JPS6118760B2 - - Google Patents

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JPS6118760B2
JPS6118760B2 JP52153925A JP15392577A JPS6118760B2 JP S6118760 B2 JPS6118760 B2 JP S6118760B2 JP 52153925 A JP52153925 A JP 52153925A JP 15392577 A JP15392577 A JP 15392577A JP S6118760 B2 JPS6118760 B2 JP S6118760B2
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distance
recurrence formula
point
pattern
value
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JP52153925A
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Inventor
Hiroaki Sekoe
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPS5485639A publication Critical patent/JPS5485639A/ja
Publication of JPS6118760B2 publication Critical patent/JPS6118760B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は音声認識システムの中心構成要素とな
るパタンマツチング装置の改良に関する。 音声認識システムは人間から機材に対して直接
的に情報を入力できる特徴を有しており、計算機
に対する各種データ入力の手段として、あるい
は、小包等の区分機に対する区分制御データ入力
手段として有用である。特に、音声データは安価
な電話回線を通して遠隔地に伝送することがで
き、これによつて通常の送受話器からデータを計
算機に対して遠隔入力できること、また、従来の
タイプライタ等と異なつて使用訓練をほとんど必
要としないこと、等の点から音声認識システムの
実現によつて可能となる便宜は極めて大きい。 音声は各個人によつて複雑に異なつていて、不
特定の人の音声を認識することは極めて困難なこ
ととされている。この個人性の問題を回避するた
め、現在研究開発されている音声認識装置の多く
は、次のような原理によつて、各話声者個人性に
適応させた後に認識動作を行なうように設計され
ている。すなわち、必要な単語の各々に、現在の
発声者によつて発声された音声のパタンを標準の
音声パタンとして記憶せしめる(この標準の音声
パタンを以後標準パタンと呼ぶ)。以後、未知の
音声パタン(以後入力パタンと称する)が入力さ
れると、すべての前記標準パタンとの間で比較操
作、すなわちパタンマツチングを実行する。入力
パタンと最も類似した標準パタンを決定すること
によつて入力パタンはこの標準パタンと同一単語
であると判定する。 このような方法による音声認識システムの認識
性能は標準パタンと入力パタンとの間のパタンマ
ツチングを行なう手段であるパタンマツチング装
置の性能によつて左右される。一般に、音声パタ
ンは周波数分析等を行ない適当なフレーム周期で
時間標本化することによつて特徴ベクトルの時系
列として表現される。いま入力パタンを A=〓,〓,…,〓i,…〓I (1) で示す。ここにaiは時間標本点iにおける特徴ベ
クトルである。 〓i=(a1i,a2i,…aoi…aNi) (2) aoiとしては、例えば、Nチヤネル周波数分析装
置の第nチヤネル出力レベルを考える。標準パタ
ンは単語セツトに含まれる各単語に対してそれぞ
れ必要であるが、ここではそれらを代表して B=〓,〓,…,〓j,…〓J (3) を標準パタンとして考える。 〓j=(b1jb2j,…, boj,…bNj) (4) このように時系列として表現される音声パタン
には時間軸変動と呼ばれる複雑な変動要因が存在
する。この時間軸変動とは発声速度の変動に起因
する時間軸の非線形な伸縮のことである。このよ
