JPS6133401B2 - - Google Patents
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- JPS6133401B2 JPS6133401B2 JP13022078A JP13022078A JPS6133401B2 JP S6133401 B2 JPS6133401 B2 JP S6133401B2 JP 13022078 A JP13022078 A JP 13022078A JP 13022078 A JP13022078 A JP 13022078A JP S6133401 B2 JPS6133401 B2 JP S6133401B2
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- point
- lens
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- reflecting mirror
- spherical wave
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- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 8
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q19/00—Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
- H01Q19/06—Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using refracting or diffracting devices, e.g. lens
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- Aerials With Secondary Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は整形ビームアンテナに関し、特に希望
する地域のみを効率よく照射するビームを持ち静
止衛星に搭載されるアンテナに関する。
する地域のみを効率よく照射するビームを持ち静
止衛星に搭載されるアンテナに関する。
一般に複数の地上局を相手とする静止衛星用ア
ンテナには、散在している地上局がある特定の地
域を効率よく照射するようにビームの断面形状が
整形された放射特性を持ついわゆる整形ビームア
ンテナが望まれる。従来、この種の整形ビームア
ンテナとしては、たとえば反射面が回転放物面の
1部である主反射鏡に複数の給電ホーンで給電す
る構成のアンテナがあつた。また、反射面が回転
放物面の1部分である部分反射鏡を複数個組み合
わせてなる主反射鏡を1個の給電ホーンで給電す
る構成のアンテナ(たとえば昭49年度電子通信学
令全国大会S6―8「組合せ鏡面オフセツトアン
テナの放射特性」)があつた。
ンテナには、散在している地上局がある特定の地
域を効率よく照射するようにビームの断面形状が
整形された放射特性を持ついわゆる整形ビームア
ンテナが望まれる。従来、この種の整形ビームア
ンテナとしては、たとえば反射面が回転放物面の
1部である主反射鏡に複数の給電ホーンで給電す
る構成のアンテナがあつた。また、反射面が回転
放物面の1部分である部分反射鏡を複数個組み合
わせてなる主反射鏡を1個の給電ホーンで給電す
る構成のアンテナ(たとえば昭49年度電子通信学
令全国大会S6―8「組合せ鏡面オフセツトアン
テナの放射特性」)があつた。
しかしながら、このような従来の整形ビームア
ンテナは、前者の構成では、複数の給電ホーンを
所望の振幅比と位相差で給電するための合成回路
が複雑なものとなり、給電損失も大きく、しかも
複数の整形ビームが望まれる場合のように多数の
給電ホーンを主反射鏡の焦点近傍に配置する必要
があるときには、給電ホーンの配置が物理的に困
難になる場合が生じる欠点があつた。また後者の
構成では、面積の大きな主反射鏡面を通常用いら
れている回転放物面反射鏡とは異なつた形状にし
なければならないので、製造が困難であり、反射
面の精度も出しにくく、しかも経済的にも高価な
ものになる欠点があつた。
ンテナは、前者の構成では、複数の給電ホーンを
所望の振幅比と位相差で給電するための合成回路
が複雑なものとなり、給電損失も大きく、しかも
複数の整形ビームが望まれる場合のように多数の
