JPS61288876A - 消火器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は）１１火器に関し、ｉｆ　シ＜は、４”ｉに
リチウムやノトリウム等のアルカリ金属の火災演火用と
して好適な消火器に関するものである。

〈従来の技術〉 現在、消火器としては多種のものが用いられている。こ
れらの消火器を使用する消火薬剤の種類から区別すれば
、炭酸ガスや窒素ガス等の不燃性ガスを消火薬剤として
発火部へ送り込んで空気を稀釈し、空気中の酸素濃度を
下げて消火を行なう気体消火器：水１重炭酸ソーダ（重
台）水溶液と硫酸とを混合してなる酸アルカリ剤水溶液
、無機塩の飽和水溶液等を発火部へ放水し、その冷却効
果及び放水の際生じる泡や水成膜などにより発火部表面
を空気と遮断するなどして）自火を行なう液体消火器：
あるいは、炭酸水素ノトリウム粉末、炭酸水素カリウム
粉末。

リン酸二水素−アンモニウム粉末等を発火部へ敗イ［シ
、発火部表面をこれらの粉末により覆い、発火部表面へ
の空気の供給を断つなどしてその）自火を行なう粉末消
火器等が知られている。

そして、以上のような各種消火器は火災の種類等に応じ
て使い分けがなされており、木材。

紙などの一般的可燃物°の火災（へ火災）の消火用とし
ては主に液体消火器が、また、油などの可燃性液体の火
災（Ｃ火災）あるいは感電のおそれのある電気設備の火
災（Ｃ火災）の消火用としては主に気体消火器や粉末消
火器が用いられている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、例えば電池工場などでは電池の正極月利等と
して、リチウムやナトリウム等のアルカリ金属を扱って
いるが、これらの金属は極めて反応性が高く、高温状態
では空気と接触しただけで自然発火し、また、水との接
触によって急激に反応が進み、その際の反応熱により容
易に発火する。これらのアルカリ金属の火災の消火は極
めて困勤であるのが現状であり、例えば従来から使用さ
れてきた粉末消火器は実験の結果、この種の消火には役
立たないことが判明している。

〈問題点を解決するための手段〉 第１の発明の消火器は、リチウム、す１〜リウム等のア
ルカリ金属火災消火薬剤としてのアルカリ金属のハロゲ
ン化物を用いてなるものである。

第２の発明の消火器は、上記第１の発明のアルカリ金属
のハロゲン化物とカーボン粉末との混合物を用いてなる
ものである。

第３の発明は、上記第１の発明のアルカリ金属のハロゲ
ン化物と普通火災消火薬剤としての重ｆＱＩｌＯソーダ
Ｎａｌ−１ｃＯ３との混合物を用いてなるものである。

〈作　用〉 アルカリ金属のハ［１グン化物によるアルカリ金属火災
の消火機構は具体的には不明であるが、現象的には、発
火しているアルカリ金属によりハロゲン化物が溶解し、
この溶解物中にアルカリ金属が溶Ｃ）込んでいき、）自
火するものと考えられる。更に、このようなアルカリ金
属のハロゲン化物は粉末であり、発火しているアルカリ
金属の表面を覆って空気（酸素）を遮断する効果もある
。

また、アルカリ金属のハロゲン化物とカーボン粉末との
混合物を用いた構成とすることにより、発火しているア
ルカリ金属の表面がハロゲン化物粉末Ｊ：り嵩比重が小
さいカーボン粉末により緻密に覆われ、アルカリ金属表
面の空気（酸素）遮断効果が高まる。

更に、アルカリ金属のハロゲン化物と普通火災消火薬剤
としての重炭酸ソーダ（例えば粉末体）との混合物を用
いた構成とすることにより、アルカリ金属の火災と普通
火災（Ｂ、Ｃ火災など）とが同１．１に起ぎた場合でも
、同一の消火器ににっで双方の火災の初期消火を同時に
行なうことかできる。尚、重ＦＡｖｔソーダの才自火反
応は次の通りでおり、粉末の重炭酸ソーダが３００℃イ
」近まで加熱され分解した時に生成する炭醒ガスと水と
により消火が？１なわれる。

２　Ｎ　ａ　ＨＣＯ３−＋ Ｎ　ａ２　ＣＯ３＋ＣＯ２＋＋−１２０〈実施例〉 実施例１゜ リチウムの火災消火用として塩化リチウムＬｉＣβを、
またナトリウムの火災消火用として塩化プｌ〜リウムＮ
ａＣλを夫々使用して消火を行なった所、それぞれの火
災を完全に消火することができた。

実施例２゜ リチウムの火災消火用として塩化リチウムと黒鉛との混
合物、あるいは塩化リチウムとアセチレンブラックとの
混合物を用い、また、ナトリウムの火災消火用として塩
化す１〜リウムと黒鉛との混合物、あるいは塩化す１〜
リウムとアセチレンブラックとの混合物を用いて、夫々
消火を行なった所、いずれの場合においても火災を完全
に消火することができた。尚、このようにカーボン粉末
（黒鉛、アセチレンブラック等）を′ｄｔ合して使用し
た場合において、カーボン粉末の混合量（容量％）は５
〜８０％が望ましく、５％より少ないとカーボン粉末混
合により効果が大きく低下し、また、８０％より多くす
ると塩化リチウムあるいは塩化す１〜リウムの絶対量不
足に起因りると思われる消火機能低下がみられた。

実施例３゜ リチウムの火災消火用として塩化リチウムと東炭酸ソー
ダとの混合物を、またナトリウムの火災消火用として塩
化プ１−リウムと重炭酸ソーダとの混合物を夫々使用し
て消火を行なった所、それぞれの火災を完全に消火する
ことができた。

また、これらの消火薬剤により普通火災（Ｂ。

Ｃ火災）の消火を？１なった所、いずれの場合でも消火
を完全に１１なうことができた。尚、このように”ＪＦ
Ａ酸ソーダを混合して使用した場合において、両名の混
合比（重量％）はアルカリ金属のハロゲン化物が３０〜
７０％、重炭酸ソーダが７０〜３０％の範囲とすること
が好適であり、それぞれ混合比か３０％以下になるとそ
れぞれの場合（アルカリ金属火災あるいは普通火災）に
おりる消火力が大きく低下した。

〈発明の効果〉 この発明の消火器は以上のようにアルカリ金属のハロゲ
ン化物を用いてなるものであり、リチウムやプトリウム
等のアルカリ金属の火災を確実且つ速やかに消火するこ
とができる。また、アルカリ金属のハロゲン化物とカー
ボン粉末との混合物を用いた構成とすることで、アルカ
リ金属表面の空気遮断効果が更に高まり、アルカリ金属
火災の消火機能を増大することができる。

更に、アルカリ金属のハロゲン化物とＩＵ酸ソーダとの
混合物を用いる構成とすることにより、アルカリ金属火
災及び普通火災双方の初期消火を同時に行なえ、普通火
災の浦人活動遅延による火災拡大をも速やかに防止する
ことができるという効果を奏する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属火災消火薬
   剤としてのアルカリ金属のハロゲン化物を用いてなるこ
   とを特徴とする消火器。 ２、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属火災消火薬
   剤としてのアルカリ金属のハロゲン化物とカーボン粉末
   との混合物を用いてなることを特徴とする消火器。 ３、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属火災消火薬
   剤としてのアルカリ金属のハロゲン化物と普通火災消火
   薬剤としての重炭酸ソーダとの混合物を用いてなること
   を特徴とする消火器。