JPS62148058A

JPS62148058A - 連続鋳造法

Info

Publication number: JPS62148058A
Application number: JP28784585A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Suzuki; 喜代志鈴木; Denjiro Otsuga; 大津賀　伝次郎
Original assignee: Daido Steel Co Ltd
Current assignee: Daido Steel Co Ltd
Priority date: 1985-12-23
Filing date: 1985-12-23
Publication date: 1987-07-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］〔産業上の利用分野〕この発明は、中空状をなす鋳片を連続的に製造するのに
適用される連続鋳造法に関するものである。

（従来の技術）従来、中空状をなす筒形の金属素材を製造する方法とし
ては、ｙＪ型を高速回転させる遠心鋳造による方法や、
継目無鋼管の製造に使用されるマンネスマン方式による
穿孔法や、熱間押出しによる方法や１機械加工による方
法、などがあった。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、遠心鋳造による方法では設備費が高価な
ものにつくと同時に長尺状のものを得るのが困難であり
、偏析も生じやすいなどの問題点を有し、マンネスマン
方式による穿孔法では穿孔用プラグに対してかなり大き
な負荷が加わるため、プラグの損耗が大きいという問題
点を有し、熱間押出しによる方法ではダイスやプランジ
′ヤ等の設備がコスト高をもたらすと共に薄肉のものに
しか適用できないという問題点を有し、機械加工による
方法では生産性が著しく悪いとともに材料歩留りが大幅
に低下するという問題点を有していた。

この発明は、上述した従来の問題点に着目してなされた
もので、穿孔用プラグやダイスなどの損耗の徴しい治工
具を必要とせず、生産性が著しく良好であってしかも偏
析を生じたり材料歩留りを低下させたりすることなく、
中空状の筒形鋳片を製造することが可能である連続鋳造
法を提供することを目的とするものである。

［発明の構成〕（問題点を解決するための手段）この発明による連続鋳造法は、両端で開口する鋳型内に
芯材を配設して前記鋳型と芯材との間に環状空間を形成
し、前記鋳型の片方の開口側より前記環状空間に向けて
配設した溶融金属供給ノズルから溶融金属を供給して、
前記鋳型の他方の開口側より中空状の鋳片を引き抜くよ
うにしたことを特徴としている。

この発明による連続鋳造法は、上記の構成要件をもつも
のであるが、これらのうち１両端で開口する鋳型は例え
ば銅製のものとし、内部に冷却水を流す水冷方式のもの
とすることができる。また、開口方向に適切な振動数で
振動可能としたものも必要に応じて採用される。さらに
１両端で開口する鋳型は、その上下方向で開口するよう
に設置した垂直型の連続鋳造法としたり、あるいはその
左右方向で開口するように設置した水平型の連続鋳造法
としたりすることが可能である。

また、芯材は例えば銅製のものとし、内部に冷却水を流
す水冷構造のものとすることができ、芯材にはそのほか
、鉄鋼やセラミックスなども使用できる。この芯材は、
溶融金属容器に取り付けたり、鋳型に取り付けたり、あ
るいは他の独立した支持手段に支持させたりすることが
可能であり、鋳型に取り付ける場合には、前述した鋳型
の振動と共に芯材をも振動させる構造とすることが可能
である。

そして、上記の鋳型内に上記の芯材を配設して環状空間
を形成するが、この環状空間の前記芯材によって形成さ
れる内周側および前記鋳型によって形成される外周側の
形状はとくに駆足されない、すなわち、一般的には内外
周側とも同心状の真円形をなすものとされるが、そのほ
か、楕円形や角形をなすものであってもよく、また、内
外周が必ずしも相似形をなさない構造とすることもでき
、鋳片はこの内外面の形状にならったものが製造される
。

このようにして形成される環状空間に向けて前記鋳型の
片方の開口側より溶融金属供給ノズルが配設される。こ
の場合、溶融金属供給ノズルは、上記環状空間を等分す
る複数位置に配設し、環状空間内に溶融金属が平均して
供給されるようになすことも必要に応じて望ましい。

かくして、前記溶融金属供給ノズルから前記環状空間に
向けて溶融金属を供給すると（ただし、最初の溶融金属
供給時には、前記環状空間にダミーの中空体を入れてお
くのが一般的である。）、当該溶融金属は鋳型の内面お
よび芯材の外面で冷却され、内部は溶融状態となってい
るとしても、前記鋳型の他方の開口側から引き抜くこと
が可能であり、これによって中空状の鋳片を連続的に製
造することができる。この鋳片の引き抜きに際しては、
ブレークアウト等の不具合が生じないような引き抜き条
件を選定する必要のあることはいうまでもない。