給電ホーンを主反射鏡の焦点近傍に配置する必要
があるときには、給電ホーンの配置が物理的に困
難になる場合が生じる欠点があつた。また後者の
構成では、面積の大きな主反射鏡面を通常用いら
れている回転放物面反射鏡とは異なつた形状にし
なければならないので、製造が困難であり、反射
面の精度も出しにくく、しかも経済的にも高価な
ものになる欠点があつた。
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去するた
めに到来球面波の位相中心点が変化する部分レン
ズを複数個組み合わせてなる電波レンズを使用し
た整形ビームアンテナを提供することにある。
めに到来球面波の位相中心点が変化する部分レン
ズを複数個組み合わせてなる電波レンズを使用し
た整形ビームアンテナを提供することにある。
本発明は、回転放物面の1部分よりなる主反射
鏡と、この主反射鏡を給電する球面波波源の給電
ホーンと、前記給電ホーンの前面に配置され電波
レンズを有するアンテナにおいて、入射球面波を
複数のそれぞれ異なつた位相中心点を有する球面
波群に変換しかつ該複数の球面波群の各位相中心
点が前記主反射鏡の焦点近傍にあるように前記電
波レンズを構成したことを特徴とする整形ビーム
アンテナを提供することにある。
鏡と、この主反射鏡を給電する球面波波源の給電
ホーンと、前記給電ホーンの前面に配置され電波
レンズを有するアンテナにおいて、入射球面波を
複数のそれぞれ異なつた位相中心点を有する球面
波群に変換しかつ該複数の球面波群の各位相中心
点が前記主反射鏡の焦点近傍にあるように前記電
波レンズを構成したことを特徴とする整形ビーム
アンテナを提供することにある。
次に本発明の実施例について図面を参照して説
明する。
明する。
第1図は本発明に用いる第1実施例の電波レン
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第1図において、電波レンズ10は、ここで
は説明の便宜のため誘電体材料よりなる部分レン
ズ11,12からなり、点PはZ軸上にある点波
源の中心位置を示し、部分レンズ11は軸Z11に
関し、また部分レンズ12は軸Z12に関しそれぞ
れ回転対称な構造である。前記部分レンズ11
は、点Pよりの球面波光線をたとえば実線20を
軸Z21上の点F11を中心とする球面波光線たとえば
実線21に変換し、また前記レンズ12は、点P
よりの球面波線たとえば実線22を軸Z12上の点
F12を中心とする球面波光線たとえば実線23に
変換する。このような部分レンズ11,12は、
たとえば部分レンズ11の境界線13,14をそ
れぞれ点Pと点F11を焦点としZ11軸を截軸とする
双曲線の1部分とし、部分レンズ12の境界線1
5,16をそれぞれ点Pと点F12を焦点としZ12軸
を截軸とする双曲線の1部分とすることにより容
易に実現できる。すなわち、たとえば点Pより部
分レンズ11に入射した各球面波光線は、境界線
13でスネルの定理に従つて屈折を受けるが、境
界線13が点Pを焦点とし軸Z11を截軸とする双
曲線である場合には、周知のように屈折後の各光
線で総て軸Z11に平行な光線となる。この各平行
線は境界線14で再び屈折を受けるが、境界線1
4が点F11を焦点とし軸Z11を截軸とする双曲線で
ある場合には、周知のように軸Z11方向に進行す
る平行光線を総て点F11を中心とする球面波光線
に変換する。同様に点Pより部分レンズ12に入
射した各球面波光線は、部分レンズ12を透過後
点F12を中心とする球面波光線に変換される。な
お、点F11と点F12の軸Zからの距離をそれぞれ△
11と△12とし、軸Z11と境界線13,14の支点を
Q11とR11とし、軸Z12と境界線15,16の交点
をQ12とR2とする。
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第1図において、電波レンズ10は、ここで
は説明の便宜のため誘電体材料よりなる部分レン
ズ11,12からなり、点PはZ軸上にある点波
源の中心位置を示し、部分レンズ11は軸Z11に
関し、また部分レンズ12は軸Z12に関しそれぞ
れ回転対称な構造である。前記部分レンズ11
は、点Pよりの球面波光線をたとえば実線20を
軸Z21上の点F11を中心とする球面波光線たとえば
実線21に変換し、また前記レンズ12は、点P
よりの球面波線たとえば実線22を軸Z12上の点
F12を中心とする球面波光線たとえば実線23に
変換する。このような部分レンズ11,12は、
たとえば部分レンズ11の境界線13,14をそ
