JPS6211350B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、小売ストアやスーパーマーケツト等
の販売店の商品陳列棚の前面に装着されるラベル
表示装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種のラベル表示装置としては、接客
台の適当位置に表示板を回動自在に枢着すると共
に、表示板及び接客台の一方に磁石、他方に磁性
体を取付け、この磁性体を前記磁石に吸着するこ
とにより、表示板を接客台上に起立した状態に保
持するもの（例えば実開昭53−91487号公報）
や、表面に所望事項を描成した標示板本体に、自
動車に装備されているサンバイザーに着脱可能な
止着具を設けたもの（例えば実開昭53−103688号
公報）等が提供されていた。

（発明が解決しようとする問題点） ＜従来の技術の問題点＞ 通常、ラベル表示部材の溝部に差込むラベルに
は、消費者のために単位価額、総価額、商品の一
般名称、製造者の名称もしくは登録商標等の消費
者情報を表示し、また、このラベルは販売店の作
業を円滑に行なうためにも利用されていた。

すなわち、販売店の主なる作業の一つは、在庫
が少なくなつた時を知ることと、必要な在庫を適
当な場所に再貯蔵することである。従来、これは
肉眼観察により行なわれ、その際帳簿を作成し、
倉庫の在庫場所まで出向き、且つ適当な量を採取
してこれを商品陳列棚上に載置することであつ
た。近年、国際商品コードが著しく普及するよう
になり、各商品は異なるコードを有し、商品陳列
棚の前面におけるUPCコード（統一商品コード
システム）を簡単に操作して再注文の必要性を分
類し、再注文の在庫をその個所に供給することが
可能となつた。このことは、不足した商品陳列棚
を補充する生産性および効率を著しく改善する。
さらに、この種の情報は販売店の作業員に対し肉
眼で使用しうるものでなければならない。消費者
情報と再注文情報とを商品陳列棚の前面に並設す
ることもできる。しかしながら、これは各商品個
所において著しく煩雑な情報をもたらし、消費者
の気持を混乱させ、消費者はこれを理解できなか
つた。また、従来の実開昭53−91487号公報のも
のや実開昭53−103688号公報のもの等があるが、
これらは接客台に取付けられる伝言等の表示板取
付装置や、自動車のサンバイザーに取付けられる
伝言等の標示板であるため、この考案のラベル表
示装置とは用途が相違しているばかりでなく、販
売店の商品陳列棚の前面に装着するラベル表示装
置としてはラベル表示部材のラベル差込用の溝部
等がなく不適当であつた。

＜技術的課題＞ そこで、本発明は、叙述のような問題点を解決
するために創出されたもので、極めて容易な操作
で消費者情報と販売店の再注文情報との両方を必
要に応じて見れるようにすると共に、外観上の体
裁を頗る良好ならしめ、しかも、耐久性に優れ、
更に構造簡単で安価になるようなラベル表示装置
を提供するものである。

［発明の構成］ （問題を解決するための手段） 本発明は、従来の問題点を解決するための技術
的手段として、商品陳列棚の前面に装着されるブ
ラケツト部材と、このブラケツト部材に連設又は
差込む支持部材と、この支持部材に上下方向へ揺
動自在に支持又は連設するラベル表示部材とから
成り、ブラケツト部材は、後面に接着層を有する
基礎部材か、上下部にリツプ部を有する正札レー
ルにし、支持部材は、前記基礎部材の上端に鉤部
付きアームを連設するか、前記正札レールに差込
む基部の上縁近傍に丁番を連設するかし、更にラ
ベル表示部材は、前面及び後面にラベル差込用の
溝部を設け、且つ上部に前記支持部材の鉤部又は
丁番に支持される軸部を設けるようにした。

（作用） 本発明は、前述のような技術的手段により、ラ
ベル表示部材の前面の溝部に消費者情報を記載し
たラベルを差込み、且つ後面の溝部に販売店の再
注文情報を記載したラベルを差込んで、必要に応
じてラベル表示部材を上下方向へ揺動するように
したものである。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。

本発明のラベル表示装置は、第１図乃至第１６
図に示すように、底部表面１８及び上部表面１９
を有する商品陳列棚１６の前面２０に装着される
ブラケツト部材１０と、このブラケツト部材１０
に連設又は差込む支持部材１２と、この支持部材
１２に上下方向へ揺動自在に支持又は連設するラ
ベル表示部材１４とから構成されている。

前記ブラケツト部材１０は、第１図および第２
図に示ように、基礎部材２２の後面に接着層２４
を設け、この接着層２４の表面を周知方法により
剥離帯片２５で保護するように形成されている。

前記支持部材１２は、同じく前記基礎部材２２
の上端に、先端に断面略円形状の鉤部３０を有す
るアーム２８をアングル２６を介して前方へ連設
するように形成されている。

