JPS6138359Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバスダクトの接続部に関するものであ
り、さらに詳述すると導体の内部に長手方向に沿
つて両端に開口する貫通孔を有するバスダクト用
導体を使用したバスダクトの接続部に関するもの
である。

一般にバスダクトの接続部は、導体の先端所定
長を相（通常は３相）ごとに重ね合せ、該重ね合
せ部の両側に絶縁スペーサを配置しこれらを一括
して外側から締付ける構造となつている。

上記接続部においてバスダクト用導体が充実タ
イプのものであれば何ら問題ないが、近年、軽量
化及び表皮効果による電流分布等を考慮し、導体
の内部に長手方向に沿つて両端に開口する貫通孔
を有するバスダクト用導体が提案されている。こ
のバスダクト用導体は接続の際外側から締付ける
と貫通孔の大きさや型によつては貫通孔が潰れて
しまい接触不良を起すという問題がある。また絶
縁スペーサとバスダクト用導体との結合は従来熱
硬化型の接着剤で行なわれており、このような接
着剤は硬化するまでに時間がかかり、硬化するま
で次の作業を中断しなければならないという問題
があつた。

本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、
導体の貫通孔を潰すことなく、しかも絶縁スペー
サとバスダクト用導体との結合を簡単に行なえる
バスダクトの接続部を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳細
に説明する。

第１図は本考案に使用するバスダクト用導体と
絶縁スペーサの分解斜視図であり、バスダクト用
導体１は導体の内部に長手方向に沿つて両端に開
口する貫通孔１１が設けられている。実施例にお
いては貫通孔１１が２個設けてある。一方絶縁ス
ペーサ２は導体１の幅より広い幅を有し、かつそ
の一側面には導体１の上面１２、下面１３及び先
端１４を覆うように突出形成されたフランジ部２
１が設けられている。このフランジ部２１の先端
覆い部２２からは貫通孔１１より若干小さい径を
有した所定長の導体挿入部２３が突設されてい
る。この導体挿入部２３の長さは締付けられる長
さより若干長く形成しておく。この絶縁スペーサ
２は導体挿入部２３を導体の貫通孔１１に挿入す
ることによりバスダクト用導体１に固定する。

第２図は接続部の平面図で、導体の内部に長手
方向に沿つて両端に開口する貫通孔を有するバス
ダクト用導体１は先端所定長が相ごとに重ね合わ
されており、該重ね合せ部の両側には導体挿入部
が導体の貫通孔に挿入されて固定された絶縁スペ
ーサ２が介在されている。これらは外側に配置し
た板バネ３およびボルトナツト４で一括して締付
けられている。

なお前記実施例においては導体貫通孔を丸孔と
しそれを２個設けたが貫通孔の形や数は限定され
ず、この形や数に応じて絶縁スペーサの導体挿入
部の形や数も変わつてくることは勿論である。

以上のように本考案に係るバスダクトの接続部
は導体の貫通孔に絶縁スペーサの導体挿入部を挿
通し貫通孔を埋めるため外側から締付けても貫通
孔が潰れることなく長期間電気的に安定した接続
部を得ることができる。また絶縁スペーサと導体
との結合は単に絶縁スペーサの導体挿入部を導体
の貫通孔に嵌合させるだけでよいので従来のよう
に接着剤が乾くまで次の作業を中断するというこ
となく作業が迅速に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に使用するバスダクト用導体と
絶縁スペーサの分解斜視図、第２図は本考案の接
続部の概略平面図である。 １はバスダクト用導体、１１は貫通孔、２は絶
縁スペーサ、２３は導体挿入部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導体の内部に長手方向に沿つて両端に開口する
   貫通孔を有するバスダクト用導体の先端所定長を
   相ごとに重ね合せ、該重ね合せ部の両側に絶縁ス
   ペーサを配置し、絶縁スペーサ及び重ね合せ部を
   一括して締付けてなるバスダクトの接続部におい
   て、前記絶縁スペーサは導体の貫通孔に挿入され
   る所定長の導体挿入部を具備しており、該導体挿
   入部が貫通孔に挿入されていることを特徴とする
   バスダクトの接続部。