れぞれ点Pと点F11を焦点としZ11軸を截軸とする
双曲線の1部分とし、部分レンズ12の境界線1
5,16をそれぞれ点Pと点F12を焦点としZ12軸
を截軸とする双曲線の1部分とすることにより容
易に実現できる。すなわち、たとえば点Pより部
分レンズ11に入射した各球面波光線は、境界線
13でスネルの定理に従つて屈折を受けるが、境
界線13が点Pを焦点とし軸Z11を截軸とする双
曲線である場合には、周知のように屈折後の各光
線で総て軸Z11に平行な光線となる。この各平行
線は境界線14で再び屈折を受けるが、境界線1
4が点F11を焦点とし軸Z11を截軸とする双曲線で
ある場合には、周知のように軸Z11方向に進行す
る平行光線を総て点F11を中心とする球面波光線
に変換する。同様に点Pより部分レンズ12に入
射した各球面波光線は、部分レンズ12を透過後
点F12を中心とする球面波光線に変換される。な
お、点F11と点F12の軸Zからの距離をそれぞれ△
11と△12とし、軸Z11と境界線13,14の支点を
Q11とR11とし、軸Z12と境界線15,16の交点
をQ12とR2とする。
境界線13の式は、
r13=(n―1)|PQ11|/ncosQ13―
1…(1) 境界線14の式は、 r14=(n―1)|F11R11|/ncosQ1
4―1…(2) であり、これらの式(1),(2)において、r13は点P
より境界線13までの距離、r14は点F11より境界
線14までの距離、θ13とθ14はそれぞれ点Pと
点F11を原点とした軸Z11からの角度、nはレンズ
の屈折率で誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
1…(1) 境界線14の式は、 r14=(n―1)|F11R11|/ncosQ1
4―1…(2) であり、これらの式(1),(2)において、r13は点P
より境界線13までの距離、r14は点F11より境界
線14までの距離、θ13とθ14はそれぞれ点Pと
点F11を原点とした軸Z11からの角度、nはレンズ
の屈折率で誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
境界線15の式は、
r15=(n―1)|PQ12|/ncosθ15―
1…(3) 境界線16の式は、 r16=(n―1)|F12R12|/ncosθ1
6―1…(4) であり、これらの式(3),(4)において、r15は点P
より境界線15までの距離、r16は点F11より境界
線16までの距離、θ15とθ16はそれぞれ点Pと
点F12を原点とした軸Z12からの角度である。
1…(3) 境界線16の式は、 r16=(n―1)|F12R12|/ncosθ1
6―1…(4) であり、これらの式(3),(4)において、r15は点P
より境界線15までの距離、r16は点F11より境界
線16までの距離、θ15とθ16はそれぞれ点Pと
点F12を原点とした軸Z12からの角度である。
また部分レンズ11を透過する各球面波光線の
光路長は、|PQ11|+n(|F11R11|―|PF11
|)+S11―|F11R11|=一定……(5)で、部分レン
ズ12を透過する光線の点Pからの光路長は、|
PQ12|+n(|F12R12|−|PF12|)+S12=|
F12R12|=一定……(6)である。これらの式(5),(6)
において、S11,S12はそれぞれ点F11と点F12を原
点とする球の半径である。
光路長は、|PQ11|+n(|F11R11|―|PF11
|)+S11―|F11R11|=一定……(5)で、部分レン
ズ12を透過する光線の点Pからの光路長は、|
PQ12|+n(|F12R12|−|PF12|)+S12=|
F12R12|=一定……(6)である。これらの式(5),(6)
において、S11,S12はそれぞれ点F11と点F12を原
点とする球の半径である。
したがつて、上記のような部分レンズ11,1
2で構成されている電波レンズ10に入射した点
Pからの球面波光線は、電波レンズ10を透過後
に点F11と点F12をそれぞれ中心とする2つの球面
波光線群に分割される。
2で構成されている電波レンズ10に入射した点
Pからの球面波光線は、電波レンズ10を透過後
に点F11と点F12をそれぞれ中心とする2つの球面
波光線群に分割される。
第2図は第1図に示した電波レンズ10の正面
図であり、部分レンズ11と部分レンズ12は軸
Zを含む平面上で交わる。
図であり、部分レンズ11と部分レンズ12は軸
Zを含む平面上で交わる。
