JPS6135437Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスキンパツクされた包装体を単位毎
に切断するのを容易にするためのカツテイング作
業台に関する。

スキンパツクは、通常、所定の大きさの厚紙の
上に単位毎の物品を縦方向は縦方向で、横方向は
横方向でそれぞれ等間隔に並べ、その上に合成樹
脂フイルム等をかぶせてスキンパツカーにより物
品間を溶着することにより行なわれている。

しかしながら、この包装体を小売店などでばら
にして販売するような場合、個々の包装体を切断
しなければならないが、このはさみ等での切断作
業は容易でなく、また全体の台紙となる原紙の大
きさが相当なものなので通常の事務用カツターの
使用には適さない。

そのため、ローラートリミング方式等のカツテ
イング装置が考案されてはいるが、包装体の個々
の大きさにより型を幾通りにも用意しなければな
らないので非常に高価につく。

本考案は、従来のカツテイング作業を改良すべ
くなされたもので、その構成は「作業台定盤面に
設けられたカツター受けの条溝上方に左右で平行
し、上下で平行する上下２本ずつの計４本のレー
ルの組を作業台の任意の個所に取り付けられたエ
アシリンダーの作動により上げ下げ可能に取り付
けるとともにカツター丸ナイフをカツター丸ナイ
フの両側面が左右で平行するレール間に、又、ガ
イドピンが上下に平行するレール間にそれぞれ位
置するようにして手動で走行可能に支持せしめ、
下側の２本のレールが定盤面に接触するとき、カ
ツター丸ナイフの刃先が定盤面のカツター受けに
位置することを特徴とするカツテイング作業台」
である。

つぎに、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

カツテイング作業台１は、定盤２を平面に有
し、エアシリンダー５，５を正面および背面に、
カツター丸ナイフ２４の走行を案内する上側レー
ル９，９、下側レール１０，１０を定盤上方に位
置せしむべく取り付けられてなつている。

定盤２は、その平面上幅員方向にカツター丸ナ
イフ２４を受けることのできるように条溝からな
るカツター受けレール１２をはめこんだカツター
受け１３が設けられ、平面上手前端部辺に台紙受
け板３兼スケールゲージ４が締付皿小ねじ２３に
より取り付け設けられている。

エアシリンダー５，５は、シリンダーブラケツ
ト６，６を介してブラケツト固定ボルト７，７に
より、エアシリンダー取り付け脚２８にカツテイ
ング作業台１の定盤２に設けられたカツター丸ナ
イフ２４のカツター受けレール１２をはめこんだ
カツター受け１３の条溝方向端部に相対するよう
にして固定されている。

カツター丸受けナイフ２４を支持するとともに
カツター受けレール１２をはめこんだカツター受
け１３の条溝方向にガイドするレールの組は上側
レール９，９と下側レール１０，１０とからな
り、平行する上下のレール９，１０と９，１０に
よりカツター丸ナイフ２４の軸となる部分のガイ
ドピン１７を支持し、かつ、ガイドとし、平面に
おいて平行する各レールによりカツター丸ナイフ
２４の両側のガイドとなるように形成する。そし
て、これらのレールの組はレールブロツク８，
８、レール固定ボルト１１，１１を介してエアシ
リンダー５，５に取り付けられる。このときレー
ルの組のうち２本の下側レール１０，１０の下面
は、カツター丸ナイフ２の刃先がカツター受けレ
ール１２をはめこんだカツター受け１３に位置す
るとき、カツター受けレール１２をはめこんだカ
ツター受け１３を挾んで定盤２の面に接触押圧す
る寸法となるように形成する。しかして、このレ
ールの組はカツテイング作業台１の正面にエアバ
ルブ固定板２１、固定板締付ボルト２２により取
り付けられているエアハンドバルブ２０を操作す
ることによるエアシリンダー５，５の作動により
上下するように取り付けられている。

ここで、カツター丸ナイフ２４は刃先に刃を欠
く部分を有するとともに、カツター丸ナイフ２４
を両側から挾むようにしてなるカツテイングレバ
ー１４，１５、締付ボルト１６により支持され、
ガイドピン１７、ガイドワツシヤー１８、カツタ
ー固定ボルト１９により回転可能に構成されてい
る。なお図面中、２５はテーブル調節ボルト、２
６は同ナツトである。

かくして、全体として、カツテイング作業台を
形成するがその作動はつぎのとおりである。

まず、準備としてエアシリンダー５，５、エア
ハンドバルブ２０において、コツクを全開（４〜
６Kg／cm³）にし、エアシリンダー５，５を正面左
側のエアハンドバルブ２０により上昇させる。

ついで、カツテイング操作のはじめとして両手
でスキンパツクされた包装体（以下台紙Ａとい
う）を定盤２上にのせ台紙Ａを手前に引き寄せス
ケールゲージ４に合せて左右にスライドし規定の
目盛にセツトする。

セツトしたら左手でエアハンドバルブ２０を操
作し、右手で台紙Ａを軽く押えエアシリンダー
５，５を下降させる。

エアシリンダー５，５の下降に伴い下側レール
１０，１０により台紙Ａが押えつけられたら右手
でカツテイングレバー１４，１５を手前に引くか
または押し進めて台紙Ａを切断する。

しかして台紙Ａは目打カツトされ、切り離し容
易となる。

本考案はこのように構成されてなるので、すな
わち台紙がシリンダーの力で下側レールにより押
えつけられているので、カツテイングの動作は丸
ナイフの前後移動だけで女子作業員の力量で十分
切断作業が可能であり、また台紙を切り離したい
ときは前後に２回程度カツテイングレバーを移動
することによつて台紙への切り込みが深くなり容
易に切り離すことができる。さらにまた４本のレ
ールにより構成は簡易であるが、確実に丸ナイフ
を支持し、ガイドする。また、この作業台はスキ
ンパツクの包装以外にもたとえば、ブリスターパ
ツク包装の後処理、板ボール紙の加工等にも利用
することができる。

このような利点の他、現在一般に利用されてい
るプレス式（ローラープレスを含む）抜き型法等
に比較すると作業台の製作費が安価であり、操作
が簡単で自由に適正サイズに切断することがで
き、そのため包装コストが低減する。

本考案は上述のように全く新しい形式で、そし
て、幾多の利点を有するカツテイング作業台を提
供するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
平面図、第２図は正面図、第３図は右側面図、第
４図は作業台本体の平面図、第５図は同正面図、
第６図は同右側面図、第７図は丸ナイフの各部の
詳細図、第８図は使用例を示す一部断面拡大図で
ある。 図面において、１はカツテイング作業台、２は
定盤、５はエアシリンダー、９は上側レール、１
０は下側レール、１２はカツター受けレール、１
３はカツター受け、１７はガイドピン、２４はカ
ツター丸ナイフである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業台定盤面に設けられたカツター受けの条溝
   上方に左右で平行し、上下で平行する上下２本ず
   つの計４本のレールの組を作業台の任意の個所に
   取り付けられたエアシリンダーの作動により上げ
   下げ可能に取り付けるとともにカツター丸ナイフ
   をカツター丸ナイフの両側面が左右で平行するレ
   ール間に、又、ガイドピンが上下に平行するレー
   ル間にそれぞれ位置するようにして手動で走行可
   能に支持せしめ、下側の２本のレールが定盤面に
   接触するとき、カツター丸ナイフの刃先が定盤面
   のカツター受けに位置することを特徴とするカツ
   テイング作業台。