JPS61215879A - 埋設管路の配管設計方法 - Google Patents

埋設管路の配管設計方法

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JPS61215879A
JPS61215879A JP60056596A JP5659685A JPS61215879A JP S61215879 A JPS61215879 A JP S61215879A JP 60056596 A JP60056596 A JP 60056596A JP 5659685 A JP5659685 A JP 5659685A JP S61215879 A JPS61215879 A JP S61215879A
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joint
settlement
subsidence
ground
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伊藤 武廣
山條 和明
博明 入岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は沈下性地盤における埋設管路の配管に際して特
定部の管長を決定する方法に関し、詳細には、相対的に
沈下しない(以下不沈下性と呼ぶ)構造物に直結される
第1番目の管体についての有効管長決定方法に関するも
のである。
[従来の技術] 管体の埋設される地盤については、(1)極めて強固で
あり一般的条件下では沈下を考える必要がない場合と、
(2)上記と逆に沈下性が高いと考えられる場合がある
。t&者の場合は配管に先だって地盤改良工事を施した
り、補強杭を打込むこともあるがこれらの対策によって
沈下性が完全に解消するとは限らず、又特別の方策を立
てずに配管することも多い、従ってこの様な沈下性地盤
における配管に際しては、上述の如き事前対策の有無に
かかわらず配管後の地盤沈下は避けられないものと考え
て安全性の高い管路設計を行なうことが必要になってく
る。但し一言に地盤沈下といっても配管部が全面的に沈
下する均等沈下と、局部的な沈下が生じる不等沈下が考
えられる。ところが前者の均等沈下においては、管路が
全体に亘って等しい影響を受けている為さほど重要な問
題はなく、また不等沈下においても管長方向に見たとき
の沈下量が徐々に変化している場合は問題が少ない、即
ち不等沈下においてもっとも大きな問題となるのは、不
沈下部と沈下部が隣り合って存在する場合であり、一般
に各種構造物(建築物等)や埋設物(マンホール等)は
不沈下部となり、これらに接合され更に延長される配管
が沈下部となる。ところで上記の様な不沈下部と沈下部
が隣り合っている不等沈下状況管における沈下状況につ
いては十分解明されておらず、極く常識的に第2図に′
示す様なものであろうと考えられていた0図においてM
はマンホール、Gは沈下性地盤(以下単に地盤という)
を示し、マンホールMに直結される管臥ら順番に第1番
管1.第2番管2.第3番管3.・・・6第N番管Nと
称することとする。尚管体を接−する継手については、
第1番車手1j。
第2番口車手23.第3番継手33.・・・、第N番車
手Njと称することにする。そしてマンホールMと鰻1
番管、1との接合部Rは完全固着状態(非屈曲・)非伸
縮゛装態)とするが、その他の継手部1j、ii、3j
、・・・Njについてはいずれも屈曲性および伸縮性を
有するものとする。従って第2図に示す様な従来想像さ
れていた不等沈下状況の下では、継手部1j 、2j、
3j、4j等が少しずつ屈曲並びに伸長されながら、か
なりの管路長さに亘って全体的に撓む様な状態が推察さ
れており、この撓みに参加する管体の数(第2図ては第
2〜4番管の3本)が多いほど安定した不等沈下状況を
示すものと考えられていた。換言すればこの様な部位に
使用する管体は有効長の短いものとし、これをたくさん
接続して上述の撓みに対応していた。しかし本発明者等
の研究によると、上述ケースの如き実際の不等沈下に際
しては、第1番車手i及び第2番車手2jにおける離脱
車数の発生がもっとも懸念されるべきであるという実体
が明らかになってきた。
[発明が解決しようとする問題点] かねてより本出願人は屈曲角の許容限界が大きい管継手
を形成するという観点から色々研究を重ねており、合成
