JPS6144668Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、玄関等の壁際に設置される下駄箱に
関するものであり、その目的とするところは設置
場所の状況に応じて天板の移動固定が容易にで
き、しかも移動固定手段の構成が簡単な下駄箱を
提供することにある。

以下実施例について図を用いて説明する。第１
図および第２図は本考案一実施例を示すもので、
天板１の裏面にＬ字型固定具２を固定穴３に挿通
したねじ（図示せず）にて固着し、中央部に前後
方向に所定間隔をもつて２個のナツト６ａ，６ｂ
が埋め込まれた台状の樹脂成形品にて形成された
固定部材５を両端に穿設された取付穴７を用いて
側板４の内面に固着し、上記いずれかのナツト６
ａ，６ｂに固定具２に挿通されたビス１３を螺合
することにより天板１を前後に固定位置変化可能
にしたものである。なお、ねじ固定用の取付穴７
は長孔になつており、固定部材５の天板１への固
定位置が容易に調整できるようになつている。８
は裏板、９は無目である。

今、下駄箱を設置する場所の裏側の蓋体１０が
第３図のように真壁で、柱１１が突出している場
合には、天板１１に切欠１２を設け、固定具体２
を固着するビス１３を固定部材５のナツト６ａに
螺合して天板１を第３図の実線で示すように固着
し、壁体１０が第３図に点線で示すように大壁で
ある場合にはビス１３をナツト６ｂに螺合して天
板１を点線の状態に固着するようになつており、
天板１の移動固定がビス１３の螺合されるナツト
６ａ，６ｂを選択することにより容易にできるよ
うになつている。また、この移動固定手段は、樹
脂成形品にナツト６ａ，６ｂを埋め込むことによ
つて形成されており、製造が簡単にできコストが
安くなるものである。

本考案は上述のように、天板の裏面に固定具を
固着し、側板内面に固定部材を固着し、天板を前
後に固定位置変化可能に固定具を固定部材に固着
して成る下駄箱において、両端が側板に固定され
中央部内面に前後方向に所定間隔をもつて２個の
ナツトが埋め込まれた台状の樹脂成形品にて固定
部材を形成し、上記いずれかのナツトに固定具に
挿通されたビスを螺合するようにしたものであ
り、ビス止め位置を単に選択するだけで天板を前
後方向に移動できるので、設置場所の状況に応じ
た天板の移動固定が容易にできるという効果があ
り、また、ナツトを埋め込んだ樹脂成形品にて固
定部材を形成しているので、固定部材の製造が容
易になつてコストが安くなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の一部切欠せる分解斜
視図、第２図は同上の要部拡大斜視図、第３図は
同上の設置状態の上面図である。 １は天板、２は固定具、４は側板、５は固定部
材、６ａ，６ｂはナツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板の裏面に固定具を固着し、側板内面に固定
   部材を固着し、天板を前後に固定位置変化可能に
   固定具を固定部材に固着して成る下駄箱におい
   て、両端が側板に固定され中央部内面に前後方向
   に所定間隔をもつて２個のナツトが埋め込まれた
   台状の樹脂成形品にて固定部材を形成し、上記い
   ずれかのナツトに固定具に挿通されたビスを螺合
   するようにしたことを特徴とする下駄箱。