前記ラベル表示部材１４は、同じく前面４０及
び後面４２にラベル差込用の溝部３８を設け、且
つ上部に前記支持部材１２の鉤部３０に支持され
る軸部３２を首部３４を介して設け、この首部３
４の一部に設けたスロツト３６から鉤部３０を受
入れて、このラベル表示部材１４を支持部材１２
に支持できるように形成されている。

第２図から最も理解できるように、剥離帯片２
５を除去すると、露出した接着層２４を商品陳列
棚１６の前面２０に接着させることができる。そ
して、常時露呈されている溝部３８の前面４０に
は、法律で要求される或いは業者により提供され
る標準的消費者情報を記載したラベルを表示する
ことができる。また、販売店の作業員が商品およ
び商品陳列棚１６の在庫の状態を点検するために
来た場合、この作業員はラベル表示部材１４を第
２図に示した矢印方向へ従つて後面４２が露呈さ
れた幻影で示す位置になるまで上方へ容易に揺動
する。溝部３８の後面４２は、必要に応じて国際
価格コード情報又はこの種の他の在庫情報を有し
て、販売店の作業員の業務を容易化されることが
できる。点検が完了した後、ラベル表示部材１４
にかかる力を除き、溝部３８の前面４０の消費者
情報が常時露呈される位置に復帰するよう重力の
作動で反時計方向へ揺動させる。

第３図および第４図においては、本発明の他の
実施例が示され、前記実施例と同様な部材につい
ては同じ参照符号を与える。しかしながら、この
実施例は、商品陳列棚１６の前面２０が角度を有
して、ブラケツト部材１０としての正札レール４
４を備える点で異なつている。正札レール４４は
種々の寸法で形成され、後壁部４５は直線的であ
つても或には僅かに湾曲しても良く、表面自身は
平滑であつても或いは波形としてそのデザイン外
観を向上させても良い。一般に、下部および上部
のリツプ部４７，４８を考慮して若干露出され
る。正札レール４４を利用する全ての他の実施例
を検討する際、寸法および外観における上記の改
変を考慮に入れる。主たる特徴は、リツプ部４
７，４８の内側対向表面から測定した正札レール
４４の巾を商品陳列棚１６の構造に応じて広範囲
に変化させうることである。

再び第３図および第４図に示した実施例を参照
して、支持部材１２は、押出硬質ビニルで作成さ
れ、連結用丁番を軟質ビニルで同時に押出すよう
に成形し、基部５０は正札レール４４の後壁部４
５に対し固定するため接着層５２を有し、基部の
巾は正札レール４４の巾よりもずつと狭く、必要
に応じ溝部３８内に所望に応じて種々の巾で収容
し、且つ位置決定することができる。基部５０の
上縁近傍に連設された丁番４６に軸部５４が延在
するように形成されている。

第５図および第６図においては、本発明の支持
部材１２の他の実施例が図示され、この場合、リ
ツプ部４７，４８により正札レール４４中に形成
された溝部３８にばね装着させる長アーム６４と
短アーム６６と鉤部６８とから形成されている。
しかしながら、第１図および第２図に示した実施
例と実質的に同じラベル表示部材１４に首部３４
内に位置する複数のスロツト７０が設けられてい
る。

操作に際し、スロツト７０を介して鉤部６８を
上記したように軸部３２に支持させると共に、こ
れを溝部３８内に設置し、次いで力を除いてこれ
を膨張させると共にリツプ部４７，４８により形
成された溝部３８内に収容させることができる。
そして、これは溝部３８の巾における僅かの変化
を吸収することができる。ラベル表示部材１４は
プラスチツクまたはアルミニウムで押出しするこ
とができ、クリツプはメツキされた硬化ばね鋼材
とすることができる。一般に、正札レール４４が
必要とされるであろう。接着剤の必要はない。

第７図乃至第９図においては、本発明の支持部
材１２の他の実施例が図示され、支持部材１２を
くも形クリツプ状にされている、下部リツプ部４
７により形成された溝部３８中に嵌合する懸垂脚
部７４を有し、かつ上部リツプ部４８に係合する
上部刃先を有する。クリツプの基部７８から上部
かつ外部ヘアーム８０と鉤部８２とが備えられて
いる。そして、脚部７４に所定量のばね作用を与
えて第７図に幻影で示した正常に外方位置から正
札レール４４に固定される位置まで調整を行なう
ことができる。この場合、ラベル表示部材１４は
第５図および第６図の実施例に示したものと同一
であつてもよく、第８図はスロツト７０に係合す
る複数のクリツプを示している。

第１０図乃至第１３図においては、本発明の支
持部材１２の他の実施例が図示され、支持部材１
２を回転自在な六角形状の支持板８４とアーム８
６との二部材から形成しても良い。そして、規定
された間隔を有する３対の平行側面を備えて、リ
ツプ部４７，４８の対向表面間にこの内部長さを
有する正札レール４４を収容する。支持板８４は
ブラケツトと均等であり、アーム８６を介して支
持板８４に固定し、この場合、アーム８６の基部
に穴部９０を有し、この穴部９０を通してリベツ
ト９２を固定することにより、第１０図、第１１
図および第１２図に示したような回転運動を可能
にする。

