JPS62128629A - 配電線路搬送方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は一般に配電線路搬送方式に関し、より詳しく
は配電線路の零相回路を伝送線路として使用する所謂大
地帰路方式を採用した配電線路搬送方式に関する。

〔従来の技術〕

周知のように有線電気通信の分野には、金属回路方式全
適用したものと大地帰路方式を適用したものとがある。

金属回路方式を適用した電気通信回路は、信号電流の帰
路がベアケーブル、又は同軸ケーブル等を使用した専用
の通信線路であシ。

一様な回路特性が得られるので高信頼な信号伝送が可能
である。一方、大地帰路方式を適用した電気通信回路は
、信号電流の帰路が大地であるために金属回路方式のよ
うには一様な回路特性が得られないという点はあるもの
の、信号電流の帰路としての専用の通（’！線路を設け
なくて済むという特長を有している。上述した金属回路
方式、大地帰路方式は、夫々電力線搬送方式、配電線搬
送方式に適用されている。

第２図は、前述した大地帰路方式を適用した従来の配電
線路搬送方式を示す回路図である。第２図にて図示した
配電線路搬送方式の概要は、変圧器２近傍の配電線路１
に接続された信号送信装置３ａから信号が送信されると
、該信号が符号４にて図示するごとき信号電圧分布を呈
しながら前記配電線路１を伝送し、前記配電線路１に接
続されている信号受信装置３ｂによって受信されるよう
になっているものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の大地帰路方式を適用した配電線路搬送方式は以上
のように構成されているので、以下に記載するような問
題点があった。

周知のように、信号送信装置から送信された信号の周波
数が高かったシ、或いは通信線路の線路延長が長かった
シして該通信線路に分布定数回路が形成され、該分布定
数回路の形成に伴って前記信号送信装置から送信された
信号が定在波現象を惹起することがある。前述した第２
図の符号４は、このような定在波現象を惹起したときの
信号電圧分布を示したものである。そこで実際にこのよ
うな定在波現象が前記第２図にて図示したごとき配電線
路搬送方式において惹起すると、電力線路とは異なって
数多くの信号受信装置が接続されている配電線路を備え
た配電線路搬送方式にあっては。

例えば前述した符号４にて図示するような信号電圧分布
４において該信号の波長のｌ／４の地点にある前記信号
受信装置３ｂ′ｆ：始めとするすべての信号受信装置は
、該地点が定在波の節に該当してお多信号電圧が非常に
不さいために、前記信号送信装置３ａから送信された信
号の受信が極めて困難であるという問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、配電線路に分布定数回路が形成されても、そ
れによって惹起される定在波現象を極力抑制することに
よ多信号送信装置から送信された信号の電圧低下を防止
して、どの地点にある信号受信装置も信号送信装置から
送信された信号電圧、電流を確実に受信することが可能
な大地帰路方式を適用した配電線路搬送方式を得ること
を目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る配電線路搬送方式は、少なくとも配電線
路の末端部或いはその近傍に、該配電線路を終端短絡せ
しめる整合インピーダンスを配設したことを特徴とする
ものである。

〔作用〕

この発明における少なくとも配電線路の末端部或いはそ
の近傍に配設された整合インピーダンスは、前記配電線
路を終端短絡せしめるものである。

前述した整合インピーダンスを大地帰路方式を適用した
配電線路搬送方式に配設した理由は、以下のようである
。前述した大地帰路方式は、電力線路搬送方式にも配電
線路搬送方式にも適用可能でる。前者即ち大地帰路方式
を適用した電力線路搬送方式にあっては、電力線路を使
用しているために該電力線路を介して行なわれる信号伝
送は、該電力線路の末端部にのみ接続されている信号受
・信装量と電源側に接続されている信号送信装置との間
の２点間のｐａｉｎｔ−ｔｏ−ｐａｉｎｔ通信のみに限
定される。つ−！シ、電力線路に分布定数回路が形成さ
れ、該分布定数回路の形成に伴って定在波現象が惹起し
たとしても、前記電力線路の末端部が開放状態となって
いれば、前記信号受信装置の配役地点がちょうど前述し
た電圧定在波の腹の部分に該当することとなるので、前
記地点にはある程度以上の大きさの電圧が生じているか
ら信号受信にはそれほど支障が生じない。従って、前述
した大地帰路方式を適用した電力線路搬送方式には。

