JPS6212953Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、管内を中間隔壁により二室に仕切つ
た二層プラスチツク管の接続に使用するプラスチ
ツク製スリーブに関するものである。

二層プラスチツク管においては、管の構造が複
雑なために、接続構造の複雑化が避けられず、こ
れに伴い接続部での管の各室相互間でのシール機
構も煩雑となる。例えば、この種二層プラスチツ
ク管の接続構造として実開昭53−92216号公報が
知られているが、二層管内部に断面半円形管とさ
れた挿入子を各仕切管内に挿入後、外部にソケツ
ト管を嵌合する構成であるため、挿入手順が内外
管部で錯綜し、しかも挿入子の位置ずれを生じや
すく、その検知も出来ないといつた問題が有つ
た。

本考案に係るプラスチツク製スリーブは、簡易
な差込み方式により、しかも、二層管の上記各室
相互間のシール性を充分に保障して二層管を接合
できる構成であり、内面が二層管の外面に密接さ
れる外部スリーブ部と、上記二層管端部の各室内
に挿入される断面半円形の２個の内部スリーブ部
とを備え、外部スリーブ部が硬質プラスチツクに
より、内部スリーブ部が軟質プラスチツクにより
それぞれ成形されていると共に前記内部スリーブ
部は長さ方向中央において外部スリーブ部に一体
的に固定されて成ることを特徴とするものであ
る。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図において、Ｐは硬質塩化ビニルより成る
二層管であり、中間隔壁１により二室１ａ，１ｂ
に仕切られている。

Ｓは本考案に係るプラスチツク製スリーブであ
り、内径が二層管Ｐの外径にほゞ等しくされた外
部スリーブ部２と二層管端部の各室１ａ，１ｂ内
に圧入される断面半円形の２個の内部スリーブ部
３ａ，３ｂとから構成されている。この内部スリ
ーブ部３ａ，３ｂは軟質プラスチツク（例えば軟
質塩化ビニル）により、上記外部スリーブ部２は
硬質プラスチツク（例えば硬質塩化ビニル）によ
り、それぞれ成形されている。

内部スリーブ部３ａ，３ｂは長さ方向の中央に
おいて外部スリーブ部２に固定されている。例え
ば、第２図に示すように、２箇の内部スリーブ３
ａ，３ｂをスリーブの長さ方向中間にスペーサ３
ｃを一体に有する形状で射出成形し、このスペー
サ３ｃと外部スリーブ２とを接着固定することが
できる。上記スペーサ３ｃの代りに、内部スリー
ブ３ａ，３ｂとは別体のゴムスペーサを用いるこ
ともできる。

本考案に係るプラスチツク製スリーブは、二層
管端部の各室内に圧入される内部スリーブ部が軟
質プラスチツク製であるから、内部スリーブの外
径寸法を二層管の各室の内径寸法よりやや大きく
しても、スリーブへの管端部の挿入が比較的容易
であり、しかも、内部スリーブの外面を二層管端
部の各室内面によく密接できる。従つて、二層間
を、各室相互間でのシール性を充分に保証して容
易に接合できる。

更に、外部スリーブ部が硬質プラスチツクより
成形されているから、外部荷重に対し充分な強度
で二層管を接合できる。また、内部及び外部スリ
ーブ部は共に一体化されているため二層管の接合
は唯一回の挿入操作のみで完了し作業も簡単であ
るなどの実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るプラスチツク製スリーブ
を示す説明図、第２図は第１図における−断
面図である。 図において、Ｐは二層管、１は中間隔壁、１
ａ，１ｂは室、２は外部スリーブ部、３ａ，３ｂ
は内部スリーブ部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管内が中間隔壁により二室に仕切られた二層管
   を接合するためのスリーブであり、内面が二層管
   の外面に密接される外部スリーブ部と、上記二層
   管端部の各室内に挿入される断面半円形の２個の
   内部スリーブ部とを備え、外部スリーブ部が硬質
   プラスチツクにより、内部スリーブ部が軟質プラ
   スチツクにより夫々成形されていると共に、前記
   内部スリーブ部は長さ方向の中央において外部ス
   リーブ部に一体的に固定されて成ることを特徴と
   するプラスチツク製スリーブ。