応じて望ましく。
この場合ミツシュメタルとして添加することも可能であ
る。さらにまた、焼入冷却過程においてオーステナイト
結晶粒界への初析炭化物の析出を抑制することにより焼
入性を著しく向上させるのに有効な元素であるBを例え
ばo、ooi〜0.050%の範囲で添加することも望
ましい。
さらにまた、Nは炭化物安定化元素として作用し、M2
C型の炭化物からM、C型の炭化物への変態を促進する
と共に、■と結合して炭窒化物■(C、N)の粒径を大
きくシ、工具の硬化能、耐摩耗性および靭性を高める効
果を有する。したがって、粉末中にNを適量含有させる
ことも望ましいが、Nは溶鋼の溶製性を害したり、介在
物を形成させたりするので、アトマイズ法による粉末製
造時に含N2ガスを噴射して粉末表面に窒素を付看させ
たり、粉末の送給に使用するキャリャガス中に窒素を含
ませたりするようにすることも必要に応じて望ましい、
しかし、N量が多くなりすぎると巨大な炭窒化物が形成
されて工具の性能をかえって劣化させるので、粉末中の
含有量や付着量の合計が0.30%以下となるようにす
ることが望ましい。
そのほか、Pは0.040%以下、Sは0.040%以
下、Oは0.010%以下、人文は0.030%以下に
規制することも必要に応じて望ましい。
さらに、基地を強化して工具の強度、耐t#撃性、#ヒ
ートチェック性を高めるために、Niを0.01〜2.
0%程度、Cuを0.25%〜1.0%程度添加しても
よい。
この発明による工具の製造方法においては、上記の成分
からなる粉末を使用するが、この粉末としては、例えば
、粉(破)砕粉、異形粉、ガスー水アトマイズ粉、ガス
アトマイズ粉などが用いられ、特に製造方法は限定され
ないが、流動性がよくより安定した送給が可能となる点
ではガスアトマイズ粉が望ましいといえる。
そして、この発明においては、粉末の粒径が−60〜+
350meshの範囲にあるものを使用するのがとくに
好ましい。すなわち、60meshよりも大きい粉末で
は溶接および肉盛後に未溶着部分が発生するおそれがあ
り、350meshよりも細かい粉末では溶着効率が低
下するとともに送給の安定性を悪化させるおそれがある
ことによる。
この発明に用いる粉末を製造するに際しては。
粉末の化学成分に対応した鋼を溶製して、粉(破)砕法
、アトマイズ法などを用いることが可能であるが、その
ほか、適当な基本成分の鋼(例えば、1.3%G−4.
2%Cr−5.0%MO−6,2%W−3.0%V−F
eや、2.3%C−4,0%Cr−7,0%M o −
6、5%W−6,5%V−10%C0−F′e)をベー
ス粉末に使用し、製品の使用目的等によって、Mo、W
V、Coおよびその他の金属ならびに炭化物、窒化物、
酸化物等を混合して所望の成分の粉末として使用するよ
うになすことも可能である。そして、粉末の成分と、溶
接または肉盛後の溶着金属の成分との分析値における差
はさほど大きくなく、通常の成分範囲内におさまる。
この発明では、上記の粉末を使用し、この粉末を高エネ
ルギー密度熱源柱内に供給して、工具基体の接合しよう
とする部分に溶接(welding)したり、工具基体
の表面に肉盛(surfacing)したりするが、こ
の場合の高エネルギー密度熱源柱としては、エネルギー
密度が40kw/cm2以上のプラズマアーク柱、電子
ビーム柱、レーザビーム柱がとくに好ましい。
また、上記の粉末を高エネルギー密度熱源柱内に供給す
るにあたっては、キャリアガスを用いて行うことも望ま
しく、この場合、キャリアガスとして窒素を含むもの(
例えば、Ar+N2)を使用すれば、前述したN添加の
効果を得ることができるようになる。
このようにして溶接または肉盛したのちにおいイI+ 
煤盾プ訝m 1&Ftu lk−に軽1計七h 嶋−っ
Δ太物もほとんど存在しない著しく特性の優れた組織を
得ることができる。
そして、工具基体としては、炭素鋼、低合金鋼およびス
テンレス鋼はもちろんのこと、割れを生じやすいため溶
接や肉盛には不向きとされていた高合金鋼および工具鋼
に対しても溶接および肉盛が可能である。したがって、
工具基体として靭性の優れた材料を用い、この工具基体
の接合部または表面に、上記粉末を高エネルギー密度熱
源柱内に供給して溶接または肉盛することによって、基
体部分は靭性に著しく優れ、工具としての使用部分例え
ば耐摩耗面や切削刃先は工具特性に優れた複合工具の製
造が可能となる。
このように、この発明では、粉末を使用して高エネルギ
ー密度熱源柱内に供給し、この粉末を溶融させて溶接ま
たは肉盛するようにしているため、比較的安価な炭素鋼
や低合金鋼の中に炭化物を分散させて従来の一体成形し
た溶製高速度工具鋼あるいは粉末高速度工具鋼と同等ま
たはそれ以上の特性のものを得ることができる。そして
、高速度工具鋼中にはW 、 M o 、 V 、 C
r等の資源の限られた高価な元素を多量に含有するが、
