JPS6219237Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 １ 考案の目的 本考案は、移動スタンド式書棚用テーブルに関
するものである。

例えば病院においては、多くの看護婦がカルテ
などの書類を整理したり、記帳したりしなければ
ならないため、一つの大きいテーブルを囲んで移
動スタンド式書棚用テーブル上に置いたカートか
ら各自が書類を取り出して使用していた。また、
スタンド式のカートもあるが、これを使用すると
きは、大きいテーブルのわきに位置するため、テ
ーブルを囲むすべての者が手にとどく位置にはな
かつた。

そこで、本考案はこのような欠点を一掃するこ
とを目的とした実用性の高いテーブルを提供せん
とするものである。

２ 考案の構成 本考案の構成および作用を図面の実施例に基い
て説明する。

１は任意の形状に成る卓板で、支脚２が設けら
れている。３は前記卓板１の周縁部適所から卓板
の中心部に向つて適当巾切込み形成した長溝孔
で、この長溝孔の周辺部４は下辺から上辺にかけ
て開いたテーパ状に成る。５はこの長溝孔３に嵌
合する閉孔板で、この閉孔板の形態は前記長溝孔
３の形態に全く合わせて構成する。したがつて、
この閉孔板５の上下両面は、卓板１の上下両面に
一致する。また、この閉孔板５の周辺部は、前記
長溝孔の周辺部４の形状に合致するように形成さ
れる。６は卓板１の下側部に設ける抽出しを示
し、この抽出しの設置は任意である。ａは移動ス
タンド式カート（書類棚）で、回転式である。

而して、このテーブルで通常の事務をとつたり
会議をしたりするときは、卓板１の長溝孔３に閉
孔板５を嵌合した状態にしておくが、いま移動ス
タンド式カートａを使用するときは、閉孔板５を
取外して長溝孔３を現わし、前記カートａを移動
してその支柱部を長溝孔３の最奥部まで入れて停
止し、このような状態において卓板１の周囲に座
つて、カートを回転させながら必要な書類を取り
出せばよい。

３ 考案の効果 本考案はこのような構成および作用を有し、移
動スタンド式の書類棚を使用するときに、それを
テーブルの中央部まで移動して位置させるもので
あるため、テーブルを囲む多数の者の手が前記書
類棚に十分にとどくようになり、きわめて便利な
テーブルとなり事務能率を向上することができ、
また不使用時には長溝孔を完全に遮いでおくこと
ができるものであり、その実用的効果は大きいも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の
斜視図、第２図は使用時の斜視図、第３図は全体
の平面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 任意形状に成る卓板の周縁部適所から卓板の
   中心部方向に切込んだ適当巾の長溝孔を設けて
   成ることを特徴とする移動スタンド式書棚用テ
   ーブル。 (2) 長溝孔に嵌合する閉孔板を設けて成る実用新
   案登録請求の範囲(1)項に記載した移動スタンド
   式書棚用テーブル。