樹脂管の受口を内懐の広い多段拡径形状としたものを開
発している(第3図参照)、この様な多段拡径受口を有
する片受片押の合成樹脂管を接合した管路では、第3図
中に1点鎖線で示す如く接合部における屈曲角を大きく
とることができるので、地盤の軟弱や地震等が原因−と
なる上述の如き不等沈下に対する適応性が高いものと期
待されている。そこで不等沈下の恐れが強いマンホール
との直結管路に前記の様な許容屈曲角の大きい継手を有
する管体を用いて不等沈下に対する挙動を調べてみたと
ころ次の様なことが分った。即ち実際の不等沈下では、
前記第2図に示した状態、即ちマンホールMから遠ざか
るにつれて各管体が徐々に沈下していくというのではな
く、第1図に示す様に第2番管2が大きく傾斜し、第3
番管3以遠の管体はほぼ同心状態を保ったままでいっせ
いに等沈下を起こすという傾向が見られた。
この様な沈下状況の下では第1番車手1jと第2番車手
2jにおける屈曲角が極めて大きいものとなり、まず挿
口管が第3図の1点鎖線で示した様に受口管の開口端縁
に当たり、更に管体特性(管体の材質1口径、内圧等の
緒特性)の許す範囲で管体に変形が加えられつつ屈曲が
進んでいく、この様な大きい屈曲角が形成されると、(
1)管継手部分における応力の増大、(2)パツキンの
圧縮が周方向で不均一になることによる水漏れの恐れ、
(3)電力管や電信管の様にケーブル類を挿通する場合
における挿通作業性の低下等といった不都合が生じ、遂
には継手部の離脱や破損等を惹起するに至る。即ち第4
番管4が水平状態で沈下しつつ第3番管3が第2番管2
の様に傾斜することによって第1番車手ljと第2番車
手2jにおける継手事故を回避するという状態は見られ
ず、要は第1番車手1jと第2番車手2jにおける接合
維持限界が不等沈下に耐え得る限界を支配しているとい
う背景を確認することができた。又第1図に示した様な
不等沈下状況の下では第1番管1が大幅な撓みを見せて
第1番車手1jの沈下に対応していく様な状態が発生し
、継手部における事故が発生する前に第1番管1の根元
接合部Rが過大応力を受けて破損するという場合がある
ことも分かった。
そこで上記の接合維持限界を左右している因子について
検討したが、継手部自体の許容屈曲角については管体自
体の特性或は継手形状からくる制限等があるので、ある
程度以上の改善は望めない、又構造物等との接合部Rに
おける破損は許容屈曲角以外の因子によって大きな影響
を受けるであろうとも考えられた。そこで上記以外の因
子について設計乃至改良を加えることによって対応する
必要があると考えられ種々検討した結果本発明を完成す
るに至った。即ち不等沈下を起こすことが考えられる地
盤において、想定沈下量の下で該管体の継手部が前に述
べた様な継手機能を雑持し、且つ脱離を起こさないと共
に、管体の破損(主として構造物等との接合部における
破損)をも防止し得る様な管路設計に資することができ
る方法を提供すべく研究し、本発明に到達したのである
c問題点を解決する為の手段] 本発明は、相対的に不沈下性である構造物に対して第1
番管を接合し、更に伸縮・屈曲自在継手を介して相対的
に沈下性である第2番、第3番以降の管体を接続し埋設
管路を形成していくに当たって、次の様な設計手順を包
含する点に特徴点を有するものである。即ち該特徴点と
は、埋設管の配設される地盤の想定沈下量を求めておき
、該想定沈下量の下で前記伸縮@屈曲自在継手の許容屈
曲角及び管体の許容応力を満足することのできる第1番
管の有効長を決定するという設計手順を包含する点であ
る。
[作用] 以下本発明の設計手順を述べることによって作用の説明
とする。尚以下の説明は本発明における上述の必須的構
成要件要素の他、関連項目を包含するものとする。
不等沈下が発生すると埋設管体には色々な方向からの外
力が加えられる。従って管体の特性を承知しておくこと
が設計の基本となり1例えば次の様なものが挙げられる
(1)形状・・・外径、肉圧、長さ等 (2)材質・・・ヤング率、ポアソン比等(3)継手部
の形状や装着パツキンの特性等によって定まる特性・・
・屈曲特性、伸縮特性等屈曲特性とは、m竿部の屈曲角
度と屈曲方向に作用する回転モーメントの関係によって
表わされるもので、一般に第4図の様になっており、継
手部における屈曲角度が第3図の1点鎖線状態に至る範