これらの炭化物を均一に分散したWC,TiCあるいは
A文203等のサーメットやセラミックスにおきかえ、
高価な元素は基地相の強化、およびサーメットやセラミ
ックスとの結合の強化材として少量使用するのにとどめ
ることによって、価格の低廉化が可能となる。
(実施例1) この実施例1では、第1図に示す構造のプラズマトーチ
1を高エネルギー密度熱源として使用した。このプラズ
マトーチ1は1図示しない電源の陰極側と接続した棒状
電極2を中心に備え、この棒状電極2と同心状に且つ間
隔をおいてトーチ内筒3が配設しである。このトーチ内
筒3は図示例の場合、その下端にチップ4を備えていて
ねじ止めされているが、これらを一体化したものであっ
ても良い、そして、トーチ内筒3およびチップ4内には
冷却水通路5が設けであると共に、棒状電極2とトーチ
内筒3との間でプラズマガス供給路6が形成してあり、
さらにこの棒状電極2とトーチ内筒3との間にはプラズ
マガス通過孔7を複数設けたプラズマガス整流体8が配
設しである。このプラズマガス整流体8は、上部から矢
印方向に供給されたプラズマガスの流れを整流し、水平
断面においてプラズマガスの流れが均一化されるように
するはたらきをもっている。また、このプラズマガス整
流体8は、棒状電極2の保持体としてもはたらくもので
ある。そして、トーチ内筒3の下端(図示例の場合には
チップ4の下端)にはプラズマアーク噴出ノズル9を備
えている。
さらに、トーチ内筒3の外周部には間隔をおいてトーチ
外筒11が配設してあり、このトーチ外筒11の下端部
分にプラズマアーク噴出ノズル12が形成しであると共
に、トーチ内筒3とトーチ外筒11との間で粉末供給路
13が形成してあり1図示しない粉末供給装置より粉末
送給用キャリヤガスと共に供給した粉末14がプラズマ
アーク柱10内に供給できるようになっている。また、
トーチ外筒11のノズル部分にも冷却水通路15が形成
しである。さらに、トーチ外筒11の下端部分には前記
プラズマアーク噴出ノズル12と同心状にガスレンズ1
6が設けてあり、シールドガス供給路17から供給され
るシールドガスがプラズマアーク柱10の周囲を濃淡な
く均一にシールドするようにしである。
このような構成のプラズマトーチ1の下方には、図示し
ない電源の陽極側と接続した中空状のスリッターロール
素材18が回転可能に配設してあり、プラズマトーチ1
とスリッターロール素材18との間で正極性トランスフ
ァープラズプアーク柱10が発生するようにしである。
このスリッターロール素材18はJISSCM435か
ら製作したものである。
そこで、このスリッターロール素材18の表面に肉盛し
て刃先部を形成するにあたっては、第1表に示す肉盛溶
接条件を採用し、第2表に示す化学成分の粉末14を用
いた。
第1表 そこで、ff12表に示した化学成分の粉末14を第1
図に示したプラズマトーチ1とスリッターロール素材1
8との間で発生しているプラズマアーク柱10内に供給
しなから肉盛溶接を開始し、プラズマトーチ1は左右に
約L2mmのウィービングをさせつつスリッターロール
素材18の表面に第2図に示すように厚さ約1.5〜2
mmの肉盛層19を形成した0次いで、刃先部となる部
分にさらに2層の肉盛溶接部20.21を重ねて形成し
た。続いて、溶接のまま機械加工を行って第3図に示す
形状の刃先部22を形成してスリッターロール23を製
作した。このようにして製作したスリッターロール23
の表面硬度はHRC60〜65であり、刃先部22の硬
度はHRC63,5〜65.2であった。
次いで、このようにして製作したスリッターロール23
を使用して、板厚が0.1−0.4mmのSUS 30
4フープ材の足幅切断を行ったところ、従来の高速度工
具鋼製の一体型スリッターロールと同等以上の切断性能
を有し、摩耗部分を再肉盛して使用した結果も良好であ
って長時間にわたる切断作業を行うことが可能であった
(実施例2) この実施例2では、第1図に示した構造のプラズマトー
チ1を高エネルギー密度熱源として用い、スプリングワ
ッシャ製造用(細線圧延用)ホリゾンタルロールの製作
に適用した場合を示す。
そこで、ホリゾンタルロールの製作にあたっては、第3
表に示す肉盛溶接条件を採用し、第4表に示す化学成分
の粉末14を用いた。なお、溶接肉盛に際しては、溶接
ビード形成のために、第4図に示すように、ホリゾンタ
ルロール素材25の両側に水冷銅バッキング26.26
を設置し、ホリゾンタルロール素材25および銅バッキ
ング26.26を同時に回転させると共に、プラズマト
ーチ1をPIS4図の左右方向にウィービングさせた。
また、ホリゾンタルロール素材25は5KD61力)ち
かスもn−r&訊ス− 第  3  表 なお、m4表に示した化学成分の粉末のうちNo、  
4は、C,Si、Mn、CrおよびVを含み、残部実質
