JPS6137328Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、犬・猫といつた愛玩動物に使用され
る首輪を好適に陳列さておくための愛玩動物用首
輪の陳列支持体に関するものである。

（従来の技術） 従来、このような首輪は、そのままで点頭に陳
列させておくことが多く、場合によつては、寸法
等を記載したラベルを付して或いは袋に収納した
状態で陳列されていることもある。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、首輪はそれが使用される動物の種類
によつて形状・寸法が異なるものであるから、首
輪をそのまま陳列させておいたのでは、購買者に
とつてそれが如何なる種類の動物に使用されるも
のであるのか容易には判断し難いことが多く、そ
の都度店員に問い合せるといつた煩わしさがあ
り、誤つて購入してしまう虞れがあつた。

また、寸法等を記載したラベルや袋を用いて陳
列させておいた場合には、これらの記載を読めば
如何なる種類の動物に使用されるものであるか判
断することができるが、一般に店頭には異なつた
種類の首輪が多数陳列されていることから、一々
ラベル等の記載を読んで必要とする首輪を捜し出
さねばならず、甚だ面倒であり、特に購買者が児
童等である場合には、誤つて購入してしまう虞れ
があつた。

本考案は、このような問題点をすべて解決した
愛玩動物用首輪の陳列支持体を提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案の愛玩動物用首輪の陳列支持体は、当該
首輪が使用される動物の少なくとも頭部の図形を
表示した板状体の両側部位に、首輪の一端側部分
を挿通しうる挿通孔及びその他側部分を係合保持
しうる係合凹部を形全成したものである。

（作 用） かかる構成によれば、首輪の一端側部分を挿通
孔に挿通させると共にその他端側部分を係合凹部
に係合保持させた上、首輪をこれに設けられた留
め具により環状に連結させることによつて、首輪
を陳列支持体の所定位置に離脱不能に支持させて
おくことができる。

（実施例） 以下、その一実施例を第１図〜第３図について
説明する。

この実施例は、一端側部分１ａにその長手方向
に一定間隔を隔てて複数の留め針挿通孔１ｂ…を
穿設すると共に、他端側部分１ｃの端部に留め針
２ａを有する留め具２を取付け、更に中央部分１
ｄに長手方向に一実間隔を隔てて複数の鈴３…及
び鋲状装飾金４…を取付けてなる猫用の首輪１
を、支持させておくための陳列支持体５に本考案
を適用した例を係るものである。

この陳列支持体５は、第１図に示す如く、表面
に猫の上半部を図案化した図形つまり図形動物６
を印刷等により表示すると共に外形をこの図形動
物６の外形を象つた形状に形成した厚紙製の板状
体からなり、図形動物６の首部６ａに相当する部
位であつた板状体の両側部位に、首輪１の一端側
部分１ａを挿通しうるスリツト状の挿通孔５ａ及
び他端側部分１ｃを係合保持しうる係合凹部５ｂ
を形成すると共に、板状体の上端部位に、支持体
５を陳列用掛具（図示せず）に吊支させておくた
めの吊支孔５ｃを穿設したものである。

したがつて、支持体５の表面側から首輪１の一
端側部分１ａを挿通孔５ａに挿通させると共に、
首輪１の他端側部分１ｃを係合凹部５ｂに係合保
持させた上、支持体５の裏面側において、首輪１
を留め具２を利用して環状に連結させることによ
つて、首輪１をその中央部分１ｄが図形動物６の
首部６ａに位置される状態で支持させておくこと
ができる（第２図及び第３図参照）。

而して、このように首輪１を支持させた支持体
５を陳列用掛具に吊支させることによつて、首輪
１を陳列させておくのである。

このような状態で首輪１を陳列させておくと、
購買者は、支持体５に表示された図形動物６を視
認すれば、その首輪１が猫用のものであることを
一目瞭然に判断することができ、異なる種類の首
輪が多数陳列されているような場合においても、
必要とする猫用の首輪１を極めて容易に且つ的確
に捜し出すことができるのである。