うな時間軸変動が存在すると入力パタンAと標準
パタンBを ここに、
【式】 で定義されるような単純な距離尺度で比較するの
は不適当である。例えば、入力パタンAと標準パ
タンBとがともに数字“3”(/san/)の音声
パタンであるとしても、時間軸変動によつて入力
パタンの特徴ベクトルaiが音素/s/に属し、
同時刻iの標準パタンの特徴ベクトルbiがが音
素/a/に属する場合が生じる。このように異な
つた音素に属する特徴ベクトルが比較されるとそ
れらの間の距離d(i)が大となり、それに従が
つて距離D(A,B)も大になる。このように同
じ単語の音声パタンを比較して距離が大となるよ
うな尺度はパタンマツチングの尺度としては不適
当である。 昭和49年6月に「日本音響会構演論文集」の第
67ページに「傾斜制限DPマツチングによる音声
認識」と題して発表された論文(以下、引用論文
と称する)には時間軸変動の影響を受けにくいパ
タンマツチング尺度が定義され、その計算方法が
示されている。その記載を要約すると なる量を入力パタンAと標準パタンBとの距離と
してパタンマツチングを行なうのが良いとされて
いる。ここに、d(i,j)はベクトル間距離で
あつて Δ(k)は荷重係数であつて Δ(k)=(i(k)−i(k−1))+ (j(k)−j(k−1)) (9) また隣り合う(i(k),j(k))と(i(k−
1),j(k−1))の間には次の三種の関係のみ
が許される。
【表】 前記引用論文の原理は第1図に示すi−j平面
によつて良く説明される。図では、i軸に沿つて
入力パタンAの特徴ベクトル〓iが並べられ、j
軸に沿つて標準パタンBの特徴ベクトル〓jが並
べられている。特徴ベクトル〓iと〓jの組合せは
このi−j平面上の点(i,j)によつて示され
る。1≦i≦I,1≦j≦Jなる各点(i,j)
には(8)式で定義される〓iと〓jとのベクトル間距
離d(i,j)が存在する。 (7)式では、音声パタンの始端を示す点(1,
1)から終端を示す点(I,J)まで参照数字1
で示すような点列(i(k),j(k)),k=1,2,
…Kを定めて、これら点列上のベクトル間類似度
d(i(k))に荷重系数Δ(k)を乗じたものの総和を
最小としている。このように、点列(i(k),j
(k))の定め方に関して最小化を行なうと、ベクト
ル間距離d(i(k),j(k))が全体として最小とな
るように点列が自動的に定まるから、入力パタン
の特徴ベクトル〓i(k)に対してはそれに類似した
標準パタンの特徴ベクトル〓j(k)が対応づけられ
る。それゆえ、先に例示した′3′(/san/)の音
声パタンの場合には特徴ベクトル〓i(k)が音素/
a/に属するならば、それに対応づけられる特徴
ベクトルbj(k)も同一の音素/a/に属する。す
なわち、時間軸の変動は(i(k),j(k))なる点利
によつて自動的に吸収される。しかも、(7)式に定
義された距離は荷重係数Δ(k)の総和で正規化され
ているので、入力パタンAあるいは標準パタンB
の時間長が変化することによつて点列上の点(i
(k),j(k))の個数が変化してもその影響を受けな
い。このように、(7)式の定義による距離D(A,
B)は時間軸の変動に対して安定であり、音声の
パタンマツチング尺度として適している。 ここで荷重係数Δ(k)の意味について説明する。
点(i(k),j(k))より成る点列は第1図に参照数
字1で示すように(1,1)点より始まり(I,
J)点に至るように定められる。この点列に含ま
れる点(i(k),j(k))の個数は点列の定め方に依
存する。それゆえ、もしΔ(k)が常に1であるとす
ると、(7)式の最小化によつてなるべく少数の点数
で(1,1)から(I,J)に至る点列が選ばれ
る傾向が生じる。この結果、ベクトル間距離d
(i(k),j(k))の総和を最小にするような最適な
点列からのずれが生じることになる。(9)式は隣り
合う点の間の、1次ノルムで定義される距離を荷
重係数として用いることを意味する。このように
荷重係数が定められると、その(1,1)から
(I,J)に至るまでの総和は点(I,J)のみ
に依存して K=(1+J−1) (10) と定まり、途中の点列の選び方に無関係となる。
したがつて、(i(k),j(k))の点列は、時間軸変
動に対して良好に追従できる。 前記引用論文、及び「日本音響学会誌Vol.27No.