このようにして得られた中空状の鋳片は、例えば継目無
鋼管の製造におけるマンネスマン方式の穿孔工程を省略
して、次の工程であるプラグミル圧延に供給され、プラ
グミルにおいて薄くかつ長く圧延されたのちリーラ等で
素管の内外面を滑らかに仕上げ、サイザ、レデューサ等
によって所定の寸法に最終的に仕上げられ、これによっ
て継目無鋼管の製造を高い生産性で製造できるようにな
る。また、このような継目無鋼管の素材としてだけでな
く、シリンダや軸受などの素材としても当然用いられる
。

（実施例）図面はこの発明の一実施例を示す図であって、１は溶融
金属容器としてのタンディツシュであり、このタンディ
ツシュ１の中には溶融金属２として溶鋼（５４５Ｃ）が
収容しである。このタンディツシュ１の底部４個所には
溶融金属供給ノズル３が定間隔で設けであると共に、各
ノズル３の上部にはストッパ４が配設しである。なお、
このストッパ４はスライド方式等のＩＩＩの構造のもの
であってもよいことはいうまでもない。

上記各ノズル３の下端は、この実施例の場合に上下端で
開口する鋳型５と、この鋳型５内に配設した芯材６とに
より形成された環状空間７の上部に臨ませである。

前記鋳型５は内径が約３７０ｍｍでその内部に冷却水通
路８を有していて水冷構造となっている。また、芯材６
は外径が約１５０ｍｍでその内部に冷却水流路９を有し
ていて水冷構造となっており、その上端部分に冷却水流
入管９ａと冷却水流出管９ｂとが接続しである。

さらに、タンディツシュ１の底面と鋳型５の上面との間
にはじ拳ばら型カーテン１１が設けてあり、カーテン１
１内に例えば不活性ガスを供給して外気と遮断できるよ
うにしである。

鋳造に際しては、鋳型５と芯材６との間で形成された環
状空間７内にあらかじめ筒状のダミー材を設置しておく
とともに、各ストッパ４で各ノズル３を閉塞した状態に
してタンディツシュ１内に溶鋼２を入れる。次いで、各
ストッパ４を上げるとタンディツシュ１内の溶＃１４２
が各ノズル３を通って環状空間７に供給され、鋳型５の
内面および芯材６の外面で冷却されて、股部分が形成さ
れる。そこで、ある程度のＭＢが形成されたところでダ
ミー材を引き抜き、鋳型５の他方の開口側より中空状の
鋳片１２を連続的に引き抜く。

なお、異種の鋼を連続して鋳造する場合には、前の溶鋼
の供給が終了したところで、環状空間７内の溶鋼表面に
環状の鉄板を置き、続いて別の溶鋼を再びノズル３より
供給するようにすればよい。

このように、溶鋼２として５４５Ｇを用いて鋳造を行っ
たところ、偏析の少ない高品質の中空状の鋳片を高い生
産性で得ることができた。

［発明の効果］以上説明してきたように、この発明による′Ｂ続鋳造法
では１両端で開口する鋳型内に芯材を配設して前記鋳型
と芯材との間に環状空間を形成し、前記鋳型の片方の開
口側より前記環状空間に向けて配設した溶融金属供給ノ
ズルから溶融金属を供給して、前記鋳型の他方の開口側
より中空状の鋳片を引き抜くようにしたから、穿孔用プ
ラグやダイスなどの損耗の著しい治工具を必要とするこ
となく、偏析のない高品質の中空状鋳片を高い歩留りで
生産性良く製造することが可能であるという非常に優れ
た効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例において使用した連続鋳造装
置の概略構成を示す説明図である。１・・・溶融金属容器、２・・・溶融金属、３・・・溶融金属供給ノズル。５・・・鋳型。６・・・芯材、７・・・環状空間、１２・・・中空状の鋳片。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）両端で開口する鋳型内に芯材を配設して前記鋳型
と芯材との間に環状空間を形成し、前記鋳型の片方の開
口側より前記環状空間に向けて配設した溶融金属供給ノ
ズルから溶融金属を供給して、前記鋳型の他方の開口側
より中空状の鋳片を引き抜くことを特徴とする連続鋳造
法。
（２）環状空間に向けて配設した溶融金属供給ノズルは
、当該環状空間を等分する複数位置に配設してあること
を特徴とする特許請求の範囲第（１）項記載の連続鋳造
法。