JPS62201022A - 差動継電装置 - Google Patents

差動継電装置

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JPS62201022A
JPS62201022A JP3910886A JP3910886A JPS62201022A JP S62201022 A JPS62201022 A JP S62201022A JP 3910886 A JP3910886 A JP 3910886A JP 3910886 A JP3910886 A JP 3910886A JP S62201022 A JPS62201022 A JP S62201022A
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JP3910886A
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順一 稲垣
安藤 文郎
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は変圧器の保護に用いられるデジタル演算形の差
動継電装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
変圧器用の差動継電装置は、変圧器の一次、二次(およ
び三次)の各巻線の電流を入力電流とし、この入力電流
より差動電流を得て保護動作を行なう。YおよびΔの両
結線を有するうえ各巻線の巻数および変流器の変流比が
異なるため、入力電流の取得部の構成が著しく複雑とな
る。これを図面を用いて説明する。
第14図は3相3巻線変圧器を保護する従来の差動継電
装置の外部接続の例である0図で、TRは一次巻線Pi
、 P2. P3.二次巻線Sl、 S2. S3およ
びΔ結線の三次巻線TI、 T2. T3を有する3相
3巻線変圧器である0巻線PI、 Sl、 TIの組合
せ1巻線P2゜S2. T2の組合せ、および巻線P3
. S3. T3の組合せが各々同一鉄心上に巻かれ、
同一相を構成する。
励磁電流を無視できる状態では、次式で表わされる各相
差動電流工、□l Id2+ Idffi は内部事故
が無いとき零であり、内部事故があると事故電流に対応
した大きな値となる。
但し、 IPII IPII IP3y Ist+ I
S!+ IS3+ ItXyIt2 t It3は各々
巻線PL、 P2. P3. Sl、 52. S3゜
TI、 T2.丁3の電流、Npは巻線PL、 P2.
 P3の巻数、N8は巻線St、 S2. S3の巻数
、Ntは巻線TI、 T2゜T3の巻数である。
第14図で、−次巻線PI、 P2. P3および二次
巻線St、S2およびS3はYに結線され、三次巻線T
I、 T2゜T3はΔに結線されている。また、変流器
CPI、 CF2゜CF2. C5I、 C52,C3
3,CT13. CT21. CT32が図示のように
配置され、各々の二次回路が差動継電器RY13. R
Y21. RY32に図示のように接続される。
変圧器各端子の電流はY結線の一次および二次巻線では
各巻線の電流に等しく IPt t IPz y IP
a t1121+Ig□およびl113であるが、三次
巻線端子では2つの巻線の電流の差1.1−I。、工。
−IttおよびItff  htzとなる。各変流器の
二次電流1px+lP2+IP3118111azy 
T5)t 1t13y 1tzzおよび113zは各々
−次電流との間に次のような関係がある。
但し、RP、 R,、Rtは変流比である。
電流it□311tllおよび1t32はそのまま継電
器RY13. RY21およびRY32に供給されるが
、電流ip□。
lP2 + IPi t xsl # 18zおよびi
t、、はΔ結線により差電流1p1−i□+ 1P2−
IPi r 1Pi−1P□l 184−11i3 #
 1B□−18iおよびi□−1siが得られこの電流
が各継電器に供給される。
第15図は継電器RY13の内部接続を示す図である。
他の継電器RY21. RY32はRY13と同様の構
成であるので簡単なため省略する。図でRY−1,RY
−2,RY−3およびRY−4は、前記第14図で同一
記号で示される端子である。RY−5,RY−6,RY
−7およびRY−8は補助変流器、 RY−9は判定部
である。補助変流器RY−5゜RY−6およびRY−7
は各々電流IPX−IP2 t Ls、−181および
xtt□で付勢され二次電流it、z+LAtiおよび
i(、。
を生ずる。また補助変流器RY−8は電流ip□−IP
3 +ilI□−1113およびi、□□で付勢され二
次電流1dzaを生ずる。各補助変流器には中間タップ
があり、どのタップに接続するかによって変流比を選ぶ
ことができる。各二次電流は次式で表わされる。
但し−KPy KIi+ Ktは変流比を表わす定数で
ある。
電流it311f’i311i13およびiQ工、が判
定部RY−9に入力され、例えば次のに)式が成立する
と動作し出力e0を生ずる。
+i:i8.l>(Iiム、31+li轟、−l + 
Ii;、31)に1+に2  …に)但し、に□t K
2は正の定数 以上で、各相差動電流の2相分の差(Δ差動電流と言う
)のうち継電器RY13に関係するIdl−Idlを変
流器の二次電流で表わすと、■、■式よりLx−Ia、
= NpRp (ipt−!P3 )”N5Rs Qs
t−1g3)”NtRtitt 3…■ となり、 但し、に0は定数 となるように、Kp、 Ksおよびに、の値を選ぶと=
hdi       ………■e e となり、i≦13がΔ差動電流工di4d3に比例する
したがって励磁電流が無視できる状態で、電流G13は
巻線P工l Pit Sll sat T1およびT3
に関して内部事故が無ければ0であり、内部事故があれ
ば大きな値となる。これにより、継電器RY13は(イ
)式の成立する内部事故の際のみ動作する。
もし、K、、 KsおよびKtの値が0式かる異なると
内部事故の無い場合の電流1dxiが0では無くなり、
負荷電流の存在または外部事故で誤動作する恐れが出て
来る。このため、K、、 K、およびKtの値が0式の
値に対して10%程度の誤差ですむようなタップが設け
られており、最も一般的な例を示すと−4−および土が
2.9.3.2.3.5.3.8.4.2゜I K、  KSKt 4.6.5.0および8.7に比例する8段階に変えら
れるようになっている、一般には変流比を8段階に変え
られるするわち中間タップ7個を有する補助変流器が4
個設けられており、これをプラグジャックを用いて適宜
選定し得るようになっている。
1つの巻線に7個の中間タップを設け、それを選択し得
るようにするというこの構成は非常に複雑である。しか
も複雑な構成にもかかわらず土。
K。
−または上 の値を0式で表わされる理想の値に、  
      Kt から10%程度異なる値となることを許容せざるを得な
いものとしている。
デジタル演算形の場合は、電流に比例する電気量の瞬時
値をサンプリングしてデジタルデータに変換し、このデ
ータに適宜定数を乗算して得た値を加算することができ
る。このため、定数Kp、 K。
およびKtを0式の値とした0式の差動電流1613の
サンプル値に相当するデジタルデータを、電流id□、
を得るための回路手段を設けること無く、演算により算
出することができる。しかも定数KPwh、およびに、
の値は2.9.3.2. 川…というような間隔の荒い
値では無く、遥かに細い間隔とすることができ、0式の
値に忠実な値とすることができる。
しかし、電気量の瞬時値のサンプリングやその値のデジ
タル変換に用いられる電子回路にはダイナミックレンジ
上の問題がある。すなわち、外部事故時の最大電流で、