9(1971)第483〜490頁」に「動的計画法を利用
した音声の時間軸正規化とその連続単語認識への
応用」と題して発表された論文には(7)式の最小化
問題を動的計画法によつて効率良く計算する手法
が示されている。それらを総合すると、
【表】 を初期値 g(1,1)=d(1,1),(12) 制約条件 j−r≦i≦j+r (13) のもとに点(I,J)まで計算することによつ
て、距離D(A,B)は D(A,B)=g(I,J)/(I+J−1)
(14) と求まる。(12)式は±r標本点までの時間軸変動を
許容することを意味する。この制約は第1図のi
−j平面上に参照数字2と3で示す直線にはさま
れた領域を定義する。漸化式(11)はこの領域内のす
べての点に対してi座標およびj座標に関して増
加方向に順次計算される。 漸化式(11)は、i−j平面上では第2図のように
説明される。第2図はi−j平面における1点
(i,j)の近傍を拡大した図である。点(i,
j)に至る径路としては点(i−1,j−2)よ
り発するもの、点(i−1,j−1)より発する
ものおよび点(i−2,j−1)より発するも
の、の3種類を考える。それぞれの径路の始端に
おける漸化式値g(過去の漸化式計算によつて算
出されている)に、それ以後径由する点におけベ
クトル間距離d(i,j)の値にその点と直前に
径由した点との相対的位置関係によつて定まる荷
重係数Δ(k)を乗じた量を加算した値が(11)式右辺
〔 〕内の3種の値となつている。荷重係数Δ(k)
は(9)式によつて定義されるゆえ、 径路が斜めの場合 Δ(k)=2 } (15) 径路が水平または垂直の場合 Δ(k)=1 となつている。 以上述べた引用論文記載の方法は音声パタンの
時間軸正規化の能力が高く、優れた方法であるが
次のような欠点を持つている。すなわち、(11)式あ
るいは第2図より明らかなように、各点によつて
ベクトル間距離d(i,j)に乗ぜられる荷重の
値が異なる。例えば、第2図において点(i−
2,j−1)から発して点(i−l,j)を経由
して点(i,j)に至る経路においては、ベクト
ル間距離d(i,j)には荷重1が乗ぜられるの
に対してd(i−1,j)には荷重2が乗ぜられ
る。このことはd(i,j)がd(i−1,j)
に比して半分の荷重で評価されることを意味す
る。ベクトル間距離d(i,j)は入力パタンの
特徴ベクトル〓iと標準パタ〓iとの間の距離であ
り、同様にd(i−1,j)は〓i-1と〓jとの間
の距離である。それゆえ入力パタンの特徴ベクト
ル〓iは〓i-1の半分の重要度でしか評価されない
ことになる。同様に、点(i−1,j−2)より
発して点(i,j−1)を径由して点(i,j)
に至る経路では、標準パタンの特徴ベクトル〓j
は〓j-1に比して、やはり半分の重要度でしか評
価されない。このように各特徴ベクトルの評価に
ばらつきがあると類似した2個の音声パタン間の
弁別能力が悪くなる。例えば、次の2種の単語/
kanazawa/と/kanagawa/の間では音素/z/
と/g/が異なるだけである。この/z/と/
g/の部分が荷重1で評価され他の部分が荷重2
で評価されると、当然/z/と/g/の相違が無
視される傾向が生じ、この結果、/kanazawa/
と/kanagawa/の区別が十分つけにくいことに
なる。このように、特徴ベクトルに対する荷重に
ばらつきがあると類似した2個の音声パタンを区
別することが困難である。 本発明の目的は各特徴ベクトルを可能な限り均
一に評価することによつて類似した音声パタンを
も良好に弁別することがきるパタンマツチング装
置を実現することにある。 本発明による装置は、(1)特徴ベクトルaiの時
系列として表現される入力パタAを保持するため
の入力パタンバツフア、(2)特徴ベクトル〓iの時
系列として表現される標準パタンBを記憶するた
めの標準パタン記憶部、(3)特徴ベクトル〓iとbj
との間の距離d(i,j)を計算する機能を有す
るベクトル間距離計算部、(4)前記特徴ベクトルの
時刻iとjとによつて番地指定され、漸化式値g