囲(第4図の矢印Pで示す範囲)にあるときは継手機能
が十分に発揮され回転モーメントもわずかである。しか
しこの状態を越えると管体(受口の先端及びこれと当接
する挿口)に応力を発生し、屈曲に要する回転モーメン
トも急激に増大していく、この間の回転モーメント変化
は多次関数的に表わされるべきであるが、解析の便を考
慮すれば第4図に示した様な変位点(安全率を見込んだ
許容屈曲角)を含む非線形1次関数とすることが推奨さ
れる。但し必要により2次又は3次関数的に把握して解
析することもできる。
一方伸縮特性とは、継手部の軸心方向に作用する外力と
これによる伸縮[抜ける方向への伸び(プラス方向)と
更に挿込まれる方向への縮み(マイナス方向)]の関係
によって表わされるもので、一般に第5図の様になって
いる0図では(−At )〜(At )の間が安全率を
見込んだ伸縮許容範囲ということになり、(−At )
以上に挿込もうとすれば過大な外力が必要であり管体に
大きな応力が発生する。一方(A1)以上に伸ばそうと
すればわずかな外力で引抜かれることになり、更にA2
を越えると所謂継手の離脱が発生す  7る。
一方地盤についてもその特性を承知しておく必要があり
1例えば次の様なものが挙げられる。
(1)地盤反力係数に1  (kgf/cm3 )(2
)非線型1次関数の屈曲点における管と土との相対変位
Δi(cm) この状態は第6図の様に表わすことができ縦軸に示した
単位摩擦力で (kgf/c騰2)とは、土と土との摩
擦力であって土が互いに滑り始めて崩れるときの力に相
当す払、そして図示する如く管と土との相対変位Δ(c
m)が一定の値(Δ1)に達する迄は単位摩擦力との間
に比例関係を有するが、Δlに至って土が崩れ始めると
比例定数が約1/100になることが知られている。
上記の様な管体特性並びに地盤特性は、不等沈下地盤に
おける埋設配管の設計において基本的なインプットデー
タあり、種々の解析を行なう上での基本データとなる。
次に配管設計における基本手順に沿って説明する。
第1番に行なうことは配管予定地盤における不等沈下量
の想定であり、テルツアギ−(Terzagりの理論[
参照:株式会社建設産業調査会発行、土木・建築技術者
のための最新軟弱地盤ハンドブック第134〜136頁
(昭和57年1月10日)]に従って解析することがで
きる。
次に管接合部における許容屈折角及び許容応力の設定を
行なうが、ここでは前述の管体特性や継手特性(屈曲特
性や伸縮特性等)についての検討資料乃至検討結果が利
用される。
こうして与えられた不等沈下量、許容屈曲角。
許容応力等を入力して解析を行なうが解析手法の大略に
ついて説明すると下記の如くである。
(A)解析モデル 次のようなモデルを解析の対象とする。
1)埋設管路を非弾性床上のはりと見なす。
2)地盤の運動は強制変形としてのみ作用し。
その地点での地盤変位が地盤ばねを介して管路に作用す
る。
3)埋設管路と地盤との間のばねは非線形特性を持つ、
すなわち、管軸方向では管路と土の間に働ぐ摩擦力によ
り管路は地盤の働きに追随するが、最大摩擦力を越える
と、管路と土の間にすべりが生じ、管軸直角方向では、
ある値を越えると土が弾性状態から塑性状態になるもの
と考える。いずれの方向のばねについても弾完全塑性型
の非線形特性を持つものとする。
4)埋設管路は継手を持つものを対象とし、伸縮ばね1
回転ばねによって継手で管体が連結されており、継手位
置では管軸方向については軸力を伝え、管軸直角方向に
ついては、せん断力を伝える。また、曲げモーメントは
回転ばねを介して伝えられる。また、継手のばねは、継
手特性に応じた非線形特性を持つ、なお、継手位置での
断面力を連続と見なすことによって、継手のない溶接な
どの解析も可能となることはいうまでもない。
5)管体は変形後も弾性範囲内にある。
第7図に解析モデル図を示している。
(B)管体の釣合方程式 上記の仮定にもとづいて、弾性域における埋設管路の基
礎方程式は次に示す2式となる。
管軸方向(軸ひすみ) 管軸直角方向(曲げひずみ) ここに、U:管の管軸方向変位(am) 、 V :管
の管軸直角方向変位(c+s) 、 E :管体の弾性
定数(kg/c+s2 )  、 1 、管体の断面二
次モーメン) (C履’)IA:管体の断面積(C10
) Kgx :地盤の管軸方向単位長さ当りのばね定数(k
g/am2) K+y :地盤の管軸直角方向単位長さ当りのばね定数
