JPS6195116A - 海上作業台の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、海底油田の石油掘削や石油の生産に主として
使用される着地式海上作業台の脚体と作業台部とを固定
する装置の改良に関する。

〔従来技術〕

着地式海上作業台は、第３図に示すように昇降台１にコ
ード２と横梁３等で櫓状に組んだ複数本の脚体４を上下
に貫通させ、この脚体４のコード２に設けたラック５に
第４図に示すようにジヤツキハウス６内の昇降装置（駆
動装置）の出力端に設けであるピニオン７を噛合させて
昇降台１を昇降させるように構成されている。

この昇降装置の出力端に設けられているピニオン７の集
合体の昇降能力は海上作業台Ｐの重量及びこの昇降台１
上に搭載する資材等により決まるが、この昇降装置の出
力端に設けられているピニオン７の集合体は、昇降台１
内にバラスト水を注水した“プレロード状態”及び“台
風等の悪条件下”に於いても負荷荷重を保持する能力が
必要である。

脚体４に対して昇降台１を固定する手段は、ジヤツキハ
ウス６内のピニオン７を駆動する装置、即ちモータある
いは減速機の回転部分にブレーキを設ける方法が主とし
て使用されている。

しかし、この昇降装置の駆動部分にブレーキを作用させ
る装置では海象条件が悪い時にこのブレーキ力を上回る
外力が作用することがあり、その場合には海上作業台Ｐ
が転倒する危険性がある一ヒに、昇降装置のピニオン数
を増すことは、構造が？１雑化して大幅なコストアンプ
となるので、ピニオン７の集合体とは別に固定装置８が
設けられている。

この固定語Ｗ８としては、ラック歯形ブロック９を空圧
または、油圧シリンダ、ねじ等の前進・後退手段を利用
してコード２に設けたラック５に噛合させて脚体４に対
して昇降台１を固定するように構成している。

しかし、前記のようにラック歯形ブロック９を使用した
固定装置８においては、昇降台１を所定の位置に設置す
る際に、プレロードをこの昇降台１に与えるが、この時
に海上作業台Ｐの脚体４が水底に陥没した場合にはこの
海上作業台Ｐが傾斜する。このような緊急の場合に固定
装置８を解除するためにラック歯形ブロック８をラック
５と噛み合わない位置まで速やかに後退させる必要があ
るが、一般にはこの作動は緩慢であり、海上作業台Ｐを
正常な状態に保持することが回能となり、場合によって
は海上作業台Ｐが転倒してしまうことすらあるのである
。

また、ラック歯形ブロック９とラック５の噛み合いを良
くするためにはラック５の精度を上げる必要がある。通
常の海上作業台Ｐに使用されるラック５は、厚さが１０
０〜２００龍程度の鉄板を溶断して歯形を形成したもの
であるのでその精度が余り高くない。更に、このラック
５とラック歯形ブロック９の間には何度も昇降台１に荷
重の全てが掛かるために次第に噛み合いが悪くなり、荷
重を受ける面が減少し、そのために過負荷となる。

更に、ラック歯形ブロック９とラック５との噛み合いを
良くするために、このラック歯形ブ（Ａ　） ロック９を有する固定語Ｗ８を支持しているブロック受
は箱１０を上下に調整する必要があり、そのためにこの
ブロック受は箱１０を支持する構造も複雑となる。

前記のように昇降台ｌの昇降手段であるピニオン７の集
合体とは別に固定装置８が設けられ、しかもラック５に
噛み合うラック歯形ブロック９を前後させるようにした
固定語Ｎ８においては、このラック５とラック歯形ブロ
ック９との噛み合い状態を正確に保持したり、また噛み
合い状態を緊急時に外すことが回能であり、そのために
海上作業台Ｐが転倒する危険性もあったのである。

〔発明の目的〕

本発明は従来の海上作業台Ｐの有する欠点に鑑み得られ
たものであって、迅速にブレーキ状態と非ブレーキ状態
にすることができ、脚体４に対する昇降台１が如何なる
位置で、如何なる海象（気象）条件であっても昇降装置
全体のブレーキをブレーキ状態と非ブレーキ状態にする
ことができる固定装置１５を有する海上作業台Ｐを提供
することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

