JPS6120402Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は調理制御データに基づいて調理を行う
電子レンジ等の調理器に関し、特に、磁気カード
リーダにおけるカード移送路構造の改良に関す
る。

この種調理器は、調理制御データの書き込み及
び続み出し機能を有する磁気カードリーダを備
え、調理制御データを書き込んだ磁気カードを該
カードリーダに挿入するだけで該データに基づい
て調理を容易に行い得るように構成されている。

上記磁気カードリーダは第１図に示すようにそ
の本体３内に磁気カードから成る調理カード１５
が挿入されて移送されるカード移送路１６が水平
に設けられており、該移送路１６は一対のガイド
４，５を上下に間〓をもつて連結することにより
形成される。

そして、従来、カード移送路１６におけるカー
ド走行面は約１mm程度離間した平行平面として構
成されている。

しかし、上述のように従来のものは、極めて狭
いカード走行面間を調理カード１５が走行するよ
うに構成されているため、カード１５が走行時に
摩擦力或いは該カード１５表面に付着した水分、
油分等の液体の表面張力の影響を受けて、スムー
ズに移送できない場合があつた。

そこで、本考案は以上のような従来の実情に鑑
み、磁気カードリーダのカード移送路におけるカ
ード走行面に凹凸面に形成して、磁気カード走行
時の摩擦力及び液体等の表面張力の影響をできる
だけ受けない構成にして磁気カードがスムーズに
移送されるようにした調理器を提供するものであ
る。

以下、本考案の一実施例を第１図〜第４図に基
づいて説明する。

第１図において、１はキーボード、２はコント
ロールパネルフレーム、３は磁気カードリーダ本
体、１６はカード移送路で、上・下に水平に間〓
をもつて配設された４，５のガイドによつて形成
される。

６は磁気ヘツド、７は１５の磁気カードから成
る調理カードを該ヘツド６に押し付けるためのロ
ーラで、これらはカード移送路１６内の上・下部
に夫々相対向して臨まされている。

８は磁気カードリーダの回路基板、１０はマイ
クロコンピユータなどの制御回路を載せた基板、
１１は前記フレーム前部に開設された磁気カード
挿入用スリツト、１２は調理カード１５が移送路
１６内の所定位置まで挿入されたことを検出する
スイツチである。

そして、今、調理カード１５はスリツト１１を
通じて移送路１６内に挿入すると、このカード１
５がスイツチ１２をONとすることにより回路８
はカード１５が挿入されたことを検知し、同時に
該回路８を調理制御データの続み出し及び書き込
み開始可能の状態にせしめる。

次に、調理カード１５を保持している手を離す
とバネ作用により該カード１５は自動的に移送路
１６内から送り出される。

この際カード１５上の磁気テープに記録されて
いる調理制御データをヘツド６を通じ、回路８を
通じて制御回路基板１０に続み込む。或いは逆に
調理制御データを回路８及びヘツド６を通じてカ
ード１５に書き込むようになつている。

かかる調理器において、本考案では前記カード
移送路１６におけるカード走行面を、凹凸面に形
成するもので、例えばカード移送方向に沿う線状
の突起を複数設けるようにする。

即ち、第２図において、１３が上記の突起で、
カード移送路１６を構成するガイド４，５内面に
設けられている。この場合、突起１３はガイド４
を板金加工して成形する際金型で絞り加工を施し
て一体成形すれば良い。

又、第３図に示したものは第２図において移送
路１６を形成していた上・下一対のガイドをプラ
スチツク等の合成樹脂で一体成形して、この際
に、移送路本体１６Ａ内面に１３′の突起を一体
成形したものである。

以上の構成によれば、移送路１６内を調理カー
ド１５が移送される際、該カード１５は該移送路
１６の走行面に形成された突起１３，１３′に接
触しながら走行し、かかる状態では、カードが走
行面に面接触していた従来例のものに比べ、カー
ド１５表面に加わる摩擦抵抗が減少し、該カード
１５に付着していた液体による表面張力が減少
し、カード１５を極めてスムーズに走行すること
ができるわけである。

尚、上記線状突起１３，１３′は十分もの性能
を確保できるような形状及び間隔で適宜設ければ
良い。

又、第４図は本考案の更に他の実施例を示す図
で、カード移送路本体１６Ａの各突起１３′間に
外部と連通する溝１４を設け、水分、油分或いは
調味料等が移送路１６内に溜ることなくこの溝１
４から外部に排出されるようにしたものである。

従つて、移送路１６内を常時清にでき、カード
１５をスムーズに移送することができると共に、
ヘツド６における調理制御データの続み出し及び
書き込み精度も向上でき、更に移送路１６内にお
いて通風性が良好になるためカードリーダ本体３
上部に設けられた回路基板８等を冷却することが
できる効果がある。

本考案に係る調理器は以上説明したように、磁
気カードリーダのカード移送路におけるカード走
行面を凹凸面に形成したことにより、磁気カード
の走行時該カードに加わる摩擦抵抗及び表面張力
を大巾に減少でき、磁気カードをスムーズに走行
でき、ひいてはカードにおける調理制御データの
書き込み及び続み出し精度の向上を図れるという
実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る調理器の磁気カードリー
ダ部の構造を示す縦断面図、第２図及び第３図は
同上のカードリーダ部におけるカード走行面の構
造を示す図で、夫々ＡはＢのＸ−X′矢視断面
図、Ｂは正面図、第４図は本考案の他の実施例を
示す図で、ＡはＢのＸ−X′矢視断面図、Ｂは正
面図である。 ３……カードリーダ本体、４，５……ガイド、
６……磁気ヘツド、１３，１３′……突起、１６
……カード移送路、１６Ａ……カード移送路本
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 調理制御データの書き込み及び続み出し機能
   を有する磁気カードリーダを備え、該データに
   基づいて調理を行うように構成された調理器に
   おいて、前記磁気カードリーダのカード移送器
   におけるカード走行面を凹凸面に形成したこと
   を特徴とする調理器。 (2) 凹凸面がカード走行面にカード移送方向に沿
   う線状の突起を形成したものである実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の調理器。 (3) カード移送通路はカード走行面の凹凸面の凹
   部が外部に連通する凹部に形成されてなる実用
   新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の調
   理器。