JPS6137737A - 家禽類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家禽類のガンボロ病二次感染による死亡抑制
剤に関するものである。

従来の技術 雛の育成率低下の要因としては、鶏脳を髄炎、伝染性フ
ァブリキウス嚢病、マイコプラズマ感染症、雛白痢等の
伝染性疾病や、輸送、ワクチン接種、デビーク等による
各種ストレスが起因となる大腸菌群やブドウ状球菌の、
いわゆる常在菌による二次的感染症、さらには栄養的障
害、中毒等がある。

特に、通常、ガンボロ病と称される伝染性フッブリキウ
ス嚢病く以下、ガンボロ病と略称する）は、雛の育成率
に対して直接的あるいは間接的に影響を及ぼしている。

一般にガンボロ病つィルスに対する移行抗体を有する雛
では、その高低に関係なく１週令まではウィルス感染に
対して抵抗力があるが、２〜３週令通合感受性雛が増加
し、４週令ではほとんどが感受性となるといわれており
、この時期の雛の育成率に影響を及ぼすものと思われる
が、ガンボロ病による死亡率はあまり高くなく、むしろ
本ウィルスの感染により、各種ワクチンに対する免疫抑
制や多病の誘発等による間接的な影響が大であり、また
病原菌に対する防御能も低下して細菌の二次感染による
死亡率が増加する。

このように、重病の感染により育成率に悪影響を及ぼし
、経済的損失は多大なものとされている。

発明が解決しようとする問題点 現在、雛の育成率向上を目的として、ガンボロ病ワクチ
ンおよび、各種の抗生物質や総合ビタミン剤等の投与が
行なわれているが、中でも、ガンボロ病予防のため、ワ
クチンを用いても、その性質上、完全に発症を抑制する
ことができないのが現状である。このような時に、本発
明を用いることにより、その成果が期待できるものと考
える。

したがって、本発明の目的は、家禽類のガンボ。

ロ病二次感染による死亡抑制剤を提供することにある。

問題点を解決するための手段 前記目的は、クロストリジウム・ブチリクム・ミヤイリ
を有効成分として含有することを特徴とする家禽類のガ
ンボロ病二次感染による死亡抑制剤により達成される。

本発明で使用されるクロストリジウム・プチリクム・ミ
ャイリ（ＣＣｌ０Ｓｔｒｉｄｉｕ　　ｂＬｌｔｌ／ｒｉ
ｃｕｌｌ　　Ｍｆｙａｉｒりは、通常、宮入菌（以下宮
入菌と略称する。）と称される抗腐敗性酪酸菌であり、
直線状またはやや弯曲した両端鈍円の桿菌で、卵円形豆
端在性の芽胞を形成するものである。該宮入菌は、家禽
類に長期にわたって投与しても全く副作用は認められな
い。また、宮入菌は、腸内細菌叢を平衡に保つ作用があ
る。すなわち、大腸菌群や黄色ブドウ状球菌等に対して
は抗菌作用があり、また乳酸菌群等の有益細菌に対して
は発育促進作用がある。

該宮入菌は、家禽類の日令にもよるが、通常体重１にｇ
当り１〜２００１１　ｇ／日、好ましくは３〜２０ＩＩ
１ｇＺ日投与される。また、宮入菌は、通常担体との配
合物の形で投与される。しかして、担体としては、例え
ば飼料があり、このように飼料に宮入菌を配合して使用
すると投与に便利である。

飼料に配合する場合には、宮入菌の配合量は、飼料１　
ｋｇ当り１０〜２．ｏＯＯｍｇ、好ましくは２０〜５０
１１１ｇである。このような飼料成分は、例えば第１表
に示すものである。

粗たん白質　　　２０．０　　　　１８．０粗脂肪　　
　　　　２．０　　　　　２．０粗繊維　　　　　　６
．０　　　　　６．０組法分　　　　　　８．０　　　
　　９．０カルシウム　　　　０．８　　　　　０．７
５リ　　　ン　　　　　　　　　　　　　　　　０．　
　６　　　　　　　　　　　　　０．　　５５また、前
記飼料中には、ビタミン類、ミネラル。