各端子電流のいずれかがダイナミックレンジを超過し、
デジタルデータが電流値を再現できなくなると、0式の
差動電流工、1゜IdzおよびId3が零であっても、
0式に従って演算された差動電流xQxsは零でなくな
り、誤動作の恐れがでてくる。これを避けるには各電流
回路のダイナミックレンジを外部事故時の最大電流より
大きいものとしなければならない。
しかし、ダイナミックレンジを大きくすると、電流入力
の小さい場合の誤差が大きくなり、端子電流の事故電流
分の小さい場合の検出感度が問題となる6すなわち、変
圧器保護では変圧器巻線の1層間の層間短絡事故を検出
する必要があり、この場合に変圧器端子に流れる事故電
流分が小さい。
この小さな事故電流分を精度良く検出するにはダイナミ
ックレンジを小さくする必要がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、変圧
器を保護するデジタル演算形の差動継電装置において、
外部事故でダイナミックレンジを超過するような電流が
流れても誤動作の恐れが無いような手段を提供し、ダイ
ナミックレンジを小さくすることを可能にすることによ
って高感度の保護を高精度に行なうことができるように
するのを目的とする。
〔第1発明の概要〕 本発明の第1の発明は3相変圧器の一部5二次(および
三次)の端子の電流に比例した電気量EPyEs (お
よびEt)を変圧器巻線のY結線端子ではΔ量(各2相
電流のベクトル差)、Δ結線端子ではY量で取得し、こ
の電気量を予定周期で同一時刻にサンプルしたうえデジ
タルデータDp= Ds(およびat)に変換してデー
タを取得し、この取得されたデータを用いて、差動電流
データDdをり、1=MpDp+MsDs(+MtDJ
但し、M、、 M、およびhは定数であり、差動電流出
係数と称する。
により演算して差動保護を行なう差動継電装置において
変圧器端子の一部を大電源端子、残りの端子を小電源端
子として、小電源端子のデータ(例えばDS (および
01) )の大きさが予定の大きさく例えばLm (お
よびLt) )に達したことを検出する過大データ検出
手段を設け、この過大データ検出手段の検出により差動
継電装置を不動作方向に制御するものであり、予定の大
きさは次の条件をすべて満足するようにする。
(i)  内部事故時の自端子のデータの最大値より大
きくする。
(fi>  自端子のデータの飽和値以下とする。
(in)  大電源端子データの飽和値にその端子の差
動電流出係数を乗じた値を自端子の差動電流出係数で除
した値またはこれを僅かに超える値以下とする。
(iii)項について僅かに超える値を無視して説明す
るとり、 (およびat)を小電源端子データとしてそ
の予定の大きさをt、s (および1−1)とし、HP
を大電源端子データDPの飽和値としたとき、次式のよ
うになる。
また、Dtが小電源端子データとしてその予定の大きさ
をLt、H,およびHsを大電源端子データDPおよび
Dsの飽和値としたときは次のようになる。
変圧・器の一般的適用の場合は、一部の端子は小電源端
子であるので、上記の手段により小電源端子外部の事故
で、各端子のデータが飽和しそれにより差動電流データ
Ddの値が大きな値となっても誤動作を防止することが
可能となる。これによりダイナミックレンジを小さくす
ることができ、高感度の保護が可能となる。
〔第1発明の実施例〕 (実施例の構成) 第1図は本発明の一実施例のハード構成を示す図である
。第1図において第14図と同一部分には同一記号で示
す。図で1〜9は入力変換器で入力電流に比例した電圧
を生ずる。10はデータ取得器で入力電圧を予定周期で
同一時刻にサンプルした上そのアナログ値に対応したデ
ジタルデータDwを出力する。11は演算装置でデータ
九を用いて演算し、変圧器TRの内部事故と判断したと
き出力e0を生ずる。これらの構成は通常のデジタル継
電器と同一構成なので簡単のため説明を省略する。
入力変換器1〜9の入力回路は図示のように結線され、
各々図示の入力電流が加えられ、各々図示の電圧を生ず
る。変圧器がY結線の一次側の変流器CPI、 CF2
. CF2および二次側の変流器C5I、C32゜C3
3の二次回路はΔ接続され、変圧器がΔ結線の三次側の
変流器CT13. CT21. CT32の二次回路は
Y接続される。各変流器の二次回路が一次、二次および
三次間にわたって接続されることが無く、第1図の場合
に対して構成が簡単である。
次に本発明の第1の実施例の処理を図面を用いて説明す
る。第2図は本発明の一実施例の処理を説明するフロー
図である。スタート処理後、先ず処理f1で、最新のデ
ジタルデータDv、が取り込まれる。このデータは第1
図の電圧Ey□* EP2y EP3+El−t l 
Es* l Ellz + Etlt EtzおよびL
t3のサンプル時の瞬時値に対する最新のデータ、DP
i□DP□□Dpimt Dsxtat Dgame 
Ds’awat Dtimt Dti+mおよびDt3
11(一括してD工と云う)である。
次に処理f2の過大データ検出処理を行なう。この処理
を大電源が一次側にのみ有り、二次および三次側には無
い場合について説明する。この処理は次式により行なわ
れる。
IDg1ml≧L8       ……■ID□、1≧
L8       ……■IDq3.I≧Ls    
   −・= (10)IDt、、l≧L、     
 ……(11)IDt2.l≧L、      ……(
12)1otff−1≧L、      ……(13)
但しL8およびLtは定数で、その値の選定方法は後述
する。
後述する。
次に処理f2の結果を用いて処理f3のDdlmの零処
理を次のように行なう。
0式が成立したとき り48.→ 0、        …(14)0式が成
立したとき Dd!II  → Ol       …(15)(1
0)式が成立したとき Ddlm1  → 0、       …(16)(1
1)式が成立したとき: Ddtm→0  …(17)
−(12)式が成立したとき:Dd□→0  …(18
)(13)式が成立したとき=Dd3.→O…(19)
但し、 DatmtDdzmおよびod2IIは各々デ
ータDw11より算出されるべき差動電流データである
この処理の結果を用いて、次に処理f4のDd11算出
処理を行なう、この処理は(14)〜(19)式のDd
m零処理を行なわなかったものについて、次式により差
動電流データを算出するものである6Ddxm=MpD
pz+m+MgDszm”MtDtxm    ”・−
(20)Ddzm=MpDpzm + M8og2ff
i + MtDtz+m    −−(21)Dd3m
=MPDP3m+阿sDsim”MtDtffm   
      ”・・=(22)但し、 MPt Msお
よびhは差動電流出係数で。
各々次式の関係にある定数である。
但し、 Ge、 G、、 G、およびGtは定数である
f4の処理を行なった後に処理f5に移る。f5の処理
は公知の差動継電器の処理と同様であり、公知の種々の
手段を使用し得るが例えば次の条件が成立するか否かを
検出する。
IIax−IJ>Kt(NplIpt(p31÷Nsl
 lm4sa I÷NJIti−Ita +)+に、・
(25)Il、−L□I>K、(NplIpz−Ip−
1”NsIIgz−Is□Htlbi−b、l)+に、
i…(26)I Id、−1,、l>K1(NPI I
、、−IP2+ +NglIsa−Isz I+Nt 
IIta −Itz l )+Kz−(2V)V) 但し1Lt−Id−I などはIdl−Idzの振幅を
表わす。
(25)〜(27)式の各電流の振幅はデータDIJ+
++およびその過去のデータのうちの各電流に対応した
データを用いて求められる。すなわち、(25)式を例
に算出手段の一例を説明すると、振幅1ra−Id、I
