JPS6137160Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、電磁コイルから発生する磁束により磁
石を回転させると共にこれにより導電性の移動部
を移動せしめて接点間を開閉するスイツチ装置に
関するものである。

以下本案スイツチ装置を添付図面にしたがつて
説明する。

本案スイツチ装置は第１図に示す実施例では、
外筐１と、該外筐１の上部に配置された電磁コイ
ル２と、該電磁コイル２に電流を供給する外部回
路例へば電流制御回路３と、上記電磁コイル２に
よつて生じた磁界により回転せしめられる磁石部
材４と、該磁石部材４と上記外筐１の側壁との間
に形成された円環状の空隙１′と、この空隙１′内
に収容されると共に絶縁性の流体型磁性体で作ら
れた移動部、例えば非導電性の磁性流体５と、該
磁性流体５と交番的に上記空隙１′内に収容され
た導電性の流体型非磁性の移動部、例えば水銀６
と、上記外筐１の側壁に設置された少くとも１対
の接点７，７と、上記磁石部材４の中心部に取り
付けられた回転軸４ａを軸受けする軸受け部材８
と、該軸受け部材８を固定支持する支持枠９と、
上記電磁コイル２から発生する磁束が零の時上記
磁石部材４を所定位置に復帰せしめるための復帰
手段例へば復帰発条１０とを備えている。

上記外筐１は円筒状に成形されると共に、上記
磁石部材４と、上記磁性流体５と、上記水銀６
と、上記接点７，７とを収容している。

上記電磁コイル２は上記電流制御回路３から供
給される電流によつて磁石部材４を回転せしめる
様に磁界を形成する。

この電磁コイル２は上記外筐１の下部に配置し
ても良く或いは又２個の電磁コイル２，２を直列
又は並列に接続し、一方の電磁コイル２を上記外
筐１の上部に、他方の電磁コイル２を上記外筐１
の下部に配置しても良い。

上記磁石部材４は円板状に成形されると共に、
第２図に示す如くその周壁には例へば４つの磁極
Ｎ，Ｓ，Ｎ，Ｓが交番的に位置せしめられてい
る。

上記空隙１′は磁石部材４の外側に磁石部材４
を囲繞する様に形成されており、この空隙１′の
内面には上記接点７，７が設けてある。

この接点７，７は空隙１′の１箇所に設けても
良いが、第３図の実施例では磁極の数だけ設けて
ある。

上記磁性流体５は、上記磁石部材４の外周と上
記外筐１の側壁との間に形成された空隙１′内に
介在すると共に上記磁石部材４の各磁極に夫々吸
着されており、上記磁石部材４の回転動作にとも
ない上記外筐１の側壁に沿つて移動する。

上記水銀６は、上記空隙１′内に上記磁性流体
５と交番的に位置する様収容されている。

この様に上記磁性流体５と上記水銀６とは交番
的に配置されているから、上記磁石部材４の回転
動作にともない、上記水銀６は上記磁性流体５に
より押圧されつつ移動する。

上記接点７，７は、上記空隙１′の内壁に配設
されると共に、上記磁性流体５又は上記水銀６に
常時接つしており、上記磁性流体５に接つしてい
る間に遮断され、又上記水銀６に接する事によつ
て短絡される。

上記復帰発条１０は、上記回転軸４ａに一端を
取り付けられると共に他端を支持枠９に連結した
渦巻ばねによつて構成され、この渦巻ばねの復元
力によつて上記磁石部材４の復帰位置を規定す
る。尚上記外筐１の上面及び底面と上記磁石部材
４との間に形成された間隙１ａには、上記磁性流
体５を収容してあり、この間隙１ａを通じて上記
水銀６間が導通しない様構成されている。

本案スイツチ装置はこの様なものであるから、
今電磁コイル２に電流を流すと、この電磁コイル
２によつて生じる磁界により上記磁石部材４が回
転し、その回転動作にともない上記磁性流体５及
び上記水銀６が上記外筐１の側壁に沿つて移行す
る。従つて上記電磁コイル２に供給する電流を増
減することにより、上記接点７，７間が磁性流体
５と水銀６とのいづれかに接し開閉せしめられ
る。その結果として例へば上記電流制御回路３に
よつて供給電流を制御することによりロータリー
スイツチとして利用出来る。更に本案スイツチ装
置は第３図に示す如く、４組の接点７，７をその
各組が上記磁石部材４の各磁極に夫々吸引される
様、上記空隙１′内に配置しても良く、この様に
配置すれば、上記電磁コイル２に流れる電流変化
によつて上記接点７，７間が４組同時に導通する
から、４回路用ロータリースイツチとして使用出
来るという利点がある。

更に又本案スイツチ装置の空隙１′は磁石部材
４の磁極の移動軌跡に接して設けられれば良く、
従つて第４図に示す如く、上記外筐１の側壁と上
記磁石部材４の周面との間に円環状の仕切り板１
１を設け、該仕切り板１１を上記外筐１の内壁と
によつて仕切られた空間を空隙１′とし、これに
上記磁性流体５及び上記水銀６を収容する様構成
しても良く、或いは又第５図に示す如く上記磁石
部材４の磁極の移動軌跡に沿つて、流路を構成す
る環状管体１２を上記磁石部材４の下部又は上部
に配置し、この環状管体１２の中に上記磁性流体
５及び水銀６を収容する様構成しても良い。

而してこの様に空隙１′を磁石部材４から独立
して形成すれば、磁石部材４は必ずしも円板状に
作る必要はない。

本案スイツチ装置は上述の如きものであるから
これを使用する時には下記の如き効果がある。

電磁コイル２に発生する磁界により磁石部材４
を回転させてこの磁石部材４に吸引される流体型
の磁性移動部で流体型の導電性非磁性移動部を押
圧移行せしめ、以つて接点間を開閉するものであ
るから、接点７，７の摩耗を防ぐ事が出来ると共
に、チヤタリングや接触不良を有効に防止するる
事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案スイツチ装置の実施例を示す縦断
側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は同上
装置の他の実施例を示す平面図、第４図第５図は
各々同上装置のの実施例を示す要部の縦断側面図
である。 図中１は外筐、２は電磁コイル、３は外部回路
としての電流制御回路、４は磁石部材、５は流体
型磁性移動部としての磁性流体、６は流体型非磁
性移動部としての水銀、７は接点を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 外部回路から電流を供給されて磁界を発生す
   る電磁コイル２と、この電磁コイル２からの磁
   束によつて回転せしめられる磁石部材４と、こ
   の磁石部材の磁極の移動軌跡に接して形成され
   た環状の空隙１′と、この空隙１′を形成する壁
   面に配置された少くとも１対１組の接点７，７
   と、上記空隙内に交番的に位置する様収容され
   た絶縁性の流体型磁性移動部及び導電性の流体
   型非磁性移動部とを備え、上記磁石部材４の回
   転によつて上記流体型磁性移動部と流体型非磁
   性移動部とが交互に上記接点７，７と接し、こ
   れによつて接点７，７間が開閉される様に構成
   したスイツチ装置。 ２ 上記流体型磁性移動部が液体磁石で作られた
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のスイツチ
   装置。 ３ 上記流体型非磁性移動部が水銀で作られた実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のスイツチ装
   置。