本願発明のごとき整合インピーダンスで線路末端部を終
端短絡する必要性は生じないのである。一方、後者２即
ち太地帰路方式金適用した配電線路搬送方式にあっては
、前述した電力線路搬送方式とは異なって信号受信装置
が線路の末端の一点だけに接続されているものではなく
、多様な負荷が数多く配電線路に接続されているために
これに対応して数多くの信号受信装置が前記配電線路の
末端側に到達するまでに接続されているのが一般的であ
る。従って、前述した信号送信装置３ａから送信された
信号の周波数が高かったシ、或いは前記配電線路１の線
路延長が長かったシして前記配電線路１に分布定数回路
が形成され、該分布定数回路の形成に伴って惹起される
定在波現象にょシ前記信号送信装置３ａから送信された
信号が、例えば前記第２図、符号４にて図示したごとき
信号電圧分布を呈することがあると、該電圧定在波の谷
（節）に該当する地点にある信号受信装置（例えば第２
図にて図示する信号受信装置３ｂ）では信号が受信でき
ないこととなる。そこで、このような定在波現象の発生
による影響を少しでも低減すべく配電線路の末端部を１
通常金属回路方式においてのみ適用されている整合イン
ピーダンスを用いて、該整合インピーダンスによって終
端短絡せしめることとして、どの地点にある信号受信装
置でも信号送信装置から送信された信号を確実に受信す
ることができるようにしたものである。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図は、この発明の一実施例に従う大地帰路方式を適
用した配電線路搬送方式を示す回路図である。

第１図において、１は、配電線路であり、該配電線路１
の一端側には変圧器２が接続されている。

信号送信装置３ａは、前述した変圧器２側で前記配電線
路１に接続されている。信号受信装置３ｂは、前述した
信号送信装置３ａとは反対に負荷側（図示しない）で前
記配電線路１に接続されている。フィルタ６は、前記配
電線路１の末端部に接続されている。該フィルタ６には
、商用周波数に対してはインピーダンスが大きく、信号
周波数に対してはインピーダンスのｌトさいものが用い
られている。整合インピーダンス７は、その一端側が前
記フィルタ６に、又その他端側は大地に夫々接続されて
いる。該整合インピーダンスフは、前述した配電線路１
の末端部を終端短絡せしめることによって、前記信号送
信装置３ａから送信され良信号電圧の反射全規制し、（
Ｉ！号電電圧反射による定在波現象の発生を抑制するよ
うに構成されている。

上述したごとく構成することによって、信号送信装置３
ａから送信された信号電圧は、配電線路１會曲線５にて
図示するごとき信号電圧分布を呈しつつ伝送して信号受
信装置３ｂに到達し、該信号受信装置３ｂによって受信
される。このように前記信号送信装置３ａから送信され
た信号が、前記曲線５にて図示するととき略一様な信号
電圧分布を呈するのは、前述したように配電線路１の末
端部が整合インピーダンス１によって終端短絡されてい
るので、前記配電線路１の末端部で信号電圧は反射せず
、定在波現象の発生を抑制することが可能となったから
であシ、このため、信号電圧に電圧の節を生じることが
なく従ってどの地点に存在する信号受信装置でも前記信
号を確実に受信することができるものである。又、商用
周波数に対してはインピーダンスが大きく信号周波数に
対してはインピーダンスが小さいフィルタ６と整合イン
ピーダンス７とが直列接続されたものを用いて前記配電
線路１の末端部を終端短絡せしめているので、商用周波
数に対しては整合インピーダンス７が接続されていない
ように見えるために整合インピーダンス７による電力損
失は生ずることがないのである。ところで１周知のよう
に、配電線路を通信線路という観点からみると、■多様
な負荷や、多数の信号受信装置が接続されていて分岐が
多く、この分岐のために定在波が発生しやすい。