 。
1rpt−I□l 、lL+i−I+i l およびI
Itエーエtffl は、入力電流の1周期に12回サ
ンプルするとすると各々次式で求められる。
lIa、−Ia:+l =Ks2:Dcn(m−n) 
   ・・−(28)NplIp、−Ips l = 
Kz Z MpDpz <m−n+   ・= (29
)Nsllg、−Isal=に32:MsDszt−n
+   ・=(30)NtlItt−Iw I =Kz
Σコ MtDtz (m−11+      +++ 
(31)但し、に、は定数、Ddl(m−n)などの(
m−n)は最新のサンプルよりn個前のサンプル値より
得られたデジタルデータであることを示す。
各式は振幅が各電流に対応するデジタルデータの半サイ
クル分の積分値より得られることを示しており、この事
実は参考文献1(電気学会大学講座保護継電工学)の第
6・2表に述べられているので説明を省略する。尚、振
幅演算方法としては上記のほか公知の種々の手段がある
f5の処理で(25)〜(27)式がいずれか成立して
いることが検出されると、処理f6に移り第1の出力e
、を生じ、変圧器の各端子の遮断器の引はすしを指令す
る。
この処理の後、また(25)〜(27)式がすべて成立
しない場合はf6の処理なしに処理f7に移り次のよう
に記憶されている全データD1を書き換える。
以上の処理の後、処理f1に戻り前述の処理を繰り返す
ここで、(ハ)〜(13)式の定数L8およびLtの値
について説明する。定数LsおよびLtは次式の範囲内
の値とする 但し、DI!およびDtは各々データD11□way 
DSz++++DI!31mおよびDtilll Dt
illlおよびDt3111を一括して表わしたもの、
l(p、 HsおよびHtは各々データDp(Dplm
t DPzmt DP3mmを一括して表わす)、Ds
およびり、〆飽・和値すなわち上限の値である。
また、飽和値Hp= HtxおよびHtは、大電源のあ
る側すなわち一次側の外部事故では各データDP、Ds
およびり、の最大値が飽和値に達しないように製作され
ている。
尚、以上の処理のほか、通常の変圧器用差動継電器と同
様に励磁突入電流検出などの処理も行なうが、これらは
本発明の対象外であるので、簡単のため説明する。
〔実施例の作用〕
次に前記実施例の作用を、データDp工+ 08□+D
t、およびDdx  を使用するものを例にまず処理f
3で(14)〜(19)式のDdm零処理が行なわれな
かった場合について説明する。(20)式の右辺第1項
は(23)式より MPDP□1=5匹G。D2□、      …(35
)G。
更に(24)式より 更に0式より NpRpGc(ipt−ip3)=NpGc(Ipt−
Ipa )    −(37)すなわち、 MPDP□ヨ=NpGc(Ip□−工2.)サンプルの
値  …(38)同様にして MsDgl−=NsGc(Isx−1sz)サンプルの
値  −= (39)MtDixm=NtGc(Itz
−It3)サンプルの値  −(40)したがって、(
20)式は Da−=Gc[:Np(玩−Ip−)十N5(Is□−
IJ”Nt(Itx−IJ)のサン力に直…(41) ■式より り、、+…+…=Gc(Id□−1,、)のサンプル値
    ・(42)したがって、データDd1111は
2相分の差動電流工d1−■d3のサンプル値であり、
(28)式のようにして振幅l■a□−■6,1が算出
される。
また、(38)〜(40)式の関係から、各々(29)
〜(31)式のようにして振幅Np1Ipt−Ipzl
+ N5lIst−■811およびN5lIst−It
31が算出される。 このようにして各振幅が算出され
るので、(25)〜(27)式により内部事故の存在が
検出される。すなわち、各式の左辺は内部事故が無い時
に著しく小さな値であり成立することが無い。しかし内
部事故の場合は第1相の事故では(25)および(26
)式、第2相の事故では(26)および(27)式、第
3相の事故では(27)および(25)式の左辺が、事
故電流に対応した大きな値となり、各々の式が成立して
内部事故を検出する。
(25)〜(27)式の条件は一般の変圧器用差動継電
器と同様であるので、詳細な説明を省略する。
次に過大データ検出の定数を(33)および(34)式
の範囲の値に整定した場合についてDd+m零処理の作
用を図面を用いて説明する。第3図は事故時の現象を説
明するための系統図である。図は遮断器CBP、 CB
SおよびCBT 、事故点を表わす点FP、 FS。
FTおよびFI、および電源pp、 psおよびPTを
追加したうえ、第1図を単線図化したもので、第1図と
同一部分は第1図の数記号を省いて表示しである。
第4図は第3図で電源PPが大電源でPSおよびPTが
小電源の場合の点FTでの外部事故時の応動を説明する
波形図で、 MPDPI、 MSD、□2MtDt□お
よびDdzは各々データDp1□Dllz□D、1.お
よびDdlmおよびそれより前にサンプルされた過去の
データをM、。
にBe Mtおよび1倍した値が、とり得る値の波形で
ある。(以下、特にサンプル時点を特定しない場合のデ
ータをDPL * DI!1e Dtt e Ddzな
どで示す)尚波形Dd□はDdII零処理が行なわれな
かったものとして示しである。H′は各データのダイナ
ミックレンジの上限すなわち飽和値を表わす。各データ
の飽和値が次式の条件で与えられるものとし、DP□。
DsiおよびDtlの3データに対して1つの値で示し
である。
H’ ” MpHp = MsHs = MtJ   
  ……(43)またL′は、過大データ検出処理の(
ハ)〜(13)式の定数Lsおよびり、を次の条件で表
わしたものである。
L’=14sLg=MtLt        −−−−
・−(44)データMPDP1とMtDtiは、各デー
タの飽和レベルが高ければ図の破線の波形となるが、電
源PPが大電源のため値が大きく、各々正波はH′、負
波は−H’ で実線のように頭うちになっている。一方
データM8Ds□は電源PSが小電源のため飽和レベル
に達しない。
・データDdtは(40)式のように差動電流工、□−
工d3のサンプル値であるので、外部事故ではデータD
d1の算出に用いられる((20)式)各データDPx
 v DStおよびDtiが飽和しない期間は、零に近
似であるが。
いずれかが飽和すると零ではなくなり、図示の波形とな
る。すなわち、データDt□飽和している期間t2〜t
、および1.−1□1の期間、データDdl は零では
なく、データDPx が飽和しているt、〜t4および
1.〜t1゜の期間はデータDd1はデータMsD3□
に等しい。
一方、事故電流は電源PPおよびPSより事故点FTに
向って供給され、各電源からの電流はほぼ同位相である
。したがって電流工、と工、はほぼ同位相である。した
がってデータDP□とDslはほぼ同位相であり、デー
タDtxはこれらとほぼ同位相である。
このため、データDP工が飽和レベル以上の大きな値の
ときデータD8□の正負の極性がデータDP□と逆極性
となることは無い。また、各データ飽和に達する前は Lx =MpDpt”MgDgx”MtDtl ’= 
O−−(45)の関係があるので、データM、D、、の
絶対値はデータMPDPXの絶対値以上の値となる。
この関係からデータDtz が飽和しない状態で先ずデ
ータDPxが飽和値HPに達しDP□=H,になったと
すると、この時点で(34)式より 1ot、I≧’−IHPI≧L、     …(45)
Ht の関係にある。この状態では(11)式が成立し処理f
2で過大データ検出が行なわれる。
また、データ匹、が飽和値Htに達したとすると。
(34)式より他のデータには無関係にlot、I””
Ht≧し、       …(46)となる。同様に(