的にFeよりなる粉末に、粉末MOと、粉末Wと、粉末
COとを同表に示す成分割合となるように混合して攪拌
したものであり、他の粉末No、 5 、6においても
同様のベース粉末を用いて他の粉末を所定割合に混合し
た。
そこで、第4表に示す化学成分の粉末14を第1図に示
すプラズマアーク柱10内に供給しなから肉盛溶接を開
始し、ホリゾンタルロール素材25の表面に第4図に示
すように仕上加工後の厚さ5mmの肉盛層27を形成し
た。なお、この実施例2では粉末供給用ギヤリヤガスと
してArに若干のN2を添加したものを使用し、溶融し
た金属中でV (C、N)の形成やM2C7¥化物のM
、C炭化物への変態を促進させるようにすることにより
、靭性および耐摩耗性を向上させるようにした。
次いで、このようにして製作したホリゾンタルロールを
機械加工して仕上げたのちスプリングワッシャ製造用の
線材圧延に使用した結果、耐用寿命を従来の2倍以上に
延長することができ、摩耗した部分を再度肉盛溶接して
使用することが可能であった。
(実施例3) この実施例3では、第1図に示した構造のプラズマトー
チ1鷺高エネルギー密度熱源として使用し、マンネスマ
ン製管装置の製管用プラグの製作に適用した場合を示す
そこで、製管用プラグの製作にあたっては、第5表に示
す肉盛溶接条件を採用し、第6表に示す化学成分の粉末
を用いた。なお、第5図に示すように、製管用プラグ本
体31は砲弾形状をなすものであり、材質として、3%
Cr−1%Ni−2%W−0.2%REM−Feからな
るものを用いた。
第5表 そこで、第6表に示した化学成分の粉末をif図に示す
プラズマアーク柱10内に供給しなから肉盛溶接を開始
し、第5図に示すプラグ本体31の表面に厚さ5〜6m
mの肉盛層32を形成した0次いで、肉盛溶接後に仕上
加工を行ったのち焼入れ・焼もどしを施して表面硬度を
HRC60〜65にし、さらに表面に水蒸気処理を行っ
て約100〜150ルmのスケール層を形成させて焼付
防止をはかり、第5図に示す形状の製管用プラグ33を
製作した。
続いて、このようにして製作した製管用プラグ33を用
いて製管を行ったところ、表面に肉盛層32を形成しな
い場合に比べて5倍以上の寿命延長を実現することがで
きた。
(実施例4) この実施例4では、第1図に示した構造のプラズマトー
チ1を高エネルギー密度熱源として用い、ホイールにリ
ングを溶接固定する場合に適用した。
この場合、第6図に示すように、ホイール35は中心孔
35&を有し、5KD61 (0,35%c−i、o%
5t−0.35%Mn−5,0%Cr−1,25%Mo
−1,0%V−Fe)より製作したものである。また、
リング36は前記ホイール35の外周側に位置し、粉末
高速度工具鋼(HI P処理材)(1,3%C−0,3
%5i−0,3%M n −4、2%Cr−5,0%M
 o −6,4W−3,0%V−8.5%Co−Fe)
より製作したものである。
そこで、ホイール35とリング36との溶接固定にあた
っては、P57表に示す溶接条件を採用/′ 第  7  表 そこで、溶接にあたっては、fs6図に示すように、銅
製水冷バッキング37上にホイール35およびリング3
6を設置し、溶接開先の直上部分にプラズマトーチ1を
配設したのち、プラズマアーク柱10を発生させ、ホイ
ール35、リング36および銅製水冷バッキング37を
一体で回転させると共にプラズマトーチ1をウィービン
グさせ、第8表に示す化学成分の粉末14をプラズマア
ーク柱10内に供給しながら溶接を行い、溶接開先部に
溶着金属38を形成させた。このようにして、−円周の
溶接を終了したのち、ホイール35およびリング36を
上下反転し、反対側の開先の形状を研削により整えたの
ち、再度プラズマアーク柱10を発生させ、ホイール3
5.リング36および銅製水冷バッキング37を一体で
回転させるとともにプラズマトーチ1をウィービングさ
せ、前記と同様に粉末14をプラズマアーク柱10内に
供給しながら溶接を行った。
この溶接後において、リング36の硬度は溶接前とほと
んど変わらないものであり、硬度の低下をもたらすこと
なく溶接することができた。そして、ホイール35とリ
ング36との溶接をきわめて良好に行うことができた。
かくして、従来の一体で製作するか、あるいはホイール
35とリング36とを焼き嵌め、冷し嵌め等の機械的な
手法により製作していたものに比べて、この実施例によ
り製作したものでは、強度が高く、寿命も長いものであ
り、しかも製造コストが大幅に低下し、摩耗後には肉盛
補修によって再使用が可能であるという著しく優れた利
点を得ることができた。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明による工具の製造方
法では、重量%で、C:0.2〜3.5%、Si :3
.0%以下、M n : 2 、0%以下、Cr:1.