前記目的を達成するための本発明の構成は、昇降台の上
下方向に複数本の脚体を貫通させ、前記昇降台上に載置
した昇降装置のピニオンを前記脚体に設けたラックに噛
合させて昇降するようにした海上作業台において、前記
昇降装置とは別にピニオンを有する固定装置を設け、こ
のピニオンをラックに噛合させ、昇降装置及び固定装置
ともに同時にブレーキ装置が作動するように構成されて
いることを特徴とする海上作業台の固定装置である。

〔実施例〕

次に図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は第４図のジヤツキハウス６の上部に本発明に係
る固定装置１５を設′けた海上作業台Ｐの要部を示す正
面図、第２図は同平面図である。

ジヤツキハウス６内に設けられているピニオン７の集合
体の上部には固定装置１５を構成するピニオン１６がコ
ード２の側部に設けられたラック５を挟むようにに噛み
合わされている。

固定装置１５は、ピニオン１６の回転を駆動系統１７に
伝達し、更にこの駆動系統１７の出゛　力軸１９に設け
た直流電磁ブレーキ２０によってピニオン１６の回転を
停止させる、即ちブレーキ力を発生するように構成され
ている。

また、別の実施例に係る固定装置１５は、第５図及び第
６図に示すようなピニオン１６の回転駆動系統１７に伝
達し、更にこの駆動系統１７の回転を減速機１８によっ
て減速し、この減速機１８の出力軸１９に設けたブレー
キ２０によってピニオン１６の回転を停止する。

この時減速機１８は、昇降装置と較べると固定装置１５
の減速比の方が減速比を小さくする。

こうすることにより第１図及び第２図に示すブレーキよ
りブレーキトルクを小さくすることができ、小容量のブ
レーキとすることもできる。

なお、この固定装置１５はコード２の両側を挾んでピニ
オン１６を対設し、このピニオン１６で発生する不要な
力が相殺できる構造となっている。

詳細は図示されていないが、昇降装置の出力端であるピ
ニオン７の駆動系統には減速機とブレーキ装置が設けら
れている点は従来の装置と同様である。

前記固定装置１５を構成する直流電磁ブレーキ２０の制
動能力は、例えば昇降台１の重量がＡであり、それの上
に搭載される機材の重量がＢであり、台風や波による力
をＣとすると昇降台１にかかる最大荷重は（’Ａ＋Ｂ＋
Ｃ）でこれを固定装置のブレーキ２０と前記昇降装置の
保持荷重（ブレーキ力）を合わせたものになるようにす
ればよいのである。

本発明に係る海上作業台Ｐの固定装置１５は、脚体４を
構成するコード２に設けたラック５に昇降装置を構成す
るピニオン７の集合体とは別に、ピニオン１６を噛合さ
せ、このピニオン１６を介してブレーキ力を作用させる
ように構成した点が特徴である。

そして、この固定装置１５はジヤツキハウス６内及び甲
板上の昇降装置と次のような条件で連動するように構成
されている。

この制御装置の概要を説明すると、昇降装置のモータが
駆動する場合は昇降装置及び固定装置のブレーキ共開放
し、昇降装置のモータが駆動せず、昇降台が停止してい
る場合は、両方のブレーキ共ブレーキがきいている状態
である。

このように、昇降装置及び固定装置のブレーキは常に同
一の働きをしているのである。

次に、本発明に係る海上作業台Ｐの固定装置の作動状態
を説明する。

昇降装置の出力端であるピニオン集合体のピニオン７と
海上作業台Ｐの脚体４に設けであるラック５により任意
の場所に昇降台１を止める。

この時ピニオン７を駆動端とする昇降装置の駆動系統に
設けであるブレーキと本発明に係る固定装置１５のブレ
ーキ２０が同時に作動することは前述の通りである。

即ち、本発明に係る固定装置１５のブレーキ２０と昇降
装置のブレーキを同時に作動させるが、昇降装置には減
速比の大きい減速機がブレーキとの間に設けられている
ので、バネ定数の差異により、固定装置１５のブレーキ
２０が作動するが、昇降装置も昇降台１の負荷を一部受
は持つ、このような状態で昇降台を保持するのである。

そして、このブレーキ力が許容荷重を越えるとブレーキ
２０がスリップしても、このスリップ現象が発生したな
らば、ピニオン７の駆動系統に引き続きブレーキを作用
させて前記固定装置１５の許容荷重を越えた分の荷重番
この昇降装置で負担するものである。