11)式が成立し、処理f2で過大データが検出される
。すなわち、定数Ltの値を(34)式とすることによ
り、データDP1または匹□がいずれかでも飽和値1(
PまたはHlに達したときには、処理f2で過大データ
が検出される。
図示はデータDP1 が飽和値に達する前にデータDt
□が飽和値となる場合であり、期間t1〜t、とt1〜
t、の間データDt工の絶対値が定数し、より大きく。
処理f2で過大データが検出される。この期間の間、処
理f3のDdm零処理でデータDdzが強制的に零とさ
れデータ飽和による差動電流データが発生する恐れが無
いので誤動作の恐れが無い。
以上、外部事故を三次側の外部事故で説明したが、二次
側の外部事故たとえば第3図の事故点FSの事故の場合
、二次側と三次側の現象が入れ替わるほかは同様の現象
であり、同様に誤動作の恐れが無い。また、−次側の外
部事故たとえば事故点FPの事故の場合は、電源PSお
よびPTが弱いため、電流工、およびItが小さく、従
って電流I、が小さいため、各データD8□、Dゎ、お
よびDPi とも飽和レベル以上となることが無く、差
動電流データDd□はほとんど零であるので誤動作する
恐れが無い6次に内部事故の場合、たとえば第3図の事
故点FPで事故を生じた場合を説明する。第5図で第4
図と同一部分は同一記号で示す0図はデータMPDP1
が飽和値H,に達した場合であり、各データDPz y
 DgtおよびDt工はほぼ同位相となる。データM8
Ds、およびMtDt、は各々(33)および(34)
式により各々絶対値が定数t、sおよびり、に達するこ
とは無い。
このため過大データ検出は行なわれず、したがって処理
f3のDdm零処理が行なわれることは無い。
データDP□およびDd□は本来ならば破線の波形とな
るべきであるが、飽和により図示の波形となっている。
しかし、(28)〜(31)式の演算を行なって、(2
5)式の条件を検出するのには支障が無く内部事故を検
出し得る。
(実施例の効果) 以上のように、本発明によれば変圧器を通過する電流が
大きい場合がある小電源側の外部事故で各データDPv
DBおよび既が飽和値に達しても誤動作することなく、
内部事故では電流値の大きい大電源側データDPが飽和
値に達しても正動作するようにすることができるので、
各データの飽和値HPtH8およびHtを小さくするこ
とができ1巻線1層間の眉間短絡事故のような事故電流
の小さい場合の事故を高感度・高精度に保護し得る利点
がある。
〔第2の実施例〕 本発明の第2の実施例は大電源が一次側および二次側の
両者にある場合に対するものであり、第1図のハード構
成および第2図の処理フローのままであるが、処理フロ
ーの内容を異ならせるものである。すなわち、処理f2
の過大データ検出処理は■〜(10)式を省略し、(1
1)〜(13)式のみを行なう。他の処理は前記の第1
の実施と同様である。
この第2の実施例では定数りゎを次式の範囲内で選ぶこ
とができるようにする。
飽和値t(p、 IsおよびHtの値をどのようにする
かには2つの選択がある。第1の選択は 1(P、 )IsおよびHl> (−次側および二次側
外部事故での各データD、、 D、およびり、の最大値
)        ……(48)であり、第2の選択は である。
第1の選択は一般の場合に適用でき、第2の選択は三次
側電源が弱電源(非電源の場合を含む)の場合に適して
いる。以下、まず第1の選択について説明する。
(48)式の条件の場合、−次側および二次側外部事故
のときの一次および二次側の電流はかなりの大きさとな
り、飽和値)IPおよびH8はそれほど小さくできない
。しかし、三次側電流は十分小さな値である。一方三次
側外部事故での三次側データ、は、−次側および二次側
の青電源より供給されるため著しく大きな値となる。し
たがってこの大きな値に対して三次側データ匹の飽和値
を小さくすると、感度向上に十分効果がある。また、−
次二次間短絡インピーダンスに対して一次三次間短絡イ
ンピーダンスまたは二次三次間短絡インピーダンスが十
分小さくなるように製作された変圧器では、三次側外部
事故での一次または二次側電流は、−次側および二次側
外部事故での電流より十分大きい。
したがって、−次側および二次側外部事故での最大電流
を若干超える値で、−次側および二次側データを飽和さ
せるようにすると、三次側外部事故でも飽和しないよう
にする場合に対して感度向上に十分効果がある。
(48)式の条件により、−次側および二次側の外部事
故の場合は、各データDPt asおよびDtが飽和値
H,,HsおよびH5に達することは無く、通常の差動
継電器と同様に応動し誤動作することは無い。
三次側の外部事故での応動は第1の実施例と同様であり
、その例は第4で示される。すなわち、−次および二次
側データD、□およびDli□はほぼ同位相であり、且
つ(45)式の関係があるので、データhDt□の絶対
値はデータ14popxおよびM、D、工の絶対値より
大きい。したがってデータDtxが飽和しない場合にデ
ータDPtまたはDliLが飽和値H,またはH8に等
しくなると、この時には、(45)式または次式の条件
が成立する。
lotよ−≧ ”IHIII≧Lt     ……(5
0)tt また、データ匹、が飽和値H1に達したときには(46
)式が成立する。いずれの場合も処if2で過大データ
が検出され、処理f3でDdm零処理が行なわれるので
、データ飽和による差動電流データが発生する恐れは無
く、誤動作の恐れは無い。
内部事故の場合の応動は第5図で説明できる。
データDti は小さく過大データ検出は行なわれない
。各端子よりの事故電流はほぼ同位相であり。
データDPtおよびDlizが飽和し頭うちになっても
、差動電流データDd□も頭うちになるだけである。
このため(25)式の条件を検出するのに支障が無く内
部事故を検出し得る。
次に第2の選択について説明する。(49)式の条件は
、−次側および二次側外部事故で、−次および二次側デ
ータDPおよびD8の飽和を許容するものである。この
かわりにM、Fl、 :H8)+8の条件が加わる。
したがって、−次側および二次側外部事故での応動のみ
が第1の選択の場合と相異するので、この事故での応動
のみを図面を用いて説明する。
第6図は二次側外部事故での応動を説明する波形図で第
4図と同一部分は同一記号で示す、各データーの飽和レ
ベルは第4図と同様に(43)式の条件で示されており
、この条件は(49)式のMpHp:MsHsの条件を
満足する。三次側背後電源容量は著しく小さく、三次側
データMtDt、波形の振幅は他のデータに比べて著し
く小さい、また、−次側および二次側データMpDp□
およびM2O,□はほぼ逆位相であり、振幅の差は僅か
である。データMPDP1 およびMsDslは各々の
飽和値H’ = NpHp =MJsで頭打ちとなり、
この影響により差動電流データD、□が図のように零で
なくなる。しかしこのデータDd□の値は、データMg
Dgよが飽和に達した状態でもデータ阿101よと等し
く、他の場合はデータl’1tottより小さい。即ち
、飽和により生ずる差動電流データDd1の振幅はデー
タMtD、、の振幅より大きくなることが無い。したが
って三次側電源容量が著しく小さい場合に適用すれば飽
和により生ずるデータDd□の振幅は小さく、このため
(25)式が成立するようなことは無く、したがって誤
動作することがない。
尚三次側電源が若干大きくデータDP□またはDIit
が飽和したとき(25)式の条件を若干超えるような場
合は、データDP□およびDslの過大データ検出処理
を追加し、この検出が行なわれたとき、(25)式の定
数に2を大きな値に変えるなどの手段により誤動作を防
止できる。
以上のように第2の実施例によっても1時期の目的を達
成することができる。