第3図は本発明に係る整形ビームアンテナの構
成を示す側面図である。第3図において、1はZ
軸を回転対称軸とした点Fを焦点とする回転放物
面の1部よりなる主反射鏡で、この主反射鏡1の
Z軸上には、第1図で説明した部分レンズ11,
12より構成されている電波レンズ10および点
Pを放射球面波の位相中心点とする給電ホーン2
が配置されている。また、24,25は、光線の
進行方向を示す実線、26,27は、主反射鏡1
で反射後の平行光線の向きを示す軸F11,F12は点
F,Pは焦点、Ψ11,Ψ12は定角を示している。
成を示す側面図である。第3図において、1はZ
軸を回転対称軸とした点Fを焦点とする回転放物
面の1部よりなる主反射鏡で、この主反射鏡1の
Z軸上には、第1図で説明した部分レンズ11,
12より構成されている電波レンズ10および点
Pを放射球面波の位相中心点とする給電ホーン2
が配置されている。また、24,25は、光線の
進行方向を示す実線、26,27は、主反射鏡1
で反射後の平行光線の向きを示す軸F11,F12は点
F,Pは焦点、Ψ11,Ψ12は定角を示している。
上記構成の本発明に係る整形ビームアンテナに
おいては、点F11と点F12は、点Fを通りZ軸と直
交するいわゆる焦点面内にあり、|FF11|=△
11,|FF12|=△12とする。したがつて、焦点P
より放射された球面波のうち部分レンズ11を透
過したものは、点F11を中心とする球面波とし
て、また部分レンズ12を透過したものは、点
F12を原点とする球面波としてそれぞれ主反射鏡
1に入射する。しかし、点F11と点F12が主反射鏡
1の焦点Fより偏位しているので、主反射鏡1で
反射後の各光線のうち点F11からの光線は、すべ
てたとえば実線24で示すようにZ軸に対し定角
Ψ11をなす軸26の方向に進む光線となり、点
F12からの光線は、すべてたとえば実線25で示
すようにZ軸に対し定角Ψ12をなす軸27の方向
に進む光線となる。このような定角Ψ12と定角Ψ
2は、点F11と点F12の点Fに対する偏位差量△
C11と偏位量△C12に対し次式(7),(8)で求まる。
おいては、点F11と点F12は、点Fを通りZ軸と直
交するいわゆる焦点面内にあり、|FF11|=△
11,|FF12|=△12とする。したがつて、焦点P
より放射された球面波のうち部分レンズ11を透
過したものは、点F11を中心とする球面波とし
て、また部分レンズ12を透過したものは、点
F12を原点とする球面波としてそれぞれ主反射鏡
1に入射する。しかし、点F11と点F12が主反射鏡
1の焦点Fより偏位しているので、主反射鏡1で
反射後の各光線のうち点F11からの光線は、すべ
てたとえば実線24で示すようにZ軸に対し定角
Ψ11をなす軸26の方向に進む光線となり、点
F12からの光線は、すべてたとえば実線25で示
すようにZ軸に対し定角Ψ12をなす軸27の方向
に進む光線となる。このような定角Ψ12と定角Ψ
2は、点F11と点F12の点Fに対する偏位差量△
C11と偏位量△C12に対し次式(7),(8)で求まる。
Ψ11=K△C11/FL ……(7)
Ψ12=K△C12/FL ……(8)
このような式(7),(8)において、FLは主反射鏡
1の焦点距離、Kは主反射鏡1の偏向角係数であ
る。
1の焦点距離、Kは主反射鏡1の偏向角係数であ
る。
したがつて、このアンテナの放射特性は、一般
に次式の(9)で求まる指向特性〓を示す。
に次式の(9)で求まる指向特性〓を示す。
〓=∫s〓11ejpsds+∫s〓12ejpsds …(9)
このような式(9)において、Sは主反射鏡1の反
射面の表面積、〓11と〓12はそれぞれ給電ホーン
2より放射され部分レンズ11,12を透過後に
主反射鏡1への結電された電波により主反射鏡1
上に誘起される電流を示すベクトル関数、PSは
主反射鏡1の反射面の位置と放射特性を観測する
位置とで定まる位相項、∫は積分記号、j2=−1
である。
射面の表面積、〓11と〓12はそれぞれ給電ホーン
2より放射され部分レンズ11,12を透過後に
主反射鏡1への結電された電波により主反射鏡1
上に誘起される電流を示すベクトル関数、PSは
主反射鏡1の反射面の位置と放射特性を観測する
位置とで定まる位相項、∫は積分記号、j2=−1
である。
前記式(9)の第1項は、前記したZ軸から定角Ψ
11方向に進むビームを表わし、第2項は、定角Ψ
12方向に進むビームを表わしている。したがつ
て、指向特性〓は、式(5)の第1項と第2項の振幅
比、位相差およびビームの進行方向により種々の
