JPS6137994Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6137994Y2
JPS6137994Y2 JP11217080U JP11217080U JPS6137994Y2 JP S6137994 Y2 JPS6137994 Y2 JP S6137994Y2 JP 11217080 U JP11217080 U JP 11217080U JP 11217080 U JP11217080 U JP 11217080U JP S6137994 Y2 JPS6137994 Y2 JP S6137994Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
heat transfer
chamber
plate
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11217080U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5736477U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11217080U priority Critical patent/JPS6137994Y2/ja
Publication of JPS5736477U publication Critical patent/JPS5736477U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6137994Y2 publication Critical patent/JPS6137994Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多管式の熱交換器に係り、特に小型化
を図るのに好適な熱交換器に関する。
一般に、原子力発電プラント等においては、主
復水器から抽出した放射性ガス(以下排ガスと称
す)を水と非凝縮性ガスとに分離して処理するた
め多管式の熱交換器が使用されている。
従来、この種の熱交換器は、第1図に示すよう
に、多数の伝熱管10が配列されている胴体1内
に間隔をおいて複数個の欠円形邪魔板11を配置
し、この邪魔板11により胴体1内を流れる排ガ
スをジグザグ状に流れるようにし、その間におい
て伝熱管10内を流れる流体と熱交換させるよう
にしている。
この場合、排ガスは通常過熱された蒸気とガス
(主に空気)との混合物としてガス入口2から胴
体1内に入つてくる。そして排ガスは、胴体1に
入つてガス出口3から胴体1を出るまでの間にそ
の状態を変化させるため、通常3つの部分に分け
て熱計算が行なわれる。この3つの部分とは、第
1図に示すように過熱状態から飽和状態になるま
での過熱流体の熱交換部、凝縮による熱交換部
および非凝縮性流体の熱交換部である。これ
らの中で、熱交換部,は熱交換部に比較し
て熱交換効率が非常に低い。これは、過熱流体と
非凝縮性流体の熱通過率が凝縮部の熱通過率に比
べてそれぞれ約1/20、約1/80となるからである。
伝熱量は、熱伝達率αt、伝熱面積Aおよび伝熱
管内外の流体の平均温度差△tの積で与えられ
る。したがつて計算において各熱交換部で交換す
べき熱量が求められると、熱伝達αt、伝熱面積
Aおよび平均温度差△tのいずれかあるいはすべ
てを増減して所定の交換熱量が得られるようにす
る。この際平均温度差△tは設計条件によつて大
略決定されるので、熱伝達率αtか伝熱面積Aを
増減することになる。ところが前述のように熱交
換部,においては熱伝達率αtが小さいの
で、従来は主として伝熱面積Aを増減する方法を
採つている。
しかしながらこの種の方法では、熱交換部,
に対して熱交換部に比べて相対的に大きな伝
熱面積が必要とされ、特に熱交換部は前記する
ように熱交換効率が最も悪く、熱交換器の小型化
の大きな障害の1つとなつている。
本考案はかかる従来の難点を解決するために創
案されたもので、その目的とするところは、熱伝
達率を向上させて小型で熱効率の高い熱交換器を
提供するにある。
本考案は、過熱流体に含まれる凝縮性流体の凝
縮部より下流に位置する邪魔板と胴体端部の管板
との間を、軸心位置から胴体内面まで放射状に延
在する仕切板によつて複数の小室に分割し、邪魔
板の切欠部をこの小室に開口すると共に仕切板に
設けた開口部及び小室に設けた流体の出口を胴体
の軸方向に離間して交互に配設し、前記小室に入
る凝縮性流体と分離された非凝縮性流体を、邪魔
板に設けた開口部を介して他の小室を順次通過さ
せて流体の出口に導びき、非凝縮性流体の熱交換
部における流体の管間流速を速めるとともに、流
体の流路の方向と流速とを変化させることによ
り、熱伝達率を向上させ、コンパクトで熱効率の
高い熱交換器を得るようにしたものである。
以上本考案を第2図ないし第5図に示す一実施
例に基づいて説明する。
第2図において1は、長手方向両端位置にガス
入口2およびガス出口3を有し、かつ長手方向中
間部の底部位置にドレン溜4を有する横置き筒状
の胴体であり、この胴体1のガス出口3側の端部
には、管板5を介して冷却水入口室6および冷却