〔第3の実施例〕 本発明の第3の実施例は第7図の処理フローを用いるも
のである6図で第2図と同一部分は同一記号で示す、第
2図との相異は処理f3のがわりにf8のオフディレィ
処理を行ない、処理f4の次に処理f9の不動作処理を
行なう点である。以下、この相異点を説明する。
処理f2で過大データが検出され、に)〜(13)式が
いずれか成立すると、各式が成立したか否かの結果が処
理f8で、所定期間記憶される。処理f4のDdm算出
処理は、第1の実施例とは異なりこれらの結果には関係
なく、行なわれる。その次に処理f9の不動作処理を行
なう、この処理は処理f8で(ハ)〜(13)式の成立
が記憶されている場合、(25)〜(27)式の検出を
強制的に不成立とするもので、とするものである。
続いて、(25)〜(27)式のうちこの処理で不成立
としなかったものについて、処理f5で演算し、成立す
るか否かを検出する。
以上のように本実施例は、過大データ検出が行なわれた
とき、第1の実施例では(25)〜(27)式の演算に
用いられる差動電流データDdの値を零にして(25)
〜(27)式が成立しないようにしたのに対して、この
実施例では直接(25)〜(27)式を不成立とするも
のである。ただ、 (25)〜(27)式の演算は(2
8)〜(31)式のように過去のデータも用いられるの
で、 f8のオフディレィ処理により過大データ検出時
のデータが用いられなくなるまで、(25)〜(27)
式を強制的に不成立とする。尚、このオフディレィ処理
は必らずしも、厳密に過大データ検出時のデータが用い
られなくなるまでの期間とする必要はなく、より長い期
間強制不成立とし、より確実な誤動作防止を図ることが
できる。また、この2つなオフディレィ処理を第1の実
施例に対しても行ない、過大データ検出後暫時処理f3
のDd+s零処理を行なうようにすることもできる。
上記で処理f9での不動作処理は、前述のように(25
)〜(27)式を強制的に不成立とするのみでなく。
例えば(25)〜(27)式の定数に1またはに2を大
きな値に変更し、より動作しにくいように変化させるな
どの方法もある。いずれの方法によってもデータ飽和時
の誤動作を防止することができ、第1の実施例と同様の
効果を期待し得る。
また、−次側および二次側に大電源が有る場合第7図の
処理f2の過大データ検出処理を、第2の実施例と同様
に(47)式により三次側データに対してのみ実施し、
第2の実施例と同様の効果を期待できる。
〔その他の実施例〕
以上、3巻線変圧器を例に説明したが、2巻線変圧器に
対しても同様に使用し得る。この場合、前記の説明で二
次側の変圧器巻線81〜s3、変流器C53、入力変換
器7〜9およびデータD8□およびこれらに関する処理
をすべて省略することにより3巻線変圧器の場合と同様
に実施し得る。
また、過大データ検出の定数と大電源側データの飽和値
の関係すなりちLsとH,およびり、とlip、 Hs
の関係を(33) 、 (34)および(47)式のよ
うにしたが、この関係は必らずしも厳密に守る必要は無
く、次のように LQ≦M p oPより僅かに大きな値MS L、≦&HPより僅かに大きな値 Mt L1≦M B usより僅かに大きな値M虹 などとしても効果にさしたる差は無い。
すなわち、上記の僅かに大きな値を0としたときは、外
部事故で飽和により差動電流データがOで無くなるとき
には必らず過大データ検出が行なわれる。これを上記の
ようにすると、飽和により差動電流データの値が僅かな
値となるときには。
過大データ検出が行なわれず、より大きな差動電流デー
タが表われるようになってはじめて過大データ検出が行
なわれるようになる。しかし、内部事故検出は、(25
)〜(27)式の例で示されるように、差動電流データ
が僅かな値で生じても成立しない。
したがって上記の僅かに大きな値を過大データ検出が無
いとき差動電流データが僅かな値でのみ生じ得る程度に
止めておけば、外部事故でデータ飽和が生じても十分誤
動作を防止することが可能である。
〔第2発明の概要〕 この第2発明はYおよびΔの固結線を有する変圧器の端
子電流に比例した電気量を取得するに当って、Y結線側
の電気量をΔ量とすること無くY量のまま取得するもの
である。
すなわち、第1(および第2)のY結線端子の電流に比
例した電気量Ey(およびEZ)と第1(および第2)
のΔ結線端子の電流に比例した電気量Et (およびE
u)をY量のまま取得し、この電気量を予定周期で同一
時刻にサンプルしたうえデジタルデータDy (および
Dz)とDt(およびOU)に変換してデータを取得し
、Y結線側データDy (およびDz)より演算された
Δ量データDP (およびDB)とΔ結線側データDt
 (およびDu)を用いて差動電流データDdを Dd  =  阿PDP(+MgDS)+  MtDt
+(MuDu)但しhは差動電流出係数 により演算して差動保護を行なう差動継電装置に於いて
、変圧器端子の一部を大電源端子、残りの端子を小電源
端子として、小を源端子のデータの大きさが予定の大き
さ以上であることを検出する過大データ検出手段を設け
、この過大データ検出手段の検出により差動継電装置を
不動作方向に制御するものであり、予定の大きさは次の
条件をすべて満足するようにする。
(i)  内部事故時の自端子のデータの最大値より大
きくする。
(…) 自端子のデータの飽和値以下とする。
(迅)大電源端子データの飽和値にその大電源端子の差
動電流出係数と変圧器の結線に応じた下期の定数にとの
積を乗算し、これを更に自端子の差動電流出係数で除し
た値またはこれを僅かに超える値以下の値 (イ)第1のケース二大電源端子がY(またはΔ結線)
で、自端子がY(またはΔ結線)の場合…K=1 (ロ)第2のケース二大電源端子がY結線で自端子がΔ
結線の場合…K=−ρ−(ハ )第3のケース二大電源端子がΔ結線で自端子がY結線
の場合…K=T(m)項 を僅かに超える値を無視して説明する。
第1のケースは第1の発明と同様なので説明を省略する
。第2のケースは、3巻線変圧器を考えデータDuが無
く、データDyおよびD2が大電源端子データでその飽
和値を1(、およびD2とし、データDtを小電源端子
データとしてその予定の大きさをLtとすると1次式の
ようにする。
L、≦亙H2且つ  し、≦五H2 2M、          2Mt また、第3のケースは、2巻線変圧器を考えデータOu
およびデータ02が無く、データDtが大電源端子デー
タでその飽和値をHtとし、データDyを小電源端子デ
ータとしてその予定の大きさをり、とすると、次式のよ
うにする。
Ly≦−Mt H。
2M。
上記の手段により、一部の端子が小電源端子である変圧
器の一般的適用の場合に、第1の発明と同様の効果を得
ることができる。
〔第2発明の実施例〕 (実施例の構成) 第8図は本発明の一実施例のハード構成を示す図である
。図で第1図と同一部分は同一記号で示す、第8図の第
1図と異なる点は、入力変換器1〜3および7〜9への
入力量のみである。すなわち変流器CPI〜CP3およ
びC31〜C33はΔ接続されること無く、Y接続のま
ま入力変換器1〜3および7〜9へ供給され、各入力変
換器は図示のように電気!EEy1t F−W21 E
y3 t EZ□y EZ□およびEZsを生ずる。こ
れらの電気量は第1図の場合と同様の電気量Etl y
 E!tzおよびLt3とともにデータ取得器10に供
給され、最新のサンプル値がデジタルデータ、F−Wh
at Ey2+m* EV3my EZtmt EZz
my Ez3mt EtlllyEtzm+およびIE
t3IIに変換される。
次に本発明の第1の実施例の処理を図面を用いて説明す
る。この処理フローは第7図で示される。
但し、各処理の内容が若干相異する。また、この実施例
