JPS6131746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、食器、箱などの被洗浄物を移送コンベ
アによる移送中に洗浄する洗浄機において、移送
コンベア上の被洗浄物がノズルパイプから噴出さ
れる洗浄液の圧力で移動することを防ぐための被
洗浄物押え装置に関する。

コンベアを使用した洗浄機における被洗浄物押
え装置として、被洗浄物を移送する移送コンベア
上にエンドレスの押えコンベアを重ねて配置した
ものはすでに公知であるが、移送コンベアと押え
コンベアとは同速度で進行させられている。

したがつて、被洗浄物上に載つた押えコンベア
の被洗浄物に対する位置は、その移送の最初から
最後まで同じ位置になる。

このことから押えコンベアが接していた被洗浄
物の部分は洗浄されないで、付着物がそのまま残
る問題を有している。

本案は上記の問題を解決するためのもので、被
洗浄物を移送する移送コンベアと、その上に下辺
部が垂下して載置され、かつ移送コンベアと同方
向に進行するエンドレスの押えコンベアを有する
被洗浄物押え装置において、押えコンベアには進
行方向に直交するように回転可能なパイプを配設
するとともに、押えコンベアが移送コンベアより
もやや高速で進行するようにしたことを要旨とす
る。

本案の洗浄機の被洗浄物押え装置の詳細を添付
の図面にもとづき更に説明すると、１は機体、２
は機体１の上部に水平方向に配置されたエンドレ
スの移送コンベアで、これは平行にされた一対の
チエーン間にバーを架設状に取付けるなどして、
その厚さ方向に洗浄液を通過させうるように構成
されている。

３は機体１上に配置されたトンネル状の洗浄室
で、これは移送コンベア２の進行方向と同方向に
長くされている。

４は移送コンベア２上に下辺部が垂下載置され
た、被洗浄物を押えるためのエンドレスの押えコ
ンベアで、これも移送コンベア２と同方向に進行
させられる。

そして、押えコンベア４も、その厚さ方向に洗
浄液が通過可能にされている。

この押えコンベア４は移送コンベア２の上方進
行方向に間隔をあけ、かつ下辺部が移送コンベア
２上に垂下して載置される長さに設定して並設さ
れたエンドレスのチエーン５，５に回転可能なパ
イプ７…を外嵌したバー６…を適宜間隔をあけ取
付けて構成したものである。

パイプ７はバー６の全長にわたる長さのものを
使用しても、短かいものをその間にスペーサを置
いてバー６のほぼ全長にわたつて断続的に配置し
てもよい。

そして、この押えコンベア４は移送コンベア２
よりもやや速く進行させられる。

これは、移送コンベア２で移送されている被洗
浄物上に押えコンベア４が重なつた状態におい
て、押えコンベア４を被洗浄物上で進行させて、
被洗浄物に対する押えコンベア４の位置を変える
ためであるから、被洗浄物を移送コンベア２上で
全然、またはほとんど移動させないで、被洗浄物
に対して押えコンベア４を移動させうるように、
移送コンベア２よりも押えコンベア４の速度を少
し速くすればたりる。

図中８は移送コンベア２の上下に配置されたノ
ズルパイプで、これらから互いの方向に水などの
洗浄液が噴出されて、移送コンベア２上の被洗浄
物を洗浄する。

また図中９は被洗浄物である。

この洗浄機による食器、箱などの被洗浄物の洗
浄は、被洗浄物９を移送コンベア２上に置いて移
送する。

移送コンベア２で移送される被洗浄物９は、そ
れが押えコンベア４に達し、それの垂下した下辺
部に当ると、それを押し上げるようにしてその下
にはいるが、押えコンベア４も移送コンベア２と
同方向に進行しているから、被洗浄物９は押えコ
ンベア４の下に無理なくはいる。

以後被洗浄物９は移送コンベア２と押えコンベ
ア４とで挾持された状態で移送され、その間にそ
の上下のノズルパイプ８…から噴出する洗浄液で
洗浄されるが、被洗浄物９上に載つてそれを押え
ている押えコンベア４の進行速度は移送コンベア
の速度よりも少し速くされている。

したがつて、押えコンベア４は被洗浄物９を押
えた状態で、被洗浄物上で徐々に動き、被洗浄物
９に接した押えコンベア４の位置が変わる。

すなわち被洗浄物９の押えコンベア４が載つて
いるために洗浄できない部分が徐々に変わつてゆ
くから、被洗浄物９を移送コンベア２で移送し洗
浄している間に、その全面を洗浄でき、未洗浄の
部分が残ることをなくしうる。

被洗浄物９と移送コンベア２との位置関係は変
わらないが、食器、箱などの被洗浄物９は、下向
きにして移送コンベア２上に載せられるから、そ
れと移送コンベア２との接触部分はかなり小さく
なり、そのほぼ全面を洗うことができる。

図示した実施例では、押えコンベア４を移送コ
ンベア２の進行方向に２体配置しているが、この
ようにすれば被洗浄物９に対する最初の押えコン
ベア４と後の押えコンベア４の接触位置がより確
実に変わり、洗浄のむらをなくすることに対して
適する。

しかし、押えコンベア４が一個所であつても、
前記のようにそれの被洗浄物９に接する位置が変
わり、その全体をむらなく洗浄できるから、押え
コンベア４の数について限定不要である。

以上のようになる本案の洗浄機の被洗浄物押え
装置にあつては、移送コンベア２より押えコンベ
ア４をやや高速で進行するようにしてなるから、
押えコンベア４で押える被洗浄物の位置が変わ
り、被洗浄物の全面をむらなく洗浄できる。

また押えコンベア４の被洗浄物と接する部分に
は進行方向に直交する回転可能なパイプ７が存在
して被洗浄物を押えた状態で押えコンベア４が移
動するに際し、押えコンベア４と被洗浄物との間
の摩擦を小さくして、容易に押えコンベア４を被
洗浄物上で移送させることができるばかりでな
く、押えコンベア４の移送で被洗浄物を移動する
と、および被洗浄物にきずを付けることを防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の洗浄機の被洗浄物押え装置の実施
例を示し、第１図は洗浄機の正面図、第２図は押
えコンベアの平面図、第３図は押えコンベアの要
部の拡大断正面図、第４図は押えコンベアで被洗
浄物を押えた状態の要部の縦断正面図である。 １：機体、２：移送コンベア、４：押えコンベ
ア、６：バー、７：パイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被洗浄物を移送する水平方向に配置されたエンド
   レスの移送コンベア２と、 移送コンベア２の上方進行方向に間隔をあけ、
   かつ下辺部が移送コンベア２上に垂下して載置さ
   れる長さに設定して並設されたエンドレスのチエ
   ーン５，５の回転可能なパイプ７…を外嵌したバ
   ー６を適宜間隔をあけて取付けて構成した押えコ
   ンベア４とよりなり、 押えコンベア４と移送コンベア２とは同方向に
   進行し、かつ押えコンベア４が移送コンベア２よ
   りもやや高速で進行するようにしてなる洗浄機の
   被洗浄物押え装置。