JPS6123324Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6123324Y2
JPS6123324Y2 JP5651580U JP5651580U JPS6123324Y2 JP S6123324 Y2 JPS6123324 Y2 JP S6123324Y2 JP 5651580 U JP5651580 U JP 5651580U JP 5651580 U JP5651580 U JP 5651580U JP S6123324 Y2 JPS6123324 Y2 JP S6123324Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
resin film
black
synthetic resin
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5651580U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS561484U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5651580U priority Critical patent/JPS6123324Y2/ja
Publication of JPS561484U publication Critical patent/JPS561484U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6123324Y2 publication Critical patent/JPS6123324Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、植物栽培中の害虫を忌避し得るマル
チングシートに関するものである。 近年農作物に重大な被害をもたらす植物ウイル
スは、その増殖が宿主の生体内で行なわれること
が解明されてから、ようやく研究の端緒が開か
れ、ウイルスの感染経路の解明、スクリーニング
の方法の確立、圃場への応用等研究の体制がとと
のえられつつある段階にある。すなわち、主要野
菜のウイルス病の60%は、アブラムシ殊に有翅ア
ブラムシによつて媒介されることが知られている
が、農作物の植物ウイルスに効く薬剤は未だ実用
化されたものがなく、反面植物ウイルスによる病
害が急増しており、植物ウイルスに対する対策の
早期開発が望まれている。 本考案者は、植物ウイルスによる病害について
研究を進めた結果、ウイルス保毒アブラムシの農
作物からの吸汁によりウイルス病が感染すること
およびアブラムシ殊に有翅アブラムシは色彩によ
つて誘引あるいは忌避しうることに着目し、植物
ウイルス病の感染を阻止しうるマルチングシート
を見出し、ここに提案するものである。 本考案のマルチング栽培用害虫忌避シートは、
白色若しくは銀色の条を黒色合成樹脂フイルムシ
ートの表面に、地色の大部分を残しつつフイルム
シートの複数本反復させて配列せしめたことを特
徴とする。 本考案のシートは、白色若しくは銀色配色面を
表にして畑地に敷設して用いる。本考案シートの
表面に配列させる白色若しくは銀色の条は、以下
に説明するように、好ましくは畝の長手方向に平
行して設けられ、1畝に2〜数条配色されるよう
にするとよい。 従来マルチング栽培においては、土壌の保温・
保水ならびに雑草抑制のため黒色合成樹脂フイル
ムシートが使用されているが、このマルチング栽
培においても有翅アブラムシが可成り飛来してく
るのであつて、アブラムシの種類によつては無処
理区よりも、かえつて多い事例さえある。すなわ
ち、黒色合成樹脂フイルムシートは害虫殊にアブ
ラムシに対しては何等忌避性はないのである。 しかし、本考案者は、白色または銀色の色彩が
害虫に対し著しく忌避効果を有するとの知見にも
とづき、本考案は完成されたものである。すなわ
ち、マルチング栽培に使用する黒色合成樹脂フイ
ルムシート表面に白色または銀色の少なくともい
ずれかを配色することにより、黒色合成樹脂フイ
ルムの保温効果を阻止することなく、白色若しく
は銀色と黒色との色彩のコントラストにより、害
虫を有効に忌避することができるのである。 すなわち、本考案のマルチングシートは、白色
または銀色合成樹脂フイルムシートを使用したと
きのように熱吸収が悪くなつたり材料高となるこ
ともなく、黒色合成樹脂フイルムシートによる土
壌の保温効果を維持しつつ、害虫を忌避すること
によりウイルス病の発生の抑制効果を併有するも
のである。 以下本考案のマルチング栽培用シートによる害
虫忌避方法を、実施例によつて具体的に説明す
る。 実施例 1 色彩による有翅アブラムシ忌避効果マルチング
材として長さ1mに栽断した下記各種の合成樹脂
フイルムシート(巾180cm)を圃場に敷き、該合
成樹脂フイルムシートの中心部に黄色水盤をおき
10日間にわたつて飛来した有翅アブラムシの数を
調査した。 Γ 合成樹脂フイルムの種類 A……第1図に示す銀色2と黒色1とを配色し
た本考案のシルバーストライプ黒色マルチ用
樹脂フイルムシート B……第2図に示す銀色2と黒色1とを配色し
た本考案のシルバーストライプ黒マルチ用樹
脂フイルムシート 黒……従来の黒色マルチ用合成樹脂フイルム 銀……銀色合成樹脂フイルム 露地……無処理区をいう。 結果を第1表に示す。
【表】 第1表に示すように、本考案のAおよびBのシ
ルバーストライプ黒マルチ用合成樹脂フイルムシ
ートは、銀色合成樹脂フイルムシートと同等に害
虫の忌避効果を有することが判つた。 実施例 2 モザイク病防除効果ならびに生育におよぼす影
響 秋まき大根を実施例1の合成樹脂フイルムシー
トによりマルチング栽培し、モザイク病の発病株
率を経日的に調査した(250株平均)。また、収穫
時に大根の生育状態を調査した(50株平均)。 結果を第2表に示す。
【表】 第2表に示す如く、本考案の銀色−ストライプ
黒マルチ用合成樹脂フイルムシートを使用した場
合は、モザイク病の発病株率(%)が対照区なら
びに無処理区に比し少く、生育状態も良好である
ことが判つた。 実施例 3 銀色テープと本考案品との有翅アブラムシ忌避
効果の比較 長野県総合農業試験場野菜花き試験場 (1978年実施)での成積 5月30日に全面施肥耕転して90cm巾に盛畦を作
り5月31日にマルチして条間60cm、株間45cmの2
条にトマト苗を定植した。各区間は2mあけた。 テープは地上30cmごとにトマトの生育に従つて
追加した。アブラムシの寄生状況をほぼ5日間隔
で、寄生の多いと思われる葉について1株1枚10
株の有翅虫数を調査した。
【表】 注:試験材料Cは本考案のマルチフイルムで
第3図に示すものに相当する。
本考案シートは、第3図に示すように、黒色部
分1に銀または白色部分2を一定間隔で、全面に
わたつて巾方向に反復配色してもよい。 なお、黒色合成樹脂フイルムシートに銀色また
は白色を配色するには、黒色合成樹脂フイルムシ
ート表面に銀色または白色の樹脂フイルムテープ
を所望の形状に栽断して貼着するか、あるいは黒
色の該シートに銀色または白色の塗料を塗布ない
し印刷するか、更には黒色フイルムシートにアル
ミ等の金属をストライプ状に銀色蒸着する等適宜