は一次巻線P1〜P3側のみに大電源があり、二次巻線
5L−33および三次巻線T1〜T3側は小電源の場合
に対するものである。
処理f1で先ず最新のデータDいが取り込まれる。
このデータは第8図の電圧Ey工t EV2+ EW3
e EZ□。
EZ2 p EZ3 z Eta t Etx +およ
びEtzのサンプル時の瞬時値に対応する最新のデータ
kll+ Dyzms D)13m。
D2□1D2□□OZ2□012□D、21およびり。
1である。
次に処理f2での過大データ検出が次式により行なわれ
る。
但し、t、z、およびLtは定数でその値の選定方法は
後述する。各々の結果は処理f8のオフディレィ処理で
一定時間(例えば1サイクル強)の期間記憶される。
次に処理f4でDd1m算出処理を行なう。この処理で
は先ず次式の処理を行なう。
(54)および(55)式の処理を行なった後(20)
〜(21)式により差動電流データDdlll〜Dd3
mを算出する。
次に処理f9に移り、処理f8で(52)または(53
)式の成立が記憶されている場合1次の処理f5に於け
る内部事故検出の(25)〜(27)式を強制的に不成
立とする処理を行なう。続いて処理f5に移り(25)
〜(27)式が成立するか否かを演算する。処理f9で
の強制不成立が無く、且つ(25)〜(27)式がいず
れか成立した場合は、処理f6に移り成立が一定期間(
例えば1サイクル)継竿を条件に遮断指令用出力e0を
生ずる。この場合はこの処理後他の場合はこの処理を行
なうことなく処理f7に移り、 (32)式によるデー
タ書換えを行なう。
ここで、(52)式および(53)式の定数L2および
Ltの値の与え方を説明する。これらの定数は次式の範
囲内にすることができるようにする。
但し、 DZはデータDyt□D2□1.D2□を一括
して表わしたもの、H,およびH2は各々データDy 
(Dyz□。
Dy2111および* DW2IIを一括zして表わし
たもの)およびDzの飽和値である。尚、飽和値Hy、
HzおよびH5は大電源側すなわち一次側の外部事故で
は最大値が飽和値に達しないように製作されている。
(実施例の作用) 次に前記実施例の作用を全データが飽和値以下の場合の
(54)および(55)式について説明する。
(54)式のデータDytmおよびDy3I11は各々
第8図の電気量Ey工およびEy3のサンプル値である
。これらの電気量EytおよびEy3は各々電流IPx
およびlP3に比例し、且つ比例定数は等しい。
このためデータDp□m = D 901m  Dy3
mmは電流ip□−1P3に比例する電気量のサンプル
値であり、従って第1図の電気量EPt をサンプルし
た第1の発明の第1の実施例のデータDPIIIと同様
なものである。
(54)および(55)式の他のデータDP□□DP3
□D8□□082mおよびDゎヨも同様である。これら
の関係から。
(54)および(55)式のデータを用いても(25)
〜(27)式の条件の検出が第1の発明の場合と同様に
行なわれる。
次に小電源側外部事故時の応動を、(56) (57)
式の僅かに大きな値を無視して説明する。第9図は三次
側外部の3相事故でデータ飽和が起こる場合の現像を、
簡単のため二次側非電源したがって二次側データDZ、
〜022の値を0として説明するための図である。
図で飽和が無ければデータMPDy工に対して、データ
ーMyDy、は60°遅れであり、I’1totxは符
号を変えると30°遅れで且つv3倍となる。飽和によ
り、データDy1および−Dy3はMPHyおよび−M
、H,で頭うちとなり、 データDt1はMtH,およ
び−MtHtで頭うちどなっている。この飽和により本
来OであるべきデータDd□は図示の波形となる。過大
データ検出レベルの定数り、は−!1j−Hyの1倍に
整定されておMt    2 す、 データDt工の絶対値はこの値より大きい期間が
ある。これにより時刻t工〜t、およびt3〜t4の期
間、処理f2で過大データ検出が行なわれる。この検出
は処理f8のオフディレィ処理で連続化され、内部事故
判定を連続的に不成立として誤動作を防止する。
以上で、飽和が無いとすればデータD、□の振幅はデー
タD2□およびDZ3の」1倍の8−倍である。
Mt したがってデータD2□またはDZaの振幅が飽和レベ
ルのH,に達するときにはデータ島、の振幅はの飽和時
には過大データ検出が行なわれ、差動電流データDd□
がOでなくなる場合には内部事故判定の強制不成立が行
なわれる。
第9図は三次側外部の2相事故の場合を説明するための
図で、巻線T1の両側よりの引出線が変流器CT13お
よびCT21の外部で短絡した場合を示す。
また簡単のため二次側は非電源としである。第10図の
第9図に対する相異は、飽和が無いとき、データーMP
Dy3に対して、データMPDy工が同位相で振幅が2
倍、データMtDt□が逆位相で振幅が3倍となる点で
ある。 このため、データDy1が飽和値Hy(57)
式の条件でいずれかのデータの飽和を検出することがで
含誤動作を防止できる。
尚、上記の現象は第11図で説明できる1図で第1図と
同一部分を同一記号で示す。Δ結線の巻線T1の両側で
2相短絡があり電流3I、が流れたとする。この電流は
図示のように巻線T1に2I、およびT2およびT3に
IFという形で分流する。この電流はY結線側の巻fi
P1から24.1)2およびP3よりp n B I、という形で供給される。この状態のとき(
23)式の関係からデジタルデータでは−MtDtLが
MPDyxの7倍となる。
尚1以上で二次側に小電源がある場合は、二次側からの
電流は三次側電流の振幅を前記の条件より大きくするの
で、−次側データが飽和する場合の、過大データ検出を
より容易にする。
次に二次側外部事故につき説明する。先ず三次側を非電
源とすると、このとき二次側電流例えばISAは一次側
電流IPzのみより供給される。この関係はY量とΔ量
の差はあるが、第1の発明で電流l1111!zがIP
llPzのみより供給されるのと同様である。また、三
次側から電流が供給されるとすれば、これは二次側電流
の振幅を大きくする。したがって定数しを第1の発明の
(33)式と同様な式(56)式の値にすれば、−次ま
たは二次側データが飽和する場合に確実に過大データを
検出し誤動作を防止できる。
以上で三次側外部事故は第2の発明の概要で述べた第2
のケースの例であり、二次側外部事故は第1のケースの
例である。尚、内部事故および−次側外部事故時の現象
は第1の発明の場合と同様であるので簡単のため説明を
省略する。
(第2の実施例) 次に、第2の実施例を第8図で一次側および二次側に大
電源が有り、三次側のみ小電源の場合について説明する
。この実施例は第1の実施例と処理f2のみ相異するの
で、この部分のみ説明する。
この実施例では、過大データ検出は(53)式のみ行な
われ、(53)式が成立したときのみ、内部事故判定を
強制不成立にする。 (53)式の定数Ltは次の範囲
内にすることができるようにする。
定数Ltを(58)式の範囲内に整定した場合には、三
次側外部事故で、データDy1.〜Dy3□DZim〜
D2□およびデータ匹0.〜Dt311のうちの−っが
飽和するときには、過大データ検出が確実に行なわれ、
データ飽和時の誤動作を防止できる。
(第3の実施例) 次に第3の実施例を、第8図で三次側にのみ大電源が有
り、−次側および二次側はともに小電源の場合について
説明する。この実施例も第1の実施例と処理f2のみ相
異するので、この部分のみ説明する。
この実施例の処理f2では(52)式および次式の過大
データ検出が行なわれる。
但し、Lyは定数 この実施例の場合の定数しおよびL2は、次式の範囲内
にすることができるようにする。
(60)および(61)式で定数り、およびt、zと飽