類等の各種栄養剤や抗生物質等の抗菌性飼料添加物質を
配合することができる。

なお、本発明による死亡抑制剤は、鶏、七面鳥、うずら
、あひる等の家禽類に使用して有用であるが、特に鶏に
対して優れた効果を発揮する。

実施例 つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
。

実施例１ 第１表に示す飼料成分を有する市販の切離用飼料１ｋＯ
当り宮入菌末１００ｍｇを配合した宮入菌製剤［１（］
中にＣｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ　　ｂｕｔｙｒｉｃｕｍ　
　Ｍ　１ｙａｉｒｉｌ［（微工研菌寄第１４６号）１０
７個以上含有］および該飼料当り１ｏｐｐｍの硫酸コリ
スチンおよび１２５１１りＩＩＩのフロピドールを配合
して死亡抑制剤Ａを調製した。

また、第１表に示す飼料成分を有する市販の中雛用飼料
１ｋｇ当り宮入菌末１００ＩＩ１９を配合した宮入菌製
剤および該飼料当り５　ｐｐｍの硫酸コリスチンおよび
１２５　ｐｐｍのクロビドールを配合して死亡抑制剤Ｂ
をｍ製した。

ガンボロ病に感染している鶏（ハイライン種）の生後１
５日令の雛１０１７羽（体重１１０〜１５５ｇ／羽）を
２群に分けた。対照区では、２０日令までは宮入菌無添
加の前記切離用飼料（硫酸コリスチンおよびクロビドー
ル配合）を連日与え、またその後は４５日令まで宮入菌
無添加の前記中雛用飼料（硫酸コリスチンおよびクロビ
ドール配合）を連日与えた。また、試験区では、２０日
令までは前記死亡抑制剤Ａを、また４５日令（体重４８
０〜５６０ｇ／羽）までは前記死亡抑制剤Ｂを連日与え
た。このとぎの飼料摂取量は１５日令で１２〜１３Ｑ／
日、４５日令で３７〜４３ｇ／日であった。この期間内
の雛の死亡状況を調査したところ、第２表の結果が得ら
れた。

第２表 移行抗体　死亡 ＬＬ−１民１１　　保有率　　１１　死亡率対照区　　
　４７５　　　６０％　　　１５　　３．１６％・試験
区　　　５４２　　　７０％　　　　２　　０．３７％
なお、ファブリキウス嚢病ウィルスの移行抗体の測定は
、１群１０羽より心臓採血し、その血清を用いて寒天ゲ
ル内沈降（ＡＧＰ）反応を行なって抗体の有無を測定し
た。また、ガンボロ病の診断は、肉眼的初見およびファ
ブリキウス嚢より抽出した乳剤を抗原として寒天ゲル内
沈降（ＡＧＰ＞反応を行なって診断した。

実施例２ 実施例１と同様の方法で鶏（デカルブ種）の生後１５日
令の雛９６２羽について試験を行なったところ、第３表
に示す結果が得られた。

第３表 移行抗体　死亡 」九−世」炙ＪＬ飽−保有率　　ル死亡率対照区　　５
１２　　　　５０％　　１１　　２．１５％試験区　　
４５０　　　　４０％　　１　　０．２２％なお、実施
例１における供試雛について、各臓器における大腸菌群
および黄色ブドウ状球菌について検出したところ、その
検出率は第４表のとおりであった。

効果 以上述べたように、本発明は、クロストリジウム・ブチ
リクム・ミヤイリを有効成分として含有することを特徴
とする家禽類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤で
あるから、これを家禽類に投与すると、ガンボロ病に二
次感染による死亡率が著しく減少する。また、該抑制剤
を投与することにより各臓器における大腸菌群および黄
色ブドウ状球菌が減少する。特に、切離および中雛期に
おける該抑制剤の投与は、雛の育成率向上に効果が極め
て大である。

