JPS6127039Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型、軽量、簡易且つ安価な火災、盗
難等の警報装置を提供するものである。

従来の警報装置は例えば火災、盗難両用の警報
装置ではセンサーとして火災には温度、煙等を利
用したもの、盗難には赤外線、超音波等を利用し
たものであるが、高値である上、温度、煙と赤外
線、超音波の双方のセンサを利用しているため、
その動作点検等は専用の測定器を使用せねばなら
ず一般家庭用等には実用的でない等の欠点があつ
た。

本考案は従来のかかる警報装置の欠点を除くた
めに考案されたもので、本考案によれば一般家庭
で使用できる極めて簡便、又極めて安価な警報装
置を提供することができる。以下本考案を図面に
示す一実施例につき詳細に説明する。

第１図は本考案の警報装置の一実施例断面図、
第２図は第１図の側面図である。

１はブザー、２は電池、３は回路をオンオフす
る例えばマイクロスイツチ等のスイツチ、４は警
報を止める場合に使用するストツパー、５は筺体
を貫通して挿入され一端が筺体外部に突出して筺
体の吊下部を形成し他端が筺体内にあつてスイツ
チの接点ボタン１２を押圧するための押え板１３
を形成するフツク、６はフツク５を常に下方に押
下げようとする筺体の自重程度に反発付勢された
バネ、７は１〜６の部品を収容する筺体、８は筺
体の一部で筺体吊下げ或は取付用の孔を持つ筺体
吊下部、１２はスイツチの接点ボタンでこのボタ
ンの押圧によりスイツチ３内の接点は閉じる。１
３はスイツチの接点ボタン１２を押圧するための
押え板、１４はスイツチ接点を外部回路に接続す
〓〓〓〓〓
るための接点端子である。ブザー１、電池２、ス
イツチ３は各々電気的に接続され、スイツチ３の
接点ボタン１２をフツク５の押え板１３が押す
と、スイツチ３内の接点が閉じ、ブザー１、電池
２、スイツチ３の回路が閉じ、ブザー１から警報
音を発するよう回路を形成している。ストツパー
４を使用する場合はストツパー４をスイツチ３の
接点ボタン１２とフツク５の押え板１３間に挿脱
容易に挿入され警報装置の使用時以外は挿入され
ることによりフツク５を押し上げ不使用時の警報
音の発生を防止する。尚、ストツパー４は使用態
様により必要に応じ使用するものである。

本考案の警報装置の使用態様を第３図により説
明する。即ち、一つの使用態様としては止金具９
を通して張りめぐらした例えばポリエチレン等の
機械的強度のある熱により弛緩又は切断する細線
１０にフツク５を吊下げる。この場合は細線１１
は使用しない。このようにすれば細線１０の展張
域に火災が発生すれば温度上昇で細線１０が切断
する。するとフツク５はバネ６により下方に動作
し、スイツチ３の接点ボタン１２を押圧してスイ
ツチ３をオン状態とする。即ち、ブザー１、電池
２、スイツチ３の電気的閉回路が形成されブザー
１は警報音を発し火災発生を知らせる。

又、他の使用態様としては例えば綿糸等の機械
的強度のある細線１１を筺体吊下部８に結び、筺
体７をフツク５により固定点、例えば釘等に吊り
下げることにより盗難防止の警報装置としても使
用可能である。この場合は細線１０は使用しな
い。細線１１を展張した警戒域に侵入者があり、
知らずに細線１１を引掛けると、細線１１は引張
られ筐体７は上方に持上げられスイツチ３の接点
ボタンはフツク５の押え板１３により押圧され、
スイツチ３はオン状態となりやはり警報音を発す
る。

更に他の使用態様としては筺体吊下げ用の細線
１０，１１を上述した如く別個に用いないで、第
３図通り細線１０、細線１１を同時に使用しても
よい。第３図のように同時に使用した場合は火災
及び盗難を１個の警報装置で検出することができ
る。

更に他の使用態様として、筺体７を吊下げずに
放置し、細線１１をストツパー４に結ぶか、或い
は筐体７を固定し細線１１をストツパー４に結ん
でも盗難防止の警報装置として使用することがで
きる。この場合は細線１０は使用しない。即ち、
細線１１に引張りの力が加わることによりストツ
パー４が抜け、フツク５の押え板１３がスイツチ
３の接点ボタン１２を押圧し警報音を発する。な
お、ブザーの代りに接点リレーを用いればサイレ
ンを鳴らすことも可能である。

尚、筺体７が吊下つている場合の警報装置が正
常に動作するか否かの点検は筺体７を手で少し持
上げればブザーが鳴るので極めて簡単に点検する
ことが可能である。

以上説明したように本考案による警報装置によ
れば極めて簡易、安価に火災、盗難を検知するこ
とができ実用化にり得られる効果は極めて大きい
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の警報装置の一実施例断面図、
第２図は第１図の側面図、第３図は本考案の警報
装置の一使用態様である。 １……ブザー、２……電池、３……スイツチ、
４……ストツパー、５……フツク、６……バネ、
７……筺体、８……筺体吊下部、９……止め金
具、１０，１１……細線、１２……スイツチの接
点ボタン、１３……押え板、１４……接点端子。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筺体をほぼ垂直方向に吊下げる筺体吊下部を筺
   体外壁に設けた筺体と、該筺体上部を貫通して軸
   方向に摺動自在に筺体に挿入され一端が筺体外に
   突出して吊下部を形成し他端が筺体内にあつてス
   イツチの接点ボタンを押圧するための押え板を形
   成するフツクと、該フツクの押え板と前記筺体内
   壁間にあつて該フツクをスイツチの前記接点ボタ
   ンの方向に前記筺体の自重程度に反発付勢された
   バネと、前記フツクの押え板の下にスイツチの前
   記接点ボタンが位置し前記フツクの吊下部により
   前記筺体が吊下げられたときの前記筺体の自重又
   は前記フツクの押え板の下にストツパーを挿入す
   ることにより前記フツクの押え板とスイツチの前
   記接点ボタン間に間隙を有し自重負荷が解除され
   るか又は前記ストツパーが引抜からると前記バネ
   の付勢により前記フツクの押え板がスイツチの前
   記接点ボタンを押圧して電気的閉回路を形成する
   スイツチと、該スイツチの一方の接点端子に接続
   され該スイツチにより電流の通路が制御される電
   池と、前記スイツチの他方の接点端子に接続され
   前記スイツチの電気的閉回路の形成により前記電
   池から電流の供給を受けて警報音を発するブザー
   とから成る警報装置。