JPS6129093Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は供給台と、この供給台の側壁から突設
して移動する複数対の供給ピンとから構成される
カード類の搬送装置において、上記供給ピン相互
間に立位状態で装填されるカード類の倒れを防止
するようにしたカード類の供給、取出し装置に関
する。

第１図および第２図は従来のカード類供給、取
出し装置、を示すもので、カード類Ｐを搬送する
搬送機構はモータ１の駆動によりチエインギヤ
２，２′を介して走行するチエイン３に複数対の
供給ピン４……が垂直に一定間隔で枢着され、そ
の先端部は供給台５の側壁５ａに刻設された溝５
ｂ…から突出して形成されるようになつている。
しかして、上記供給台５上に供給されるカード類
Ｐは側壁５ａから突設せる供給ピン４……相互間
に立位状態で装填してモータ１を駆動させるとプ
ーリ６、ベルト７からチエインギヤー２，２′を
介してチエイン３が矢印で示す方向に回転するた
め上記カード類Ｐは真空吸引室８の前面を摺接す
る取出しベルト９側へ移動させられる。このよう
にして、上記真空吸引室９側に移動したカード類
Ｐは一側縁が上記供給台５の側壁５ａから突設せ
る送りローラ１０と当接する位置まで移動する。
このとき、上記送りローラ１０はモータ１１の駆
動によりプーリ１２、ベルト１３を介して矢印ａ
方向に回転しているため上記カード類Ｐが供給台
５から浮上た場合でも送りローラ１０……との摩
擦力によりカード類Ｐには下端縁を供給台５に当
接せしめる働らきが付与される。

一方、上記真空吸引室８の断面には図示しない
真空源と連通する複数個の吸引孔（図示しない）
が穿設され、かつ真空吸引室８の前面を摺接する
取出しベルト９にも図示しない複数個の吸着孔が
穿設されていて、上記吸引孔と吸着孔とが連通し
たとき移送されてきた上記カード類Ｐを吸着し、
矢印ｂ方向へ取り出すようにしたものが用いられ
ていた。こゝで、上記供給ピン４……は真空吸引
室８および取出しベルト９との接触を避けるため
図示しないガイドを用いて早く離脱させる工夫が
なされている。しかし、上記供給ピン４……に支
持されて移送してきたカード類Ｐが残り少なくな
つた場合、供給ピン４…はカード類の下部を支持
する結果となるため残り少ないカード類Ｐは後方
へ倒れるという不都合があつた。

本考案は上記事情に鑑みなされたもので、その
目的とするところは真空吸引室および取出しベル
トにより取り出されるカード類が残り少なくなつ
たとき、移送されてくるカード類の倒れを防止し
得るカード類の供給、取出し装置を提供しようと
するものである。

以下、本考案を第３図乃至第５図に示す一実施
例にもとづいて説明する。ただし、第１図および
第２図と同一符号は同一部品を示しているので説
明を省略する。図中、５ｃは真空吸引室８の前面
に張設せる取出しベルト９の近傍に位置して供給
台５に穿設せる角孔で、この角孔５ｃには折曲形
成された倒れ防止用ばね板１４の一部が供給台５
の裏面から表面側へ突出するように取付けられて
いる。

つぎに、上記構成にもとづく本考案の作用につ
いて説明する。まず、供給台５上において、側壁
５ａと供給ピン４とからなる枠内にカード類Ｐを
立位状態で装填し、モータ１を駆動させるとチエ
ーン３はプーリ６、ベルト７、チエーンギヤ２を
介して矢印で示す方向に回転する。上記供給ピン
４は第３図に示すようにチエーン３に一定間隔で
固着され、かつその先端部は側壁５ａに刻設せる
溝５ｂから突出しているためチエーン３の移動に
伴ない、カード類Ｐ…は真空吸引室８側へ移動す
る。このようにして、移動させられたカード類Ｐ
は一側縁が送りローラ１０と当接する。このと
き、上記送りローラ１０はモータ１１の駆動によ
りプーリ１２、ベルト１３を介して矢印ａ方向に
回転しているためカード類Ｐが供給台５上から浮
上つている場合には摩擦力によりカード類Ｐの下
端縁を供給台５上に当接せしめる働らきが付与さ
れる。

一方、上記真空吸引室８の近傍には供給台５上
に倒れ防止用ばね板１４が突設されているため移
動してきた上記カード類Ｐは一旦上記倒れ防止用
板ばね１４上に載置させられた後、再び下端縁が
供給台５上に載置する。すなわち、上記倒れ防止
用板ばね１４を通過したカード類Ｐは上記板ばね
１４の端縁により係止させられて倒れを防止する
ことができる。このとき、図示しない真空源に連
通せる真空吸引室８の吸引孔（図示しない）と真
空吸引室８の前面を矢印ｂ方向に摺接する吸着ベ
ルト９の吸着孔（図示しない）とが連通すること
によりカード類Ｐは吸着ベルト９に吸着して取り
出されることとなる。

以上説明したように本考案によれば供給ピンに
支持されて移送されるカード類が残り少なくなつ
た場合でも真空吸引室近傍の供給台上に位置して
倒れ防止用板ばねを突設せしめるようにしたため
上記板ばねを通過したカード類は板ばねの端縁に
係止して倒れを防止し得、かつ送りローラの回転
によりカード類の浮上りを防止することができる
などの優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のカード類の供給、取出し装置を
示す平面図、第２図は同装置の右側面図、第３図
は本考案の一実施例を示すカード類の供給、取出
し装置の平面図、第４図は同装置の右側面図、第
５図は同装置の要部を示す背面図である。 Ｐ……カード類、５……供給台、４……供給ピ
ン、１，２，２′，６，７……移送機構、８，９
……吸着取出し機構、１４……倒れ防止用板ば
ね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カード類を立位状態に載置する供給台と、この
   供給台の上方に位置して複数対からなる供給ピン
   が一定間隔に突設され、上記カード類を支持して
   移動させる移送機構と、上記供給ピンの移送側に
   位置して設けられ、移送されてきた上記カード類
   を１枚ずつ側方へ吸着して取り出す吸着取出し機
   構と、この吸着取出し機構近傍の供給台上に突設
   され、上記カード類の倒れを防止するための傾斜
   面を有する倒れ防止用板ばねとを備えたことを特
   徴とするカード類の供給、取出し装置。