特許出願人　　　ミャリサン株式会社 手続補正化 昭和５９年８月３０日 特許庁長官　　　志　賀　　　学　　殿自発補正 ７、補正の内容 （１）別紙委任状の通り （２）（イ）明細書第３頁第２行目の「多病］を「仙痛
」と補正する。

（ロ）同第４頁第７〜８行目の 「卵円形豆端在性」を「卵円形亜端在性」と補正する。

（ハ）同ｊＩ６頁第１０行目の 「フロピドール」を「フロピドール」 と補正する。

（ニ）同第９頁第６行目のＩＩ　（１３％）」を「１（
３％）」と補正する。

（ホ）同第１０頁第６行目の 「ガンボロ病に二次感染」を 「ガンボロ病二次感染」砺と補正する。

手続補正化 昭和６０年１０月２８日 特許庁長官　　宇　賀　　道　部　　殿１、事イ１の表
示 昭和５９年　特　許願第１５９，２５８号２、発明の名
称 家′ｓ４類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤３、
補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　所　　長野県　埴科郡　戸鹿町大字戸倉２３５２番
地名　称　　ミャリサン株式会社 代表者　宮人　欠相 ４、代理人 住　所　　東京都千代［１１区二番町１１番地９ダイア
パレス二番町５、補正命令の日付 自発補正 ６、補正の対象 明ｍ書の「特許請求の範囲」および「発明の詳細な説明
」の欄７、補正の内容 （１）特許請求の範囲を別紙のどおり補止する。

（２）明１書第４頁第１４行の 「ある。」の次に、 ［該宮人菌は通常１０９／ｇ以上の宮人菌を含有する宮
人菌末として使用されるが、必要により、任意の個数の
ものに希釈した宮人菌製剤の形で使用することが出来る
。」を加入する。

（３）明ＩＩＩ書第４頁第１５行、同第１７行、同第２
０行および第５頁第１行の 「宮人菌」を［宮人菌末Ｊと補正する。

（４）明細書第６頁第６行の ｒｌｋｇ当り宮人菌末１００ｍ（］を配合した」をｒ　
１　ｋｑ当り、１ｑ中に富入国末１０．０ｍｇを含有す
る」と補正する。

（５）明Ｉｌｌ書第６頁第９行の ［］および」を 「］１ｇおよびＪと補正する。

（６）明細書第３頁第２３行〜１４行のｒｌに！］当り
宮人菌未１００１１１（］を配合した宮人菌製剤および
」を ｒ　１　ｋ（］当り、宮人菌末１０．０ｍｇを配合した
宮人菌製剤１ｇおよび」と補正する。

特許請求の範囲 （１）クロストリジウム・ブチリクム・ミヤイリを有効
成分として含有することを特徴とする家禽類のガンボロ
病二次感染による死亡抑制剤。

（２）該クロストリジウム・ブチリクム・ミヤイリが担
体との配合物である特許請求の範囲第１項に記載の家禽
類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤。

（３〉担体が家禽類用飼料である特許請求の範囲第２項
に記載の家禽類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤
。

（４）家禽類が鶏である特許請求の範囲第１項ないし第
３項のいずれか一つに記載の家禽類のガンボロ病二次感
染による死亡抑制剤。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）クロストリジウム・ブチリクム・ミヤイリを有効
   成分として含有することを特徴とする家禽類のガンボロ
   病二次感染による死亡抑制剤。
2. （２）該クロストリジウム・ブチリクム・ミヤイリが担
   体との配合物である特許請求の範囲第１項に記載の家禽
   類のガンボロ病二次感染による死亡抑制剤。
3. （３）担体が家禽類用飼料である特許請求の範囲第２項
   に記載の家禽類がガンボロ病二次感染による死亡抑制剤
   。
4. （４）家禽類が鶏である特許請求の範囲第１項ないし第
   ３項のいずれか一つに記載の家禽類のガンボロ病二次感
   染による死亡抑制剤。