(kg/cm2) IJsx :管軸方向の地盤変位(cm)IJsl :
管軸直角方向の地盤変位(cm)(C)継手部の釣合方
程式 埋設管路の継手部の釣合いを考える。埋設管路は継手に
おいて軸方向ばね(kT )及び回転ばね(kn)によ
り連結さ・れている、継手部における応力及び変形量の
釣合いを第8図に示す、第8図より継手における連続条
件は次式となる。
ここに、U、V、Φ、N、M、Qは、それぞれ管体の軸
方向、軸直角方向変位、たわみ角、軸力、モーメント、
せん断力を表わしている。
(D)伝達マトリックス方法 式(1) 、(2)より管体l!にの両端における状態
量ベクトルvk、vkの間には次式が成立する。
VR=F k @VL・−・−・(5)k      
 k また、式(3)、(4)より継手に点の左右の状態量ベ
クトルの間に次式が成立する。
式(5) 、(8)でFk、Pkは路間及び格点伝達マ
トリックスと呼ばれる。
式(8)に式(5)を代入すると次式が得られる。
V   =Pk−Fk−V    −−−−−・(7)
k+1        k 式(7)は、はりJk左側の状態量ベクトルVが、路間
伝達マトリックスFkと格点伝達マトリックスPkとの
前掛けによって、はりgk=ff+。
E2.・・・・・・について、路間伝達マトリックスと
格点伝達マトリックスが求められるから1式(7)に示
す伝達計算を、はりlI!より順番に繰り返し行うと、
連続ばりの左端の状態量べち。
V R= FN @PH−1−F2・F2 ・Pl 1
1FI VL−(83N              
  1式(8)は、連続ばりの両端の物理量のみに関係
する線形方程式である。この式(8)に両端の境界条件
を代入することにより次式を得る。
R/・FN@PN−1・FN−ビ・・PI−Fl−R−
A1=0・・・(9)式(8)を解くと、左端の未知量
が求められ、ふたたび、はり11より路間伝達式及び格
点伝達式を繰り返し用いて、すべての径間のはりの状態
量ベクトルが計算される。
ところで、伝達マトリックス法は、前述のようにマトリ
ックスの掛算を繰り返す、したがって数値計算において
けた落ちが生じることが予想される。
したがって、このけた落ちの問題を避けるため、任意の
基準定数を用いて、伝達マトリックスの数値要素を無次
元化し、1に近い数値に変換する必要がある。
なお、式(9)を荷重増分法によって解析することによ
り、地盤ばね、継手ばねの非線形特性が導入されている
[実施例] 上記解析に従えば、不等沈下発生時の継手屈曲角(0)
と沈下量(δ)の関係(第9図)8並びに管体に発生す
る最大応力(σ)と沈下量の関係(第10図)が夫々図
示する如く得られる。但し不等沈下の進行状況を仔細に
観察してみると、第11図に示す如くなっており2第2
番管2以遠のものは地盤の沈下に応じて水平姿勢のまま
で降下し、その結果として第1連継手1jの部分で屈曲
を生じつつ第1番管1が撓みを見せる。この撓みの方向
にマイナスの符合を与えたとすると第1連動手1jの屈
曲はプラス方向に進むことになる。
従って第9図に示す如く、第1連継手1jの屈曲角は沈
下の進行につれてプラス方向に増大していく、また第1
連継手1jにおける屈曲角の増大は第1番管1の撓みの
増大に対応しており、第1番管1に発生する最大応力は
沈下の進行と共に増大し高原状の限界値に到達する(第
1θ図)、尚沈下がどんどん進行していくと第1番管1
の撓みだけでは追従することができず、第12図に示す
如く第2番管2も撓みはじめてくる。こうなると、第1
連継手1jに発生していたプラス方向への屈曲が緩和さ
れ、第9図に示される様に屈曲角が減少していき、やが
て第1番管lと第2番管2が同心状態(第13図)にな
ると第1番車手ljの屈曲角が零となる。この状態では
第3番管継手3以遠の管体が水平沈下を生じているので
第2番継手2jがプラス方向への屈曲を見せることにな
る。
一方応力について見ると、第1番管1に発生していた応
力はプラス方向であったが、沈下の進行に伴う撓みは第
1連継手1jを中心とするS字状を形成し第2番管2の
応力はマイナス方向に発生してくる。沈下が更に進行す
ると、第2番管2の撓みが進行し、第1連継手1がマイ
ナス方向への屈曲を見せ、第2番車手2jの屈曲と第2
番管2の撓みが絶対値として次第に大きくなっていく。
沈下によるこの様な変化は第1.2番管並びに第1.2