水出口室7がそれぞれ連結されている。冷却水入
口室6と冷却水出口室7とは仕切板18によつて
相互に独立となつており、各室6,7には冷却水
の入口8および出口9がそれぞれ突設されてい
る。
前記胴体1内には、第2図に示すように両端部
が管板5に支持されて冷却水入口室6と冷却水出
口室7とにそれぞれ連通するU字状の多数の伝熱
管10が配列され、各伝熱管10は、欠円形の邪
魔板11により胴体1内に延在する部分が支持さ
れている。この邪魔板11は、管板5に螺着され
た複数本のタイロツド(図示せず)により、図示
しないスペーサを介して欠円部が隣接する邪魔板
11間で上下交互になるように等間隔に固定され
ており、この邪魔板11により、胴体1内を通る
排ガスが第2図に示す矢印のようにジグザグ状に
流れるようになつている。
胴体1内にはまた、第2図に示すようにガス入
口2位置に案内板12が設けられ、また管板5に
近い位置に邪魔板13が設けられている。この邪
魔板13と管板5との間には、第2図ないし第4
図に示すように軸心位置から胴体1の内面まで放
射状に4方向に等間隔で延在する仕切板14が配
置され、この仕切板14により、邪魔板13と管
板5との間が4個の小室15a,15b,15
c,15dに分割されている。
前記邪魔板13の小室15aと対応する位置に
は、第3図および第4図に示すように切欠部16
が設けられ、ガス入口2から胴体1内に取入れら
れた排ガスは、切欠部16を介して小室15aに
流入するようになつている。そして小室15aに
流入した排ガスは、第4図に示すように前記仕切
板14に設けた開口部17を介して小室15b,
15c,15dに順次に流入し、小室15d位置
に設けられたガス出口3から胴体1外に排出させ
るようになつている。前記各開口部17およびガ
ス出口3は、第4図および第5図に示すように切
欠部16から小室15aに流入した排ガスが最も
遠廻りをしてガス出口3から出ていくように軸方
向の両端部位置近傍に交互に配されている。
次に作用について説明する。
入口8から冷却水入口室6に流入した冷却水
は、伝熱管10を通つて冷却水出口室7の出口9
から排出される。
一方、ガス入口2から胴体1内に流入した排ガ
スは、案内板12および邪魔板11により胴体1
内をジグザグ状に流れ、その間に伝熱管10内を
流れる冷却水と熱交換を行つて水と非凝縮性ガス
に分離され、水はドレン溜4に集められる。凝縮
により水と分離された非凝縮性ガスは、邪魔板1
3の切欠部16からまず小室15aに導びかれ
る。そして小室15aに導びかれた非凝縮性ガス
は、仕切板14の開口部17を介して小室15
b,15c,15dに順次導びかれ、ガス出口3
から胴体1外に排出される。非凝縮性ガスは、各
小室15a,15b,15c,15dを通過する
間に伝熱管10内を流れる冷却水とさらに熱交換
を行なつて所定の設定温度にまで冷却される。
この際、邪魔板13の切欠部16、仕切板14
の開口部17およびガス出口3は、第5図に示す
ようにガスの流路を長くするような位置に配置さ
れているため、邪魔板13の切欠部16を通過し
た後排ガスの流速は高められる。また排ガスの流
路の方向および断面積の変化が大きいため、この
過程で排ガスの流れには乱流が形成される。一
方、熱伝達率はガスが横切る伝熱管10の管間流
速Vのm乗、すなわちVm(但しmは伝熱管10
の配置によつて決まる係数)に比例し、また乱流
が存在した場合さらに高められるため、同一の伝
熱面積を有する熱交換器における熱効率が向上す
る。
以上説明したように本実施例によれば、非凝縮
性流体の熱交換部に邪魔板と仕切板とで仕切られ
た小室が形成されているので、排ガスの流速が高
められて熱伝達率が向上し、また排ガスの流路の
方向および断面積が大きく変化して排ガスの流れ
に乱流が発生するので熱伝達率がさらに向上し、
熱効率を向上させることができる。特に熱交換効
率が最も悪い非凝縮性流体の熱交換部における熱
伝達率を向上させることができるので、小型化を
図ることができる。また従来のものを一部変更す
るだけでよいので、既存の設備にも適用すること
ができる。
なお前記実施例においては、邪魔板13、管板
5および仕切板14によつて4個の小室15a,
15b,15c,15dを形成したものについて
説明したが、小室の数は4個に限定されず、これ
以上でもこれ以下でもよい。
以上本考案を好適な実施例に基づいて説明した
が、本考案によれば、熱伝達率を向上させて小型
で熱効率の高い熱交換器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す断面図、第2図は本考案
の一実施例を示す断面図、第3図は第2図の−
線断面図、第4図は小室部分の斜視図、第5図
は第3図の−線断面図である。 1……胴体、2……ガス入口、3……ガス出
口、5……管板、6……冷却水入口室、7……冷
却水出口室、10……伝熱管、11,13……邪
魔板、14……仕切板、15a,15b,15
c,15d……小室、16……切欠部、17……
開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 冷却水入口室と冷却水出口室とに端部がそれぞ
