JPS6220244Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、木材加工（例えばもやに垂木取り付
け用の斜面溝を作る）する目的に電動丸ノコや電
動ミゾキリ等の刃が回転して切削する電動工具を
作業者の感を頼ることなく誰れでもが簡単にし
て、正確に所定形状の斜面溝を切削することが出
来る切削ガイド装置付電動工具に係るものにし
て、その構成を添付図面を参照して詳述すると次
の通りである。

電動丸ノコ、電動ミゾキリ等の刃５が回転して
切削する電動工具１に於いて、この電動工具１の
底面に、電動工具１の切削方向に対して平行に摺
動する断面状にして長方形状の案内枠２を当接
し、この案内枠２の数個所の長さ方向に穿孔した
長孔３より段付ネジ４を電動工具１の裏面に螺着
して電動工具１を案内枠２の底面に摺動自在に設
け、この案内枠２の一端部寄りの両外側面に断面
状の保持枠７を挟装し、この保持枠７の両側面
の略中心に支点ピン８，８′を設け、この支点ピ
ン８，８′を案内枠２の両外側面を軸受支承して
保持枠７に対して案内枠２を擺動自在に設ける。

図面の長孔３は両側２個所と後方１個所に穿孔
した場合を図示している。

この支点ピン８，８′の前方の保持枠７の両外
側面の垂直方向に円弧状ガイド孔１３を穿孔し、
この円弧状ガイド孔１３にボルト１２，１２′を
嵌挿突出し、このボルト１２，１２′で電動工具
１と対応する案内枠２の両外側面を軸受支承し、
このボルト１２，１２′の突出端部にナツト１
１，１１′を螺着する。

この保持枠７の両外側面に断面角型の被加工物
９の角部の丁度当接係止する切欠係止部１４を切
欠形成し、この案内枠２の底面と保持枠７の底面
に電動工具１の刃５の逃げ孔６，１６を穿孔す
る。

本考案は、上述の様に構成したから本工具の作
動を説明すると、案内枠２を保持枠７に対して支
点ピン８，８′を支点にして所望の角度まで擺動
した上、ナツト１１，１１′を締め付けして案内
枠２を保持枠７に固定すると共に刃５を案内枠２
の底面に穿孔した逃げ孔６より突出させる。

そして被加工物９の角部に保持枠７の切欠係止
部１４を係止させてセツトする。

そして、電動工具１のスイツチをONにして刃
５を回動させる。

この状態で電動工具１を第１図に示すように下
方から上方に向けて押せだ所望の斜め溝が加工で
きる。

この場合電動工具１の摺動に際して刃５は保持
枠７の底面に逃げ孔１６が形成されているため保
持枠７の底面にぶつかることなく摺動することに
なる。

本考案は次のような特長を有するものである。

１ 電動工具１の底面を利用して案内枠２の底面
に取り付け、そして電動工具１が長さ方向に対
して自由に摺動し、且つ、垂直方向に対して擺
動自在であるから木材の斜め溝１５加工が任意
に容易に、且つ簡便にできる。

２ そして従来のように熟練した作業者に頼らな
くても一回の作業で加工が可能であるから溝形
状が正確であり、且つ非常に能率的である。

３ 特に、電動工具１の切削方向に対して平行に
摺動する断面状の案内枠２を、この案内枠２
に穿孔した長孔３と電動工具１裏面に螺着した
段付ネジ１４とによつて付設したから、即、長
孔３と段付ネジ１４とによつて電動工具１を摺
動自在にしているので、簡素な構成となり、そ
れだけ安価に製作できると共に、摺動に際して
のこじ等が全く無く、円滑に摺動し得ることに
なる。

４ また、更に、保持枠７に切欠係止部１４を切
欠形成して、被加工物９の角部に係止するよう
にしているから、より一層簡素な構成となり、
極めて安価に製作し得ることになる。

５ また、製作上も案内枠２、保持枠７は単なる
折曲加工板の組合せであるため容易であり量産
可能にして、それだけ製品が一層安価になる。

以上のように本考案によれば、木工加工を行う
際に使用する電動丸ノコ、電動ミゾキリ等の電動
工具に取り付けて簡単にタル木を嵌着する為の斜
め溝を切削すること等のできる実用上の秀れた効
果を奏する切削ガイド装置付電動工具を提供する
こととなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものにして、第
１図は使用状態を示す正断面図、第２図は平面
図、第３図は加工後の被加工物の斜面図である。 １……電動工具、２……案内枠、３……長孔、
４……段付ネジ、５……刃、７……保持枠、８，
８′……支点ピン、６，１６……逃げ孔、９……
被加工物、１１，１１′……ナツト、１２，１
２′……ボルト、１３……円弧状ガイド孔、１４
……切欠係止部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動丸ノコ、電動ミゾキリ等の刃５が回転して
   切削する電動工具１に於いて、この電動工具１の
   底面に、電動工具１の切削方向に対して平行に摺
   動する断面状にして長方形状の案内枠２を当接
   し、この案内枠２の数個所の長さ方向に穿孔した
   長孔３より段付ネジ４を電動工具１の裏面に螺着
   して電動工具１を案内枠２の底面に摺動自在に設
   け、この案内枠２の一端部寄りの両外側面に断面
   状の保持枠７を挟装し、この保持枠７の両外側
   面の略中心に支点ピン８，８′を設け、この支点
   ピン８，８′で案内枠２の両外側面を軸受支承し
   て保持枠７に対して案内枠２を擺動自在に設け、
   この支点ピン８，８′の前方の保持枠７の両外側
   面の垂直方向に円弧状ガイド孔１３を穿孔し、こ
   の円弧状ガイド孔１３にボルト１２，１２′を嵌
   挿突出し、このボルト１２，１２′で円弧状ガイ
   ド孔１３と対応する案内枠２の両外側面を軸受支
   承し、このボルト１２，１２′の突出端部にナツ
   ト１１，１１′を螺着し、この保持枠７の両外側
   面に断面角型の被加工物９の角部が丁度当接係止
   する切欠係止部１４を切欠形成し、この案内枠２
   の底面と保持枠７の底面に電動工具１の刃５の逃
   げ孔６，１６を穿孔した事を特徴とする切削ガイ
   ド装置付電動工具。