番継手に表われるのが主であり、第3連管以降及び第3
連継手以降における変化は極めてわずかである為、これ
らについてはほぼ無視し得るということが分かった。即
ち継手部の離脱や管体の破損は上記第1.2番管(及び
継手)に注目して設計すれば十分に対応できるというこ
とが分かった。
そこで次には、第2連管管長を2mと固定し、第1番管
の管長を変化させながら、許容屈曲角及び許容応力にお
ける沈下量と管長の関係を求めた。第14図(I)、(
II)は許容屈曲角まで屈曲したときにおける沈下量(
限界沈下量)と第1番管の有効管長の関係をグラフ化し
たものであり、第14図(I)は第1番車手にについて
、第14図(II)は第2番車手について夫々表わした
ものである。即ち第14図(I)、(■)は屈曲角が許
容範囲を越えないという条件の下において各設定管長毎
の限界沈下量を示しており、第2番車手については第1
4図(■)に示すように第1番管管が長くなるほど限界
沈下量が大きくなっていく、一方策1番車手部分につい
ては、第9図の11で示した屈曲角カーブは管長が短い
間はマイナス側許容屈曲角(第3図のマイナス側破線)
に到達し管長が長くなるにつれて上記到達点(マイナス
側破線との交点)が第9図、の右方向へ移動しその分限
界沈下量が大きくなってくる。しかしこの値はある段階
でピークに到達し、これを越えると第9図の11で示し
たカーブがプラス側で許容屈曲角(第9図のプラス側破
1!l)に到達することとなり限界沈下量が低下傾向を
示すので第14図(n)に示すような曲線が得られるこ
ととなる。
次に第15図(I)  、 (II)は管体の許容応力
の範囲内で同じく限界沈下量と第1番管々長の関係をグ
ラフ化したものであり、第15CI)は第1番管につい
て、第15図(■)は第2番管について夫々表わしたも
のである。これらの図を見ると、屈曲角の場合に見られ
たのと同じ様に第1番管について言えばピーク値を有し
、第2番管については管長が長くなるほど限界沈下量も
大きくなっていく。
ところで不等沈下配管では、第1番車手及び第2番車手
共に屈曲角を満足できるものでなくてはならず、また第
1番管及び第2番管共に応力を満足できるものでなくて
はならない、そこで屈曲角について両継手を満足する条
件を示すものとして第14図のCI)と(■)を合成し
、第14図(m)の実線を得た。又同様にして応力を満
足する条件を示すものとして第15図の(I)と(n)
を合成し第15図(m)の実線を得た。但し上記の各合
成に当たっては限界沈下量の低い側に律せられるとの考
え方から、例えば第14図(m)では、ピークを示す位
置より左側は第14図(n)の第2番車手に支配される
曲線を選び、逆に右側は第14図(I)の第1番車手に
支配される曲線を選んだ、又第15図(I)と(■)の
合成による第15図(III)の作成も同様の考え方で
行なったが、ここでもピーク位置よりも左側は第1番管
によって支配され、−力木側は第2番管によって支配さ
れることが分かった。これらをまとめると、第1番管が
短いときは第1番管の応力と第1番車手の屈曲角を満足
する範囲で限界沈下量が定められ、第1番管が長いとき
は第2番管の応力と第2番車手の屈曲角を満足する範囲
で限界沈下量が定められるということが分かった。
ところで本発明者等は耐応力性の優れた管体として第1
6図に示す様な異肉厚管を開発している。第14.15
図の実線カーブで示す上記解析は第1番管として単肉厚
管を用いた場合であったが、これを第16図の異肉厚管
に置き換えて同様の解析を行なったところ、第15図(
III)及び第15図(I[I)中に破線で示す様なカ
ーブが得られた。即ち全体的に右上へ平行移動する傾向
があり、全体的に限界沈下量が大きくなるとの結論を得
た。そして第1番管として一般の単肉厚管を用いて配管
した場合は、最大応力発生部位は常に第1番管であった
が、第1番管として第16図の如き異肉厚管を用いたと
きは第2#管に最大応力の発生を見る場合もあった。し
かるに最大応力は構造物等に固定された第1番管に発生
されるのが配管の安全面から見て得策であるので、後者
の場合は第17図に示す様に中太の異肉厚管を第2番管
として採用し、第1.2番管共に異肉厚管とすることが
推奨される。
上記の考察では5屈曲角を満足する場合と応力を満足す
る場合を分けて述べてきたが、実際の配管ではこれらを