ところで、陳列支持体５に表示される図形動物
６は、支持させようとする首輪１が使用される動
物の種類を明確に判別できるようなものに表現し
ておくことは勿論であるが、判別が可能なもので
あれば、それが上記実施例の如く図案化されたも
のであつても、動物の写真であつてもよい。ま
た、犬用の首輪にあつては、犬の種類、例えば大
型犬、中型犬、小型犬によつて寸法等が異なるか
ら、このような区別を明確に行いうるような図形
動物を表示しておくことが望ましい。勿論、本考
案に係る陳列支持体は、犬、猫に限らず、その他
の愛玩動物用の首輪を支持させるために用いるこ
とができる。

また、上記実施例では、猫の上半部を表示させ
たが、動物の種類を区別させるためには、少なく
とも動物の頭部を表現したもので足りる。

また、首輪１の支持位置は図形動物６の首部６
ａ位置に限られないが、このような位置に首輪１
の中央部分１ｄが位置されるようにしたおくと、
首輪１が図形動物６に意匠的に融和した状態で支
持されることになり、装飾上好ましい。

さらに、陳列支持体５の外形は、上記実施例の
如く図形動物６の外形を象つたものとしておく必
要はないが、このようにしておくと、図形動物の
判別上及び装飾上有利である。

また、陳列支持体５の材質は、紙の他、プラス
チツク若しくはアルミ等の金属であつてもよく、
陳列支持体５に第１図及び第２図に示す如く表示
部５ｄを設けて、これに首輪１の寸法や使用上の
注意等を文字若しくは図形で表示するようにして
もよい。

また、陳列支持体５は、これを透明な袋に収納
さた状態で陳列させるようにしてもよい。

（考案の効果） 本考案の陳列支持体によれば、動物の種類を判
別できるような図形動物を表示し、この図形動物
に該当する種類の動物に使用する首輪を支持させ
た状態で、店頭に陳列させるようにしたから、購
買者は、図形動物を視認するだけで、その首輪が
如何なる種類の動物に使用されるものであるかを
一目瞭然に判断することができ、異なる種類の首
輪が多数陳列されているような場合でも、また購
買者が首輪の判別を的確に行い得ないような児童
等であつても、必要とする首輪を誤まることなく
容易に捜し出すことができる。

また、本考案の陳列支持体は、首輪を支持させ
る手段として挿通孔及び係合凹部を設けた極めて
簡単な構成のものであるにも拘わらず、首輪を、
一端側部分を挿通孔に挿通させた環状連結状態で
支持させるものであるから、首輪を確実に支持さ
せておくことができ、購買者が手にとつて品定め
をするようなことがあつても、首輪が陳列支持体
から不測に離脱するようなことがない。しかも、
首輪を支持させる手段として首輪自体に設けられ
ている留め具を利用するようにしたから、格別の
支持部材を必要とせず、陳列支持体を安価に提供
でき、その製作も容易である。

さらに、陳列支持体の外形を図形動物の外形を
象つたものとしておき、首輪を図形動物の首部位
置に位置させた状態で支持させるべく挿通孔及び
係合凹部を配置させておくと、あたかも首部に首
輪を嵌めた動物が表現されているかの如き印象を
与え、陳列形態としての装飾性が向上し、購買意
欲を喚起させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る陳列支持体の一実施例を
示す正面図、第２図は首輪を支持させた状態を示
す正面図、第３図は同状態を示す背面図である。 １……首輪、１ａ……一端側部分、１ｃ……他
端側部分、２……留め具、５……陳列支持体（板
状体）、５ａ……挿通孔、５ｂ……係合凹部、６
……図形動物、６ａ……首部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 当該首輪が使用される動物の少なくとも頭部
   の図形を表示した板状体の両側部位に、首輪の
   一端側部分を挿通しうる挿通孔及びその他端側
   部分を係合保持しうる係合凹部を形成して、首
   輪をその留め具により環状に連結させた状態で
   支持させるように構成したことを特徴とする、
   愛玩動物用首輪の陳列支持体。 (2) 前記板状体が、これに表示された図形動物の
   少なくとも頭部を象つた形状とされていること
   を特徴とする、実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載する愛玩動物用首輪の陳列支持体。 (3) 前記挿通孔及び係合凹部が、前記板状体に表
   示された図形動物の首部位置に配されていて、
   首輪がこの図形動物の首部に位置された状態で
   支持されるようにしたことを特徴とする、実用
   新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載す
   る愛玩動物用首輪の陳列支持体。