    れ開口する伝熱管を、前記両室と管板を介して区
    分された筒状の胴体内に配置し、この胴体内にそ
    の長手方向に等間隔で邪魔板を配置し、胴体内に
    凝縮性流体と非凝縮性流体とが混合した過熱流体
    を流入し、前記邪魔板の切欠部を介してジグザグ
    状に流して前記伝熱管内を流れる冷媒流体と熱交
    換を行なう熱交換器において、前記過熱流体に含
    まれる凝縮性流体の凝縮部より下流に位置する邪
    魔板と前記管板との間を、軸心位置から胴体内面
    まで放射状に延在する仕切板によつて複数の小室
    に分割し、邪魔板の切欠部をこの小室に開口する
    と共に仕切板に設けた開口部及び小室に設けた流
    体の出口を胴体の軸方向に離間して交互に配設
    し、前記小室に入る凝縮性流体と分離された非凝
    縮性流体を、仕切板に設けた開口部を介し他の小
    室を順次通過させて流体の出口に導びくことを特
    徴とする熱交換器。
JP11217080U 1980-08-07 1980-08-07 Expired JPS6137994Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11217080U JPS6137994Y2 (ja) 1980-08-07 1980-08-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11217080U JPS6137994Y2 (ja) 1980-08-07 1980-08-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5736477U JPS5736477U (ja) 1982-02-26
JPS6137994Y2 true JPS6137994Y2 (ja) 1986-11-04

Family

ID=29473235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11217080U Expired JPS6137994Y2 (ja) 1980-08-07 1980-08-07

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6137994Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4533308B2 (ja) * 2005-12-09 2010-09-01 本田技研工業株式会社 熱交換器
WO2015173103A1 (en) * 2014-05-13 2015-11-19 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Heat exchange device for cooling synthetic gas and method of assembly thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5736477U (ja) 1982-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3789919A (en) Steam condenser construction
US4461346A (en) Feedwater heater
JP2576292B2 (ja) 復水器及びそれを用いた発電プラント
US4458750A (en) Inlet header flow distribution
JPS6137994Y2 (ja)
JP4230841B2 (ja) 復水器
US4967833A (en) Steam condenser
US4047562A (en) Heat exchanger utilizing a vaporized heat-containing medium
US3802496A (en) Adjustable selective orificing steam condenser
US4417619A (en) Air-cooled heat exchanger
US4537248A (en) Air-cooled heat exchanger
US4236575A (en) Tube bundle support plate
JPS589090Y2 (ja) 復水器
JPS5937597Y2 (ja) 多管式熱交換器
JPH0230402B2 (ja)
JPS59191895A (ja) 熱交換器
JPH0129439Y2 (ja)
JPH04263793A (ja) 熱交換器
JP2573806Y2 (ja) シェル・アンド・チューブ式吸収凝縮器
JPS6232395B2 (ja)
JPS636631Y2 (ja)
JPH0435750Y2 (ja)
CA1144150A (en) Air-cooled heat exchanger
SU1145234A1 (ru) Многоходовой кожухотрубный теплообменник
SU1435888A1 (ru) Теплообменник