O〜20.0%、Mo:1.0〜5.0%、W: 11
.0〜30.0%、■=0.5〜5.0%、Co:0.
2〜15.0%。
必要に応じて前記以外の炭化物形成元素の1種または2
種以上をA計−t=5.0%以下 回1−?鳥嬰に応じ
て炭化物の1種または2種以上を合計で50%以下を含
有し、残部実質的にFeよりなる化学成分の粉末を高エ
ネルギー密度熱源柱内に供給して溶接または肉盛するよ
うにしたから、従来の溶製高速度工具鋼や粉末高速度工
具鋼のような一体成形工具のもつ問題点、例えばヒート
クラックや衝撃による割れ発生の問題がなく、工具の交
換頻度を少なくすることができ、工具のうちとくに強度
を必要とする部分には靭性の優れた高強度の材料を使用
し、工具の切削部や耐摩耗部およびその他の特性を要す
る部分にはこの発明による溶接や肉盛を施すことによっ
て、工具の特性を著しく向上すると同時にコストを低下
させることが可能であるという非常に優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例において使用したプラズマト
ーチの断面説明図、第2図および第3図はこの発明の実
施例1において製作したスリッターロールの各々製作途
中および製作後の断面説明図、第4図はこの発明の実施
例2においてホリシンタルロールを製作する途中のよう
すを示す断面説明図、第5図はこの発明の実施例3にお
いて製作した製管用プラグの断面説明図、第6図はこの
発明の実施例4においてホイールとリングとを溶接固定
する途中のようすを示す断面説明図である。 1・・・プラズマトーチ。 10・・・プラズマアーク柱(高エネルギー密度熱源柱
)、 14・・・粉末。 12・・・肉盛層。 20.21・・・肉盛溶接部、 27・・・肉盛層。 32・・・肉盛層。 38・・・溶着金属。 特許出願人  大同特殊鋼株式会社 代理人弁理士 小  IM    豊 第1図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、C:0.2〜3.5%、Si:3.0
    %以下、Mn:2.0%以下、Cr:1.0〜20.0
    %、Mo:1.0〜5.0%、W:11.0〜30.0
    %、V:0.5〜5.0%、Co:0.2〜15.0%
    、必要に応じて前記以外の炭化物形成元素の1種または
    2種以上を合計で5.0%以下、同じく必要に応じて炭
    化物の1種または2種以上を合計で50%以下を含有し
    、残部実質的にFeよりなる化学成分の粉末を高エネル
    ギー密度熱源柱内に供給して溶接または肉盛することを
    特徴とする工具の製造方法。
  2. (2)粉末は、その粒径が−60〜+350meshの
    範囲にある特許請求の範囲第(1)項記載の工具の製造
    方法。
  3. (3)高エネルギー密度熱源柱は、エネルギー密度が4
    0KW/cm^2以上のプラズマアーク柱である特許請
    求の範囲第(1)項または第(2)項記載の工具の製造
    方法。
  4. (4)高エネルギー密度熱源柱は、エネルギー密度が4
    0KW/cm^2以上の電子ビームおよびレーザビーム
    から選ばれるビーム柱である特許請求の範囲第(1)項
    または第(2)項記載の工具の製造方法。
  5. (5)粉末はガスアトマイズ粉である特許請求の範囲第
    (1)項、第(2)項、第(3)項または第(4)項の
    いずれかに記載の工具の製造方法。
  6. (6)粉末はキャリヤガスと共に供給され、前記キャリ
    ヤガス中に窒素を含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項また
    は第(5)項のいずれかに記載の工具の製造方法。
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