(i,j)を記憶することができるよう構成され
た漸化式値レジスタ、(5)前記ベクトル間距離計算
部により算出されるベクトル間距離d(i,j)
を所要個数保持するためのベクトル間距離レジス
タ、(6)i′<i,j′<jなる番地指定信号(i′,j′

に対して、(a)前記の漸化値レジスタより続み出さ
れる漸化式値g(i′,j′)と、(b)点(i′,j′)か

点(i,j)に至る整数格子点(x,y)により
番地指定されて前記ベクトル間距離d(x,y)
の群の平均値に始点(i′,j′)と終点(i,j)
との間の絶対値距離|i−i′|+|j−j′|を乗
算して得られる数値、との和を計算する手段、(7)
この手段の出力数値群を比較して最小値を選択
し、新たな漸化式値g(i,j)として前記の漸
化式値レジスタに記憶されるべく出力する手段等
より構成される。 以下に本発明の原理を第3図以下の図面を参照
しながら説明する。本発明による装置は前記引用
論文において使用された漸化式(11)を次式の如く改
良して使用する。
【表】 i−j平面上で第2図と同様の表示を行なうと
第3図の如くなる。第2図と第3図の比較あるい
は(11)式と(16)式の比較で明らかなように前記引用
論文の漸化式と本発明において使用する漸化式と
の相異はベクトル間距離d(i,j)等に乗ぜら
れる荷重係数の値である。(16)式では荷重係数の
最大値は2で最小値は3/2であるからその比は
4/3である。一方、(11)式では荷重係数の最大値
は2で最小値は1であるからその比は2である。
それゆえ、(16)式に基づいて動作するパタンマツ
チング装置の方が特徴ベクトルをより均一に評価
する能力を有している。 ここで(16)式における荷重係数の設定規則を第
3図を参照しながら説明する。(16)式〔 〕内の
第1式は第3図の点(i−2,j−1)から点
(i−1,j)を経由して点(i,j)に至ぬ経
路に対応するものである。始点(i−2,j−
1)から終点(i,j)までの絶対値距離は3で
あるのでベクトル間距離計d(i,j−1)とd
(i,j)には3が乗ぜられている。この経路上
において加算されるベクトル間距離はd(i,j
−1)とd(i,j)の2個であるので2によつ
て除して平均値を算出している。 (16)式〔 〕内の第2式は点(i−1,j−
1)から点(i,j)に至る経路に対応する。こ
の経路の始点から終点までの絶対値距離は2であ
るので2が乗ぜられている。この経路上で加算さ
れるベクトル間距離はd(i,j)1個だけであ
るので除算の必要はない。(16)式〔 〕内の第3
式は点(i−2,j−1)から点(i−1,j)
を経由して点(i,j)に至る経路に対応するも
のであるがこの場合には(16)式〔 〕内の第1式
と同様である。 荷重係数の定め方に関する上述の規則は次のよ
うに一般化して記述される。始点を(i′,j′)と
し終点を(i,j)とする経路上の点(x,y)
におけるベクトル間距離d(x,y)の総和値に
対して始点(i′,j′)から終点(i,j)との間
の絶対値距離 (i−i′)+(j−j′) (17) を乗じる。しかる後この径路において加算された
整数格子点の個数で除して平均値を算出する。 前記引用文献には(11)式とは異なつた数個の漸化
式が記載されている。これらに対しても上述の荷
重係数設定規則が適用でき、これによつて音声パ
タンの各特徴ベクトルをより均一に評価するとい
う効果が得られる。たとえば引用文献に記載され
ている
【表】 なる漸化式は次のように改良される。
【表】 第4図は特に(16)式漸化式に基づいて動作する
パタンマツチング装置の一構成例を示すブロツク
図である。図において、入力パタンバツフア11
には(1)式の如く特徴ベクトル〓iの時系列として
表現される入力パタンAが保持される。標準パタ
ン記憶部12には(3)式の如く特徴ベクトル〓j
時系列として表現される標準パタンBが記憶され
る。制御部10より番地指定信号iとjが入力パ
タンバツフア11と標準パタン記憶部12とに与
えられると、それぞれから特徴ベクトル〓iと〓i