■■と関連して、分岐が多いために分岐点近傍で配電線
路の太さが変わるので、線路定数が一様でない。等＃′
；１．なはだ条件の悪いものとなっている。

そのため、ペアケーブルや同軸ケーブル等を通信専用線
路として用いていて一様の回路特性が得られ、且つ分岐
による影響も受けない金属回路方式において、略完全に
定在波の抑制を行ない得る手段として多用されている整
合インピーダンスを、本願のごとき大地帰路方式を適用
した配電線路搬送方式にまで使用範囲を拡大するという
思想は、従来、全く見出されていない。然るにこの発明
に従う一実施例のように、■整合インピーダンスを配電
線路の末端部に配設せしめて末端部を終端短絡せしめた
シ、或いは■配電線路と分岐している長い分岐線路の末
端部に整合インピーダンスを配設して該末端部を終端短
絡せしめたりしても、金属回路方式のようには完全な整
合がとれず幾分定在波は残存する。しかしながら、整合
インピーダンスを配設しない場合と比較すると、定在波
はかな夛小さくなシ定在波の節の箇所の電圧値もかなシ
大きな値をとることが本願発明者によって見出されたの
で１本願発明者によって前述のごとき提案が行なわれた
ものである。

なお、上述した実施例では、信号電圧を受信する場合に
ついて説明したのであるが、信号電流で受信する場合も
整合インピーダンスを上述した実施例と同様に配設する
ことによって、上記実施例と同様な効果が得られる。上
述した実施例においては、説明の都合上、配電線路が一
本で分枝のない最も単純なケースを例に挙げたが、配電
線路が複数本で分枝のある場合でも、夫々の末端部に整
合インピーダンスを配設することにより、同様の効果が
得られる。上述した実施例では、定在波の解消に最も効
果的な配電線路の末端部に整合インピーダンスを配設し
て該末端部を終端短絡する場合について説明したが、厳
密な意味で端末部に配設しなくても略同様な効果が得ら
れる。又、前述した整合インピーダンスは１通常抵抗で
あるが。

配電線路の分校などによる容量分を打ち消すためにイｙ
ダクタ／ス分を付加してもよい。更に、前述した整合イ
ンピーダンスを、信号受信装置に並列に組み入れること
としてもよい。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、少なくとも配電線路
の末端部及びその近傍に、前記配電線路を終端短絡せし
める整合インピーダンスを配設することとしたので、配
電線路に分布定数回路が形成されても、それによって惹
起される定在波現象を極力抑制することができ信号送信
装置から送信された信号の電圧低下を防止して、どの地
点にある信号受信装置も信号送信装置から送信された信
号電圧、電流を確実に受信することができる大地帰路方
式を適用した配電線路搬送方式が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例に従う大地帰路方式を適
用した配電線路搬送方式を示す回路図。 第２図は、従来の大地帰路方式を適用した配電線路搬送
方式を示す回路図である。 図において、１は配電線路、３ａは信号送信装置、３ｂ
は信号受信装置、Ｔは整合インピーダンスである。 なお、各図中、同一符号は同−物又は相当部分を示す。 特許出願人　　三菱電機株式会社 第１図 ３ａ：信号送信装置 ３ｂ：信号受信装置 ７　：３終合イアぴ一夕゛フス 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数の信号送受信装置が接続された配電線路と、該配電
   線路の零相回路とを伝送線路として使用して、前記信号
   送受信装置間で信号電圧、電流を伝送する配電線路搬送
   方式において、少なくとも前記配電線路の末端部或いは
   その近傍に、該配電線路を終端短絡せしめる整合インピ
   ーダンスを配設したことを特徴とする配電線路搬送方式
   。