前記固定作業において、“海上作業台Ｐの昇降台１を海
面上の所定の位置に上昇させた時にはその重量を支持し
ている脚体４が海底に陥没しないようにするために、ま
づ昇降台１内に設けられているバラストタンク内に注水
して脚体４に荷重を作用させる。即ち、「プレロード」
を脚体４に作用させて脚体４が海底において支持される
ことを確認することが必要である。

この「プレロード」は、水深や海域により変えなければ
ならないが、この「プレロード」は各海上作業台Ｐで定
まっているので、その不足分を本発明に係る固定装置１
５で負担することになる。

〔発明の効果〕

本発明に係る海−Ｅ作業台Ｐの固定装置１５は、ピニオ
ン１６を脚体４に設けたラック５に噛み合わせ、更にピ
ニオン７を駆動端とする昇降装置と併用し、昇降台１の
昇降は昇降装置で行い昇降台の保持を昇降装置及び固定
装置のブレーキ力により行うため、昇降装置の保持力に
固定装置の保持力を追加することができ、保持力の増加
を図ることができる。

ここで昇降台１を昇降させる荷重の２〜３倍が台風等の
悪い海象条件時に発生するためこの荷重に耐えるために
大きな保持力が必要となるが、本発明によりこの問題は
一挙に解決される。

また、一番の問題は緊急時、例えば、台風等の海象条件
及び地震時にブレーキを開放し、緊急避難をする場合や
、脚体４が何らかの理由によって海底に陥没した際には
、その脚体４を固定している固定装置１５及び昇降装置
のブレーキ力を解除し、直ちに昇降装置を作動させて昇
降台１を脚体４に対して所定の位置に保持することが必
要である。

これを本発明に係る固定装置１５によれば常時ピニオン
１６をラック５に噛み合わせているので、このピニオン
１６を介して迅速にブレーキ力を作用させたり、解除し
たりすることが可能であるので、昇降台１を脚体４の任
意の高さで固定することが可能であり、常に海上作業台
Ｐを安全な状態に維持することが可能である。

また、固定装置１５はラック５と噛み合うピニオン１６
を設置し、その軸端にブレーキ２０を取付けるだけなの
で構造的にも簡単であり、コスト面から見ても非常に安
価となる。また、ピニオン１６と昇降装置のピニオン７
とを同一の寸法のものを使用すれば、メンテナンスが極
めてやり易い。

更に、固定装置１５のピニオン１６は許容荷重以上の荷
重が作用した際にはブレーキ２０がスリップするので、
ピニオン１６に過負荷が作用しないと言う利点がある。

なお、ブレーキ２０として直流電磁ブレーキを使用した
例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、別のブレーキ装置を使用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る海−Ｌ作業台の昇降装置の上部に
設けた固定装置の正面図、第２図はその固定装置の平面
図、第３図は海上作業台の平面図、第４図は昇降装置と
従来の固定装置とを並設した装置の概略図である。 また、第５図　は本発明の別の実施例を示したもので、
海上作業台の昇降装置の上部に設けた固定装置の正面図
、第６図はその固定装置の平面図である。 Ｐ・・・海上作業台、 ■・・・昇降台、２・・・コード、４・・・脚体、５・
・・ラック、６・・・ジヤツキハウス、７・・・ピニオ
ン、１５・・・固定装置、１６・・・ピニオン、１８・
・・減速機、２０・・・直流電磁ブレーキ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 昇降台の上下方向に複数本の脚体を貫通させ、前記昇降
   台上に載置した昇降装置のピニオンを前記脚体に設けた
   ラックに噛合させて昇降するようにした海上作業台にお
   いて、前記昇降装置とは別に、ピニオンを有する固定装
   置を設け、前記ピニオンをラックに噛合させ、この固定
   装置昇降装置全体のブレーキ力を増大させ、そして昇降
   時においては昇降装置と同時にブレーキ開放が可能であ
   り、かつその許容限界において昇降装置のバネ定数の差
   異から、先づ固定装置ブレーキがスリップしても続いて
   前記昇降装置のブレーキ装置の容量に余裕があるように
   構成されていることを特徴とする海上作業台の固定装置
   。