とが信号線aとbとに出力される。ベクトル間距
離計算部13は前記信号線aとbとによつて与え
られる特徴ベクトル〓iと〓jとの間のベクトル間
距離d(i,j)を計算し信号線dを経由して出
力する。この値はベクトル間距離レジスタ15に
記憶される。漸化式計算部14は制御部10より
番地指定信号iとjを受け、かつ始動パルスkを
受けて動作を始める。この漸化式計算部14には
ベクトル間距離レジスタ15から必要なベクトル
間距離d(i,j),d(i,j−1)等が、ま
た漸化式値レジスタ16より必要な漸化式値g
(i−2,j−1),g(i−1,j−1)および
g(i−1,j−2)が供給される。漸化式計算
部14はこれらをもとにして(16)式を計算し得ら
れる漸化式値g(i,j)を漸化式値レジスタ1
6に記憶させるべく出力する。なお、正規化部1
7については後述する。制御部10よりの番地指
定信号は1≦i≦I,1≦j≦Jかつ(13)式を満
足する範囲でi,jが増加する方向で順次発生さ
れる。すなわち番地指定信号iとjが指定する点
(i,j)は(1,1)より始まりjが増加する
方向に、かつ同一のjに対してはiが増加する方
向に変化され最後に(I,J)に至るまで変化さ
れる。最初の点(1,1)では(12)式の初期条件す
なわち特徴ベクトル〓iと〓jの間のベクトル間距
離d(1,1)を点(1,1)の漸化式値g
(1,1)として漸化式値レジスタ16に書き込
む動作が行なわれる。このための処理の詳細は本
発明にとつて特に重要ではないので省略する。 第5図は漸化式計算部14の構成例を示す図で
あり、第6図はその動作を説明するためのタイム
チヤートである。この漸化式計算部は前記制御部
10(第4図)より番地指定信号i及びjと始動
パルスkとを受けとつて動作を始める。漸化式計
算制御部50にはクロツクカウンタが内蔵されて
おりこれによつて第6図の最上部にCLKとして
示される如く0〜15の計16サイクルよりなるクロ
ツクが発生される。なお、前記始動パルスkが与
えられた時点を第0サイクルとしている。第0サ
イクルではクリア信号CLR1が漸化式計算制御
部50によつて発生されレジスタ54に送られ
る。レジスタ54にはこのクリア信号CLR1に
よつて十分大な数値がプリセツトされる。 第1サイクルから第4サイクルまでは漸化式1
1の〔 〕内の第3式の計算に使用される。第1
サイタルではクリア信号CLR2が漸化式計算制
御部50から累算器53に送られこれによつて累
算器53の内容は0にリセツトされる。第2から
第4のサイクルでは漸化式計算制御から番地指定
信号xとyが第4図のベクトル間距離レジスタ1
5と漸化式値レジスタ16とに送られる。また荷
重係数信号wが乗算回路51に、選択信号gdが
マルチプレクサ52に送られる。第2サイクルで
は番地指定信号はx=i,y=j(iとjは前述
の如く制御部10より与えられている)として出
力される。この番地指定によつてベクトル間距離
レジスタ15からベクトル間距離d(i,j)が
信号a′として出力され乗算回路51に入力され
る。この第2サイクルでは荷重係数信号wは3/2
なる値である乗算回路では信号d′と信号wの乗算
が実行されその結果は信号dwとして出力され
る。よつて、第2サイクルではdw=d(i,
j)×3/2なる計算が行なわれる。 この信号dwはマルチプレクサ52に入力され
る。マルチプレクサ52には別の入力g′が漸化式
値記憶部16より入力されている。漸化式計算制
御部50よりの選択信号gdが0ならば信号dw
が、1ならば信号g′が選択されて信号hとして出
力される。現在の第2クロツクではgdは0であ
るから信号hとしては信号dwが累算器に送られ
る。この値はクロツク信号wp1に同期して累算器
53に積分される。故に第2サイクルが終了した
時点では累算器53の内用fは f=d(i,j)×3/2 となつている。次の第3サイクルでは番地指定信
号はx=i−1 y=jとなつてベクトル間距離
レジスタ15からはd′=d(i−1,j)なるベ
クトル間距離が続み出される。その他は第2サイ