第１４図乃至第１６図においては、本発明の支
持部材１２の他の実施例が図示され、第５図およ
び第６図に示したものと構造上若干類似した組合
せたブラケツトおよび支持部材１００が示されて
いる。相違点は、所望のままに除去しうる一連の
折切板１０２を基部に備えて（第１５図参照）、
種々異なる対向溝巾の正札レール４４内に収容さ
せうることである。このユニツトは硬化メツキば
ね鋼材で作成し、或いは押出しプラスチツクとし
て作成して脆性を与えることができる。折切板１
０２を有する長形の下方脚部１０４を備える点
で、外観上若干異なる。上方脚部１０６はずつと
短かく、両者は懸垂する平行かつ整列したアーム
１０８，１１０であつて、円形鉤部１１２に終端
し、スロツトを有するラベル表示部材１４に係合
する。

［発明の効果］ 本発明は、叙述のように構成したから、ラベル
表示部材１４の前面４０の溝部３８に消費者情報
を記載したラベルを差込み、且つ後面４２の溝部
３８に販売店の再注文情報を記載したラベルを差
込んで、必要に応じてラベル表示部材１４を上下
方向へ揺動するのみの極めて容易な操作で、消費
者情報と販売店の再注文情報との両方を必要に応
じて見ることができると共に、外観上の体裁が頗
る良好であり、しかも、耐久性に優れ、更に構造
簡単で安価になり、更に、本発明の範囲内におい
て多くの改変、変更をあしうることが了解されよ
う。したがつて、本発明の真の範囲は特許請求の
範囲より規定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示すも
ので、第１図は分解斜視図、第２図は第１図の２
−２矢視線断面図、第３図及び第４図は本発明の
他の実施例を示し、第３図は分解斜視図、第４図
は第３図の４−４矢視線断面図、第５図乃至第１
６図は支持部材の他の実施例を示し、第５図は側
面略ヘ字形状の支持部材を使用した状態の斜視
図、第６図は第５図の６−６矢視線断面図、第７
図はくも形クリツプ状の支持部材を使用した状態
の斜視図、第８図は第７図の支持部材にラベル表
示部材を支持した状態の斜視図、第９図は第８図
の９−９矢視線断面図、第１０図は回転自在な六
角形状の支持板とアームとの二部材から成る支持
部材を使用した状態の斜視図、第１１図は第１０
図の支持部材を第１０図のブラケツト部材より幅
狭のブラケツト部材に使用した状態の斜視図、第
１２図は第１０図の支持部材を第１１図のブラケ
ツト部材より更に幅狭のブラケツト部材に使用し
た状態の斜視図、第１３図は第１２図の１３−１
３矢視線断面図、第１４図は長さ調節自在な支持
部材を使用した状態の斜視図、第１５図は第１４
図の支持部材を折切して第１４図のブラケツト部
材より幅狭のブラケツト部材に使用した状態の斜
視図、第１６図は第１４図および第１５図の支持
部材にラベル表示部材を支持した状態の縦断側面
図である。 １０……ブラケツト部材、１２……支持部材、
１４……ラベル表示部材、１６……商品陳列棚、
１８，１９……表面、２０……前面、２２……基
礎部材、２４……接着層、２５……剥離帯片、２
６……アングル、２８……アーム、３０……鉤
部、３２……軸部、３４……首部、３６……スロ
ツト、３８……溝部、４０……前面、４２……後
面、４４……正札レール、４５……後壁部、４６
……丁番、４７，４８……リツプ部、５０……基
部、５２……接着層、５４……軸部、６４，６６
……アーム、６８……鉤部、７０……スロツト、
７４……脚部、７８……基部、８０……アーム、
８２……鉤部、８４……支持板、８６……アー
ム、８８……鉤部、９０……穴部、９２……リベ
ツト、１００……支持部材、１０２……折切板、
１０４，１０６……脚部、１０８，１１０……ア
ーム、１１２……鉤部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 商品陳列棚の前面に装着されるブラケツト部
   材と、このブラケツト部材に連設又は差込む支持
   部材と、この支持部材に上下方向へ揺動自在に支
   持又は連設するラベル表示部材とから成り、ブラ
   ケツト部材は、後面に接着層を有する基礎部材
   か、上下部にリツプ部を有する正札レールにし、
   支持部材は、前記基礎部材の上端に鉤部付きアー
   ムを連設するか、前記正札レールに差込む基部の
   上縁近傍に丁番を連設するかし、更にラベル表示
   部材は、前面及び後面にラベル差込用の溝部を設
   け、且つ上部に前記支持部材の鉤部又は丁番に支
   持される軸部を設けるようにしたことを特徴とす
   るラベル表示装置。