特性を示すことになる。このような第1項と第2
項の振幅比、位相差は、主として給電ホーン2よ
り放射される部分レンズ1,12を通過する電波
のエネルギー比と光路長差により、またビームの
進行方向は、式(7),(8)からも明らかなように△
C11と△C12によつて定まる。
11方向に進むビームを表わし、第2項は、定角Ψ
12方向に進むビームを表わしている。したがつ
て、指向特性〓は、式(5)の第1項と第2項の振幅
比、位相差およびビームの進行方向により種々の
特性を示すことになる。このような第1項と第2
項の振幅比、位相差は、主として給電ホーン2よ
り放射される部分レンズ1,12を通過する電波
のエネルギー比と光路長差により、またビームの
進行方向は、式(7),(8)からも明らかなように△
C11と△C12によつて定まる。
第4図は第3図に示した整形ビームアンテナの
放射特性を観測球面上の等利得線図である。第4
図において、点28,29は、観測球面と第3図
の軸26,27の交点であり、式(9)の第1項と第
2項の等利得線がそれぞれ28,29を中心とす
る同心円であるので、定角Ψ11,Ψ12を第3図と
ほぼ等しく選び、第1図および第2図に示すよう
に部分レンズ11,12を透過するエネルギー比
もほぼ等しくなるようにすると、このアンテナの
等利得線は第4図の破線30で示すような楕円に
近い形状とすることができる。
放射特性を観測球面上の等利得線図である。第4
図において、点28,29は、観測球面と第3図
の軸26,27の交点であり、式(9)の第1項と第
2項の等利得線がそれぞれ28,29を中心とす
る同心円であるので、定角Ψ11,Ψ12を第3図と
ほぼ等しく選び、第1図および第2図に示すよう
に部分レンズ11,12を透過するエネルギー比
もほぼ等しくなるようにすると、このアンテナの
等利得線は第4図の破線30で示すような楕円に
近い形状とすることができる。
第5図は本発明に用いる第2実施例の電波レン
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第5図において、電波レンズ40の部分レン
ズ41は、誘電体材料よりなり、43,44は境
界線を示している。また50,51は、光線の進
行方向を示す実線、C43は部分レンズ41の境界
線43が円の1部分である場合の中心点、F41は
部分レンズ41を透過後の球面波光線の中心点、
Q41とR41は軸Z41と部分レンズ41の両境界線4
3,44との各支点を示す。
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第5図において、電波レンズ40の部分レン
ズ41は、誘電体材料よりなり、43,44は境
界線を示している。また50,51は、光線の進
行方向を示す実線、C43は部分レンズ41の境界
線43が円の1部分である場合の中心点、F41は
部分レンズ41を透過後の球面波光線の中心点、
Q41とR41は軸Z41と部分レンズ41の両境界線4
3,44との各支点を示す。
このような第5図に示す電波レンズ40におい
ては、部分レンズ41は軸Z41に関し回転対称な
構造であり、点Pよりの到来球面波光線たとえば
実線50を点F41からの球面波光線たとえば実線
51に変換する作用をし、光学におけるいわゆる
発散レンズを応用したものである。この場合、説
明を容易にするために、まず光学におけると同様
に部分レンズ41に入射する到来球面波光線は、
軸Z41からの角度が小さな近軸光線のみを考える
とする。第5図における境界線43,44は、そ
れぞれ点C43と点F41を中心とし、長さ|C43Q41|
と|F41R41|を半径とする円の1部であるとす
る。この場合、点Pより放波された球面波光線
は、境界線43でスネルの法則に従つて屈折を受
けるが、前記した仮定により屈折後の光線は近似
的に総て点F41を中心とする球面波光線に変換さ
れ、境界線44が点F41を中心とする円であるこ
とにより境界線44では屈折を受けずに直線する
ので、部分レンズ41を透過後の光線は点F41を
中心とする球面波光となる。前記の境界線43
は、周知のように次の式(10)により求まる。
ては、部分レンズ41は軸Z41に関し回転対称な
構造であり、点Pよりの到来球面波光線たとえば
実線50を点F41からの球面波光線たとえば実線
51に変換する作用をし、光学におけるいわゆる
発散レンズを応用したものである。この場合、説
明を容易にするために、まず光学におけると同様
に部分レンズ41に入射する到来球面波光線は、
軸Z41からの角度が小さな近軸光線のみを考える