クルの時と同様であつて信号hとしd(i−1,
j)×3/2なる値が累算器53に積分される。
それゆえ第3サイクルが終了した時点では累算器
53の内容gは f=d(i,j)×3/2 +d(i−1,j)3/2 となつている。第4サイクルでは番地指定信号は
x=i−2,y=j−1となり、選択信号gdは
1となる。それゆえ、漸化式値レジスタ16より
信号g′として続み出される漸化式値g(i−2,
j−1)がマルチプレクサ52によつて選択され
累算器53に送られる。この値はクロツク信号
wp1に同期して累算器53に積分される。それゆ
え第4サイクルが終了した時点では累算器53の
内容は f=(d(i,j)+d(i−1,j) ×3/2+g(i−2,j−1) (19) 第5サイクルでは比較器55によつて累算器5
3の内容fと前記レジスタ54の内容gとの比較
が行なわれる。f<gのときには比較器55の出
力はp=1となり、f≧gのときにはp=0とな
る。この第5サイクルの後半の時点でクロツク信
号wp2が前記の漸化式計算制御部50により発
生される。このクロツク信号wp2はANDゲート
56を経由して前記レジスタ54の書き込みパル
スqとなつている。累算器53の内容を示す信号
fがレジスタ54の内容を示す信号gよりも小で
あるときのみ比較器55の出力信号pが1とな
り、クロツク信号wp2はANDゲート56を通過
しレジスタ54に対する書き込みパルスqとな
る。それゆえ、第5サイクルで累算器53の内容
がレジスタ54の内容よりも小であるときにはレ
ジスタ54には累算器53の内容が転写される。 第6サイクルから第9サイクルまでは漸化式16
の〔 〕内第2式の計算が行なわれる。すなわち
第6サイクルでクリア信号CLR2が発せられ累
算器53が0にリセツトされ、第7サイクルでは
2×d(i,j)が、第8サイクルではg(i−
1,j−1)が累算器に積分される。この結果、
第9サイクルでは累算器53には f=2×d(i,j)+g(i−1,j−1)
(20) なる値が記憶されている。この第9サイクルでは
前記の第5サイクルと同様に累算器53の内容f
とレジスタ54の内容gが比較されf<gなる場
合には累算器53の内容fがレジスタ54に転写
される。 第10サイクルから第14サイクルまでは漸化式16
の〔 〕内第1式の計算が行なわれる。この間の
処理は(19)式や(20)式の計算とほぼ同じであるの
で省略する。第14サイクルでは累算器53の内容
fは f=(d(i,j)+d(i,j−1) ×3/2+g(i−1,j−2) (21) となつている。この値は、前記第5及び第9サイ
クルの場合と同様に、レジスタ54と比較されf
<gなる場合にはレジスタ54に書き込まれる。 以上をふりかえつて見ると第0サイクルでレジ
スタ54に十分に大な数値がプリセツトされて以
後第5サイクルで(19)式、第9サイクルで(20)
式、第14サイクルで(21)式のfとレジスタ54の
内容が比較れ、fが小なる場合にはレジスタ54
にその時点のfが書き込まれる。それゆえ、第15
サイクルにおいては(19)式、(20)式、及び(21)式
のfの値の中での最小値が算出されレジスタ54
に記憶されている。この値は(16)式の漸化式値g
(i,j)である。この第15サイクルでは番地指
定信号はx=i,y=jとされる。また、漸化式
計算制御部50により書き込みパルスwp3が発
生されこれによつてレジスタ54の内容gは漸化
式値g(i,j)として漸化式値レジスタ16に
書き込まれる。 以上で漸化式16の計算が一回終了する。次の
時点では番地指定信号iが1だけ増加され漸化式
g(i+1,j)の計算が実行される。 再び第4図を参照して説明を続ける。以上述べ
た漸化式計算部14による漸化式計算処理は制御
部10の番地指定信号i,jの制御にによつて(1
3)式により指定される範囲内で漸化的に実行され
る。最後に、第1図の点(I,J)、すなわち番
地指定信号がi=I,j=J(I,Jに関しては
(1)式と(3)式を参照)とされて漸化式が計算され