総合して考察する必要がある。そこで第14図CI[I
)と第15図(m)の実線カーブ同士、並びに曲線カー
ブ同士を合成すると、第18図の如くなったが、この場
合においても第14.15図の(I)と(■)を合成し
たときと同じルール、即ち限界沈下量の低い側に律せら
れるという考え方に従い、夫々実線カーブ、破線カーブ
を定めた。即ちこれらの実線及び破線カーブは、屈曲角
及び応力の両方を満足する限界沈下量を示すものとなる
0例えば実線カーブ(第1番管が一般の等肉厚管である
場合)を例にとり、その時の限界沈下量が61であると
すると、実線カーブが81より上にある範囲の管長(立
1と12の間)にすれば良いとの結論が得られる。
次に限界沈下量が更に大きくなって82になったとする
と、実線ではδ2を満足する領域が存在しないので、第
1番管として第16図の異肉厚管を採用しく但し本発明
では異肉厚管の形状や構造を特定するものではなレリ、
δ2より上にある範囲の管長C13とJlaの間)にす
れば良いとの結論を得る。
尚上記において第14.15.18図の解析は許容屈曲
角及び許容応力をある一定値に固定した場合であり、管
体の特性によって許容屈曲角や許容応力が変更された場
合は夫々に見合った曲線を求める必要がある。このとき
の一般的傾向を示すと、許容屈曲角及び許容応力が高く
なるにつれて曲線は右上方ヘシフトし、限界沈下量が高
まる。
一方継手の許容屈曲角が一定であるとした場合管径が大
きくなるほど曲線は右下ヘシフトし限界沈下量は下る傾
向を示し、応力が一定であるとした場合管径が大きくな
ると右上ヘシフトし限界沈下量は上る傾向を示す、いず
れにせよ管体特性によって定まる管長と限界沈下量の関
係グラフを求め、地盤特性から定まる限界沈下量に応じ
た最適管長(第1番管の最適管長)を設定することによ
って配管設計の基準とする。
尚上記の説明では第2番管の管長を固定的に考えていた
が、第2番管の管長を変更して同様の手順で設計するこ
とも可能であり、これらのうちいずれを採用するかは本
発明を実施する者の自由に委ねられる。
[発明の効果] 本発明は上記の様に構成されているので、不等沈下を生
じる地盤における配管設計を適切に行なうことができ、
安全で効率的な配管形成に寄与することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明者等が明らかにし得た不等沈下状況説明
図、第2図は従来考えられていた不等沈下状況説明図、
第3図は本発明者等の開発に係る許容屈曲角の大きい管
体を示す説明図、第4.5図は管体特性を示すグラフ、
第6図は地盤特性を示すグラフ、第7.8図はテルツア
ギーの理論による解析モデル図、第9,10図は沈下量
と管体特性の対応図、第11〜13図は不等沈下の進行
を段階的に示す説明図、第14.15.18図は限界沈
下量と第1番管々長の関係を示すグラフ、第16.17
図は異肉圧管の一部破断側面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 相対的に沈下しない構造物に対して第1番管を接合し、
    更に伸縮・屈曲自在継手を介して相対的に沈下性である
    第2番、第3番以降の管体を接続し埋設管路を形成して
    いくに当たり、 埋設管の配設される地盤の想定沈下量を求め、該想定沈
    下量の下で前記伸縮・屈曲自在継手の許容屈曲角及び管
    体の許容応力を満足する第1番管の有効長を決定するこ
    とを特徴とする沈下性埋設管路の配管設計方法。
JP60056596A 1985-03-20 1985-03-20 埋設管路の配管設計方法 Granted JPS61215879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047844A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Tokyo Gas Co Ltd 配管構造の応力評価方法および応力評価装置
JP2016200460A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 株式会社クボタ 断層横断埋設管路の挙動推定方法及び断層横断埋設管路の挙動推定装置

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