とする。第5図における境界線43,44は、そ
れぞれ点C43と点F41を中心とし、長さ|C43Q41|
と|F41R41|を半径とする円の1部であるとす
る。この場合、点Pより放波された球面波光線
は、境界線43でスネルの法則に従つて屈折を受
けるが、前記した仮定により屈折後の光線は近似
的に総て点F41を中心とする球面波光線に変換さ
れ、境界線44が点F41を中心とする円であるこ
とにより境界線44では屈折を受けずに直線する
ので、部分レンズ41を透過後の光線は点F41を
中心とする球面波光となる。前記の境界線43
は、周知のように次の式(10)により求まる。
n―1/|C43Q41|=n/|F41Q41|−
1/|PQ41|……(10) このような式(10)においては、nはレンズの屈折
率であり、誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
1/|PQ41|……(10) このような式(10)においては、nはレンズの屈折
率であり、誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
第6図は本発明に用いる第3実施例の電波レン
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第6図において、電波レンズ60の部分レン
ズ61は、誘電体材料よりなり、63,64は境
界線を示している。また、70,71は、光線の
進行方向を示す実線、C63,C64は部分レンズ61
の境界線63,64が円の一部分である場合の中
心点、F61は部分レンズ61を通過後の球面波光
線の中心点、Q61とR61は軸Z61と部分レンズ61
の両境界線63,64との各交点を示す。
ズの構成と動作を説明するための側断面図であ
る。第6図において、電波レンズ60の部分レン
ズ61は、誘電体材料よりなり、63,64は境
界線を示している。また、70,71は、光線の
進行方向を示す実線、C63,C64は部分レンズ61
の境界線63,64が円の一部分である場合の中
心点、F61は部分レンズ61を通過後の球面波光
線の中心点、Q61とR61は軸Z61と部分レンズ61
の両境界線63,64との各交点を示す。
このような第6図に示す電波レンズ60におい
ては、部分レンズ61は軸Z61に関し回転対称な
構造であり、点Pよりの到来球面光波たとえば実
線70を点F61からの球面波光線たとえば実線7
1に変換する作用をし、光学におけるいわゆる発
散レンズを応用したものである。この場合、説明
を容易にするために、まず光学におけると同様に
部分レンズ61に入射する到来球面波光線は、軸
Z61からの角度が小さな近軸光線のみを考えると
する。第6図における境界線63,64は、それ
ぞれ点C63,C64を中心とし、長さ|C63Q61|と|
C64R61|を半径とする円の1部であるとする。こ
の場合、点Pより放射された球面波光線は、境界
線63,64で共にスネルの法則に従つた屈折を
受けるが、ここでも到来球面波光線が近軸光線で
あり長さ|Q61R61|が小さいとするという仮定に
より、レンズを透過後の光線は近似的に総て点
F61を中心とする球面波光線に変換される。前記
の境界線63,64は、周知のように次の式(11)に
より求まる。
ては、部分レンズ61は軸Z61に関し回転対称な
構造であり、点Pよりの到来球面光波たとえば実
線70を点F61からの球面波光線たとえば実線7
1に変換する作用をし、光学におけるいわゆる発
散レンズを応用したものである。この場合、説明
を容易にするために、まず光学におけると同様に
部分レンズ61に入射する到来球面波光線は、軸
Z61からの角度が小さな近軸光線のみを考えると
する。第6図における境界線63,64は、それ
ぞれ点C63,C64を中心とし、長さ|C63Q61|と|
C64R61|を半径とする円の1部であるとする。こ
の場合、点Pより放射された球面波光線は、境界
線63,64で共にスネルの法則に従つた屈折を
受けるが、ここでも到来球面波光線が近軸光線で
あり長さ|Q61R61|が小さいとするという仮定に
より、レンズを透過後の光線は近似的に総て点
F61を中心とする球面波光線に変換される。前記
の境界線63,64は、周知のように次の式(11)に
より求まる。
(n―1)・(1/|C63Q61|−1/|C64
R61|) =1/|PQ61|−1/|F61Q61|……(11) このような式(11)においては、nはレンズの屈折