る。このときは漸化式値gとしてg(I,J)が
正規化部17に送られる。同時に制御部10より
信号IJとして(I+J)なる値が正規化部17に
送られる。これらの信号をもとにして正規化部1
7では(14)式の計算が行なわれその結果である距
離D(A,B)が出力される。これが(1)式の入力
パタンAと(3)式の標準パタンBとの間の距離D
(A,B)である。以上によつて第4図に示した
パタンマツチング装置の動作が完結する。 以上本発明の原理を実施例をもとに説明した
が、これらの記載は本発明の範囲を限定するもの
ではない。特に本明細書では特徴ベクトルai
jの間の類似性を距離によつて評価する例を示
したが、内積や相関のような量による場合も同様
である。ただし、内積や相関では距離とは大小関
係が逆になるので、(16)式の最小化の処理は最大
化処理で置換する必要がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理の一部を説明するための
図、第2図は在来の方法の欠点を説明するための
図、第3図は本発明によつて得られる改良点を説
明するための図、第4図は本発明の一実施例を示
すブロツク図、第5図は漸化式計算部の一構成例
を示す図、第6図は上記第5図に示した漸化式計
算部の動作を動作するための図である。 図において、10は制御部、11は入力パタン
バツフア、12は標準パタン記憶部、13はベク
トル間距離計算部、14は漸化式計算部、15は
ベクトル間距離計算部、16は漸化式値レジス
タ、17は正規化部、50は漸化式計算制御部、
51は乗算回路、52はマルチプレクサ、53は
累積器、54はレジスタ、55は比較器、56は
ANDゲートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 特徴ベクトル〓iの時系列として表現される
    入力パタンAを保持するための入力パタンバツフ
    アと、特徴ベクトル〓jの時系列として表現され
    る標準パタンBを保持するための標準パタン記憶
    部と、前記特徴ベクトル〓iと〓jとの間の距離d
    (i,j)を計算するためのベクトル間距離計算
    部と、これにより計算されるベクトル間距離d
    (i,j)を記憶するためのベクトル間距離レジ
    スタと、前記入力パタンの時刻iと前記標準パタ
    ンの時刻jとによつて番地指定され、漸化式値g
    (i,j)を記憶する漸化式値レジスタと、i′<
    i,j′<jなる番地指定信号(i′,j′)に対し
    て、(a)前記漸化式値レジスタより続み出される漸
    化式値g(i′,j′)と、(b)点(i′,j′)から点
    (i,j)に至る整数格子点(x,y)により番
    地指定されて前記ベクトル間距離d(x,y)の
    群の平均値に始点(i′,j′)と終点(i,j)と
    の間の絶対値距離|i−i′|+|j−j′|を乗算
    して得られる数値、との和を計算する手段と、こ
    の手段の出力数値群を比較して最小値を選択し、
    新たな漸化式値g(i,j)として前記漸化式値
    レジスタに記憶されるべく出力する手段とを有
    し、入力パタンAと標準パタンBとの間の距離を
    算出することを特徴とするパタンマツチング装
    置。
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JPS58120296A (ja) * 1982-01-11 1983-07-18 日本電信電話株式会社 系列パターン・マッチング方法
JPS58106599A (ja) * 1981-12-21 1983-06-24 日本電信電話株式会社 系列パタ−ン・マツチング処理方法
JPS58120295A (ja) * 1982-01-11 1983-07-18 日本電信電話株式会社 系列パターン・マッチング方法

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