和値Htの関係は第12図の条件を考慮して定めたもの
である。図は一次側のY結線巻線P2およびP3の外側
で2相短絡を起こし電流工、が図示のような形で流れた
場合を示す。この電流はΔ結線側の巻線T2およびT3
に流れる電流&5より供給され、Δ結線側のN七 端子電流の最大のものは2N、工、となっている。こM
t の状態を第8図の電流記号で表わすと、となる。
であるので、 (23)式の関係から(62)式の条件
では、となる。したがって Mt          …(65)Dy−:2M、 
Dt− であり、 データDt3の振幅が飽和値Htのときデー
タDytの振幅は Mt u、である、 したがって一
定2M。
値Lyを一1H5より小さくしておけば、過大データ2
M。
検出の無い3次側データの飽和による差動電流データが
発生する状態を一次側データから検出することができる
。尚、定数t、zの条件もt、yと同様であるので説明
を省略する。
(その他の実施例) 以上、3巻線変圧器を例に説明したが、2巻線変圧器に
対しても第1の発明の場合と同様に実施し得る。 また
第1の発明で用いたDdm零処理を処理f9の不動作処
理のかわりに不動作方向に制御する手段として用いるこ
とができる。この不動作方向制御は他にも種々の手段が
あり、例えば(25)〜(27)式で定数に1またはに
2を著しく大きくするなどもその例である。
〔第3発明の概要〕 この第3発明は、前記第1および第2の発明の適用を容
易にするためのもので、過大データ検出の定数を自動整
定するかまたは整定に必要な情報を自動表示する手段を
有する継電器に関する。その概要は、3相変圧器の一次
、二次(および三次)端子の電流のY量またはΔ量に比
例した電気量を予定周期で同一時刻にサンプルしたうえ
デジタルデータに変換して、−次、二次(および三次)
電流に各々対応するデジタルデータDp= Ds (お
よびDt)を取得し、この取得されたデータを用いて差
動電流データDdを Dd=MpDp+MaDm+ (MtDt)但しMPp
 MayおよびM、は差動電流出係数により演算して差
動保護を行なう差動継電装置に於いて、変圧器端子の一
部を大電源端子、残りの端子を小電源端子として、小電
源端子のデータ(例えばat)の大きさが予定の大きさ
く例えば11)以上であることを検出する過大データ検
出手段を設け、この過大データ検出手段の検出により差
動継電装置を不動作方向に制御するものであり、且(i
)  自端子のデータの飽和値に等しいか、または所定
の関係だけ小さい値と (it)  大電源端子データの飽和値にその端子の差
動電流出係数を乗じた値を自端子の差動電流出係数で除
した値と所定の関係にある値のいずれか小さい値を算出
し前記過大データ検出手段の予定の大きさとして自動整
定するか、または予定の大きさの整定の基準値として表
示する機能を有することを特徴とする差動継電装置であ
る。
この算出手段の計算式の一例は例えば前記(i)項につ
いては。
Lt=に4Ht          …(66)(3X
)項については。
L、≦に、−!’−に、H。
9、        …(67)Lt ≦に、−!に、H。
s、         °(6g) 但し K4は1または1より若干小さい定数、K、は1
または1に近い定数。
に6変圧器巻線の結線および、変流器二次回路の接続で
定まる定数で、1.Tまたは−9−などが用いられる。
〔第3発明の実施例〕 (実施例の構成) 本発明の実施例のハード構成および運転中の処理は第1
または第2の発明と同様である。使用開始時の定数の整
定の際の処理のみ異なる。この異る部分の整定処理フロ
ーの一実施例を第13図に示す。
整定開始処理後、先ず、処理flo〜f14で整定に必
要なデータが次のように入力される。
flo :変圧器巻線の巻数に比例するデータ+ NP
GetNsGoおよびNtGe fll:変流器の変流比R,,RsおよびRゎfll:
入力変換器1〜9の入力電流の値に対する、これをデジ
タル変換したデータの比G、、 GsおよびGt f13:小電源端子がどの端子か? f14:変圧器のY結線端子の変流器がY接続がΔ接続
か?Y接続とすればどの端子か? 以上の入力データを用いて処理f15で過大データ検出
の推奨値を算出し、処理f16でこの算出値を表示し、
処理f17で自動整定して、整定処理を完了する。
以上の処理f15の詳細を第1の発明の第2の実施例の
場合を例に説明する。先づ、flo〜f12で入力され
たデータを用いて、(23)式の差動電流出係数MPy
 MI!およびhを算出する。この係数は(20)〜(
22)式のように差動電流データの算出にも用いられる
が、これは本発明の趣旨ではないので説明を省略する。
この実施例の場合は処理f13で小電源端子は三次端子
であることが入力される。これにより推奨値としてLt
の値のみを算出すべきことが指示される。この場合の推
奨値は(47)式を満足する必要があり、 (66)〜
(68)式の最小値とすべきことが指示される。 また
、処理f14ではY結線端子の変流器がΔ接続であるこ
とが入力され、この場合(67)および(68)式の定
数に、は1とされる。尚、(66)〜(68)式の定数
に、およびに5の値は最も一般的な適用では1とされる
ので、これらの定数の値を1として以下を説明する。
以上の入力の結果、定数Ltの推奨値をLt= ()I
t、−4偶12.)暮13) の最小値 …(69)と
すべき事が判断され、この判断に基づく処理が+15で
行なわれる。
処理f15では先ず、 (MtHt2MpHp、 MsHgのうち値が最小のも
の)  −(70)を判断する。飽和値H,,H,およ
びHlは継電装置自体のハードで定まる値であるので、
個々の装置の固有のデータとして与えられている。更に
、一般には)I、、+1.およびHlは等しい値に製作
されることが多いので、このような場合は(70)式の
かわりに、(町z MP+ MSのうち値が最小のもの
)    …(71)を判断する。
(70)または(71)式で最小のもの力tq、n、ま
たは阿。
のときは し、の推奨値=厩        …(72)同じく最
小のものがMpHpまたはM、のときはM2     
   …(73)Ltの推 奨値士];H2 また、同じく最小のもの力tX、U、またはM3のとき
は。
Ltの推奨値= ” Hp        …(74)
もも として算出する。
処理f15で算出された推奨値は処理f16uで外部に
表示され、更に処理f17で定数Ltの整定値として取
り込まれ、過大データ検出り定数として使用される。
(実施例の作用) 以上算出された定数Ltの値は (内部事故時の0.の最大値)<L、   …(75)
を除いて、(47)式を前記の計算手法により自動的に
満足される。また、3巻線変圧器の一般的適用では、殆
んどの場合三次側は非電源である。このような場合は、
飽和値H,,l(、およびHlをある程度以上高くして
おけば(75)式の条件も自動的に満足され、(47)
式の条件を満足する整定とすることができ、第1の発明
をより容易に適用することができる。
(他の実施例) 前記の実施例で入力情報の与え方は種々変更し得るもの
である。すなねち処理floの入力は例えば、NpGe
、N5Gc、 NtGeを但し、3相電路MVAはすべ
て変圧器−次側定格値を用いる。
の形で与えることができ、3相電路MVAと各定格電圧
を分けて入力することができる。また逆にN5RsGc
= N5RsGcおよびNtRtGcを予め計算し一つ
の入力情報として与えるようにすることができる。
入力変換器1〜9が継電装置専属のものである場合は、
処理f12の定数G、、 G、およびGtの値を外部か
ら入力する必要は無く継電装置固有の定数として予め与
えておくことができる。また、継電装置を、三次が非電
源であり、且つY結線端子の変流器をΔ接続して使用す