率であり、誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
R61|) =1/|PQ61|−1/|F61Q61|……(11) このような式(11)においては、nはレンズの屈折
率であり、誘電体材料の誘電率をεとするとn=
√である。
以上は、光学におけると全く同様の仮定から出
発したため、実際に電波に対するレンズとして用
いる場合には、仮定による誤差のため点61の位
置は、軸Z上で多少の変化をするが、このような
場合には境界線63,64の曲線を円より多少修
正することにより点61の位置の変化の影響を小
さくすることは可能である。
発したため、実際に電波に対するレンズとして用
いる場合には、仮定による誤差のため点61の位
置は、軸Z上で多少の変化をするが、このような
場合には境界線63,64の曲線を円より多少修
正することにより点61の位置の変化の影響を小
さくすることは可能である。
なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく種々の応用例および変形例があり、たとえ
ば第1図および第3図の説明では、電波レンズ1
0を構成する部分レンズの数は2個としたが、3
個以上の場合も原理は全く同様である。また、前
記の説明では電波レンズは、総て誘電体材料より
なるとしたが、周知のように自由空間の位相定数
とは異なつた位相定数を有し、使用する電波の周
波数に対して低損失のものであれば電波レンズの
材料となり、たとえば金属板を平行に配置するこ
とにより構成されるいわゆる人工誘電体よりなる
レンズも本発明に適用できる。さらに第3図の実
施例では、主反射鏡は回転対称な放物面鏡を回転
対称軸と直交する平面で切り取つた回転対称な構
造のものとしたが、回転対称な放物面鏡を回転対
称軸とは直交しない平面で切り取つたいわゆるオ
フセツト形のパラボラ反射鏡の主反射鏡として用
いても第3図の場合と同様の効果がある。さらに
前記の説明においては、アンテナを総て送信用ア
ンテナとして説明したが、アンテナの相反性から
受信アンテナについても全く同様の説明が成り立
つことは明らかである。
はなく種々の応用例および変形例があり、たとえ
ば第1図および第3図の説明では、電波レンズ1
0を構成する部分レンズの数は2個としたが、3
個以上の場合も原理は全く同様である。また、前
記の説明では電波レンズは、総て誘電体材料より
なるとしたが、周知のように自由空間の位相定数
とは異なつた位相定数を有し、使用する電波の周
波数に対して低損失のものであれば電波レンズの
材料となり、たとえば金属板を平行に配置するこ
とにより構成されるいわゆる人工誘電体よりなる
レンズも本発明に適用できる。さらに第3図の実
施例では、主反射鏡は回転対称な放物面鏡を回転
対称軸と直交する平面で切り取つた回転対称な構
造のものとしたが、回転対称な放物面鏡を回転対
称軸とは直交しない平面で切り取つたいわゆるオ
フセツト形のパラボラ反射鏡の主反射鏡として用
いても第3図の場合と同様の効果がある。さらに
前記の説明においては、アンテナを総て送信用ア
ンテナとして説明したが、アンテナの相反性から
受信アンテナについても全く同様の説明が成り立
つことは明らかである。
本発明は以上説明したように到来球面波の位相
中心点を変化するレンズを複数個組み合わせてな
る電波レンズを1個の給電ホーンと主反射鏡の間
に配置することにより、給電系を簡略化すること
ができるとともに、製造も容易にある。また、電
波レンズのみを取り換えることによりアンテナ全
体の構成を変えることなく種々の断面形状を有す
る整形ビームを合成することができるので、たと
えば衛星搭載用アンテナとして用いる場合には衛
星本体の大きさなどを変えないでよいなどの効果
を有する。
中心点を変化するレンズを複数個組み合わせてな
る電波レンズを1個の給電ホーンと主反射鏡の間
に配置することにより、給電系を簡略化すること
ができるとともに、製造も容易にある。また、電
波レンズのみを取り換えることによりアンテナ全
体の構成を変えることなく種々の断面形状を有す
る整形ビームを合成することができるので、たと
えば衛星搭載用アンテナとして用いる場合には衛
星本体の大きさなどを変えないでよいなどの効果
を有する。
図面は本発明に係る整形ビームアンテナの実施
例を示し、第1図は本発明に用いる第1実施例の
電波レンズの構成と動作を説明するための側断面
図、第2図は第1図に示した電波レンズの正面
図、第3図は本発明に係る整形ビームアンテナの
構成を示す側面図、第4図は第3図の等利得線