の手段により調製することができる。 白色若しくは銀色の条または曲線の幅は、地色
の大部分を残しつつ幅方向若しくは長さ方向に反
復配列させる都合のよい幅であればよく、通常数
cmから20cm位までの幅から適宜に選択することが
できる。 本考案に係るフイルムシートの厚さ、大きさは
作物の栽培体系、実用上の都合等を考慮して適宜
に定めればよく例えば厚さ0.015〜0.03mm、幅80
〜180cm、長さ10〜300mの形状にて商品とするこ
ともできる。使用に際しては所望の長さに裁断す
ればよい。使用方法はマルチング栽培の常法に従
えばよく例えば有翅アブラムシ、ハムン類等の害
虫から保護すべき作物の栽培予定地に本考案フイ
ルムシートを配色面を表にして、適宜、土等で押
さえて敷設し植穴をあけて作物を播種若しくは移
植すればよい。 以上の如く、本考案のマルチング栽培における
害虫忌避方法は、植物ウイルスを媒介する害虫殊
にアブラムシ類を忌避することによりウイルス病
の発病を防止するとともに、従来の黒色マルチン
グ材の利点である土壌の保温、保水効果とによつ
て農作物の生育を助長するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の平面図、第2図は
本考案の他の実施例の平面図、第3図は本考案の
更に他の実施例の平面図を表わす。 図中、1……黒色部分、2……銀色部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 黒色合成樹脂フイルムの表面に白色若しくは銀
    色の条を、地色の大部分を残しつつ反復させて複
    数本配列せしめたことを特徴とするマルチング栽
    培用害虫忌避シート。
JP5651580U 1980-04-24 1980-04-24 Expired JPS6123324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5651580U JPS6123324Y2 (ja) 1980-04-24 1980-04-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5651580U JPS6123324Y2 (ja) 1980-04-24 1980-04-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS561484U JPS561484U (ja) 1981-01-08
JPS6123324Y2 true JPS6123324Y2 (ja) 1986-07-12

Family

ID=29290630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5651580U Expired JPS6123324Y2 (ja) 1980-04-24 1980-04-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6123324Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445497Y2 (ja) * 1985-06-07 1992-10-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPS561484U (ja) 1981-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106718455A (zh) 一种农药减量使用的再生稻主要病虫害综合防控方法
CN107333599A (zh) 一种茶园害虫绿色防控方法
Bourdôot et al. Demographic and biomass production consequences of inundative treatment of Cirsium arvense with Sclerotinia sclerotiorum
App et al. Insects and related pests
McLean et al. The use of reflective mulch to reduce the incidence of watermelon mosaic virus in Western Australia
JPS6123324Y2 (ja)
CN107182334B (zh) 一种无公害无花果的病虫害综合防治方法
Phelps et al. Brown-spot needle blight of pines
Ward et al. Strategies to reduce browse damage on eastern white pine (Pinus strobus) in southern New England, USA
Harrell et al. Insect control on late-planted sweet corn
Brown et al. Reflective mulches increase yields, reduce aphids and delay infection of mosaic viruses in summer squash
Kamau et al. Pyrethrum Propagation
Donnelly et al. Crimson clover in Alabama
JP3042418U (ja) 土壌被覆シート
Von Althen Effects of weed control on the survival and growth of planted black walnut, white ash and sugar maple
Hawkins et al. Row treatment of potatoes with systemics for meadow nematode (Pratylenchus penetrans) control
Nasruddin et al. Research Article Effects of Mulch Type, Plant Cultivar, and Insecticide Use on Sweet Potato Whitefly Population in Chili Pepper
Yawney et al. A sugar maple planting study in Vermont
CN115589917A (zh) 一种宽垄双折线等腰错位花生单粒播种方法
Pew et al. Growing cantaloupes in Arizona
Shrimpton Some Insect Pests of Conifer Seedlings in British Columbia¹
Passlow Heliothis as a pest of cotton in central Queensland.
French et al. Effects of pesticide treatments on the yield of swedes
Rogers et al. Results of researches in strawberry growing
JPS6387930A (ja) マルチング栽培用害虫忌避シ−ト