るものと決めれば、処理f13および+14も固定情報
となり外部から与える必要は無い。
また、処理f15の処理内容は、変圧器が2巻線か、3
巻線か、Y結線端子の変流器の接続および小電源端子の
数により変化する。これらの処理内容は前述の第1の発
明および第2の発明の条件式%式%(60) よび(61)式などの条件の上限値を求めるものであり
、(47)式に対する(66)〜(68)式の最小値よ
り求める方法と同様にして算出し得る。
また、処理f16と+17の両者をともに行なう必要は
ない。すなわち、処理f16で推奨値が表示されれば、
その後はその推奨値に対してどのように整定すべきかを
判断して、入力により整定データを入力するようにする
ことができる。このように推乗値を表示するのみとして
も第1および第2の発明の適用を容易にするのに支障は
無い。また、処理f17で整定値が自動的に入力される
場合は、整定値の表示を行なわなくても適用には特に支
障が無い− 以上のように第3の発明は第1および第2の発明の適用
を容易とするものである。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、変圧器保護の一般的な
差動継電器の適用に於いて、各端子電流より得られたデ
ジタルデータが飽和しそれにより誤まった差動電流デー
タが得られるようになっても誤動作を防止することがで
き、これによって高感度の保護を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例のハード構成を示す図、
第2図は第1の発明の一実施例の処理を説明するフロー
図、第3図は事故時の現像を説明するための系統図、第
4図は外部事故時の応動を説明する波形図、第5図は内
部事故時の応動を説明する波形図、第6図は外部事故時
の応動を説明する波形図、第7図は第1の発明の他の実
施例の処理を説明するフロー図、第8図は第2の発明の
一実施例のハード構成を示す図、第9図および第10図
は外部事故時の応動を説明する波形図、第11図および
第12図は外部事故時の現象を説明する結線図、第13
図は第3の発明の一実施例の処理を示すフロー図、第1
4図は従来の3相変圧器用差動継電装置の外部接続を示
す図、第15図は第14図に用いられる継電装置の内部
接続を示す図である。 1〜9は入力変換器、 10はデータ取得器。 11は演算装置 代理人 弁理士  則 近 憲 佑 同  三俣弘文 第1図 第2図 TR 第5図 −++/ − 第6図 第7図 fθ θ−−−−−−−−−−−−−−−−一一一一一−−一
一一第9図 θ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−第11図 壱走閘妬 第13図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3相変圧器の一次、二次(および三次…)各端子
    電流に比例した電気量E_p、E_s(およびE_t、
    …)を、変圧器巻線のY結線端子ではΔ量で、Δ結線端
    子ではY量で夫々取得し、この電気量を予定周期で同一
    時刻にサンプルしたうえデジタルデータD_p、D_s
    (およびD_t…)に変換し、このデータを用いて差動
    電流データD_dを次の関係式D_d=M_pD_p+
    M_sD_s(+M_tD_t…)但し、M_p、M_
    sおよびM_tは差動電流算出係数と称する定数により
    算出して差動保護を行なう差動継電装置において、 変圧器端子の一部を大電源端子、残りを小電源端子とし
    て、小電源端子のデータの大きさが、予定の大きさ以上
    に達したことを検出する過大データ検出手段を設け、こ
    の過大データ検出手段の検出により差動継電装置を不動
    作方向に制御するものであり、前記予定の大きさは次の
    (i)〜(iii)の条件をすべて満足するものである
    ことを特徴とする差動継電装置。 (i)内部事故時の自端子データの最大値より大きい。 (ii)自端子データの飽和値以下である。 (iii)大電源端子データの飽和値にその大電源端子
    の差動電流算出係数を乗じた値を自端 子の差動電流出係数で除した値またはこ れを僅かに超える値以下である。
  2. (2)YおよびΔの両結線の巻線を有する3相変圧器の
    Y結線端子の電流に比例した電気量E_y(およびE_
    z…)とΔ結線端子の電流に比例した電気量E_t(お
    よびE_u…)をいずれもY量のまま取得し、この電気
    量を予定周期で同一時刻にサンプルしたうえデジタルデ
    ータD_y(およびD_z…)とD_t(およびD_u
    …)に変換し、このデータのうちY結線側データD_y
    (およびD_z…)より演算されたΔ量データD_p(
    およびD_s…)とΔ結線側データD_t(およびD_
    u…)を用いて差動電流データD_dを D_d=M_pD_p(+M_sD_s+…)+M_t
    D_t(+M_uD_u+…)但し、M_p、M_s、
    M_t、M_uは差動電流算出係数と称する定数により
    算出して差動保護を行なう差動継電装置において、変圧
    器端子の一部を大電源端子、残りを小電源端子として、
    小電源端子のデータの大きさが予定の大きさ以上である
    ことを検出する過大データ検出手段を設け、この過大デ
    ータ検出手段の検出により差動継電装置を不動作方向に
    制御するものであり、予定の大きさは次の(i)〜(i
    ii)の条件をすべて満足するものであることを特徴と
    する差動継電装置。 (i)内部事故時の自端子のデータの最大値より大きい
    。 (ii)自端子のデータの飽和値以下である。 (iii)大電源端子データの飽和値にその大電源端子
    の差動電流算出係数と変圧器の結線に 応じた下記の定数Kとの積を乗算し、これ を更に自端子の差動電流算出係数で除した 値またはこれを僅かに超える値以下の値で ある。 (イ)大電源端子がY(またはΔ)結線で自端子がY(
    またはΔ結線の場合):K=1 (ロ)大電源端子がY結線で自端子がΔ結線の場合K=
    3/2。 (ハ)大電源端子がΔ結線で自端子がY結線の場合K=
    1/2。
  3. (3)3相変圧器の一次、二次(および三次、…)各端
    子の電流のY量またはΔ量に比例した電気量を取得し、
    この電気量を予定周期で同一時刻にサンプルしたうえデ
    ジタルデータに変換し、このデータを用いて差動電流デ
    ータを算出して差動保護を行なう差動継電装置において
    、変圧器端子の一部を大電源端子、残りを小電源端子と
    して、小電源端子のデータが予定の大きさ以上であるこ
    とを検出する過大データ検出手段を設け、この過大デー
    タ検出手段の検出により差動継電装置を不動作方向に制
    御するものであり、且つ (i)小電源自端子のデータの飽和値に等しいか、また
    は所定の関係だけ小さい値 と (ii)大電源端子のデータの飽和値にその端子の差動
    電流算出係数を乗じた値を自端子の差動電流算出係数で
    除した値と所定の関係にある値 とのいずれか小さい値を算出し、前記過大データ検出手
    段の予定の大きさとして自動整定するかまたは予定の大
    きさの整定の基準値として表示する機能を有することを
    特徴とする差動継電装置。
JP3910886A 1986-02-26 1986-02-26 差動継電装置 Pending JPS62201022A (ja)

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