図、第5図および第6図は本発明に用いる第2実
施例および第3実施例の電波レンズの構成と動作
を説明するための側断面図である。 1…主反射鏡、2…給電ホーン、10,40,
60…電波レンズ、11,12,41,42,6
1,62…部分レンズ、13〜16,43〜6
6,63〜64…境界線、30…放射特性の利等
得線、C43,C63,C64…点、F11,F12,F41,F61
…点、Q11,Q12,Q41,Q61…交点、P…球面波
光線の中心点、R11,R12,R41,R61…交点、Z…
主反射鏡の回転対称軸、Z11,Z12,Z41,Z61…部
分レンズの回転対称軸。
例を示し、第1図は本発明に用いる第1実施例の
電波レンズの構成と動作を説明するための側断面
図、第2図は第1図に示した電波レンズの正面
図、第3図は本発明に係る整形ビームアンテナの
構成を示す側面図、第4図は第3図の等利得線
図、第5図および第6図は本発明に用いる第2実
施例および第3実施例の電波レンズの構成と動作
を説明するための側断面図である。 1…主反射鏡、2…給電ホーン、10,40,
60…電波レンズ、11,12,41,42,6
1,62…部分レンズ、13〜16,43〜6
6,63〜64…境界線、30…放射特性の利等
得線、C43,C63,C64…点、F11,F12,F41,F61
…点、Q11,Q12,Q41,Q61…交点、P…球面波
光線の中心点、R11,R12,R41,R61…交点、Z…
主反射鏡の回転対称軸、Z11,Z12,Z41,Z61…部
分レンズの回転対称軸。
Claims (1)
- 1 回転放物面の1部分よりなる主反射鏡と、こ
の主反射鏡を給電する球面波波源の給電ホーン
と、前記給電ホーンの前面に配置され電波レンズ
を有するアンテナにおいて、入射球面波を複数の
それぞれ異なつた位相中心点を有する球面波群に
変換しかつ該複数の球面波群の各位相中心点が前
記主反射鏡の焦点近傍にあるように前記電波レン
ズを構成したことを特徴とする整形ビームアンテ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13022078A JPS5556704A (en) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | Shaping beam antenna |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13022078A JPS5556704A (en) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | Shaping beam antenna |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5556704A JPS5556704A (en) | 1980-04-25 |
JPS6133401B2 true JPS6133401B2 (ja) | 1986-08-01 |
Family
ID=15028950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13022078A Granted JPS5556704A (en) | 1978-10-23 | 1978-10-23 | Shaping beam antenna |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5556704A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5206658A (en) * | 1990-10-31 | 1993-04-27 | Rockwell International Corporation | Multiple beam antenna system |
US5883602A (en) * | 1996-06-05 | 1999-03-16 | Apti, Inc. | Wideband flat short foci lens antenna |
-
1978
- 1978-10-23 JP JP13022078A patent/JPS5556704A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5556704A (en) | 1980-04-25 |
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